サントラに使用した楽器達(第五回) |
フェルナンデスカスタムメイドアレンビックモデル (ギター)
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これもいわゆるコピー品ですが、ワンオフで制作されたカスタムメイドで、普通に販売されていたものと全く材料が違います。特にネックの指板(指で押さえるところ)の品質の良さが異常です。
ギターを見慣れたコレクターの方に見ていただいたことがありますが、「絶句」状態でした。
KAWAIの工場で作ったことは判っていますが、KAWAIのギターにも同様の材料を使用したものが無いところを見ると、ピアノの鍵盤か、ヴァイオリンの指板、もしくは何か管楽器に使うものを流用したのかもしれません。
本物のアレンビックというブランドのギターは70万円ぐらいするのですが、それを持っている人曰く、「これの方が品質が遥かに良い」そうです。
一度友人に売ったのですが、その友人が手放す際に、「二度と手に入らないだろうから、是非買い戻してくれ」と言うので買い戻しました。
「若神」で追加されているギターパートは全てこれで録音されています。
シャリーンとしたアルベジオは私が、ピアノとユニゾンの歯切れ良いカッティングは師匠のターキー井上氏が弾きました。
音の立ち上がりの速さ、そのときの高域の伸び、いずれをとっても最高なので、特にピアノとのユニゾン部分では、スピード感、切れ味、いずれも「このギターならでは」の味を出しています。
師匠に感謝です。ちなみにもし私に何か起こった場合は、このギターは師匠に譲ることになっています。
このギターが無かったら「若神」にギターパートが加わることは無かったと思います。
ノイズが極端に低いという点においても、録音用では最高のエレクトリックギターであると思います。
同一モデルを先の友人が集めていたこともあり、何本も見ましたが、これと同じ仕様のものは見かけたことがありません。
なぜか、こういう国産の希少なギターを良く手にする運なんでしょうか。
唯一の欠点は「電池の消費量が異常に大きい」ということ。
最近のモデルでは、006P電池は何年単位で消費するのが普通なのですが、2本の006Pを数時間で使い切ってしまいます。さすがというべきか、呆れ返るべきか・・・。
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