記事No.165 へのコメントです。
> 1、ニュースで言う「精神安定剤」とは10日分飲めば、誰もが喪失状態になるものなのか? ひいては容疑者の言い訳なのか、それとも犯行に及ぶためのジャンピング・ボードなのか?・ケースバイケースで簡単に言えません。耐性その他の要因が絡みます。
> 2、最初から実名報道していたフジサンケイグループ。夕刻より転換した各社。実名報道にどれだけの意味があるのか?・人権的な点から意味はありません。
この場合、さらし者にすることによる報復感情の満足だけで、匿名にしても報道の内容が制限されることはほとんどありません。復讐したいという感情面の満足だけで、マスコミがこれを振りかざすのは、アメリカのハーストがさんざんやった手法です。最大の例は、戦艦メイン号が爆発した原因をスペインと書き飛ばし、大衆を煽ってアメリカ・スペイン戦争を引き起こしたことです。
事実は、爆発にスペインは無関係でした。
> 3、学校等の公共施設でのセキュリティに限らず、不特定多数が集まる場所の防犯に即効性の妙薬が実際あるのか? そのコストはどのくらいかかり、我々はどのくらいの負担が必要なのか?・アメリカの例で言うなら、かなりの負担になるはずです。
人件費から考えましょう。警備員を三名常駐させるとして、会社に払う金額が30万円とします。一ヶ月で90万。90×12で1080万。学校ごとにこれをすべてやるとなると、幾らになるでしょう?
ご自分が知っているエリアの学校数を考えてください。
なお、適用を小中学校に限定してもかなりの数になるはずです。
> 4、おそらくニュースを見た方すべての疑問でしょうが、容疑者が公務員及び準公務員にあたる職業に次々と就いていた事の裏事情が、果たして本件の温床だったのか?・なんとも言えません。
現時点で結論らしいことを言う人を私は信じられません。
何も判ってない、という視点がないと、大変まずいことになります。
松本サリン事件でもそうでしたが、報道って一つのトーンで進むとたいていミステークを、時に壊滅的なミスを犯します。
最近の例では、筋弛緩剤連続殺人事件の守容疑者が冤罪である可能性を無視しているマスコミ、というのがあります。
時間的に不可能な犯行。現場の捜査課の刑事たちが「守はシロ」と確信しているにも関らず、県警の偉いさんが勝手に暴走した経緯。
大手マスコミでこれを間接的に報じたのは、今のところTBSだけのようです。
> 5、「入院歴」「精神治療の効果」等の事由以前に、反社会性と既知外とが同義語になってはいないか?そういった方向に報道が世論を誘導してはいないか?・自分たちがこの問題にどれほど無知かを自覚せぬまま報道しているケースがかなりあると思われます。
> 6、何よりも、この事件がもたらす「不条理の恐怖」。それを拭う事の出来る対策など、そもそもあるのか? あれば聞きたいです。
ホミサイドの刑事たちの台詞が答えだと思いますが。
「それでも、ただ、生きていくんだ」
BBS2には、私は書きません。
少なくとも、自分にとってはバーチャルで酒を持ちこんで酔って書けるネタではなく、その一線は明確に引いておきたいものですから。
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