『飲んでません・が酔ってます・から書いた』 -1999年09月-

■サントラだけでは・・・1999-09-01 (Wed)
評価が偏ってしまうので、違うCDを入れてチェック。

しばらくは「今日の一枚」をやってしまいそうな感じです。ま、それもいいかな。

『「ダニー・ハサウェイ LIVE」1972』
これを読んでる中に、知ってる人が果たして何人いるんだろう。コンテンポラリーソウル最高の名盤。
若くして夭折した天才シンガー。彼の出現前後で、「ブラックミュージック」のイメージが変ったと思う。
一曲目の「ホワッツ・ゴーイング・オン」のテンションの高さだけで、ノックアウトされること請け合い。

ベースのウィリー・ウィークスがこんなに凄いとは気付かなかったです。
もう、音がプリプリしています。楽しそうにしているのが音で判るし、今まで聞き分けられなかった超絶技巧もよく判りました。ベースで楽勝で6連符弾いてますが、その一音一音のニュアンスが判ったということだけで、十分。

生きたベースライン、生きたリズム隊というものを学ぶには最高の一枚。

これ聴くと、ベースを弾きたくなります。普通、ベースって地味な「不人気」パートなんですが、このライブのベーシスト、きっとステージで「光って」いたんでしょうね。

■第一種警戒態勢告知1999-09-01 (Wed)
Z旗が揚がりましたので、10日間ほど更新が「ぞんざい」になるかも知れません。

レスが「簡潔すぎる」様になるかもしれません。

悲しいことに身体は一つしかないので、ヘトヘトになってるとご想像して下さいませ。
レスを返すだけの処理能力が残っていない・・・と。

申し訳ございませんが、以上よろしくお願いいたします。

■今日の一枚・・・1999-09-01 (Wed)

『「KYLYN LIVE」:1979』

よく話題に出てくるアルバムですね。ワタシはこれで人生ひっくり返りました(爆)。

言わずと知れた、国産フュージョンの金字塔。やはりここはファンク、ロック、ジャズ以外の要素を持ち込んだ『教授:坂本龍一氏』の存在が光ります。その存在が世界中で「ここにしかない」フュージョンを作ったんだと思います。

で、聴いてみて・・・。9人編成のバンドなので分離がいいと楽ですね。

教授が思ったよりも「即興」に強いということに、改めて気が付きました。
まぁ、実力から考えて「出来て当然」なんですが。

1曲目のベースソロの部分、実はバックは「書き譜」だと思っていました。ちゃんとアレンジされていると。
実はバックで教授も「仕掛けたり、反応したり」即興で相当自由にやっているということが今回判りました。
いわゆる「コール&レスポンス」という部分です。現代音楽っぽいことや、ジャズっぽいことをやって、周りの反応をうかがっている。

教授のエレピが聞こえにくいレベルだったので、今まで気が付かなかったんだと思います。
でも、周囲のミュージシャンもその音を聴いていて、ちゃんと反応して、山場を作っていく。
思った以上に凄いです。

後は、ドラムスのスネアの抜けが良くなって、「ロール:同一音を続けて連打する」や「フラム:少しタイミングをずらして2連打して装飾音符のようにする」の聞き分けが楽になりました。
例えばスネアドラムを速く「5連符」で叩いた場合、いろんな叩き方があります。

右・左・右・左・右
右右・左左・右
右右・左左左
右・左左・右・左
(左右逆もあり)
「・」で区切られた部分が一挙動で叩かれている部分です。
その一挙動の中では常にアクセントは先頭にあります。
というより、アクセントを付けたい部分があって、左右の組み合わせを瞬時に決めている。
それがドラムスを演奏することなんですねぇ。

そういう左右の組み合わせを「ルーディメンツ」というのですが、それが流行った時期でした。
そういう部分の聞き分けが楽になって、あぁ・・・こういうことだったのか・・・と。

村上「PONTA」秀一氏のドラム、10分の1でも吸収したいですね。

■徹夜で仕事して・・・1999-09-02 (Thu)
朝日と共に、寝る前のギターの練習。

久々にアコースティックを弾くんだったら、そうしないと筋力や指先の固さが戻ってこないから・・・。

睡魔と酔いで寝そうになる前のせめて10分間。指先をイジめるんです。
それって偏執的ですか?

