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■1781 / 親記事)  超絶技巧
    □投稿者/ westgenius 1回-(2005/04/24(Sun) 00:23:11)

      お久しぶりです。
      今家にパソコンがない状態で、まあ早い話が使っているのがあまりにも古いんで買い換えようと思って。
      というわけでなかなか来れませんでした。
      だからこれは今ネットカフェで書いてるんですけどね。
      ついでに読んでないでたまった日記のほうもまとめて読ましてもらいました。
      まあ、いろいろ壊れてるし引越しついでに買い換えようと思いましてね。
      あ、言うの忘れてましたが今私名古屋じゃなくて東京に住んでるんですよ。
      いろいろ事情があって引っ越したんですけどね。
      まあそれで風邪はひくわ、土地勘は作り直さなきゃいけないはで大変なんですよ。
      しかもその上ピアノ運送会社がピアノ壊しましてね。
      蓋の金具とペダルの所のねじ。

      で、しばらくしてから修理が来たんですけど帰ってから修理の後のペダルの確認したら間違ったところにねじ差し込んでありましてね。
      一応それでも動くんですけど、やっぱり正しいところに入れえておかないとってんで自分で治しました。
      ほんとにあの人たちはピアノの構造わかってるんでしょうかね?
      まあそれはどうでもよくて。

      で、パソコンでニュース見てたんですけど無いから買おうと思ったらお金がない。
      ま、来月くらいには何とかなると思いますんでそれまではこうやって定期的にネットカフェでニュース見ることにします。

      で、やっと本題に入りますが今、日記にあったような超絶技巧の曲やってるんですよ。
      実を言うと私難しい曲はいろいろ弾いてきたつもりですがこれは今までで一番の難曲だと思われます。
      まあすごい有名な曲でベートーヴェンのピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」って曲です。
      ベートーヴェンくらいでテクニックがとか言ってるようじゃと思われるかもしれませんがこの曲は別です。
      おそらくはこの曲はベートーベンが作った中でも最も弾きがいが無く意味不明で趣旨のわからないピアノ史上最高の難曲じゃないかと思います。
      まあそれは表現をするということについても含めてですが。
      もうリストの「超絶技巧練習曲」なんてこれに比べれば簡単なものですよ。
      (しかしこれには裏話があります。今世間で一般的に演奏されてる超絶技巧練習曲はほんとに簡単なんです。なぜならリストがピアノがうますぎたからです。この曲が最初に出たときは難しすぎて誰もリスト以外は弾けなかったらしいそうです。誰も弾けない曲の楽譜が売れるわけ無いのでリストは何度も手直しを加えてその第何版目かで簡単になったものが今弾かれてる物です。ちなみに私は初版の楽譜を作曲の師匠に見せてもらったことがありますが・・・確かにすごい代物ではありましたね)
      この曲はやたら長い上に(通せば40分は楽に超えます)専門教育を受けてない人には大して難しく聴こえない厄介な代物です。
      それでも三楽章まではそこそこ難しいだけでなんとかなりますが問題は最終楽章のフーガです。
      とても(個人的には)楽しい曲なんですけどあまりにも難しく謎が多かったんで今まで敬遠してたんですけどね。
      ちなみにメトロノーム指定はなぜか物理的に不可能な数値が書いてあるので無視します。
      (いろいろの演奏を聴きましたがまもってるひとはいなかったですね。)
      私この曲のコンサートに去年いったんですけど弾いたのは芸大の教授の婆さん・・・もといかなりお年を召されたご婦人でした。
      まあ一言で言えば酷いものでしたね。
      三楽章はゆっくりとした感情楽章で20分近くあるんですが最後の一ページくらい暗譜が飛んだ用で強引に終わらせてました。
      4楽章のフーガも声部の引分けもあったもんじゃない。
      できるだけ早く弾こうとして失敗したみたいでただの音の団子でしたね。
      私は実は批評家って言う人種が大嫌いで(吉田秀和くらいの聡明な人になれば別ですが)演奏家が意図したことや、まあそういう解釈的なことだけではなく、現実的な音として問題に気づかないおめでた人もくらいですから。まあそうじゃない人もいますが・・・。
      だから私もあまり人の演奏を悪く言うのは趣味じゃないんですけどね、それ以前の問題ですね、あれは。

