御縁のある方にご紹介頂き,山形県寒河江市のサクランボ農家さんで,
収穫作業の体験をさせて頂きました.
寒河江市では毎年この時期に,東京農業大学農友会の学生さんを
実習生として受け入れているとのことで,今回は特別にその中に混ぜて頂いた次第です.
農友会の皆さんにも年の差を超えて仲良くして頂き,本当に色々とありがとうございました!
とても楽しく,有意義な一週間を過ごすことができました.
●19日夜:寒河江市の中央通りで行われるさくらんぼ囃子のパレードに参加しました
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パレード出発式 |
さくらんぼ囃子を
踊る地元の皆さん |
明るく元気な
農友会の皆さん |
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●実習は20日から27日までの一週間
農友会の皆さんは5つのグループに分かれ,別々の農家さんで実習します.
実習内容は,配属先の農家さんによって少しずつ変わります.
私は5名の農友会の皆さんに混ぜて頂き,寒河江市内でも最も大きな観光さくらんぼ園の
ひとつである大泉観光さくらんぼ園で体験実習しました.
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宿泊は市民体育館
の合宿所 |
大泉さんと5名の
農友会の皆さん |
最終日.寒河江市を
一望できる丘の上で
皆さんと一緒に |
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●朝4時起きは,子供の頃の剣道部寒稽古以来
!?
日によって異なりますが,基本的に作業は,朝5時からの朝仕事に始まり,
夕方は6時か6時半くらいまで.
夜更かし朝寝坊という典型的な(!?)イラストレーターの生活パターンから,
一気に健康的な体育会系へ!
でも,案外起きられるものですね.
大泉家は男女とも,作業の80〜90%がひたすらサクランボ収穫.
天気のよい日,高い脚立の上での作業は暑さとの戦いです.
ほかに,サクランボの木の下に敷いてある反射シートの片付けや,選別作業の体験,
サクランボ狩り観光の団体さんのお相手などもしました.
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収穫したサクランボを
入れるケースを車に
積む. |
高い枝の収穫作業には脚立を使い
ます.男子はフレームのパイプにも
スルスル上がって,カッコイイのだ! |
脚立の一段は一尺.
一番高い脚立は八
尺です.私も脚立に
上がってワクワク! |
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佐藤錦のサイズを
選別する機械. |
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●サクランボはとってもデリケート
春にかけられたフレームの中で,風雨から守られ育ったサクランボたち.
緑の葉が豊かに茂る枝に,たわわに実ったさまは圧巻です.
食べ頃に熟れたサクランボは,とてもデリケート.
贈答用,おみやげ用に売店に並べたり,宅配で出荷する佐藤錦を,
傷めないよう果実には触れず,軸の部分だけ摘んで収穫します.
高い脚立の上で,葉の陰に隠れたサクランボを傷めないように収穫する作業は,
楽しいけれど,なかなか気を遣います.
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サクランボの王様,
佐藤錦. |
真っ赤に熟した,大粒の佐藤錦. |
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サクランボ畑には,実付きをよくするために,必ず二つ以上の品種が植えられています.
特に甘さで人気の高い佐藤錦は,ナポレオンや高砂などの品種を混植しないと,充分
実を付けてくれないそうです.
ナポレオンは佐藤錦に比べると果実の皮もしっかりしていて,加工に向いている品種です.
赤い色が鮮やかな高砂は一見ものすごく甘そうですが,程良い酸味もあって,さっぱり系の
味がお好みの方にお勧めです.
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缶詰のサクランボに
なるナポレオンです
が,熟したものは,
生食でもとても美味
しいのです. |
黄色と赤のグラデー
ションがかわいい
ナポレオン. |
熟すと鮮やかな赤
になる高砂. |
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●山形はラ・フランスでも有名
大泉家でも洋梨の一品種,ラ・フランスを栽培しています.
26日の夕方と27日の朝には,ラ・フランスの新梢を摘除する作業も体験しました.
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まだ若いラ・フランス
の実. |
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●そして,こんなこと,あんなこと.
台風:実習早々台風が接近し,サクランボ農家も被害が危ぶまれました.一部ビニールが
飛ばされてしまったフレームなども見受けられましたが,幸い大きな被害はなかったよう
です.22日の朝には,きれいな虹が架かりました.
薔薇風呂:サクランボの他に薔薇の栽培にも力を入れている農家さんへ配属になった
学生さんが,間引いた薔薇の花を持ち帰ってくださって,女子は2回も豪華薔薇風呂を
楽しみました!
1回目は深紅の薔薇.2回目は色とりどりの薔薇で,なんだかエリザベス
女王やマリー・アントワネットな気分でした〜♪
花火大会:3日目の夜,学生さんに誘って頂いて,合宿ではお約束の花火も楽しみました.
花火なんて,何年ぶりでしょう!
やっぱり大勢で遊ぶと楽しいよね.
んだ:私の遠いご先祖様は山形の出身なので,心の中ではとても親近感を感じているの
ですが,お国言葉はやはり難しいです.標準語に近い表現でも,アクセントが違うとなかなか
聞き取れなかったりして,作業の指示におろおろすることも.地元の方どうしの会話は,既に
外国語状態です.でも,一週間もいるうちに徐々に馴染んで,大泉家班の間では,「んだ
(=そうだ)」と「けれ・けらっしゃい(=しろ,して下さい)」が流行りました.
その他の専門(!?)用語→「もぐ=収穫する」「あぽ=腰に下げるカゴ」
四つ葉のクローバー:大泉家班の学生さんの中に,なぜか四つ葉のクローバーを見つける
名人がいて,彼女につられ,大泉家班では四つ葉のクローバー探しも流行しました.
このページのタイトルは,そんな彼女との出会いに由来します(^-^)v
合宿所と農家の間の行き帰りに,午前10時や午後3時の一服の合間に,はたまた昼休み
の長閑なひとときにも,畑の隅や植え込み,草の生えた道ばたに皆してしゃがみ込んで
探しました.名人は数ばかりでなく,皆も見つけられるようになると,ひとり五つ葉のクロー
バーも発見して注目を浴びました.そんな私達を見て,一緒に収穫作業をしている地元の
おばさんは,「寒河江の四つ葉はみんな持ってかれてしまうな」と笑うのでした.
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22日,台風一過.
朝,虹が架かりま
した. |
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