でも、みなさん、仕事だったら、それぐらい一生懸命ですよね。
ハードメーカーさんも、ソフトメーカーさんも、建設業界さんも、自動車会社さんも電器メーカーさんも・・・みんな仕事に一生懸命なのに、ワタシも頑張らないと笑われちゃいます。

はやく、指の皮一回剥けないかな・・・・。

■うはあああああ・・・1999-09-03 (Fri)
ネタを、ネタを下さい〜。

で、今日の一枚。

『THE PSALMS OF DAVID VOLUME3:キングスカレッジコーラス』

大好きなダビデ詩篇集です。教会の中での録音。
やはり分離が良いので、コーラスの応答が見えるようで楽しい。
ただ、こういうタイプの音楽は、明瞭度より溶ける感じが気持ち良い面もあるかもしれない。
ひょっとして、一発生録りのクラッシックには、密閉型の方が好きな人もいるんじゃないか・・・そんな風に考えました。

で、サントラの最終ロット、Bee1さんの在庫がもう少ないみたいです。
リアルタイムで在庫表示されるのです。驚いたなぁ。

どーしても欲しくて買い逃した人は、通販生活へどーぞ。

■朝の一枚(爆)1999-09-03 (Fri)
もうすぐ日が昇るみたいです。
日が昇ったら、ベランダの植木に水やって寝よう。

それまでの一瞬の時間、なにを聴こうかと思って出してきたのが

『SHE'S SO UNUSUAL:CYNDI LAUPER』

聴いてるのはTime After Timeという曲だけのリピートですけど。

このアルバム自体、相当な名盤なんですけど、個人的にこの「タイム・アフター・タイム」という曲が好きなんです。

女性ボーカリストとしては、マドンナよりずっと好きでした。メイクとか強烈で、ガチャガチャした感じで、いわゆる「オンナを売りにしてない」タイプなんですけど。声の表現力が凄いんです。

本人は凄く物静かな面を持っている人らしいですけど、人前で唄うときのテンションの凄さ。

テンションの無駄遣いをして、ここ一番で「コケる」事の多いワタシとしては尊敬、憧れ、入り交じってます。

よく聴くと、ピッチがちょっとフラットしてるところもあるんですけど、まず確実に、「意識的に」ハスッパな感じを出そうとして、フラットにしてますね。

他の曲を聞けば、ピッチぴったりの声を出すなんて朝飯前の人だと言うことが判ります。

この意図的なハスッパさは萌えるかも・・・違うか。

録音は、ギターの肌触りが良く出ています。

この肌触りが良く出て分離が良いのが強みかな。

録音現場で働いた経験のある人なら判りますけど、最後にミックスダウンする時に、やっぱりバンドメンバーって「我」があるんですよね。

自分のパートは良く聞こえて欲しいっていう。

で、言うままに上げていくとたちまちレベルがオーバーロードしちゃう。
結局、バンドの中の力関係のままのミックスになります。議論の強い順と言うか。

でも、自分の意見を退いた人も、ウラミの記憶は残るんですよね。

そういう意味で、裏方さんまでとにかく聞こえるという特性は、ミックスダウンの仕事やり易いですね。

だから、このヘッドホン、スタジオモニターのシェアが高いのかな(笑)

さぁ、水やりだ。

■カレーな一枚(爆)1999-09-03 (Fri)
今回は修羅場とともにマクド様が去ってしまったし、夏休みのウルサイガキ、もとい声の大きなお子様が走りまわる中並んで待つのもイヤだったので、カレーを作る。

さて、今回は昇段できるんでしょうか?
いつものごとく目標は「洋食屋さんの辛いカレー」。
とりあえず、一日目の仕込みは終了。

甘みと辛さの間に肉のアブラがトロケル感じが欲しかったので、今回は少し肉をゾンザイに選んでみる。

とりあえず、肉は溶けるような感じなので良しとする。
冷蔵庫に賞味期限に迫ったソーセージがあったので、それもほうり込む。
なんか、牛肉のコク以外に妙なコクが出たが、カツカレーを食べてる時のコクっぽいので、多分豚肉のコクなんだろう。

明日、愛しのカオリちゃん17才を調整して、クンクン香るのだー。
あ、違った、香りにキレを付ければ、良い方向に向くと楽観する。

で、一枚(いきなりか)
『「8:30」ウェザーリポート:1979年』
個人的に1980年を駆け抜けたアルバム3枚の一枚。
残りの2枚は紹介済みの「KYLYN LIVE」と「80/81」(未紹介)。

「バードランド」という名曲が有名だが、個人的には「お前のしるし」を押したい。ベースが非常に印象的だが、それに絡むシンセサイザーの音色にも深さがあります。
デジタルになる前のシンセサイザーはしかるべきエコーやリバーブをかければそれだけで他の楽器にない美しさがあったということ。
フェンダーローズピアノの音の幅。澄んだチャイムのような音から、ここ一発の歪んだ音まで、タッチとコードのボイシング(音の重ね方)で表情を変えてゆく。
GMシンセのエレピ1は、その表情の一部を模倣しただけだということが判る。せめてあの音色を使う時はボイシングに気を付けようと思う。

