『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -2004年07月- | |
■現実は・・・ | 2004-07-17 (Sat) |
・・・どんな理屈より重い。 ある教育サイトで、あんまりな記述を見た。 その手の話題、イヤな人は飛ばして読まんといて。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ あのねぇ、沖縄の基地に配備されてるF−15がアフターバーナー全開で、2時間も飛び続けられる筈があれへんがな。 それは、人間が100m10秒で走れるから1km100秒で走ることが出来る、10km1000秒で走ることが出来るという論旨と変われへんで。 それで、マッハ2.5(アフターバーナー全開)で2時間飛び続けて到達する範囲を円で示して、「沖縄の基地にあるF−15は日本を守るためだけのものかな?」って。 あんさん、帰りの燃料考えてへんがな。 アフターバーナーが普通以上に燃料を消費する事を知らないことは「無知」で済ませられても、片道の燃料しか考えてないのは、「常識が欠落している」と言われても反論の余地が無いで。 こういう誘導は悪質や。 「教育」に名を借りたこういう誘導はいくつも経験してきたし、それをウソと見抜くことでオトナになって来た。 それでも、その時代にはインターネットは無かった。 シラけた雰囲気の「授業」の中で、「あぁ、これは何かウソやな」って空気を読んで学生時代を送った訳や。 米軍基地のある地域の感情は理解できる。 それに対する抗議も理解できる。 そやけど、それをWEB上の教育ソフトに潜ませるのは「卑怯」や。 声を上げろ。 抗議の行動をせぇ。 それに同意できる人は喝采を送るやろう。 それは「判断」の「結果」 それでも、まだ何の色にも染まってない子供をオトナの都合で染め上げるの「だけ」は許される事やとは思えん。 そういう誘導の罪の深さについては、アタマを冷やしてじっくり考えて欲しい。 自分の子供がある日、ある一定方向の考えに染められていたら、親としてどう思うのか、じっくり考えて欲しい。 教育者は自分の生き様を教え子に伝えても、自分のとらわれているドグマは伝えるべきで無いという割り切りがきっちり出来る人が減ったように思える。 中学校の時、シャレで「神風」と書いたハチマキをしめて授業に臨んだワタシに対して、センセは「そのハチマキの下、命を散らしていった人の事は忘れたらアカン」とそれだけ言うた。 そこから先には決して踏み込まんかった。 センセにもオトナとして、教師として、持論があったに違いないけど、踏みとどまった。 今思い出すと「偉い」と思う。 そんなセンセの事を懐かしく思い出した。 センセ、元気にしてるんやろか。 | |
■祇園祭が終わって・・・ | 2004-07-18 (Sun) |
・・・大阪に祭の季節がやってくる。 たしか25日が天神祭で、大抵の祭はこの前後に集中するんやけど。 早いほうは昨日からの3連休。 遅い方は7月31日、8月1日になるんやわ。 どうやら関西にやたら多い「住吉神社」は全部この日になるみたいやね。 元締めの住吉大社の夏祭りも「海の日」から8月1日までみたいやし、全国どこでもそうなんかねぇ。 ちなみに東京の佃にある住吉神社は、ウチの近所にある佃から人が移住した時に一緒に分神して行ったらしいねぇ。 住吉大社のホームページに「全国の住吉神社一覧」ちゅうんがあるんやけど、「只今製作中」やもんなぁ。 2300あるらしいから、大変なんやろうね。 まぁ、これが終わったら祭はオシマイ。 盆踊りがあって、それから地蔵盆の頃になると、なんやらコドモの顔色が悪うなってソワソワし始める・・・のがいっつもの事。 人が変わった教育が変わったコドモが変わったとか言いながら、このソワソワを見てると何となく安心したくなるんはなんでやろ。 「はいっ!お父様お母様、夏休みの宿題はこの通りもう完全に出来上がっております」みたいなんやったら怖いで。 日に焼けてる顔がなんとなく引きつってる悪童の顔を今年ももうすぐ見るんやろうなぁ。 それも年中行事のうちか。 あ、大きなオトモダチ御用達の方のお祭については全然判りませんので、あしからず。 | |
