Solaris/Linux/FreeBSDでCD-Rを焼こう

YAMAMORI Takenori ●yamamori
■コラム■「mkisofsのオプション分類」

mkisofsには多数のオプションがありますので, それらのうち,主なものを以下に分類してみました.


通常使用するオプション:
  -o filename
     出力するイメージファイル名を指定.省略すると標準出力になる.

RockRidge, Joliet拡張に関するオプション:
  -R RockRidge拡張を行なう
  -r “-R”と同じだが,uid=gid=0になり,
     ファイルやディレクトリのパーミッションは444または555になる
  -J Joliet拡張を行なう

目的により付けるオプション:
  -b ブートイメージファイル  (CD-ROMのルートからの相対パス)

ファイル名・ディレクトリ階層に関するオプション:
  (ISO9660に違反,またはMS-DOSと非互換になるため注意)
  -d  拡張子のないファイル名の,うしろの'.'を付けないようにする
  -l  30文字までの通常ファイル名,31文字までのディレクトリ名を認める
      (ISO9660 Level 1から外れる)
  -L  ファイル名の頭の'.'を'_'に変換しない
      (MS-DOSと非互換になる)
  -N  ファイル名のうしろの“;1”などのバージョン番号を付けない
  -U  -d -l -L -Nを含み,さらにファイル名を基本的にそのまま記録するという,
      非常に暴力的なオプション
  -D  8レベルを越える深いディレクトリ階層もそのまま記録する

CD-ROM作成時の都合により付けるオプション:
  -f シンボリックリンクの代わりに実体を記録する
       リンク先が,mkisofsの記録対象のディレクトリツリー内にある場合は,
       ハードリンクとして記録される
  -T RockRidge拡張前後のファイル名対応などを記録した,TRANS.TBLという
     ファイルを各ディレクトリに作る

ボリュームディスクリプタに記述する文字列を指定するオプション:
  -sysid 文字列          システムIDを指定.デフォルトではOS名
  -V 文字列              Volume IDを指定.デフォルトではCDROM
                         (これは,いわゆるボリュームラベルとして見える)
  -volset 文字列         Volume Set IDを指定
  -P 文字列              Publisher IDを指定
  -p 文字列              Preparer IDを指定
  -A 文字列              アプリケーションIDを指定.デフォルトでは“MKISOFS ..”
  -copyright ファイル名  Copyrightファイル名を指定
  -abstract ファイル名   Abstractファイル名を指定
  -biblio ファイル名     Bibliographicファイル名を指定

廃止されたオプション:
  -a
     '~' '#' の付いたファイルも含める.(現在は,-aを付けなくても,
     すべてのファイルを含めるのがデフォルトになっている.
     逆に,-no-bakオプションを付けることにより,'~' '#' '.bak'の付いた
     ファイルを含めないようになる)

(これ以外にも多数のオプションがありますので, オンラインマニュアルなどを参照して下さい)


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このページは、技術評論社 SoftwareDesign 2000年6月号、『CD-R/CD-ROM完全ガイド』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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