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椚谷遺跡
椚谷遺跡 平成20年9月
椚谷遺跡 平成20年1月

遺跡の特徴
 
椚(くぬぎ)谷(やつ)遺跡は、加住(かすみ)南丘陵の八王子市戸吹町に位置する広大な範囲を保有する遺跡です。今回の発掘調査は、新滝山街道(仮称)の新設に伴うもので広大な椚谷遺跡の一部が調査の対象範囲となりました。幅は南北約40mから73m、東西約450mで、調査対象面積は17,800m2です。 発掘調査は、平成17年9月から平成19年8月末まで行い調査の大半が終了しています。

平安時代の集落跡全景(南東から)
平安時代の集落跡全景(南東から)
遺物実測作業
遺物実測作業

トピックス
 現在は、上記の発掘調査期間に発見された遺構・遺物の整理作業を行っています。
 今回の調査によって発見された遺構と遺物の主な時代は、縄文時代、平安時代、中世末から近世等、多時期にわたっています。
 縄文時代では、中期前半を中心に竪穴式住居跡(たてあなしきじゅうきょあと)や、墓壙(ぼこう)、集石等が複数発見されました。墓壙からは、副葬品と考えられる石匙(いしさじ)・土器等が出土している例も認められています。他に、早期の陥(おと)し穴(あな)土坑群、前期の竪穴式住居跡等も発見されています。
 平安時代では、縄文時代集落跡とは別の場所になりますが、竪穴式住居跡や焼土跡が発見されました。また、遺構の東側からは旧川跡発見され、川跡からも多くの遺物が見つかりました。これらの遺構から発見された遺物の中には土師器(はじき)、須恵器の他に鞴(ふいご)の羽口(はぐち)や鉄滓(てっさい=鉄のかす)等製鉄に関係のある遺物も多数見つかっており、製鉄に関係のある場所であったことが判りました。
 中世末から近世にかけては、掘建柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)群・が地下式坑・溝・土坑等が発見されています。掘建柱建物からは、陶磁器類の他、青磁・灰釉皿や砥石・釘等が見つかっており、これらの遺物から掘建柱建物跡は16世紀の終わりから17世紀の中ごろの時代にあたることなどが判ってきています。
 整理作業は、基礎的作業がほぼ終了しこれから終盤に向かいます。

平成20年9月現在