数値地図で遊ぶ

 数値地図とは、国土地理院が発行しているデータ集で、日本各地の緯度経度、標高が記載されています。50mおき、250m、1kmおきなどのデータ集が、97年からいろいろとCDロムで市販されています。このデータを使用して、汎用の数値地図ソフトを使うことによって、全国各地の地形をパソコン上で三次元に自在に再現できるようになります。昔はフロッピーで狭い地域ごとに提供されていたのですが、CDロムが普及してきたので、広範囲のデータが低価格で提供されるようになりました。

パソコンでどの程度の画像ができるものか、簡単に説明しましょう。

 

まず、緯度経度、標高のデータより、地図帳のような平面図は簡単に作図できる。

これをもとに視点の位置、高さ、視野角、仰角を考えて、次の展望図を描画する。

 

 ちょっと山を知っている人なら、下の山はどこだかわかるよね。

ヒントは右下についているコブ山だ。答えは、また後ほど。

このデータの曲線補間を行ってスムージングをかけると、以下のようになる。

いかにもパソコンで描画したという感じで、これはこれでいいけど、これに表皮をかぶせ(あらかじめ用意した画像データを張り付ける)たり雲を合成することによって、ぐっと画像のリアリティと存在感が増す。以下は夏のアルプスのイメージだ。

雪化粧も簡単。もちろん、うまく調整すればもっと綺麗に仕上げられる。

私の好きな日没前後だって、簡単簡単。

ちょっと目を左に転じれば、雄大な千丈岳が!

どうです、面白いでしょう。

 

正解は、南アルプスの栗沢山(アサヨ峰に至る早川尾根)から見た、甲斐駒ヶ岳です。


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