回路図4-3では抵抗(赤色)とコンデンサー(青色)の数字を表示しています。
これらの数字は,抵抗の抵抗値(Ω)やワット数(W)やコンデンサーの容量(μF),耐圧(V)などを現しています。
購入する場合は,抵抗の抵抗値(Ω)やコンデンサーの容量(μF)は指定どおりものを購入します。
佐久間アンプでは,抵抗もコンデンサーも必要以上に大きなワット数,耐圧のものを使用していますが,ひとえに音色のためです。
ワット数,耐圧が大きいものは値段も高いですが,ここでけちってはいけません。
なお,佐久間アンプには,オイルコンデンサーと電解コンデンサーの二種類が使われています。
フィルムコンデンサーやその他のコンデンサーは,音色の観点から使用しません。
回路図4-4では,電源トランスの巻線のボルト数を表示しています。
電源トランスは真空管のヒーターや高電圧を得るためにたくさんのタップが出ています。この回路図の数字は,そのうち,どの電圧を供給しているタップを使用するのかをしめしています。配線をする時に,この数字をよく見て,間違わないようにタップを選択して,配線コードをハンダ付けしなくてはいけません。
回路図4-5は,このアンプが正常に動作した時,それぞれの数字が示すところで,何ボルトになるのか,表示しています。最終のチェック段階で必要になる数字です。
以上,回路図に書かれている回路図記号,数字などについて説明してきましたので,この知識をもとにして,回路図から必要な部品のリストを作成する手順を説明します。