記事No.152 へのコメントです。
こんばんは、蛍石です。> >・重くて熱くならない楽器で根性のある音がでる訳がないだろ〜。
>個人的に目から鱗が落ちたような感じがしました。
>なんか一般的には発熱がひどいシンセは嫌われてますが、
>こういう考え方もあるんですよね・・・
この件は、以前嵯峨様と意見を交した事があるので、リクエストが来ました。
ええっと。機材が発熱するのは、
1.半導体チップ
2.基板
3.トランス(AC-DCコンバーター)
に限られる訳ですが(シロートなので違ってたりして)、半導体チップの発熱は
ほとんど問題になりません。なったら、チップメーカーの責任問題です。
有ったとしても、即刻改良される訳で、大きな問題にはならないはずです。
基板の発熱は、はっきり言って”設計不良”です。
いずれ基板が焼けるぞ、みたいな〜。それは欠陥品なわけで。
残るトランスの発熱ですが、ほとんどはこれが原因です。
”厚みのある音”とか”きっちりとした低音”を出すには、とても大きな
電力が必要なんです。これを供給するためには、とても大きなトランスを
必要とする訳で。これがですね、鉄芯に銅線のコイルを思いっきり巻きまくった
物で、はっきり言って重いです。義兄の引越しの際、サンスイのアンプを移動
させようとしたところ、三秒しか持てなかったほど重かったりします。
で、トランスですが大きな電流を扱うため、抵抗成分に合わせて食われる分が
熱に変換されているのです。これは、避け難いものだったりするんです。
アンプに届く前に、楽器とかの音の出力が細いと、アンプでいくら増幅しても
それなりだったりします。この辺が、音の厚みとか音圧感とかに響くので。
だから、楽器とか CDプレイヤーは、”迷った時は重い物を買うべし!”だと
私は思うのです。
友人ですが、ギターの筐体がやたら重いなぁと言ったところ、「胴鳴りとかあって
弦のテンションを受け止めるためにも、筐体はがっちりしてる方がいいんだぞ」
だそうで(その友人はギタリストです)。フェルナンデスだったっけ?
そういう感じで、発熱する機材が気合入ってるのは、ある意味当然な訳で。
そこのところ、嵯峨様は同意してくれたようです。
以上、参考意見ながら… [ この記事にコメントを返信する ] [ 原文引用 ]