■空が・・・ | 2004-07-20 (Tue) |
・・・白んできてる。 今日も不眠やわ。 その不眠の中、手に取った本から思った事を忘れない間に書いておこうと思うんよ。 参議院議員選挙の報道について、やっと「政治」とか「党利党略」から離れた見方が出来るようになったんやわ。 別に考え方が変わったんやのうて、「もう1つの視点」を得られただけや。 ネタの出所は、ここを読んでくれてる人にはピンと来ると思う。 野党寄りの偏向報道っちゅう見方はとりあえず置いておこ。 「報道」した人達は、「報道の枠組み」を壊したかったのかもしれへん。 5W1Hに代表されるお決まりのカタチであれば、波風は立てへん。 それをあえて崩したいという「志」があったんやったら「その意気や善し」と言おう。 どのチャンネルを見ても同じという「安定路線」から逸脱しても、「自分たちの報道」という「志」を目指したんなら、それは善し。 問題は「枠組みを壊しても報道」である事が第一であったんに対して、それを成し遂げる事が出来へんかった事。 それが真っ先に潰れた事。 いみじくも管理人さんが言ったように「報道の自由」と「真実を報道する義務」は裏表や。 なにが「真実」か・・・なんて判らへんけど、それは「報道する側」が真っ先に気にするべき事なんやろう。 つまり、「既成の報道の枠組みを壊しても、『報道の鬼』であるべき」やったという事や。 自らを「報道の鬼」に追い込む事の無い「枠組み壊し」は、既成のノウハウを流用した安易な方向へと向かう。 「新しい報道の形」を見出せない時に、既成のフォーマットにすがろうとしたら・・・。 「報道」が「バラエティ」になってしもた。 それを責めようとは思わへん。 新しいフォーマットを模索するなら失敗もあって当然や。 ただ・・・。 その模索が失敗やったと思えた場合。 失敗を追認せんと「これ!」と納得が行くまで新しいフォーマットを追いかけるべきやと思う。 基本は「報道の鬼」や。 それを外さへん限り、いつか目標に到達すると思う。 「槍の名人は引くのが上手い」という言葉は示唆に富んでる。 一度報道してしもうたから「槍を引くに引けない」のは、思い込み。 潔く引く姿に感じ入る人間もおると・・・それぐらいは視聴者を信じてもえぇと思うで。 | |
■はい誕生日・・・ | 2004-07-21 (Wed) |
・・・1つトシを取りました。 嬉しくも無いで。 何か「なし崩し」に太陽が昇って沈んだな・・・と。 別に体調が絶好調になる訳でなく、大騒ぎで過ごす訳でなく、忘れえぬ日になる訳でもない。 ただ、あと何回この「なし崩し」が続くかという意味で「なし崩し」を満喫せなあかんなぁと思う次第。 それを忘れると、砂山が崩れるように全ての「なし崩し」がごっちゃになってしまうんとちゃうかな。 それは崩れかけた太古の土器を、ガラスケースに「独立して」入れておくようなモン。 分類せんと、類似品と一緒に箱に放り込んでしもうたら、「土器」ではない「ガラクタ」になってしまう。 さてさて、また次のガラスケースの為に一年を送りましょか。 | |
■最近・・・ | 2004-07-24 (Sat) |
・・・日記がねぇ・・・アカンなぁ。 「かなり」の多忙に加えて、21日の書き込み以降、「事実は小説よりも奇なり」で、思わずK藤カントクのトコロに「ネタ」として持ち込もかいな、ちゅう事が起こってる。 これがギャグネタで無いんが辛いとっきゃねんなぁ。 詳しく書くと読んでも鬱陶しいやろうし、書けへんけど。 「うわ、今までやったゲームやアニメのネタよりややこしい」と考えてしまうんは職業病やろか。 そういうモンの対応に、自由時間のほとんどが割かれてるんで、ちょっと日記のサボリは見逃したってくれんかいな。 まぁ、対応するんも人生の「修行」って・・・もうワタシ修行期間は過ぎた気もするんやけどさぁ。 | |
