『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -2002年12月-

■冷たい雨が・・・2002-12-08 (Sun)
・・・降ってます。

「RainyDay」っていう名曲があります。

山下達郎も歌ってるけど、吉田美奈子の方がオススメやね。


新聞で深夜のレストランのカップルの話を読みました。

楽しそうに話してた女の子が、彼がトイレに立った時に急にヘニャヘニャとなって表情も暗くなって、彼が帰ってきた途端に、また表情は輝き話しはじめるというものでした。

多分彼は自分が居なくなった時の彼女の顔を知らないのではないか、そういう話でした。

でも、じゃあ自分は自分の顔を知っているのか?自分が自分の知らない他人に思えてきた。

そういう風に文章は終わっていました。


・・・考えさせられる話やね。

ワタシはワタシの顔を全部知ってるんやろうか?

自分が演奏中の写真を見せられて「何じゃこれ?」って驚いたことがあるんやけど。

その場に居た友人曰く『いつもはもっとヒドイ』やて。

結構逆上しているように見えて、その実、「ここではボリュームを下げて、ここでエフェクター踏み込んで」って冷静になってるつもりのライブでそれやもん。


表情押えてるつもりでも、冷たい時は冷たい表情を、怒った時は怒った表情をしてるんやろな。

でも、それを一生知る事は無い。

余韻として残った表情を家に帰って鏡で見て「うわっ」と思う事があっても、どんどん冷たく変わっていく表情とか見ることは無いんやろうな。

でも他人はそれを知っている。


ワタシの知らないワタシを他人は知っている。

ひょっとすると、それこそが他人の中で「ワタシのイメージ」として定着してるかもしれへん。

そう考えると怖くなる。

気付かずに過ごせたらどんなに楽やろう。

もっと怖い事を考える。

ちょっとしたはずみに「他人がイメージするワタシ」が奔流のように溢れ出して自分を支配したらどうなるんやろ。


そんな事、ジメジメ考えるのは止めなはれ。

考えて一円の得にもなりまっか?

あんさん、何か進歩して偉なりますんか?


それは解ってるんやよ。

そやけど・・・得にもならず、進歩の足しにもならん事を考えるんが人間とちゃうんかなぁ。

そういうモンの上澄みが何代も溜まって進歩に繋がったんとちゃうかいなぁ。

哲学の本って読んでもなかなか解らへんやろ。

有名どころの人が書いた有名な本ってそんな「何代も溜まった上澄み」なんちゃうんか。

その上澄みが溜まるところを知らんからチンプンカンプンなんで、それを知ってる人には「あぁ凄い成果や」ってなるんとちゃうかな。


そんなんアンタの商売で考えて何になるねん、そんなヒマがあったら楽譜でも早く書け〜。

それだけは確かな気がする(あーうー)

■本日の日記は・・・(クリムゾン・バーニング激バレ)2002-12-09 (Mon)
・・・同士ミッキー・ハラーショこと三木原慧一氏作の「クリムゾン・バーニング」のFF(ファンフィクション)になるので、全巻読了の方のみ読んで下さいませ。





























