『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -2005年02月-

■もう泥沼と・・・2005-02-24 (Thu)
・・・化してきたね。

ライブドアとニッポン放送の抗争。

株式増やして全部自分が買い占めるかぁ。

法律関係者とちゃうんで断定はよぉせぇへんけど、これ、アメリカでやると多分手が後ろに回って会社が傾くほどの罰金を取られる恐れがあるんやで。

なんでか?ちゅうたら「悪しき前例」ちゅうんがあったが故に、そういう問題にアメリカの法曹界は敏感やからやね。


1868年、鉄道グループの総帥であった「ヴァンダービルド」ちゅうオッサンが、「エリー鉄道」を傘下に収めようととして株式を買占めまくったんやわ。

それに対してエリー・グループはエリー鉄道本社の地下室の印刷機で株券を湯水のように印刷して対抗したんやね。

ヴァンダービルドに買収されたバーナード判事が、エリー・グループの逮捕を命じたんで、エリー・グループはニュージャージーまで逃げてホテルに閉じこもって、ならず者を集めてホテルを護衛し3門の12ポンド砲で武装した・・・ちゅうから驚き。

結局、この問題はニューヨーク州議会に持ち込まれて、双方による議員の買収合戦になって、ヴァンダービルドが負けたんやけど・・・。

まぁ、法律も議員も軍備も金で買えた、「アメリカが無法国家であった時代」を象徴するような出来事やねんね。


そういう歴史の暗部故に、「自分を利する為に株券を恣意に発行する」という行為をアメリカの法曹界は認めへんのとちゃうかなぁ。

ライブドアのやった「時間外取引での大量の株式取得」は片足は法律に突っ込んでる「プロレスで言えば5秒以内の反則」なんに対して、ニッポン放送の反則は「同じくプロレスで言えば、1本勝負で1本取られてから実は3本勝負でしたという」のに等しいからねぇ。

株式の分割以外の方法でいきなり株式の数、2.4倍に増やしたら1株辺りの利益とか資産とか全部変わるがな。

正しく言えば「投資家が持っている1株(分割なら分割後は株数が増える)辺り」やけどな。

この新株発行には投資家への配慮が全く無いんよね。

こういうタイプの増資に対して日本でどんな判例が出てるか知らんので、興味を持って経緯を見て行こうと思う。

アメリカでのTOB(株の公開買い付け)については年に何回か出てくるけど、こういう新株発行ちゅう泥沼のあがきは聞かんよな。

負けたほうは、思いっきり罵声を上げながら、でも負けた事を認めてる。

多分それはヴァンダービルド・エリーの前例が「誤りの前例」として認識されてるからやと思うんやけど、日本ではどうなるかねぇ。

別にほりえもんの味方をする訳やないけど、司法に政治が介入して「悪しき前例」を作る事がないようになる事を求めたいなぁ。

■まずは昨日の・・・2005-02-25 (Fri)
・・・訂正から。

判例をいくつか読んでみたんやわ。

“新株予約権差し止め”の仮処分が出た判例もあれば、却下された場合もあった。

その時の判断の分かれ目は増資の妥当性。

カネの使い道が妥当だと認められて、なおかつ資金計画がしっかりと立てられている事。

ニッポン放送は、今AM放送局が増資を必要としている理由を必死に検討してるやろうね。

それがなかなか見つからんのが困ったところ。

例えば「FM放送へ進出」とかが手っ取り早いんやけど・・・そういうのは認可制やから、今から認可の出願しても「後出し」と可能性は大。

あくまでもAM放送の範囲で理由を出さないといかんから難しいんやな。

しかも数年前にAM放送のステレオ化という「大きな変化」が起こってしもてるから、そんなビッグプロジェクトが見つかるかどうか・・・。


隠れたキーは「政治的配慮」が司法にはたらくかどうか。

これについてはヘタな動きをすると、司法内部で二転三転するおそれがあるのでそっちの泥沼化は厄介なんやよねぇ。

・・・ということでこれが昨日からの追加情報。


個人的な感想はこれ以降。

ワタシはテレビ関係者が「テレビ不沈論」を考えてるんやないか、ってテレビ関係者のインタビュー聞いて思うんやわ。

細かな事は省くけど、かつてはラジオ局がテレビ局よりも花形やった時代があって。

それからテレビが盛勢記に入って、ラジオは画面の無い「音メディア」に特化されて行った。

テレビの絶頂期には土日のゴールデンタイムを一企業が買い取ってドラマ番組を作ってた。

「東芝日曜劇場」とか・・・松下もやったかな。

今はそんな例は聞かんし、値段の高いゴールデンタイムでも数社で提供して、しかもバラエティ番組が圧倒的に多い。

これが衰退期なんかと言われると断言は出けへんけど、何か「曲がり角」に来てるような気がするねんな。

そこに今回のライブドアの動きや。

インターネットは「音と画像」に加えて新たに「情報」をしかも双方向にやりとり出来るわなぁ。

テレビ側もデジタル放送で巻き返しに掛かるけど「情報のやりとりのノウハウ」・・・に関しては「インターフェイス」という点でも「経験の蓄積」という点でもネット側が先を行ってる。