■お昼の番組に・・・ | 2004-07-25 (Sun) |
・・・桃井かおりさんが出てました。 ワタシの理想の女性です。 あの笑うと三角になる目、しなやかな身のこなし。 もう20年も恋してるのかも知れへんね。 思えば、その頃付き合ってた彼女は、笑った時の目が三角やった。 あの人の年齢改めて知って驚いたけど、それを知って尚、どこかでお会いできたら口説いてしまうんちゃうかなぁ。 番組の中で「炊き上がったホカホカご飯を1人で食べるのにもう耐えられない、結婚したい」って言ってたんやけど。 なんて鋭くて優しい「寂しさを表す言葉」やろう。 思わず「ワシが行く、ワシが行くがな」と思ってしもうたんはヒミツ。 あの人は多才な人でけっこう本を出してるけど、全部持ってます。 思いがけない鋭い話があって、「この人非才なり」って思うんやよね。 あの人がやってる番組のダイジェストが流れたんやけど、甲斐よしひろさん相手に、「嫌われる時は、ちゃんと徹底的に嫌われてあげなきゃ」って言ってるのを聞いて、「あぁ、また凄いことを聞いてしまった」と思うてしもた。 桃井さん、やっぱりあなたはワタシの憧れです。 | |
■はぁはぁ・・・ | 2004-07-28 (Wed) |
・・・忙しい。 とりあえず、お人よしが過ぎて、「タダ働き」をしていたフォローをきっちりかっちりつけないとダメだわ。 その為には数ヶ月は連続で死ぬほど働かなアカンわ。 ワタシ、こんな商売やってるから「感情の起伏」激しいんやわ。 その事で、口にした言葉が人を傷付ける時もある。 で、嫌われることもある。 憎まれることもある。 そやけどね、言葉より行動やよ、結局。 ゼニのかかる行動。 その時自分が自由にできるオカネをどれだけ親身に使えるか。 会社行ってた頃、こんな事あったなぁ。 月末に、もうサイフに百円玉と十円玉数枚しか無くて。 残り数十円っていうバイトの人とオカネを出し合って、やっと買ったタバコを半分こして吸うたタバコは旨かったし、そのバイトの人は今でも信じあえる。 ワタシが出したカネが多いから20本のうち15本はワタシのモンや・・・なんて言うてたら、タバコは不味かったやろうし、今、数年ぶりにその人と合うても、肩を叩いて喜び合われへんやろうなぁ。 結局、こんな性格なんよ。 そやから強くなるにはどんどん働かないと。 サイフの中身が2000円の時に1000円差し出したって、察してもらわれへん人には一生察してもらわれへんねんなぁ。 それで愚痴を言うような女々しいオトコにならんようにするには、サイフの中身を充実させなアカンのやわ。 今まで仕事をして来て、サイフの中身が充実してる人には2つのタイプがあることが判ったよ。 1つは、サイフの中身が充実するまでは徹底的に人を人とも思わんで利用する人。 もう1つは、体力の限界まで働きつづける人。 ・・・前者は無理やわ。 そやから、後者で行こう。 さぁ・・・一丁笑うたろか(古い大阪言葉で働くということ) ちなみに、商売言葉で「殺す」というのがあるんやわ。 これなんぼやのん? 「1万5千円になります。」 いっちょ殺してぇな。 「そんな殺生な」(解説:殺すとは0を1つ取れということ、この場合千5百円で売れということ) そうか・・・ほな、ケンカしまひょ(解説:値切り始めるということ) 「ちょっと、ソロバン持ってきます」 これが、百貨店であったから大阪は怖い。 そやけど、ワタシ、楽器屋でも言い値で買うことはほとんど無いよ。 ワタシの得意技は、電卓の数字をじーっと見て「最後の値段を言えぇぇぇ」って言うんやけど。 まぁ、それで、向こうがシブシブ端数を切るわな。 それからおもむろに「よっしゃ、買うた。弦かピックオマケしてな」で落ちます。 その代わり、マナーはあるけどな。 数件の店を行ったり来たりして、「向うの店では何円やった」っていうのはアカン。 