サントラに使用した楽器達(第一回)
|
SQ-80 (シンセサイザー)
|
クリエイティブメディアに吸収(T_T)されてしまったEnsoniq社のシンセサイザー。
なんと豪華8音ポリ(爆)ですが、音が非常に太いので、不便は感じません。
一音につき
- ウェーブテーブルオシレーター3つ
- DCA4つ
- フィルター1つ
- LFO3つ
- エンベローブ4つ
の構成でLFOとエンベローブはそれぞれ自由にアサインできます。
フィルターについては、マイナーバージョンが異なるESQ−1がアナログフィルターを使用しているようで、効き方がアナログっぽいので、多分アナログではないかと思われます。
この基本的な構成はアナログの名機「ミニムーグ」と同じで、非常に汎用性が高いです。
「久遠の絆」や「真秀ろば」の後半のメロディや「過ぎゆく思い」のメロディはこれ無しには作れません。
また、「久遠」のザクザクしたベース音もこれでないと作れません。
いわゆる「ウェーブデータ」やその変調にこだわった機種が多い昨今、フィルターの重要度が「シンセサイザー」にとっていかに重要かという、よい例だと思います。
最も重要なことはフォルターを閉じていっても音が太いということです。
最近のフィルターを閉じると音が腰抜けになるシンセと比べると明白な違いがあります。
フィルターをほとんど閉じきった「サイン波でも太い」という特性が無ければ、「過ぎゆく思い」のメロディの音色は再現できません。
後、アウトプットにLFOをアサインできるので、「音を振り回す」事ができます。
「久遠の絆」サントラの中には音がじわじわと移動する音が時々ありますが、それは、このマシンの機能を使っています。
個人的には、このマシンがあれば、大抵のことが出来ます。
というよりも、このマシンで「必要な太い音」が出せるので、他のマシンに太い音を要求していません。
できれば保存用にもう一台欲しいです。
|
|