だからFFってファイナルファンタジーじゃないからね。


















ホント、先に本編読んでないと面白くないし、ぜーったいに後悔するよ。



















それでは三木原隊長に敬意を表して

『曲垣武夫の憂鬱』

暗い、暗い廊下だった。

その先にほのかに灯りの漏れる部屋。

これが「おいでおいで」をしている罠以外の何と呼べるだろう。

しかし曲垣はあえてその中に飛び込もうとしていた。

この先に自分の求めるものがある、世間でヨタ作家と呼ばれても作家であるという最後の意地の為に彼は運命の扉に足を進めた。



彼がハワイから帰還後刊行した戦意高揚小説「バーニングアイランド・ハワイ戦の真実」は売れに売れた。

敵は懲罰部隊を使って目的の為なら味方の背中も撃つ非情な社会主義者、味方は自分の命も顧みず作戦を遂行する勇敢な愛国者。

最初は懐疑的な見方をしたマスコミも、黒澤明監督の映画「燃える真珠湾」が公開されるに及んでこのドラマを受け入れた。

そうなるとクルリと手のひらを返すのがマスコミの常。

特集番組が組まれ全国津々浦々にハワイ戦の映像が流れた。

特に捕虜になった敵国懲罰部隊の負傷者のインタビューは一般大衆の社会主義に対するイメージをがらりと変えた。

公平な地上の天国から、密告、粛清の恐怖政治の国へと。


映画のクライマックスが戦艦武蔵の特攻であるならば、小説のクライマックスは西竹一大佐率いる陸軍第26戦車連隊の壮絶な最期だった。

庶民や学生たちが特権階級と蔑む男爵である西大佐が最期の一兵になるまで闘い続けた事は(当然覚醒剤の事は伏せられた)彼らの軍に対する意識を変えた。

泥臭い軍隊として忌避されることの多い陸軍のイメージを上げた事は軍の徴兵担当者に喝采を持って受け入れられた。

何と驚くことに、陸軍への徴兵計画を進めていた陸軍出身の東条首相からも内々に「金一封」が贈られた。

一封とは言え、大き目の封筒が縦に立つほどの金額で、一体自分の原稿料の何年分になるのだろうかと曲垣は驚いた。

本は売れに売れ続け、その上ハワイの戦車戦で『例の作戦』を提案した功績もあり、海兵隊からもたんまりとボーナスをせしめた。

あの『靖国』を一日借り切る太っ腹の鬼怒田大佐からのボーナスである。

彼にすれば損害の減少額を「管理人」に計算させて、その数パーセントを渡したに過ぎないが、データ上での数字と実際の札束の重みは違う。

軍の経費としてみれば、せいぜい四式中戦車一台と装甲車数台の値段なのであろうが、一般市民が一度に手にする金額では無い。

「御礼:ハワイ混成旅団海兵隊一同」と黒々と墨で書かれた桐箱に入れられて家に届けられた札束を見て曲垣は文字通り腰を抜かした。

一度は見た時に、そして二度目は持ち上げようとした時に。

紙は重いのである。



曲垣武夫は今や広い家に住み、メイドも雇える身分になった。

あぁそれなのにそれなのに・・・。

持ち前のサービス精神で付録として書いた「『靖国』戦場の後には天国が待つ」というヨタ満載の文章が一部の右翼を刺激した。

軍の連中は「やっこさん、また書いたか」と苦笑しただけだし、大規模な右翼団体の場合は軍を通して話がついた。

問題は一部の一人一団体を称する右翼かぶれというか、間垣曰く学生左翼と50歩100歩の連中だった。

テロまがいの行為を受け、彼には諜報部の護衛が付くことになった。

「テロリストを監視するんですかね、それとも私を監視するんですか?」

実際の生命の危険を前に曲垣が言えたイヤミはその程度で、護衛の件は飲むしかなかった。

やれやれ・・・右を向いても左を見ても敵ばかりか・・・まぁ左の勢いが弱まったのはマシか。


曲垣武夫は憂鬱である。

つづく。

原作に敬意を表して

風水嵯峨 拝

■今夜は・・・2002-12-10 (Tue)
・・・「特殊な」日記だったので何か書くべきかな。

ワタシは堕落した生活かもしれないけど、それでも生きている。

なんだ、当たり前の事やん。

それでも生きていたくないって考える事は世の中では珍しくも何ともないで。

新聞ではV字型回復とかリストラの成果とか書いてるけど・・・

「それ首切りして、その分の仕事残りの人間に回した」結果やん。

どれだけの人間に絶望を与えて、どれだけの人間に耐えざるストレスを与えた結果なんか・・・。

定量化でけへん事は書いてへんやん。

絶望に負け、ストレスに押しつぶされて、死んでいった人間の数は書けても、破滅の時を脅えながら待つ人達や、自律神経が切れてしもた人達は闇の中や。

ゲーム機メーカーが勝ち組?

それは末端の人間、下請け、孫受けのQOL(クオリティオブライフ:生活の質)まで調べて初めて言えることとちゃうか?

一言で切り捨てるのは嫌な事やけど、そこまで調べて結論を出すとこはあらへん。

都合がえぇとこまで下りていくのが関の山。

そんなん、「大本営発表」で痛いほど知ったはずなのに・・・。


絶望なんて慣れてもた。

流す涙も枯れてもた。

ただ今は・・・。

子供達に見せたくない。

大人の涙を見せたくない。


・・・そう思うやろ?