      また私の作曲の師匠が聞いたコンサートでは最後の楽章から難しい2ページほどを故意に切った人もいたとかいないとか。
      まあそれくらいの難曲なんですよ。
      でここ3日くらい頭を悩ませてどう弾こうかって考えながら練習してみました。
      大体3日で20時間は練習と分析したと思うんですけど。
      風邪と筋肉痛が酷くなっただけでまだただ弾くことすらできません。
      僕はどうしたらいいんでしょうか・・・・。

      ・・・・・・。
      ・・・・・・。

      なんか長々と近況のような世間話のようなどうでもいい話を書いてしまいました。
      ホントごめんなさい。
      ネットカフェももう延長してるし時間も時間なので帰ります。

      ちなみにこの曲はベートーヴェンのピアノソナタ第29番
      作品番号(op)は106だったと思います。

      次来るのはまた先になると思いますが・・・。
      ではまた。


    →親記事 / 引用返信 / チェック-

■1783 / ResNo.1)  Re[1]:特殊奏法
    □投稿者/ Saga@玲音 46回-(2005/04/30(Sat) 23:56:29)


      > まあすごい有名な曲でベートーヴェンのピアノソナタ「ハンマークラヴィーア」って曲です。

      あららららら・・・それはまたどう言えば良いか・・・。

      「まぁ、弾けなくても死にはしませんから」と言うくらいしか思いつかないのれす。

      > とても(個人的には)楽しい曲なんですけどあまりにも難しく謎が多かったんで今まで敬遠してたんですけどね。

      うーん・・・・楽しいのれすね。

      辛くて楽しいのれすね。

      うーーん・・・うーーーん。

      > でここ3日くらい頭を悩ませてどう弾こうかって考えながら練習してみました。
      > 大体3日で20時間は練習と分析したと思うんですけど。
      > 風邪と筋肉痛が酷くなっただけでまだただ弾くことすらできません。
      > 僕はどうしたらいいんでしょうか・・・・。

      はっきり言って素晴らしいアドバイスは出来ないのれす。

      フリージャズピアニスト山下洋輔氏がピアノの講師レベルの人たちに招かれて公演をした時、「どうしてあんなに速く弾けるのですか?」と質問されて答えた有名な回答があります。

      「指の挟まり具合まで含めて弾きたい様に弾くからです」・・・と。

      多分、ワタシも含めてJAZZ系の奏者で「譜面に書いてあるモノを弾くのは簡単」どころじゃないと思ってる人間はクラシック奏者について「俳優」と似たイメージを持ってると思うのれす。

      「その気じゃ無い」状態から一気に「その気」になれる人だと。

      極論を言えば、その日は水虫が痒くてたまらないのに舞台の上で聞いてる方が照れるようなくどき文句を言える役者さん。

      不倫がスクープされた次の日に舞台で初々しい清純な乙女を演じる女優さん。

      個人的に楽しい曲なら、「この音の次にこの音を弾くのが楽しいし美しい・・・だから弾くのだ」っていう「想念」を浮べる事が出来るテンポから始めて、徐々にテンポを上げる事をお勧めするのれす。

      「想念」を持ったままテンポを上げていく、もし「想念」以外の苦痛とか疲れを感じるなら一旦テンポを落とす・・・それしかないと思うのれす。


      ちなみにワタシが書いた超絶技巧とは、そんなタイプでは無いのれす。

      シンセサイザーが普及するまでの間、ロックの鍵盤奏者はギターに対抗する「インパクト」をどうするか試行錯誤が成されたのれす。

      それが多種多様なグリッサンドで、超絶技巧と言うよりは、もはや特殊奏法に属するのれす。

      例えばですが、左手で高域のペダルポイントを押さえながら、右手は「グー」でしかも手首をグリグリ回転させながら音程を上げて行く・・・なんてのがあるのれす。

      ピアノで試すと判りますが、とても「イタイ」奏法なのれす。

      「ビュイ」とか「ゴゴゴゴゴゴゴゴギュ」とか「ヒュビューン」とかもう五線譜には掛けない奏法が山ほどあるのれす。

      ですから「ハンマークラビーア」と一緒には出来ないのれす。

      音楽でも畑の違うところからのヘンなレスれすが、もしお役に立ったら嬉しいのれす。


    引用返信 / チェック-

■1825 / ResNo.2)  あげちゃってごめんなさい
    □投稿者/ westgenius 1回-(2005/06/15(Wed) 04:13:38)

