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八王子市No.58・472・473遺跡
八王子市No.58・472・473遺跡 平成17年10月

遺跡の特徴
 遺跡は八王子市北部を東西に伸びる加住丘陵の中央付近、創価大学北側の斜面に位置しており、東側からNo.58・473・472の3遺跡が調査の対象となっています。
 平成15年11月から始まった発掘調査により、縄文時代や古墳時代のさまざまな遺構が広範囲に広がっていることが確認されています。また範囲は狭いのですが、中世の建物跡や井戸もみつかっており、遺跡北側を流れる谷地川対岸に存在している国指定史跡の滝山城跡との関連も考えられています。

No.472遺跡の陥し穴群
No.472遺跡の陥し穴群
ローム層中より出土の石器
ローム層中より出土の石器

トピックス
 平成15年11月に始まった発掘調査も、9月末ですべて終了しました。 最後まで調査していたNo.472遺跡は、調査開始当初から断続的に作業を進めており、足掛け3年の長い調査となりました。
 今年度の調査は約800平方メートルの狭い範囲が対象でしたが、縄文時代の陥し穴土坑が多数確認されたほか、中世から近世にかけての溝状遺構や、近世の畑作に伴う土坑などが検出されました。また、縄文土坑の断割り調査中にローム層中より旧石器時代の石器が1点出土したことから、その周囲を拡張してさらなる石器の出土を期待しましたが、残念ながらこの1点のみしか確認することが出来ませんでした。
 なお、今回の調査では旧石器時代の遺物は初の出土であり、八王子市内を見てもその出土数は少なく、貴重な資料となりました。
 これをもって八王子市No.58・472・473遺跡の調査はすべて終了し、これから時間を掛けて出土した土器や石器等の遺物整理や記録図面の整理作業を行っていきます。
 報告書刊行まではまだ長い道のりが残っています。これからの整理作業の過程で新たな発見や新知見が明らかになったときには、逐次お知らせしていきたいと思います。 今後の整理作業の進展にご期待ください。

平成17年10月現在