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北区西ヶ原貝塚


北区西ヶ原貝塚 
平成21年11月
北区西ヶ原貝塚 平成21年9月
北区西ヶ原貝塚 平成21年5月
北区西ヶ原貝塚 
平成19年10月

遺跡の特徴
 西ヶ原貝塚は、品川区大森貝塚発見の翌年にあたる明治11年(1878年)頃に発見された東京都を代表する貝塚の一つで、発見当時は、市街化もまだ進んでおらず、地表面に露出した貝殻を確認することができたようです。その後、多くの研究者が当地を訪れ遺物の採取を行っていますが、明治25年には東京帝国大学の坪井正五郎により発掘調査が実施されています。戦後には、部分的な調査が13回実施されており、縄文時代早期から晩期の遺物や住居・墓等が発見されています。
 また、貝塚は中期から後期にかけて形成され、貝層は東西約140m、南北約180mの規模で馬蹄形に分布していることが確認されています。
 なお、貝塚の西側の一部(北区立飛鳥中学校内)は、平成11年3月に東京都指定文化財[史跡]に指定されています。

堀之内式期貝層
堀之内式期貝層
堀之内式期の貝層の断面堀之内式期の貝層の断面

トピックスー貝塚についてー
  貝塚は全国で約3,000箇所見つかっていますが、時期的には縄文時代から近世のものがあり、大部分は縄文時代に属するものです。日本の土壌は酸性土壌ですので、通常の遺跡では骨類が残っていません。貝塚の場合、貝の影響により、土壌がアルカリ性の状態になるため、獣骨や魚骨などが保存されており、当時の食生活などを考える上で貴重なデータを提供してくれます。また、人骨が発見されることもありますので、縄文時代の葬墓制や縄文人の身体的特徴・病歴などを検討する上でも重要です。
 今回の発掘調査は、平成19年6月から平成20年11月にかけて行われ、馬蹄形に分布する貝塚の東側部分を対象としています。貝塚は、縄文時代後期の小規模貝塚が多数見つかっており、竪穴住居の跡地やその付近、もしくは土坑内などで確認されました。貝塚には、北区中里貝塚のように貝の加工処理(剥き身をとる作業)に伴う大型貝塚もありますが、今回発見された貝塚は、ムラの中で日常的に消費された貝により形成されたものと思われます。貝の種類には、ハマグリ・ヤマトシジミ・アカニシ・マガキなどがあり、後期堀之内式期の貝層にはハマグリとヤマトシジミ、後期加曽利B式期の貝層にはヤマトシジミが多く認められます。

 西ヶ原貝塚から出土した、「筒形土偶の顔」「注口土器」などが発掘された日本列島2009で展示されています。
 詳しくは、こちらをご覧ください。(リンク削除しました。)

平成21年9月現在