Linux CD-ROM ゲームシステム |
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YAMAMORI Takenori ●yamamori |
Linuxのゲームで気軽に遊びたい。 でも、そのためにLinuxをインストールするのは面倒だと思ったことはないだろうか。 たとえば家庭用ゲーム機のように、 CD-ROMをドライブに入れるだけでブートし、Linuxゲームが立ち上がる ようになればとても嬉しい。そこで、さっそくそのようなシステムを作ってみた。
CD-ROMの中には、Linuxゲームはもちろん、それを動かすためのLinuxが、 OSまるごとインストール済みで入っている。 このCD-ROMからブートするとそのままゲームができる。 ということはすなわち、 ハードディスクを使わない ということなのだ。PCに接続されたHDDには、Windowsがインストールされていても 構わない。それとは無関係に、CD-ROMからゲームシステムが起動するのだ。
せっかくなので、もっとゲーム機らしくしてある。つまり、 login不要 なのだ。CD-ROMからブートすると、login画面は出ずにそのまま ゲームが起動する。LinuxとはいえUNIXである以上、loginするのが当たりまえ と思われるかも知れないが、実はこれはうまく設定すればlogin不要にできるのだ。
ところで、CD-ROMのみのシステムだと、ファイルがすべてリードオンリーだから ハイスコアその他ゲームのデータをセーブできないのではないだろうか? 心配御無用、 データはFDにセーブされる ようになっている。
このCD-ROMゲームシステムを一度作っておけば、PCを持っている友達のところに CD-ROMを持ち運んで、そこで、 インストールすることなしにLinuxゲームを楽しむ こともできる。
ただし、ちょっと注意点がある。それは、PCの場合、 家庭用ゲーム機とは違って、ビデオカードとかサウンドカードとか、 ハードウェアの構成を特定できないということだ。
Xの設定やサウンドカードの設定は、自分のPCに合わせて行なって それをCD-ROMに固定するため、自分のPCに似たハード構成のPCでないと、 ゲームが完全には起動しない可能性がある。
しかし、自分のPCだけで考えたとしても、HDDの内容に関わらず、 いつでもCD-ROMからゲームができるというのは大変魅力的であるはずだ。
それではさっそく、このCD-ROMゲームシステムの作り方を紹介しよう。