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□投稿者/ westgenius 1回-(2007/07/12(Thu) 17:11:07) |
なんて言葉にした物か、忙しい日々でまさに西に東に大童。 そんな中で知った訃報。
持ち歩いてでも常に聴き続けた音楽。 いつも、嵯峨さんの音楽を聴いていると思うことがありました。 それは、この曲たちには力があって、その力の根源はきっと「ルーツ」があるということ。
そのルーツが何処にあったのか、色々なジャンルを、色んな経験を、世界中の色々な音楽に影響されたあなたが自身のアイデンティティーとして持ち続けていたもの。 なんとなくそれは、日本人としての誇りみたいな物だったのかもしれないと思います。 いつか言っていましたよね。色々な音楽を継承しつつ、日本人でありたいと。
私も忙しくて、これから色々と飛び回る事もあるでしょうし、日本を長く離れることもあると思います。 でも、何処にいても、どんな空の下でもあなたの音楽と共に行くつもりです。 きっと、あなたの音楽は遠い異国の地で、違う文化の下にあっても、そこで確かに流れて、私に日本人である事を思い出さしてくれるんでしょう。 そんな力が、あなたの音楽にはありました。
だから、非常に主観的な感想で申し訳ないんですが。 私ことwestgeniusと言う、クラシック音楽屋の1ピアノ弾きは 風水嵯峨の音楽が大好きです。
できれば、この感想をあなたが生きているうちに話したかった。
縁があるならいつか会えます。 そう言ってくれたあなたと一緒に演奏する事が、私の小さな夢でした。 でも、嵯峨さんも忙しかったでしょうし、私も忙しくて自分のジャンル以外の曲を見る時間は無かった。
そしたら、いつか一緒にデュオしましょうと言うのは永遠に叶わない夢になってしまいましたね。
私はあなたの本名も知らなくて、あなたは私の本名も、顔も、年齢も、知らない。 そんな、お互い直に会った事は無くて、でもお互いの思想を良く知っていて、違うジャンルの音楽屋だけれど解かりあえる所があって、そんなあなたと演奏するのが夢だった。 でも、結局それは夢のまま終わってしまった。
しかし、この広いネットの海であなたと出会えた奇跡を感じて。 一度も直接会うことはできなかったけれど、この間接的で、居心地のよかった時間の事は、どれだけ遠い異国の地にいても、誰に話すことは無くても、私は忘れる事は無いと思います。
だから、あなたの思い出は、ひとまず胸に仕舞って、私はあなたの残してくれた音楽と共に生きていきます。 私は無神論者で、死後どうなるかなんて解からないんですが。
でも、また、いつか、逢えるといいですね。
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