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椚谷遺跡
椚谷遺跡 平成20年9月
椚谷遺跡 平成20年1月

遺跡の特徴
 
椚(くぬぎ)谷(やつ)遺跡は、八王子市戸吹町に所在します。加住南丘陵と谷地川に面する低地上に位置している遺跡です。平成18年7月から同19年3月の期間に中世末から近世にわたる遺構群を調査しました。掘立柱建物跡や溝を境とした範囲に多数の地下式坑が検出されました。
 継続して平成19年4月から8月の期間に縄文時代早期後半の陥穴土坑や中期中頃の集落跡を調査しました。これらの発掘調査を経て、現在は遺物整理・報告書作成作業を進めています。

中世末から近世の遺構群(東から)
縄文時代の住居群と陥穴土坑(北西から)
JD67号(墓壙:石匙出土)
中世末から近世の遺構群(東から)

トピックス
 埋蔵文化財調査は、(仮称)新滝山街道の新設に伴うもので広大な遺跡の一部を事業対象として行っています。発掘調査によって多くの成果がありました。縄文時代の陥穴土坑が80基以上検出されました。陥穴土坑は、数種類の形態がある事や重複して検出された例から、時間差のあることが観察されます。早期後半期に陥穴土坑が繰返し作られた結果と考えています。
 縄文時代中期の勝坂式を中心に住居跡や墓坑が多数発見されました。住居跡は台地の縁寄りに、墓坑は住居跡群内側の一隅にまとまりが見られます。
 中世末から近世わたる掘立柱建物跡や地下式坑が発見されました。陶磁器類や内耳土器、提(ひさげ)・釘・鉛や銅の弾丸などの金属製品、板碑・石臼や砥石など石製品が出土しました。調査事業地の近隣に所在する寺院は、新編武蔵風土記稿に興味深い一文として確認できます。

平成19年12月現在