謎の肉声 アカペラコーラス |
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YAMAMORI Takenori |
あなたの相対音感/絶対音感をテストできます。問題作成にあたっては、相対音感テストは絶対音感では答えにくいように、絶対音感テストは相対音感では答えにくいように工夫してあります。
白鍵しかない玩具のピアノ テレビから聞こえてくる歌を白鍵だけで弾く 幼稚園からもらって帰った童謡の書かれた絵本 保護者向けに添えられている簡単な楽譜 耳で覚えているメロディーと楽譜を照らしあわせて 楽譜の読み方を自分で覚える ♯や♭が付いた楽譜は白鍵だけのピアノでは音が狂って聴こえる ♭が1つ付いた楽譜は、今までのファの位置の音符をドと読むと教えられる 新しい読み方はすぐに覚える 白鍵だけですべての音が合う 「ヘ長調」という言葉も覚える 「ヘ音がドになる」という意味はまだ知らない ただ、「ヘ長調という読み方」として記憶しただけ テレビから聞こえてくる歌は、ハ長調とは全然違う調だったかも知れない でも、耳には移動ドのドレミで聴こえた だからそのまま白鍵だけのピアノで弾けた テレビで鳴っているヘ長調のド(=F音)と 白鍵だけのピアノのド(=C音)が 同じ高さの音に聴こえた なぜヘ長調とかト長調とかあるのだろう たぶん、下のドより低い音を使う曲の楽譜を書く時に ハ長調だと加線ではみ出して読みにくくなるから ヘ長調を使って上にずらして書くのだと思っていた 小学校3年、音楽の教科書に初めてヘ長調が登場 「ヘ長調はシが♭になる」とか、奇怪なことを言われる 音楽の時間が終っても疑問は収まらず、休み時間を潰して先生に質問攻め 「ヘ長調のド」は、階名ではドだけど、ピアノではハ長調でいうファの音を弾くと知る 衝撃だった! 自分ではハ長調のド(=C音)も、ヘ長調のド(=F音)も同じ音に聴こえていた それがピアノでは違う音だったのだ その後、調の概念、調号、各調のスケール、音名と階名(=移動ド)などを独学で覚える 転調や変な臨時記号のない曲なら 知らない曲でも楽譜を見ただけで移動ドで読んで歌えるようになる 高校の音楽の授業 音楽の先生が「移動ドは難しいから固定ドで読みましょう」と言う 大変なことになった 移動ドなら完璧に音が取れるのに、固定ドでやられると調性概念が崩壊する 高校の音楽自体は面白かったが この固定ド強制だけは今思い出しても耐え難いことだった 今、調性のある音楽なら、すべて相対音感で、移動ドの階名で聴こえる 転調すれば転調先のドの位置に読み替える ピアノを弾く時も移動ドで読む たとえば変ホ長調なら、ト音記号の第1線のE♭音をドと読む ピアノのE♭の黒鍵がちゃんとドに見える 頭の中でドミソと歌いながらE♭-G-B♭の鍵盤を弾く
絶対音感は無用 相対音感こそ重要
平均律ではなく純正律で感じるには移動ド唱法が必要