■本日の日記は・・・(クリムゾン・バーニング激バレその2)2002-12-10 (Tue)
・・・同士ミッキー・ハラーショこと三木原慧一氏作の「クリムゾン・バーニング」のFF(ファンフィクション)になるので、全巻読了の方のみ読んで下さいませ。

































だからFFってテープの早回しでもないからね。


























真面目な話、先に本編読んでないと面白くないし、ぜーったいに後悔するかんね。



























それでは三木原隊長に敬意を表して

パンツァー・フォー!

『曲垣武夫の憂鬱2』

さて、晴れてメイドを雇える様になった曲垣だが、問題はどうして候補者を探すかであった。

メイドという呼称が大日本帝国では一般的でないこの頃、お手伝いさんのなり手は田舎から親類をたどって来る嫁入り前の娘、と相場が決まっていた。

しかし、曲垣の場合は元々親類縁者との付き合いが薄い上、書くものが書くものである。

あえて娘を差し出そうとする者などいない。

これが純文学の大家などであれば、年の差があってももしねんごろになったらその時はその時、と話は別なのだが。

文学に貴賎など無いっ!と言っても親類縁者の線が絶望的という結果が変わるものでは無い。

ところが話は意外なところから飛び込んで来た。


曲垣武夫が今の家に引っ越して三日後、彼を一連の騒動に巻き込んだ張本人、帝諜の夏目尚康が曲垣邸を訪問した。

「いやぁ、さすが凄い邸宅ですねぇ。あれだけの物を書いただけの事はある。」夏目は感に耐えぬように言った。

「いやいや、あなたの運んで来た運のおかげですよ、お礼にもなりませんが、寿司でも取りますので一杯引っ掛けていって下さい」あくまでも慇懃無礼に曲垣は答えた。

夏目は少し考えて「そうですね、それじゃあお言葉に甘えてご馳走になります、ただ引っ掛ける方はお祝いがてらに持って来ましたから」そう言いながら細長い風呂敷き包みを持ち上げて見せた。

一瞬曲垣の表情が曇ったのを見て夏目は「大丈夫です、毒入りでも自白剤入りでもありませんよ、飲む時は私が先に飲みますから」そう言って笑った。

だだっ広い屋敷に久々に来客を迎えて曲垣はつかの間の孤独感からの開放を感じた。

それが、今夜は少し位贅沢な酒宴を、そう考えさせた。


「あぁ・・・竹鮨さんですか、2丁目の曲垣です・・・はい、橋を渡った次の角の・・・特上のにぎりを10人前・・・頼んだよ」

座敷に戻って「少し待って下さい、夏目さん今日は美味い鮨を食べましょう」と微笑んだ。

電話の内容は盗聴機で既に聞いている夏目だったが、「いやぁ、ご馳走になります」と笑顔で会釈する。

「で、今日来られた御用件は?」と曲垣はストレートに疑問をぶつけた。

「曲垣さんの引越しのお祝い・・・も兼ねて」そこで夏目は言葉を切った。

「兼ねて?」曲垣もすぐに応酬する。

「うちの上司に言わせれば『合理的な悪巧み』という奴ですな。」イタズラっぽい目付きで夏目は言った。

「は?」

「これだけの広い家、曲垣さん一人で維持していくのは大変でしょうねぇ。」台本を読むように夏目の言葉が流れる。

「まぁね。掃除するだけでも大変です。メイド、いやお手伝いの一人でもいれば楽になるんでしょうが、なかなかこのご時勢人手不足のようで。」頭を掻きながら素直に曲垣はそう答えた。

「ところがねぇ、人手が余ってしようがない所もあるんですよ。」またイタズラっぽい目つきで夏目は曲垣をみる。

「あなたのせいですからね」夏目はそう曲垣に言い切った。

「はぁ?」再び曲垣は夏目の目を覗き込んだ。

「あなたの書いた『バーニングアイランド・ハワイ戦の真実』の出来には驚きました。」

「はぁ・・・」

「戦意高揚をしかけた私が読んでも最期は泣けた。」

「そりゃ、読者が泣けるように書いてあるんですから。最初は笑わせて、感動させて、少し考えさせて、最期に泣かせるのは基本です。最期に泣かせないと読者は考え続けてしまいますから。感動を維持している間に、泣かせて思考停止に追い込む。良くある手ですよ。」別に面白いことでも何でも無い様に曲垣は説明した。

「それが効き過ぎたんですな、若者に。」

「そんなに効果があったんですか。」

「特に最期の西大佐、いや西男爵の特攻、あれが婦女子に受けました。うちの人事課の机の上は志願してきた女性の履歴書の山ですよ。」何とも言えないと言うように夏目は首を振りながらため息をついた。

「それは上々じゃないですか・・・あ、ちょっと待って下さい、鮨屋が来たようです。」そう言って曲垣は席を立った。

「上々だったら良かったんですけどねぇ」その背中に向かって夏目はつぶやく。

夏目尚康もまた憂鬱であった。

つづく

■えぇっと・・・2002-12-11 (Wed)
曲垣が大きなオケを抱えて・・・

ビュン!