それで値引きしたら、もう一度その「向うの店」へ行くのん見えてるモン。 それを繰り返すのは「さもしい」とか「田舎モン」と思われるで。 それと値段がほとんど変われへんかったら時には「ココ」ちゅう最後の「行き付けの店」と「店員さん」を持つ事。 「まぁ、ほな頑張ってくれたから、買わせてもらいます」・・・ちゅうたら、どっかの店で、もう少し安いところがあるみたいやけど、店と店員の顔信用して買うんやな・・・って「察して」くれます。 察してくれへんような店や店員は見捨ててしもうたほうがえぇ。 ・・・で、今みたいな夏の暑い時や、真冬の寒い時・・・、フトコロに余裕があって店をじっくり覗く時は、缶コーヒーでも差し入れて、「ケチくさいけど差し入れ」って一緒にコーヒー飲みながら、店の売りモンじっくり眺めましょ。 それで、「コレ」っていうのを見つけたら、次の機会に乗り込んで「一丁ケンカしょうかぁ」って。 向うも「差し入れ飲んでしもうたし困ったなぁ」って顔しながら、楽しい買いモンが始まるわけや。 大規模店舗が増えたから、そんなん「前世紀の遺物」と思ってる人も多いやろうけど。 少なくとも大阪では、「少しは」楽しめるで。 テレビでCMやりまくってるような店でも、ワタシ、当然のように「一丁ケンカ」してます。 明細を表でプリンターで打ち出すような店でも、ちゃんと「値引」っていう項目があるのを知ってる人は、幸せな人やと思うなぁ。 ウチの領収書、ちゃんと「値引」欄で端数切れてます。 それでも店員さんに嫌われた事はないよ。 | |
■(野球狂の詩か?)一打同点ヤター・・・ | 2004-07-28 (Wed) |
・・・どうやら我が家の桧山フィギュアはご利益ありまくりなのかも。 (仕事中のウィンドウの1つに中日−阪神の結果2分更新で表示中) アリアス・・・アンタは最近・・・。 矢野・・・「漢」を見せろぉぉぉぉぉぉぉぉ。 見せたらここんとこの失敗水に流したる。 ・・・アホンダラァ・・・やっぱりオマエもアカンのかぁ。 あぁ血圧と胃が・・・延長か・・・。 ・・・スタジオ行かなきゃ・・・。 あ、その前に仕上げる曲を使う部分のシナリオを読まないと。 ・・・よし把握したで。 1つは日常、もう1つは少しコミカルに仕上げよか・・・ ・・・って藤本見逃し三振って、オマエ最近何か小心者になってないか? かーたーおーかー・・・アンタ勝負強うて最近メキメキ伸びてきたのにさぁ・・・。 よし、今岡、よう選んだ。 赤星塁に出たぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、しかも2塁は代走かいなぁ。 ダブルスチール決めたらんかい! ・・・野口のアホォ!経験不足はアグレッシブさで補わなアカンのに、なんで「攻め」に徹せへんねん。 安藤、バントヒットさせてどうするねん。 お前去年の勢いは・・・(泣) えーっと日常はストリングス軽く入れてボカして・・・。 コミカルは楽器で入れると鼻につくなぁ・・・。 リズムとベースラインの変更で表現する方が、BGMらしいか・・・。 いたたたたたた・・・点取られて、しかもノーアウト1・3塁・・・。 安藤、ダメだわ、しかも1点追加は覚悟かぁ・・・。 胃が・・・胃がぁぁぁぁ。 よし、藤川・・・その勢いで三振取ったら、盗塁させた事、忘れたる。 よっしゃぁ!三者連続三振・・・よー頑張った。 次はアニキかいな・・・、まずは一発カマしてくれや。 そやから振り回して追い込まれるのはアカンって。 桧山もアカンか。 葛城・・・デッドボール大丈夫かいな。 矢野・・・そろそろな・・・そや!その責任感がアンタの本領やろ。 次は藤本・・・。 そろそろ「攻め」の態度を見せてくれやぁ。 あっちゃー・・・終わったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 岡田、選手に「守りと待ちに入るな」と小一時間・・・。 あうううう。 仕事続けよ・・・。 | |
