『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -2005年11月- | |
■いよいよ11月・・・ | 2005-11-01 (Tue) |
・・・になったね。 冬到来って事なのかなぁ。 季節は3ヶ月おきに区切られるんだったら11、12、1が冬・・・じゃない気がするよね。 2月は春か?って。 でも12、1、2月が冬だって言えば「11月はどうやねん」と文句が出そう。 そんな微妙な時期にも月日は過ぎてゆく。 その人のココロ如何でどうにでも言える月日が過ぎていく。 そんなもんなんじゃないかなぁ・・・。 | |
■数日前のNHKの番組で・・・ | 2005-11-02 (Wed) |
・・・牛肉の輸入再開についてやってたね。 アメリカに替わる輸入先として中国が出てきて、アメリカ流の畜産施設が出てたけど・・・。 牛肉輸入に詳しいツレに聞くと、「それは外国向けの『見せる施設』」なんだって。 あの国で「模範的施設で何百万頭の牛が飼われているか知らないが」と前置きした上で「ノラ牛が1億頭居るのが現状だ」・・・って言われて唖然。 野牛じゃなくってノラ牛なのは「生物トラクター」として使われてるからだってばさ。 そういう牛さんの中で老衰したり病気で働けなくなったら「肉行き」だそうで。 どなどなどーなーどーなー・・・。 口蹄疫で「もーだめだー」という牛さんでも「向こうで沸騰した湯につけちゃえば、病原菌は死んじゃう」らしいです。 まぁ、専門家の話なので話半分に聞かなくてもいいらしい・・・それでまた唖然。 そのツレも「反中」な人ではないので多分本当の事なんやろうね。 学生時代に共産圏を放浪してきたヒトなので、「外国向けに見せる広告」と「現実」の乖離にリベラルなだけだわ。 最近大手スーパーの肉の質が落ちてると思うんやよ。 対面で「XXXをXXXグラム」って買う昔ながらのお店の方が美味しい。 大手スーパーならではの悩みらしいね。 全国どこの店舗に行っても同じ質の肉は同じ値段で・・・っていう枠組みの中では量が揃わないんだってさ。 しかも食肉卸の大手が相次いで摘発されてる。 大手スーパーのXX店では特別にXX牧場の・・・って訳には行かない。 それで中小スーパーや小売店の方が小回りが効くらしいよ。 まぁ、最近肉がマズイとお嘆きのヒトには市場で対面で「XXXをXXグラム」って買い方をして見るのをオススメします。 いくつかの店で買って見たけど大手スーパーよりも割安で美味しかったよ。 これ、正直な感想。 | |
■おじいちゃんが・・・ | 2005-11-05 (Sat) |
・・・おっ死にました。 11月3日でした。 96歳だから大往生でしょう。 祖父とは書けずに「おじいちゃん」と書くのには理由があります。 ウチの両親の数奇な生い立ちについては、何度か書いたことがありますが、今は亡き父は「生まれる前に父が病没する」という運命の下に生まれてきました。 そして、まだ1才にもならぬ間に、実母が他家へ再婚、実の親からは見捨てられた子として育ちました。 その父を育てたのが「おじいちゃん」です。 多分引き取った時はまだ独身だったと思います。 どこへ行くのも背中に背負って父を育てたらしいです。 ですから、ワタシの事は初めての孫で男・・・という事で、特に可愛がってくれました。 川へ連れ出し、山へ連れ出し・・・自然の中でワタシを育ててくれました。 思い出せば、学校に通い始めるまで1年に夏1月冬1月は田舎で過ごした記憶があります。 ワタシが小鹿を飼ったのも、フクロウを飼ったのもおじいちゃんが与えてくれた環境ですし、猟犬の小屋で、まるで末っ子のようにお母さん犬をマクラにして寝てたのも懐かしい思い出です。 ワタシが居なくなると近所に探しに出て、「多分犬小屋だろう」って見つけてくれたのもおじいちゃんでした。 今日早くイナカに向かいます。 いつもイナカを離れる時に言った言葉は「ぼく、大きくなったら、おじいちゃんに新しい鉄砲を買ってあげる」でした。 その約束を果たせなかった事が辛い。 そのことを「おじいちゃん、ゴメン」と謝りに行こうと思ってます。 きっとおじいちゃんは「そんな事、気にすなー」って行ってくれると思います。 でも「ゴメン、おじいちゃん」とだけは言いたい。 今はそれしかココロに浮びません。 | |