テレビが「情報の無い単方向のネット」に転落する危機感は無いんやろうか?って思うんよ。

テレビ側が「ネットのノウハウまで吸収してしもたらぁ!」・・・ってライブドアの買収に掛かるぐらいの気概があってもえぇ様な気がしてね。

「防衛」だけを考えていたら、その瞬間にも視聴者が一人ネット側に入っていく・・・。

それぐらいの危機感を持つ事は役に立っても邪魔にならんと思うけどなぁ。

■東京が直下型地震に・・・2005-02-27 (Sun)
・・・おそわれたら、っていう調査の発表があってからこっち、被災する様子のCGの動画が何度も何度もテレビをにぎわせてるな。

・コンクリートの建物にヒビが入って中の鉄筋がプチプチ切れて倒壊する場面

・高速道路を走行中に道が波打って道路の継ぎ目の段差で横転、爆発する車

・山手線のレールが曲がって脱線する電車

はぁ。リアルですわ。

そやけど・・・ここまでリアルにする必要があったんか?と問われたらCGを作った人、CGを発注した人はどう答えるんやろう?


鬱病や不安神経症の人の中には「可能性最悪な状況」に対する不安妄想から逃れられないタイプの人がおるらしい。

そういう人がこのリアルなムービーを見たらどう考えるんやろ。

そういう人は特殊であってー、と言うならば、そういう可能性のあるストレス性の神経症の増加はありません・・・というんかいな。

ワタシの見るところ、そういう人は増えてる。

電車に半日乗ってれば判る。

いつでも手の届くところに小さなペットボトルを持って電車に乗ってる人。

電車の出入り口の横で、バッグの中の何か(多分ミネラルウォーターかお茶)を握り締めて、息を潜めて次の駅を待つ人。

こういう人は「いきなり漠たる不安」が来た時に備えている可能性が高い。

・・・という事はそういう目におうた事があるんやろうな。

5年前に比べると確実に増えてる。

今は「不安の時代」なんかもしれんね。


ちょっと脱線したけど、元々の調査の結果、資料は数字やグラフが多く含まれたテキストやったと思うんやね。

ただ、それだけでは一般の人に判りにくい。

その思いが、CGを作らせるんやと思う。

多分5年前やったらイラストボードやったんちゃうんかな。

確かにどんな悲惨な事が起こるのか、リアルなCGのムービーで見たら良くわかる。

でも、セルアニメ調でも十分とちゃうの?


「カタストロフなCGムービー」なんてゲームでもあるがな・・・っていうのは筋違い。

それはフィクションで都合の良いファンタジーと見る側が思っているから。

日頃、ゲームと現実の区別かつかなくなってきた云々の主張を事ある毎にしてるマスコミが、「現実のデータ」「研究者の主張」で補強されたCG流してどうするのよ。

数百億年先には太陽が燃え尽きる前に巨大化して地球はそれに飲み込まれて滅亡するという予測がある。

それは「恒星の一生」という意味では不可避な事やね。

今、CGは太陽が巨大化して地球が飲み込まれてありとあらゆる物が焼き尽くされ溶けていく光景をリアルに描き出すことが出来るやろう。

特に科学者の検証と後押しがあれば、リアルさは一層増すやろうね。

そやけど、ワタシはそんなモン見たくないですわ。

あの調査をした科学者に問いたい。

あんなCGをお茶の間にどんどん流す事がアンタ達の目的やったんか?・・・と。

それなら学問なんか止めて全員剃髪して坊主になった方がマシやな。

自分が何を作ってるんか判れへんのやったら。

■見事に2月に・・・2005-02-28 (Mon)
・・・逃げられてしもたがな。

税金が、税金がぁぁぁぁぁぁぁ!ってまだまだ時間はあるってば。

・・・と思ってるとお尻に火が付くんはもうイヤやぁぁぁ。

えーっと、源泉徴収票や領収書や領収書や領収書や領収書や領収書や領収書や・・・。

領収書の中で一番枚数が多いんが鎮痛剤っていうんが泣かせるわな。

えーっと、銀行の振込み記録は・・・・・・。


・・・って話題やと思うたでしょ?

