Linux&FreeBSD ハードウェア設定

YAMAMORI Takenori ●yamamori

■ハードディスクの増設

ディスクを増設する場合は,IDE ならマスタ・スレーブのジャンパー設定を適切に行ない,SCSIなら SCSI IDが重複しないように注意して接続します.

・IDEの場合

IDEの場合,デバイスファイル名は固定で,以下のようになります.

図(IDEのデバイスファイル)
Linux FreeBSD
プライマリ・マスタ /dev/hda /dev/wd0
プライマリ・マスタ /dev/hdb /dev/wd1
セカンダリ・マスタ /dev/hdc /dev/wd2
セカンダリ・スレーブ /dev/hdd /dev/wd3

なお,IDEに接続されたCD-ROMについては,Linux では,そのままハードディスクと同じデバイスファイルを使います. 通常は,/dev/hdcまたは/dev/hddになると思います. また,インストール時に存在していたCD-ROMについては,

/dev/cdrom -> /dev/hdc

のように,シンボリックリンクが張られます.

一方,FreeBSDでは,IDEのCD-ROMには,/dev/wcd0c というデバイスファイルが割り当てられるため,これを使います.

・SCSIの場合

SCSIの場合は,デバイスファイル名は SCSI IDの小さい方から,認識された順に割り振られます. したがって,増設したディスクの SCSI IDによっては,既存のデバイスファイル名がずれて変わる可能性があるので, 注意が必要です.また,ハードディスク(MOを含む)と,CD-ROM(CD-Rを含む)は, それぞれ別系統でデバイスファイルが割り当てられます.

例として,以下のような SCSI構成の場合のデバイスファイルの割り当てを示しておきます.

図(SCSIのデバイスファイル)
Linux FreeBSD
SCSI ID=0 HD /dev/sda /dev/da0
SCSI ID=3 MO /dev/sdb /dev/da1
SCSI ID=4 CD-R /dev/scd0 /dev/cd0c
SCSI ID=5 HD /dev/sdc /dev/da2
SCSI ID=6 CD-ROM /dev/scd1 /dev/cd1c

(ここでは説明のため,あえてこのようなSCSI IDの割り当てをしていますが, 通常は,HDはID=0から順に割り当て,CD-ROMやMOはID=6,5,4あたりを 割り当てるのが普通です)


○パーティション分けとファイルシステムの作成

・Linux

Linuxでは,fdiskコマンドでFdiskパーティションを切り, mkfsコマンドで ext2ファイルシステムを作成(いわゆる論理フォーマット)します.

・FreeBSD

FreeBSDでは,fdisk, disklabel, newfs を用いますが, 次節「マルチブートディスクの増設」に 書いているように,/stand/sysinstallを用いた方が簡単です.

Linux・FreeBSDとも,ファイルシステムを継続的にマウントする場合は, /etc/fstabに登録しておきます.


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このページは、技術評論社 Linux×BSD HYPER PRESS Vol.2秋号、『もう困らない!Linux&FreeBSD ハードウェア設定テクニック』 の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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