■障害者・歩きやすい靴・・・ | 2004-07-29 (Thu) |
・・・って書いても意味わからへんやろうな。 ワタシは今逆上してるので文章にトゲはあるやろうけど、「誰かが表さないといけないトゲ」やと思うので書くわ。 あまりオモロイ話や無いけど、100人に嫌われても、1人の考える契機になったらそれでえぇ。 実家に行くと母が泣きそうな顔で途方にくれてた。 聞けば靴が「だいなしになってしもた」との事。 知ってる人は知ってるけど、母は人口股関節をいれており、身体障害者1級でありながら、もう25年以上、必死で可能な限り自分で歩いて、家事を自分でして人に頼らずに生きてる。 歩きやすい靴を求めて、なんやかんやで、「ボンステップ」っていう靴にめぐり合って、それに改造をして、自分の足に合わせてるんやわ。 両足の関節を手術した為に両足の長さが違い、「病院指定の装具屋で靴を改造するように言われて靴を持っていって、出来上がりを持って帰ってきたら、その靴では歩けない」っちゅうんやね。 これでは歩けません、って言うたら、一週間試しに歩いてみてから意見を言ってみて下さい」との事。 その靴を履いて病院の会計に行ったまでは良かったが、クスリを貰う場所まで歩けずに、履いて行った靴に履き替えて、なんとかクスリの窓口まで行った・・・との事。 ・・・で、その「病院指定の装具屋で改造した靴」を見た。 足の長さを合わせるために発泡性の硬質ゴムを貼り付けて、高さを合わせただけ。 見れば見るほど不恰好な靴。 底の厚みが3cmも違う靴を履いたら、足首ねじってしまうん見えてるがな。 しかも貼り付けたゴムの重さで恐らく100g近く両足で重さが違う。 25年前から、全く進歩があれへん。 25年前、同様の状態に陥った時に、ワタシは「ソルボセイン」という材料の中敷きを見つけ出して、なんとか、歩行時に両足に掛かるショックを同じにしたんやよ。 その当時、医者でさえ「ソルボセイン」という新素材を知らないで、ワタシは「研究用に」ってもう一組買いに走った記憶がある。 当時、関西でNo.1やった整形外科の患者の何%がそれを使うことになったはずや。 今回の靴の問題は2つ。 ・両足の靴の重量変化について全く考慮していないこと。 ・底に硬質ゴムを貼り付けることによる靴の弾性(特に土踏まずの部分)を考慮していないこと。 安全靴でもない限り、靴は「弾性」を持っている・・・そやから、足にフィットするんやね。 つまり、高さを調整する材に型抜きや切れ込みを入れて、無改造の側の靴に近い弾性を持たせつつ、軽量化を図るという努力が0・・・ちゅうことや。 構造を変えるのにコストが掛かるなら、もっと軽く、弾性に富んだ素材があります。 ホームセンターに行ったら売ってるがな。 それが25年前と同じ素材をそのまま使ってる。 それで・・・「アホンダラこのボケぇ」とまず逆上したんやわ。 どっかマシなところは無いかいな・・・と思ってググったキーワードが、題名の「障害者・歩きやすい靴」。 出てきたんは、ほとんどが「障害者でも参加出来る催し」のご案内。 そこに「歩きやすい靴で来て下さい」・・・と。 ここで再度逆上。 催しを主催してくださる「善意な方々」の中で何%が催しの案内に記している「歩きやすい靴」について、心底考えた事があるんやろう? 考えたことがあったら、そういう催しの掲示が100件以上あるんやから「歩きやすい靴」からリンクが伸びてるところ、一件ぐらいあってもえぇんとちゃうか? 「この靴で歩けない」と途方にくれた人間を前にして、自分の身を切られるような思いで考え込んだ「善意な方々」は皆無やねんなぁ・・・と思い知った。 無知な善意は要らない、科学的に冷静に考えるココロでしか助けられない場合がある。 ワタシは、今靴の高さを維持しつつ、重量増加を押さえて、土踏まずの部分の弾性を改造前と変えなくする、型抜きのパターンをCADで考えてる。 それを見せて、「不可能」と言われたら、もう靴に関しては自分でなんとかするつもり。 作業に掛かる時間は、家で自分でやって5時間かな。 それでも、何とかするもんやよ。 | |
