Solaris/Linux/FreeBSDでCD-Rを焼こう |
YAMAMORI Takenori ●yamamori |
mkisofs-1.12(cdrecord-1.8に含まれるものと同じ)では, SPARC用のブート可能CD-ROMのイメージも作成できるようになりました. なお,SPARCのブートの仕組みは,Intel機でのEl Toritoとは全く異なります.
SPARCマシンでは,電源を入れるとまずROMモニタが立ち上がります. そこで表示される“ok”プロンプトに,“ok boot cdrom”と入力すると, CD-ROMからブートするのですが,ここで,ROMモニタは,ブートメディアである CD-ROMを,通常のハードディスクと同様のものとして認識します.
このため,CD-ROMの先頭セクタには,SunOSのディスクラベルが 書かれていなければなりません.このSunOSのディスクラベルによって定義される SunOSパーティションから,ブートローダがロードされます. (ISO9660の最初の32Kバイトは空き領域なので, ここにディスクラベルなどの別のデータを書いても構わないわけです)
ここで,SPARCマシンのカーネルアーキテクチャによって, ロード対象のSunOSパーティションが異なります. bパーティションから順にsun4,sun4c,sun4m,sun4d,sun4u となります.
そこで,ブート可能なSunOSイメージファイルを各カーネルアーキテクチャごとに sun4,sun4c,...というファイル名で用意し,
mkisofs -B sun4,sun4c,sun4m,sun4d,sun4u ....
というように“-B”オプションを指定してmkisofsを実行すると, SPARC用のブート可能CD-ROMイメージができあがります.