ドスッ!!

「$%$=||=?{}‘{| ̄P= ̄P)///!!!!!!」

え?いい加減にしてタマには日記らしき物を書けって?

こくこく。

あんまり面白いネタ無いんだよな。

正直なトコロ、かろうじて生きてます、じゃアンマリでしょ。

「・・・・・・。」

某社に年末の「絨毯爆撃」を送付、あはははははカレーまみれやわ。

しかも、表書きは「宝物」・・・本当は「印度の秘宝」にしたかったんやけどアルバイトの女の子が可愛かったのでそこまでよーせーへんかった・・・って読んで面白い?

「・・・・・。」

そう・・・面白いかもしれないか。

でも書いてる側からすると明らかに来年の確定申告の時に「この宝物とはなんですか?」という質問に対する予防線みたいな気がして、面白無いんやわ。

最近のネタネタ・・・マイクロスイッチかな。

「・・・・・・?」

タッチスイッチというか・・・最近ヴォリュームを節約しようというのが見え見えの電化製品多いんだわ。

例えば、掃除機の強弱、管理人さんとこのはどうなってるの?

「・・・・・・。」

そうやよね、あのホースの継ぎ目のとこにスライドする奴があるんやよね。

こくこく。

今のはマイクロスイッチが入ってそれ押して強弱調整するんやわ。

ワタシアレと相性悪うてなぁ。

そういうたら何回も日本橋にパーツ買いに行ってマウス直したねぇ。(遠い目)

こくこく。(遠い目)

ウチの新しい湯沸かしポット、アレなんやわ。

しかも謝ってお湯が出てしまえへんように「給湯ロック」ボタンがついてるんやけど、これが一回で反応せーへんのだわ。

「・・・。・・・・・・。」

うん、いつもの「連射」や。

お茶一杯入れるのに連射するんはキビシイでぇ。

「・・・・・・・。」

連射するから余計に傷む?

こくこく。

反応するまでカチカチ待ってたら、日が暮れてまうわ。

「・・・・・・・・?」

それやったら部品交換したら?って??

こくこく。

ビニールコーティング+多分基盤直付けや。

ホンマ、電気屋さん、別にパチモン買うてるんやないんやから、せめて強度と耐久性ぐらいは考えてな。

こくこくこくこくりっこ。

■何と言うべきか・・・2002-12-12 (Thu)
・・・さぶい。

新潟の人、岩手の人、青森の人、北海道の人、ウチャツラワトスツク島の人ゴメンナサイ。

生まれてこの方温暖な大阪に育ったワタシはそれでもさぶいねん。

フトンを被ってブルブル震えて・・・おられへんのやわ。

ついにマンションの大規模修理もうちの棟にやってきて、「きぃぃぃぃぃぃぃぃん」とか「どずががががががががががが」とかウルサイ。

さすがに震災で揺さぶられたマンションなんで、専門家の目で見れば細かな亀裂とかあるそうで、そういう部分の塗装を剥がして、亀裂部分を一旦突き崩して、コーティングして再塗装に入るそうな。

ま、仕事の丁寧さというか執拗な問題箇所の探知をみれば非常に良心的な業者さんやと思われて、それはえぇことなんやけどね。

「きぃぃぃぃぃぃぃぃん」は塗装を剥がす音。

「どずががががががががががが」は亀裂部分を突き崩す音。


これが、コンクリートを伝わって部屋に響くんやけど、「全身を歯科治療されてるような感覚」で、長時間聞いてると「あうううううううううう」ってクルんやね。

しかもその機材を動かす屋外コンセントはウチの横にあって・・・。

うがぁぁぁぁぁ電源にノイズが乗るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

という楽器を使ってる人間には悪夢のような状態。

まぁ、電動工具はパワーがあれば良いので、ローノイズにする必要はないわな。

というよりも、ノイズ発生器としては「これ以上ない程の威力」を持ってるわ。

「隊長!通信妨害の有効性を確認いたしました。」

って誰に向かって言うてんねん(あうっ)