■【レンの望遠鏡】・・・ | 2004-07-30 (Fri) |
・・・仮眠開けに見た夢。 【王立グリニッジ天文台発:2253年8月17日】 グリニッジ天文台館長のトーマス・ウィッティア氏は緊急記者会見を開き世界各国の国立天文台関係者に向けて以下のようなメッセージを語った。 一般に「レンの望遠鏡」と称して天体観測に使用されている望遠鏡は、全て回収し国立天文台の厳重な監視の下におかれるべきである。 この種の望遠鏡は現在強烈な磁気嵐を起こしている超新星の観測、もしくは近い将来重力崩壊を起こしてブラックホール化するか、超新星と化す危険性がある天体の観測にのみ使用されるべきである。 観測の際には目視観測を避け、短時間の自動観測のみを行い、累計観測時間が10秒を超えたものは、一定の手順によってオーバーホールされるべきである。 望遠鏡を国立天文台へ供出することを拒否し、また隠匿し観測を続ける者については大量破壊兵器製造と同等の法的対処、逮捕及び身柄拘束を行い、速やかに望遠鏡を国立天文台の管理下に置くように、EU政府を通じて各国政府に対して現在要請中である。 一般に「レンの望遠鏡」と称される望遠鏡は1800年代後半にアメリカ、ニューイングランド周辺で建築された住居の装飾品でオカルティストから「レンのガラス」と呼ばれているガラスをレンズに研磨して使用しているものである。 この望遠鏡が天文学者から注目を浴びるようになった原因は、2248年2月オーストラリア、エアーズロックにある日本国所属の国立天文学研究所エアーズロック天文台の研究員、エドワード・S・カザミ博士が、私物の「レンの望遠鏡」で地球から3.1光年離れた恒星が超新星に変化する瞬間を観測した事に端を発する。 同天文台の他の望遠鏡、電波望遠鏡での観測では、恒星の様子に変化は見られなかった。 その後2週間で超新星はパルサーへと変化したが、その様子は同様に天文台に設置された望遠鏡では全く観測されなかった。 天文学者でありかつアマチュアオカルティストであったカザミ博士は、3年後の超新星の出現と、2週間での消滅、パルサーへの変化を予言する論文を学会誌に発表するが天文学会は「根拠の無い暴論」と黙殺し、カザミ博士は研究員の地位と天文学会の会員資格を剥奪された。 ところが2251年2月初旬、博士の予言通りに超新星が出現、そして2週間後にパルサーへと変化した事により、学会内では博士の予言に何らかの根拠があり、研究の価値があると主張する勢力が生まれ、学会での決議の結果僅差で博士は名誉回復を果たし、再びエアーズロック天文台の主任研究員として復帰する。 博士の論文によれば、このレンのガラスと呼ばれる装飾品のガラスを通して見る像は時間を超越し、レンの望遠鏡で行われる観測は地球からの距離、光の到達時間をを無視したリアルタイムの観測であると説明されており、この主張については物理学者から多大な非難が浴びせられたが、太陽系の惑星の合(惑星が重なり合って遠方の惑星が見えなくなる事)の厳密な観測によって、惑星から地球への光の到達時間が0である事が検証される事により、問題は化学学者をも巻き込んだムーブメントとなった。 篤志家のオカルティストにより提供された「レンのガラス」は細片に分けられ、世界中の研究所で組成や分子構造が徹底的に調べられ、「微量元素の中に数種類の自然界に存在しない重金属が含まれる」という点で一致した。 続いてその重金属を人工的に生成する試みが、その種のあらゆる施設で行われたが、いずれも安定せずにすぐに他の放射性元素に崩壊し、現在の技術では地球上で安定した状態で生成するのは不可能と結論付けられた。 そういう動きとは別に天文学者たちは世界中で「レンのガラス」を研磨したレンズを血眼になって求め、わずかに存在する「レンのガラス」には天文学的な値段が付けられ、そのほとんどが、各国の国立天文台へ、そしてわずかがアマチュアの好事家の手に渡ったとされる。 