      No1783に返信(Saga@玲音さんの記事)
      お久しぶりです。
      もうネット環境も整って普通に生活はしてるんですけどまだ不満もあります。
      まあそんなことはどうでもよくて。

      難しい曲をずっとやってるとノイローゼになりそうです。
      というわけで友達とご飯食べに行きました。
      そこで少しノイローゼになりそうだなどと話していたんですが、その友人は精神病院に少し前まで入院してたという話を聞きました。
      これは類は友を呼ぶってやつでしょうかね。

      まあ最近はもうひどくてウイスキーがなきゃ眠れないし少食になるし下痢になるしで大変でした。
      まあ大分弾けるようにはなったんですけどね。
      それにその本番は大分先で、それまでにちっちゃいのをいっぱいこなさなきゃなんないのでまずは目の前に見えることを一つづつこなしていこうと思います。


      > 音楽でも畑の違うところからのヘンなレスれすが、もしお役に立ったら嬉しいのれす。

      特殊な奏法はやっぱりクラシックでは少ないと思います。
      でもまあ個人的にジャズピアニストというものに持っているイメージはピアノの使い方をよく知っているって感じですかね。
      まあ的外れらな意見になるかもしれませんが、すごくその楽器をどういじれば楽に効果的なことができるかをよく知っているってことですかね。
      例えば私の今弾いてるハンマークラヴィーアなんていうのはそういう面から見れば最悪な曲ですから。
      そういう面で見ればベートーヴェンよりショパンのほうが優れているし。
      ショパンよりリストやラフマニノフのほうが優れているし。
      ジャズピアニストはピアノという楽器のことをよく理解してると思うんですよ。

      でもまあクラシックも時代とともに進んできたわけでクラシックというよりは現代音楽ですがシュトックハウゼンなどには指だけでは足りないので肘まで使って弾く曲やそこまで極端じゃなくてもラヴェルでも和音のグリッサンドなどもあります。
      (わかると思いますがこれは痛いです。鍵盤を削ってなくて思い鍵盤だと血まみれにもなるそうです)

      さて話は戻るんですけど、また少し愚痴っぽくなります。
      できることをこなして行くとさっきそう言いましたけど、私の演奏を見たとある先生がこんなことを言いました。

      なんでも姿勢が悪くて無駄な力が入っている。もっと楽に大きな音が体格的には出るはずだ。
      長年の習慣からか頚椎の骨が出ている。今はまだ若さで体を動かしているけどあと十年たったらだんだん硬くなっていくと思う。
      出た骨を直すことはできないが、とめることはできる。
      フォームを考え直したほうが言い。だそうです。

      何となくはわかっていることでしたけどまあこれについては色々と言いたいことがあります。
      まず大きい音が出ないのは、自分が出したくないから。
      このフォームならば逆に小さい音が出やすくどうがんばっても大きい音にならないからあえてこのスタイルで弾いているんです。
      このことは細かく説明すると私のテクニック的なことの根幹にまでかかって、原稿用紙100枚は堅いのでここでは話しません。
      また今度時間のあるときに。
      十年後からはだんだん駄目になるということですがそれはありえません。
      だってもう体中あちこち痛いんですから。
      名ピアニストと呼ばれた人の中にも年齢とともにテクニックが崩壊した人は沢山います。
      そして自分の場合はその人たちより先にリミットが来るんじゃないかって言う自覚もあります。
      でも自分のフォームがダイナミックな演奏には向いてない代わりに不健全な演奏になっても繊細な表現をくれるものだと思っています。
      ここでフォームチェンジをすればあと40年はピアノが弾けるかもしれない。
      でも自分が音楽をやっているのは頭の中に理想があってそのイメージをまあ体なんて不完全なものを通ってくる以上は仕方がないかもしれないけどイメージに近く持ってくることがしたかったんだと思うんです。
      だからここでフォームを治してあと40年弾けても頭の中にあるものを持ってこれないんなら意味はないような気がするんですよね。
      もう三年以上前からあちこち悪くなってるのは知ってたんですけど、今のところピアノ弾くときも少し痛いくらいの影響しかないんで綺麗に弾ける間は弾いていたいですね。
      だって自分がピアノを弾いているのは大きな音で姿勢よく弾きたいからじゃないんですから。
      なにが目的かを考えれば難しい問題じゃないですよね。