ここで、良心的でなくてもパパっと終わらせてんか、という音屋なココロと、いやいや一生懸命どんどんやって下さいという一住民のココロのジレンマがぁぁぁ。

まぁ、ワタシの唯一の財産(でもローンが残ってるでぇ)やから丁寧にしてもうてありがとうございますという方を選ぼう。

何年も住んでたらこんな事もあるわ。

これも経験、経験。

■昨夜から・・・2002-12-13 (Fri)
・・・キャー上下ダダ漏れ眠れまへんわ・・・。

早朝というかまだ晩というか・・・ガタンとやって来た新聞には13日の金曜日の日付と共に「核施設即時再開」の文字が。

続いて夕刊には「ミサイルを積んだ貨物船を臨検した」事に付いての謝罪と補償を求める記事が。

う〜ん・・・ドラマ『家無き子』の世界やなぁ。

アメリカは「食糧支援」もみんな止めて経済制裁をキビシクする見込みやし。

ガマン比べの長期戦でアメリカが負ける可能性は極めて低いやろうなぁ。


「化学兵器もある〜もっと他の兵器もある〜」と放言する隣国のこの状態を憂慮して「あやややや」と思わない政府やったら「平和ボケ」と言われてもしゃあないな。

ガマン比べの膠着状態で必敗の情勢をひっくり返すには逆ギレしてみせるのが唯一の手。

これは「逆ギレしてまっせ」と見せるパフォーマンスで実際に逆ギレしてるのとは別。

まぁ、ケンカで負けそうな時に半狂乱になって相手引っかいて「まぁまぁ」と言う第三者を引き出して、「落ち着く代わりに譲歩を求める」戦術。

問題は引っかくツメがどこに落ちるかやよなぁ。

なんかユーウツやよな〜。

オナカシクシク。

ユーウツなんやわぁ。

■う〜んと・・・2002-12-13 (Fri)
・・・うなる2つの記事。

日経のBizPlusっていうビジネス系ネットがあるんやけど。

直にリンク出来ないのでグーグルって下さいな。(検索してねということや)

そこに

「銀行のリストラは本物なのか?」
「みんなを不幸にする特許法35条」

という2つの記事というかコラムがあるのですが・・・。

最初の記事で

「リストラで辞める方がいる反面残った人間の待遇、年収は上昇していて銀行の部支店長クラスで信じられないほどの高額の給料をとっている」

「自分たちの既得利権を剥奪されたくない大手銀行のお偉方たちは必死でしょうが、その前に銀行内部でやることがあるんじゃないですか?」

と、内部告発の内容が書かれていて

もう一つの記事では

「DVD(デジタル多用途ディスク)など光ディスクの読み取り装置に関する特許をめぐって、日立製作所の元社員(63)が、特許法35条の職務発明で規定している「相当の対価」の支払いを求めていた訴訟で、東京地裁はこのほど、日立に3489万円の支払いを命じる判決を下した。」

「職務発明規定は、労働者の就業条件などを含んでおり労働法にかかわる問題だという法学者もいるが、3500万円は労働者の補償のレベルを超えおり、職務発明規定に関しては労働法学者の出番ではない。」

として特許法35条を廃止すべきだ・・・と述べている。

まぁ・・・確かに・・・そうかも。

ただ「3500万円は労働者の補償のレベルを超え」を読む前に銀行のコラムを読むと、そこで告発されている「銀行の部支店長レベルの給与の2年分以下」だと解ってしまうんやわ。

しかも一時所得になるから税金はもっと高くなるやろうね。

そこで「何でこの2つが並べて書いてあるんや〜」とアタマがクラクラする。

全然内容が違うように見えるこの2つの問題・・・根は1つやと思うんやわ。

「銀行に就職した特権と、発明をした特権の、モノサシの比べ合い」

両方とも同じ労働者として考えると、会社に多大な利益を与えた発明者の立場に立てば、給料の2年分という報酬はせめて5年分にしてーや、という事になるし、銀行でずっと働いてきた人間にすれば発明一発2年分やったら、まぁえぇんと違う、と言う言い方があっても不思議はあれへん。

2年分の汗なら十分やんという事やね。

理想では万人の汗は等価であって欲しいんやけど、そやないのが現実。

偏りがあります。

特権と業務の特殊性に相関関係があるかと言うと・・・ある時もあれば無い時もある。

必ずあるんやったら、今頃ワタシ広くて静かな山荘の大きなスタジオで仕事してますわ。

せめてエキサイトしてギターを振り回しても何にも当たらない空間が欲しい(泣)


そ・れ・は・と・も・か・く・・・。

このモノサシの違いというのは、今後ますます社会を揺さぶると思うで。

何でか?