■イナカから・・・ | 2005-11-06 (Sun) |
・・・帰ってきました。 ふぅ・・・疲れたぁ。 なんて言うか、都会にない「人間関係の濃さ」に疲れました。 喪主をしたオッチャンは疲れたんやろうなぁ。 昔ながらに、家の座敷のフスマを全部取って大広間にして・・・座布団を山の様に用意して応対して・・・こりゃマンションでは出来んわ。 行きしなに、村の墓地の側にメモリアルホールが建ってるのを見つけたんやよ。 そやけど、村の誰かが最初に利用しないうちは誰も利用せぇへんのやてね。 そんなモンなんかなぁ・・・。 忙しい時は疲れに気がつかないで必死に動いてるけど、忙しさが無くなった途端にガツンと疲れはくるからね。 なかなかムツカシイもんやなぁと思った次第。 | |
■マウスのキゲンが悪くなったので・・・ | 2005-11-08 (Tue) |
・・・マウスを買いに行ったらなぜかキーボードも付いてきた。 ・・・というか、キーボードにマウスが付属してたんですが。 あ、メーカーは無難にMSです。 マウス単品2400円、キーボードとのセットで3200円ならフツーセットの方を買うわな。 まぁ、一部管理人さんに評判が悪かった「ミニキーボード」ともしばらくお別れかな。 「!!!」 だって「このキーボードなんとかしてよ」って言ったのは管理人さんだよ。 で・・・。 キーボードの後ろのヒンジを持ち上げてもキーボードの面が「水平」より上にならないのに気がついた。 あっちゃーこれやからヤスモンは・・・と思ってからヒンジを折りたたんでキーボードの面が前から向こうに向かって下がるようにしてみる。 あれれれれれ・・・なんかこっちの方が楽なような。 PC−9801世代はキーを打つ時は少し手首から先を持ち上げて・・・って思うてたんとちゃうかな。 ワタシもそうでした。 ところが手首の位置から自然に指先を下げた方が楽だというのは、これ凄い発見やよ。 ワタシ以外の人もそう感じてるんやったら「ノーベル賞級の発見」なんかもしれへんねぇ。 確かに鍵盤を演奏する時わざわざ手首下げて弾く人間はおらんモンなぁ。 今でもIBMの端末のキーボードがベストという意見は多いんやけど、偏見やったんかもしれへんね。 こういう地味な研究もMSはしとるんやなぁ・・・。 ちょっと感心した今日。 | |
■さぁ、解禁・・・ | 2005-11-10 (Thu) |
・・・発売持ってけドロボー・・・じゃいかんのよ。 オカネを払って「風雨来記2」遊んでいただけたら幸いです。 もうこうなったら娘を嫁に出したも一緒だし。 「曲数が多いぞ〜」とだけ言っておこうっと。 コンプリートワークスのオビを見て(読んで)思ったこと。 「類は友を呼ぶ」。 やっぱFOGの社長の人徳・・・なんやろうなぁ。 どんなオビかはFOGのHPに行って見てきてくださいな。 「は?」と一瞬思うことうけあい。 この世知辛い世の中、あのオビだけで値段の20%は笑える。 まぁ、中にはフザケてる・・・と思う人も居るでしょうが、自分の生きてる生活費を稼ぎ出す商売で、あれだけのネタを打てる人と間接的にでも一緒に仕事を出来た事はシアワセです。 ワタシも解説を書いているので、フトコロに余裕がある方にはオススメなのです。 多分、そんじょそこらの沖縄ガイドより「濃い」と思うのです。 いや・・・「濃い」と確信しています。 「濃く無いとコンプリートワークスにならない」ワナ。 だから・・・ハイハイ、宝くじで3千円当たったアナタ、パチンコで勝ったアナタ・・・本を買っても損は無いですぜ。 まぁ、少し真顔になってマジメな話をすれば、こんな「濃い」旅ゲー出たら、旅行会社とか、どんなパンフレット作ったらえぇんやろうねぇ。 そっち方面からの「巻き返し」はどんなかなワクワク〜・・・って思うところもあるんやけどね。 今のところ「巻き返し」は無いけど・・・あって然るべきかなぁ・・・なんて思います。 毎度のことですが、「開発者サンプル」がFOGさんから届きました。 今回はいつもより1枚多く送って貰いました。 実は身近に「沖縄に行きたい」という人が居るので、渡して反応を見たいと思ったんです。 どんな反応を示すか、今から楽しみ。 それについての報告が、次の「旅ゲー」に活かされる事は、言うまでもありません(笑) | |