      とえらそうに書いておいてなんですが、やっぱり自分の体がだんだん壊れていくのは怖いんです。
      でもまあそれは些細な問題で、本当に怖いのは別のことなんです。
      だんだんと体が言うことを聞かなくなるのはそれはそれで怖いんですけど、それより怖いのは弾けなくなった自分を想像する事ですね。
      sagaさんも考えたことはあると思いますが、自分が長年やってきたせいかなんか知りませんが自分にはこれしかないって感覚です。
      まあそこまでならいいことだと思うんですけど私は自分のそれ以外に魅力を感じないというか。
      つまりその唯一の自分を証明できる「ソレ」がなくなったときに自分はどうしてるのか。
      5年後か10年後か20年後か・・・もしくは事故や病気で1年後か明日かいつになるか知りませんが、その何もなくて生きてる状態って言うのは想像したい物じゃないですね。
      こうしてまた眠れずに過ごすんですよ。

      すいません。また愚痴ばっかり言っちゃって。
      新作、楽しみにしてますんで。頑張ってくださいね。

      ちなみに今の気持ちを表すんなら
      「悪いね、マスター。とりあえずもうつぶれたいんで40度以上の酒なんでもいいからジョッキで持ってきて」て感じです。
      あいにくうちは今強い酒切らしてるんで料理用に買ってきた安い白ワインをラッパ飲みして寝ます。
      長々すみません。
      ではまた。


    引用返信 / チェック-

■1826 / ResNo.3)  Re[3]:うーむ・・・
    □投稿者/ Saga@玲音 56回-(2005/06/15(Wed) 10:32:45)

      > 難しい曲をずっとやってるとノイローゼになりそうです。
      > というわけで友達とご飯食べに行きました。

      あうあう、この商売指より「強い胃」が必要と今日この頃なのです。


      > でも自分のフォームがダイナミックな演奏には向いてない代わりに不健全な演奏になっても繊細な表現をくれるものだと思っています。
      > ここでフォームチェンジをすればあと40年はピアノが弾けるかもしれない。
      > でも自分が音楽をやっているのは頭の中に理想があってそのイメージをまあ体なんて不完全なものを通ってくる以上は仕方がないかもしれないけどイメージに近く持ってくることがしたかったんだと思うんです。
      > だからここでフォームを治してあと40年弾けても頭の中にあるものを持ってこれないんなら意味はないような気がするんですよね。
      > もう三年以上前からあちこち悪くなってるのは知ってたんですけど、今のところピアノ弾くときも少し痛いくらいの影響しかないんで綺麗に弾ける間は弾いていたいですね。
      > だって自分がピアノを弾いているのは大きな音で姿勢よく弾きたいからじゃないんですから。
      > なにが目的かを考えれば難しい問題じゃないですよね。

      ちょっと「重い問題」なので長々と引用したのれす。

      ロック方面で「最高のテクニック」と賞賛されているキース・エマーソンというキーボーダーがいるのれす。

      その人が軽い事故の影響でケガをしてしばらく引けなくなった事があるのれすね。

      で、リハビリを受けた。


      いきなりピアノの前に座らされて音を出す前に「それじゃいけません」と。

      (何を言ってるんじゃ、このバァサン、俺はもう40年も弾いてるんだぜ)と思ったらしいですが・・・。

      結論から言えば見事に復帰して以前と変わらない演奏をしてるのれす。


      何が言いたいかといえば、試す前に「フォームチェンジ=出音が変わる」と試さないで考えていないかどうか?ということなのれす。

      今のソフトバンクホークスの王監督が現役時代にテニスをしてて言ったことですが、「結局インパクトの瞬間しかラケットはボールに接する事はできないよね」という内容なのれす。

      前後を抜いて書いてるので訳があややれすが。

      色んなコーチがフォームを「あぁせぇ、こぉせぇ」って言うけど、結局インパクトの瞬間にラケットが自分の思う速度と思う角度でボールに当たらなかったら「全く無意味」で、それが出来るならどんなフォームでラケットを振っても「結果は同じだよ」という事なのれす。

      まぁ、「釈迦に説法」だとは思うのれすが、「フォームを変えたら音はどうなるのか」「同じ音を出す別のフォームはあるのか」その2点に絞って自分で試行錯誤するなり、専門医の意見を聞くなりするのは、損にはならないと思うのれす。



    引用返信 / チェック-


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