多彩なメンバーの中で地味な存在だと思われていたドラムスのピーター・アースキン。この人は一枚のシンバルから何通りの音を出せるのだろう。
シンバルというものはこういう楽器なんですよね。

数学でモデリングをする音源が流行っていますが、ドラムスのシンバルとスネアにこそその結果が反映されることを望みたいです。
音源が出るのはいつなんでしょう。そしてその音源をコントロールできる入力装置は・・・。

ロック系のドラムしか聴いたことの無い人には衝撃的なほど、この人のシンバルの音は変るんですよ。

この頃のドラマーとして影響力が大きかった人は誰か?
その頃を知ってる人はまず、スティーブ・ガッドを挙げるでしょう。
でもその次は・・・。意見は割れるでしょうが、私はこのピーター・アースキンを挙げたいです。

スティーブ・ガッドがファンクやR&B等、フュージョンの背骨に向かったのに対して、彼はあくまでもジャズのテクニックを持ったドラマーとして、しかしフュージョンの周辺を大きく広げたと思います。
特にエスニックな音楽と向き合った時の懐の深さは素晴らしいです。

こういう人達の成し遂げた結果を、非常に無駄にして、今の音楽の大半は存在しているような気がするなぁ・・・。

■はうううううう・・・・・??1999-09-04 (Sat)
朝起きてびっくり・・・。

あれれれれ・・・。Bee1さんの在庫が増えてる???

昨晩、ふと目が覚めた時に見て、「完売」という字を見て、ふぅ・・・と何気に肩の荷が降りたような気がして飲んだんだけど。

FOGさんの社内保存分が回ったのかな???

ま、でも、まだ少しカウントダウンな日々なのです。
買い逃したぁぁぁぁぁ!!!と思ってヒネクれて星をにらんだ僕なのさ〜♪な方がいらっしゃったら、もう少しチャンスはあったみたいなのです。

はぁ、驚いた。

■いたたたたたた・・・・・。1999-09-04 (Sat)
ウチの隣家が旅行中なんで、新聞止まってるはずなのに、新聞受けに新聞が・・・。
土曜や日曜はその時だけ配る人がいるからか?間違いが多い。

ビラやらビラやらビラやら溜まると不用心なので、頼まれてたように押し込む・・・が。

なんじゃ、この中身は・・・。カタログショッピングや何やかんやの「固いもの」が詰まってるがな。
落とし込まないと意味がないのに。
仕様が無いので、全部引っ張り出して落とし込む。
・・・が入れ口の縁で指を怪我。指先でないのが救いだけど、しばらくはイヤな感じ。


という訳で今日も一枚(ぉ

『「Fire and Water」FREE:年代不明』

フュージョン系が続いていたので、いっちょこのあたりで古典的なロック、ということで出してきました。

ヴォーカルはポールロジャース。今の人にはアニメ「lain」のオープニング唄っていたBOAのヴォーカルとギターのお父ちゃんといった方が判り易いかも知らない。

音はスカスカ。でもスカスカだからこそ露になるシカケというのがあります。

アルバムタイトル曲、1曲目のギターソロ。なんであんな事をするの・・・。
まぁ、2本で弾いているソロの一方のパンの振りが派手なんですが。
ただ、よく聴くと意図がきちんとしていることがわかります。
振られて、完全に左右に位置した時にハモるようになっている。

5曲目、最近の有名バンドの名前の由来になった「MR.BIG」。
なんで、ドラムが右チャンネルから???
ギターの音のメリハリ(音質も含む)がきっちりしているので、絡みの勉強にはなります。

7曲目、あまりに有名なALL RIGHT NOW。
ギターのリフの重ね方。このアバウトさがたまらない。
「合奏は、完璧じゃないから美しい」んですけど。
今や打ち込みという「完璧」を手に入れた私達にとっては思い出す契機になるかも。

「思い切ったパンの変化」なんかは、学校では教えてくれません。
教えてくれるのは安全パイだけ。それではヤクマンは来ないし、トップ目は遠い。
本当は実験を自分でやるのがベストだけど1970年前後から行われた実験全部やってられません。

だから、こういうアルバムを聴く機会があったら、変った作り方については「効果の印象」をちゃんと押さえておくべき。

そして、今の複雑なシステムの中に取り込んで行くのがいいんじゃないでしょうか。

■さすがに・・・1999-09-05 (Sun)
朝6時まで働くと、神風解答は無理ですね。

浪速のジャンヌと呼ばれたワタシでも(←誰が呼んだんだ)。

夜中に録音に出て、蚊にかまれまくったのでかゆい。

植木が増えまくったおかげでコオロギさん(声優に非ず)が居着いたのです。

で、今夜は調子が良かったようなので、ついでに虫の声特集を・・・。

うう、カユい。飲んで寝ようっと。

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