■はい、週末です・・・ | 2005-11-12 (Sat) |
「風雨来記2」楽しんでもらえてますでしょうか。 楽しんでもらえたら嬉しいなぁ。 某巨大掲示板で「前作の曲をアレンジ」した「旅は遥かに」聴いてトリハダが立ったと書いて頂けたのを読んで「うん、自分のタマシイは伝わった」と思いました。 これほど嬉しい言葉はありません。 この仕事をやっていてこれほどユーザーさんの反応に感動した事はありませんでした。 今回、曲数はべらぼうに多いです。 多分11月10日発売のPS2ソフトではイチバン多いんじゃないかな。 もう採算なんか「ぺぺぺのぺー」よ。 前作のアレンジあり、新曲山盛りしかもアレンジ違いあり、さらに前作の流用ありです。 別に曲数を増やすために流用した訳じゃないです。 演出サイドからの強い強い要望があったのでこうなりました。 その辺りの「スタッフの想い」については「禁断の書」で触れてます。 少しヒントを言えば前作を作った時「100人居れば100通りの風雨来記」とワタシは言ったのですが、それが「アタリ」だっただけの事です。 売れて欲しいなぁ・・・ホントに売れて欲しいなぁ・・・ 売れてサントラも出せたら・・・。 あわわわわ、CDの容量がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 スンマセン前より一枚増えても良いですかぁ(泣)>社長 ささささ作業時間が・・・しししし死ぬかもぉ・・・。 とにもかくにも「作品に必要」とリクエストが入ったら即刻スタジオに入って作曲を始めて、寝ないで曲を仕上げて「あいよ、演出頑張っておくれ」と容赦なく曲を出しました。 一生の間、何本のゲームのBGMに関われるか判りませんが、現在のところぶっちぎりで「最長不倒」になってます。 願わくばユーザーの皆さんが全ての曲を耳にされますように。 | |
■最近コンビニで・・・ | 2005-11-13 (Sun) |
・・・マンガ一冊立ち読みしてくる事が多いんやよね。 すっと読めて途中で切り上げて買い物済ませて帰ってくるのに一番えぇジャンルって「料理モン」なんやよね。 コンビニのマンガの棚を見ると大抵2〜3冊は見つかるね。 「美味しんぼ」みたいなカテゴリー無しな本からラーメン専門、寿司専門に至るまで凄い数のマンガがある。 ただ一つだけ最近気付いた事があるんよ。 「主人公はかならず料理人であるかもしくは自分の手で料理を作る」。 厳密に言えば「美味しんぼ」は主人公が指示をして料理をさせる事もあるから「料理人」やないんやけどね。 逆に言えば「厨房に立たないレストランのオーナー」とか「サービスをするボーイさんや仲居さん」や「出てくるものを食べるだけの客」が主人公なマンガって無いんやよね。 マンガにしにくいって理由もあるやろうけど、「発想」が貧困な気もする。 また「厨房に立たないオーナー=外食産業の経営者」以外の例を見ることが少ないのも原因かもしれない。 これだっ・・・って感心して題材にしたいほどの気が利いてユーモア、ウィットに富んだ「サービスの達人」に出会う機会が無いのかもしれない。 最後の「客が主人公」っていうのは落語で言えば「人情話」を毎週1つ描くようなモンやから難易度は強烈やと思う。 それでも・・・。 なんか、こう偏ってる感じはするなぁ。 ・・・という訳で、ただ今空き地に近いジャンルを解説いたしました。 これを読んで「ぉ)」と思ってマンガを描いてメジャーデビューして儲けたアカツキにはモナカをお忘れなく。 | |
■ええっ?何だって・・・ | 2005-11-17 (Thu) |