へぇ、ここまでがフリですねん。

ウチが使ってる銀行はUFJと三井住友なんやけど・・・。

ちなみに・・・三井住友さん、28日が月末兼ゴト日兼、月曜日やから、ちゅうて、ネットバンキングに接続でけへんのはアンマリやがな。

「もう通帳無しでネットオンリーにしますね」と窓口のオネーサンが言えるんは、「いついかなる時でも銀行の営業時間やったらネットバンキングの挑戦は受けて立つ」カクゴがあっての事ちゃうの?

サーバが重うて接続でけへんのはアンマリやで。


・・・で、UFJさんはただ今キャッシュカードをICカードに変えるキャンペーン中らしくて、その間なら新しいカードの発行手数料はタダらしい。

でもなぁ・・・コンビニで使えないカードを貰ってもなぁ・・・。

・・・と腰が退けてたら、今度は三井住友さんが「指紋認証付きICキャッシュカード」にしたいらしい。

あのねぇ・・・これ、カードを新しくしたら、前のカード返さなアカンのとちゃうんかなぁ?

前のカードも持っててえぇんやろうか?

前のカードを持っててもえぇんやったら、セキュリティという意味では無意味やし、前のカードは破棄します、ちゅうんならコンビニとかにATMが増えたから、ってやった支店の統廃合がフリダシに戻るがな。

しかも、互換性の無いカードを乱発するつもりかいな。

ICカード業界の陣取りに、顧客を巻き込むのが得策と思うてるんなら、正気を疑うわ。

当然、銀行各社さんでコンビニのATMを「全部の規格のICカード対応」に新しく切り替える費用は負ってくれるんやね。

今の行動は何か事件が起こった際の責任を「ICカードという選択肢もあったのに使わなかった顧客」に押し付けようとするのん、見え見えやがな。

銀行の支店の統廃合で近所の支店が無くなって、交通費を払って行くのなら・・・ってコンビニで預金金利に比べると圧倒的に高い手数料を支払ってる客を、また振り回すんだけは止めて欲しいと思う今日この頃。


実は、ギターやベースの録音が続いた時に、指紋の認証でハネられそうなんが怖い・・・とは一言も言うてへんで。

「・」

え?何やのん?管理人さん。

「・・・。」

一言もって言うてるやん、って??

こくこく。

えぇーい、管理人さんはこのバスケットの中に!

バタバタバタバタ・・・。

さぁ、これでワタシはメイベル、管理人さんはオリバーに・・・(意味不明)

[<<Back] [Top] [Next>>]
[2007年06月] [2007年05月] [2007年04月] [2007年03月] [2007年02月] [2007年01月]
[2006年12月] [2006年11月] [2006年10月] [2006年09月] [2006年08月] [2006年07月]
[2006年06月] [2006年05月] [2006年04月] [2006年03月] [2006年02月] [2006年01月]
[2005年12月] [2005年11月] [2005年10月] [2005年09月] [2005年08月] [2005年07月]
[2005年06月] [2005年05月] [2005年04月] [2005年03月] [2005年02月] [2005年01月]
[2004年12月] [2004年11月] [2004年10月] [2004年09月] [2004年08月] [2004年07月]
[2004年06月] [2004年05月] [2004年04月] [2004年03月] [2004年02月] [2004年01月]
[2003年12月] [2003年11月] [2003年10月] [2003年09月] [2003年08月] [2003年07月]
[2003年06月] [2003年05月] [2003年04月] [2003年03月] [2003年02月] [2003年01月]
[2002年12月] [2002年11月] [2002年10月] [2002年09月] [2002年08月] [2002年07月]
[2002年06月] [2002年05月] [2002年04月] [2002年03月] [2002年02月] [2002年01月]
[2001年12月] [2001年11月] [2001年10月] [2001年09月] [2001年08月] [2001年07月]
[2001年06月] [2001年05月] [2001年04月] [2001年03月] [2001年02月] [2001年01月]
[2000年12月] [2000年11月] [2000年10月] [2000年09月] [2000年08月] [2000年07月]
[2000年06月] [2000年05月] [2000年04月] [2000年03月] [2000年02月] [2000年01月]
[1999年12月] [1999年11月] [1999年10月] [1999年09月] [1999年08月] [1999年06月]
[1999年05月] [1999年04月] [1999年03月] [1999年02月] 

-2005年02月- 『飲んでません・が酔ってます・から書いた』