2252年4月、悲惨な大事故なエアーズロック天文台で起こった。 付近の地形を全て変えてしまうような大爆発が発生し、天文台は跡形無く吹き飛びカザミ博士を含む研究員全員が死亡したと考えられ、惨事の跡に残ったのは大きなクレーターだけだった。 事故の調査隊が編成され徹底的な調査が行われたが、核爆発の残留放射能は全く見受けられず、報告書に記載されたのは「未知の巨大なエネルギーが一斉に解放された」という極めて抽象的な結論だけであった。 引き続いて同年7月、アメリカ、ロスアンジェルスで同様の事故が発生し、当該地区に、「レンの望遠鏡」を所持すると噂されていたアマチュアの天文学マニアが在住していた事から、大爆発と「レンの望遠鏡」の関係が疑われるようになるが、そもそも材質についてもレンズとしての性質についても全く開明されていない状態で事故原因を特定する事は無理だったと言えよう。 2253年初頭、グリニッジ天文台の研究員アーサー・クリフォードは、望遠鏡内部に何らかのエネルギーが蓄積されるのではないかとの仮定の下に、天文台所有の「レンの望遠鏡」に極めて微細な穴を空け、天文台に隣接する公園の人工池に投げ込んだ。 クリフォードが「レンの望遠鏡」を持ち出した事を知ったウィッティア氏は直ちに全ての職員を動員し、公園で発見されたクリフォードの元に向かったが、彼を問い詰める前に目前の光景に驚愕した・・・そこでは人工池の水が激しく沸騰していたのだった。 人工池の全てのバルブを全開にして注水してもその沸騰は1週間続いたとされる。 沸騰が収まった後、池の底から回収された「レンの望遠鏡」のレンズは新しい望遠鏡に注意深くはめ込まれたが、望遠鏡としての性質は以前と全く変わらないものであった。 グリニッジ天文台では地下に実験用の大型プールを設置し、クリフォードが行ったように微細な穴を開けた望遠鏡が発生するエネルギーを計測する実験を繰り返し、そして8月に中旬に1つの結論に達したのだった。 「レンの望遠鏡」で行う観測はその星が遠ければ遠いほど、星の表面温度が高ければ高いほど、望遠鏡内部に未知のエネルギーを溜め込んでいく・・・と。 何故そのような危険な観測をそれでも続けるのか?記者からそう聞かれたウィッティア氏はこう答えた。 「2280年には外宇宙を目指して、無人宇宙船の実験が始まる事は皆さんご存知だと思います。その際に無人宇宙船が進むコース上で異変が発生すれば実験は失敗します。しかし、この観測方法以外の方法では我々が異変を知ったときには『もう遅い』のです。しかも、この観測方法で外壁に発光体をを設置した無人宇宙船を観測すれば、リアルタイムで宇宙船の状態をモニタする事が出来るのです。・・・今は我々の技術が、この魔法めいた望遠鏡の謎をあと25年で明らかにしてくれる事を望むしかありません。それまでは・・・この種の望遠鏡は徹底した管理の下に置かれる事が好ましいのです。」 「その無人宇宙船の目的地はどこでしょうか?」 「150光年彼方、ヒアデス星団、アルデバランです。」 それは呪われた回帰か、それとも偶然か。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ バカな夢ネタ、駄文に付き合うてくれてありがとうね。 クトゥルー神話を知らない人には何のこっちゃ?な話やったんやけど。 天文学に詳しい人が読むと、「これ、間違い」な部分ありまくりやろうけど、見逃してくださいませ〜。 解説を少しだけ。 「レンのガラス」とはクトゥルー神話に出てくる時間も距離も越えた世界がそれを通して見える、時には化け物もそれを通って出てくる外宇宙からもたらされたガラスの事なんやわ。 その外宇宙の中で実在の場所としてもっともはっきり記述があるのが「名伏しがたきもの:ハスター」の幽閉されている「ヒアデス星団、アルデバラン」。 | |
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