・・・??? 「・・・・。・・・。・・・。・・・・・。」 それだけもうマンガがあるって? こくこく。 あのぉ、1つを除いて全部知らないんだけど・・・ひょっとしてマニアック? 「・・・!」 でもマニアックって線は譲れ無いなぁ。 だってフツーの本屋に売って無いモン。 「。」 それにね、判断基準が違うんだわさ。 「?」 仲居さんなりボーイさんなりが主人公でも「人情話」だと、違うのよ。 サービスっていう意味のプロって何だろう?っていうのがテーマになってるマンガを求めてるのよ。 仲居同士であぁだのこうだの・・・じゃないの。 「・・・?」 え?どうしてそんなにこだわるのか、って?? こくこく。 レストランなり料亭なりって言うのはオーケストラに似てると思うんだわ。 オーナーが指揮者でシェフがコンサートマスターで残りのヒトの作るハーモニーを味わう・・・と。 そういう意味で言えば「独奏」なマンガばっかだな・・・って。 こういうレストランは皆無なのかもしれないけど、大阪の中央卸売市場で毎朝仕入れしてますとか、築地で毎朝・・・じゃないのよ。 オーナーが例えば北海道の港へ行って猟師と直接契約して食材を入れる。 それをシェフが料理する。 これで出てくる「差」ってオーナーの心意気なの、判る? 「○。」 ええーっと、京都の百万遍にある「梁山泊」ってお店があるんだけど、そこの・・・この場合はシェフ兼オーナーなんだけど、錦市場で良い魚が入らなくなって、京都中を捜し歩いて、伊勢の猟師さんが毎朝運んでくる「露店」を見つけて、やっと満足したって逸話があるのね。 「。」 オーナーっていうのはそういう努力をするもんで、そういうのを描いたマンガが無いよね・・・って事なんだわさ。 食べる側が主人公でも「オレはこんな店を知っている」じゃ無くって、こういう店にたまたま出遭った・・・その過程を描くマンガが読みたいのよ。 「・・・!」 え?そっちの方がマニアックだ!って?? こくこく。 でも読みたいんだわ。 食べ物を作る人間がある制限の中で「こんな工夫をしたら美味しくなりました」って、ある意味ネタ一発なのよ。 時には「そのネタ実際に作って試して見た?」って言いたくなるような話もある。 そのネタには「普遍性」が無いのよね。 そうじゃなくってオーナーの「少しでも美味しい食材を手に入れたい」とか「店の雰囲気をどう変えたい」とか「サービスする人のちょっとした心遣い」って普遍性があるんよね。 ・・・って事。 判ってくれたかなぁ? 「・・・。」 まだ管理人さんはちょっとアレっぽいけど 「・・・!」 いや、だから別にヘンな意味じゃないって。 まぁ・・・そんなのもあって良いかな・・・って思った・・・って事なのです。 | |
■全ては海軍さんから・・・ | 2005-11-17 (Thu) |
・・・始まった。 ・・・って電気楽器の話。 まぁクダイテ言えば「エレキ」だわ。 今、ワタシは色んなメーカーのを使ってるけど、ワタシより10〜15年年上の人にとっては「グヤトーン」「テスコ」の2大メーカーが「国産では最高」やったんとちゃうかな。 実はこの2大メーカーの初期の技術者が同じ帝国海軍技術大佐の下で働いていたのは知る人ぞ知る話。 多分無線関係、索敵関係の技術についての開発をしてたんやろうけど、戦争が終わって昭和21年にその技術大佐が部下を招集してハワイアンスチールギターの製造を始めたという当時の関係者の証言が残ってます。 エレクトリックギターの歴史に燦然と輝く「ハムバッキングピックアップ」を設計したセス・ラヴァーも米国海軍で教官をした経歴がありますし、海軍と楽器は縁が深いのかもしれへんねぇ。 今はバイクを作ってるヤマハがエンジンの制作に乗り出したのも、楽器用合板の優秀性から軍用ボートの制作を請け負い、ついでにエンジンも・・・ってなったらしい。 それはさておき・・・。 「敵を殺す技術」が「客を喜ばせる技術」に転用された事は喜ばしい事やね。 そういう技術の上で自分が演奏してる、って考える事は滅多に無い。 でも、たまに思い出してもえぇかなと思うワタシがいる。 ホンのたまにだけね。 毎日思い出してたら楽しく演奏でけへんよ。 興味深い事はこの技術大佐の下で働いていた人がみんな音楽好きとは言えなかった事。 純粋に電気技術が好きな人も居た。 それに召集かけて楽器を作らせた技術大佐は立派やと思うなぁ。 | |
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