百合若大臣の足痕石

ゆりわかだいじんの あしあといし

この石は百合若大臣が足で踏みつぶしたので石がへこんだといわれるもの。
百合若は伝説上の人物で平安初期四条左大臣公光の子といい、 北九州に多くの話が伝わっている。
力が相当あったらしく大きな弓と長い矢で、川向こうの山に向け、 「よし、あの山の首あたりを射抜いてみよう」と思い付き、 満身の力を込めて射放った時、後足を踏ん張ったのがこの石と言われている。
これを見ていた家来の一人も負けずと、腰にぶら下げていた弁当のむすびを 力一杯放り投げ、山には二つの穴があいた。 今でも二つの穴がここから見ると夜空の星のように見え、 この山を「星穴岳」と呼ぶようになったと言われる。
百合若がそのとき使った弓矢が妙義神社奉納されている。

周囲にもいくつか石碑がある。後ろには国道が走っている。

(98.8.17)


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