オイシイ特権を獲た人の家庭ほど、子女の教育などに、よりオカネをかけ余裕があり、またオイシイ特権を世襲していくという流れがどんどん顕状化していくと思うから。

銀行が合併したり、人手が沢山必要な会社が無くなって、少人数で行うベンチャービジネスが出てきたり・・・。

50年100年のスパンで見ると労働者人口については少子化を先取りして縮小していると見てもえぇ訳です。

それでも動くお金が縮小の度合いに合っていないと、リストラ起こって給料上がるという逆転現象が出て来る。

でもオイシイものの割合は同じで絶対量は減るやろうね。

オイシイものは比較によって出て来るんで、そこだけ残る事は無いやろう。

やっぱりオイシイとこ取りの競争や、世襲化傾向は続くやろうね。

そこまで考えさせる為に2つ並べてレイアウトしたんやったら・・・日経偉いっ!

多分偶然やと思うけどな(あうううう)

■納得・・・2002-12-14 (Sat)
・・・でけへん。

スーパーのチラシ。

とらふぐ鍋物セット(養殖)

長崎産のふぐを本場下関でむき身にして直送!


なんでや?

まぁ、本場ちゅうからには下関にはそういう加工場の大きいのんがあるんやろう。

それでも・・・

養殖とちゃうんやったらまだ解る。

今年は下関は不作でねぇ・・・加工場もヒマもてあましてますねんわ。

それで、安値で加工してくれる下関へ持ち込むと。

それなら解る。

それでも養殖場作ったら、普通その側に加工場作ると思うんやけどな。

・不況で加工場を新設するオカネが無い
・元々下関で加工されたモンは下関産と表示されて出荷され、それだけの処理能力を持っているんやけど、最近の広告の規制で表示が「あやや」。
・どうせ関西関東への出荷が主なので下関は必ず通過するので輸送費は変わらない。

こんなモンかなぁ。

後フグに特有の問題で
・サバくのには免許が必要だが、免許の所持者が圧倒的に下関に多い。

イジワルな設問やけど船の生簀にフグ満載した船で下関に入港したらそれはどこ産やねんとか、ややこしい問題はいっぱいあるんやろうけど。

大阪の黒門市場で一匹まるごとサバいてもうたら「大阪産」になるんかしらん。


もっと切実な問題もあって、辛子明太子っていうたらなんちゅうても福岡の名産やわな。

そやけど、鱈はどう考えても北の海のサカナやしなぁ。

そやから広告の表示見ると「はぁ??」っていう状態になるんやわ。

こんな事、気にせぇへんでもえぇんやけどな、それでも北米産のマグロから水銀が出たとか、中国から輸入の野菜に基準値を大幅に上回る残留農薬が見つかったとか読むとなぁ・・・。

かつて開高健がニューヨークのすぐ側の、それこそ自由の女神が見える側で、チョウザメ(キャビアのお母さん)が釣れる話を書き、海の豊穣さを称えたもんやけど、単に国も広けりゃ海も広いんでなんとかなってただけちゃうやろか?

日本はその国土の狭さ故にすぐに影響が出るけど、広い国は影響が見え難くて、見えた時にはタイヘンだぁ・・・という。

それやったらコワイなぁ。

うん、コワイ。

■本日休み・・・2002-12-15 (Sun)
・・・理由は・・・聞かんといて。

ドスッ!

あ、管理人さん。

「・・・・・・#」

え?せめて理由を書け?

こくこく。

・・・イヤ。

ドカッ、ボコッ、ゲシッ・・・

あーうーーー・・・・。

「・・・・・・。」

・・・。

「・・・・・・。」

・・・。

「・・・’’’””””」



「・・・’’’””””””””””」



ずるずるずるずるずるずるずるずる。

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