本龍寺

ほんりゅうじ

本龍寺の門は元は脇本陣の門で、 文化十三(1816)年頃より西町にあった建坪135坪の金岩脇本陣門及び玄関を 明治十四年に移築したもの。
門の手前右側は高札場の跡で、高さ約4m横幅約5m奥行1m余の高札場を建て、 人馬賃、キリシタン禁止等の六枚の告知板がかけられていた。

本龍寺住職などの住む書院。面白い装飾が施されている玄関は脇本陣から移築したもの。

本堂横にある時雨庵。獅子門の化月坊が芭蕉ゆかりのこの寺に安政二(1855)年建立した。 中には芭蕉の木像が納められている。

本堂と時雨庵の間にある句碑の数々。
芭蕉は本龍寺住職玄潭(俳号 規外)と交友が深く、元禄四(1691)年冬籠もりをした。 この間に次の句を詠んでいる

水嵐に手をあてヽ見む一重壁(規外)
四日五日の時雨霜月(芭蕉)
作り木の庭をいさめるしぐれ哉(芭蕉)
いささらば雪見にころぶ処まで(芭蕉)

芭蕉の句碑

 「作り木の庭をいさめるしぐれ哉」。

(1998.5.10)


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