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恋愛ゲーム学補講


第16講 1998年恋愛ゲーム回想録補遺

99/11/15開講

0.1998年恋愛ゲーム回想録

 もうすでに1999年が終わってしまうという話もありますが、第14講で扱った1998年Best恋愛ゲーム投票で皆様から寄せられたご意見を収録させて頂きました。遅れて申し訳ありません。次回はこのようなことがないように致します…多分。(汗)

1.1998年の恋愛ゲームに対する感想編

全般
  • テキストの質で勝負、というものが多かったように思う。そんななかでも、システム的に優れた作品もいくつも出たのは嬉しい。ただし、総本数に対して質の良いソフトの数はかなり少なかった。商品として定着した恋愛ゲームだが、まだまだ発展の余地はあるはず。
  • 最近の傾向として、ドラマチックなシナリオで泣かせてくれる名作と、ただのクソゲーとの差がますます広がっているようデス。名作と呼ばれる作品は、登場するキャラ達の良いところだけでなく、人間として誰もが持っている悪いところもきちんと書いており、それを正しながら成長していくドラマが見られます。
  • 1998年のゲームは力作が多かった。中にはえらく期待を裏切ってくれたソフトもあったが全般的に高い水準にあったと思われる。金は痛かったがとても喜ばしいことだと思う。
  • せつないバブルがはじけ、恋愛ゲーム界に試練が訪れた年。(中略)コンシュマ系では新システムを模索しようとするが、今一つしっくりとこない作品が多く、不完全燃焼気味だったような気がする。逆にマイナー目の作品に秀作が多く見受けられた。
  • 1998年の傾向として感じたのは
    1.ノベルタイプADVの流行
     恋愛ゲームにおいてもノベルタイプのゲームが流行した年だと思います。Xゲームだけでなくコンシューマまで…(「風の丘公園にて」「久遠の絆」)また表示方法が画面一杯のいわゆるノベルタイプでなくとも、基本的に「文章を読ませる」感の強い、シナリオ重視の作品が目立ってきたと思いました。
    2.妹キャラの台頭
     元々需要は多かった?(笑)「妹」系キャラですが、のゲーム中での位置づけ等がさらに増したような気がします。(^^;)いや、具体的根拠より、あくまで「なんとなく」なんですけど…ね。
    3.幼なじみトライアングル
     ヒロインが幼なじみ…というパターンは以前から王道でしたが、今年は、タイプの違う幼なじみ2人組など、複数の幼なじみキャラを絡めたN角関係的なものも流行ったような気がします。
     全体的にはギャルゲーバブル崩壊というか、少なくともコンシューマでは多少乱発傾向が薄れてきたと思います。反面、パソコンXゲームはプラットフォームが完全にWindowsに移行、月数十本のタイトルが発売され、新規メーカーが乱立する反面老舗の威光にかげりが見えるなど…かなり激しい状況にも思えましたが…それなりに面白い作品はぽつぽつと出てきていると思いました。
  • 今年は特にアリスソフトやF&C(は仕方ないかもしれませんが)に、詰めの甘さが感じられました。アリスソフトの「ぱすてるチャイム」はまだマシでしたが、キャラがあと2〜3人いなければあのシナリオの薄さには釣り合わないと思います。古典的かつ姑息くさいですが。で、F&Cの「PALETTE」「Natural」は双方いいとこどりして一つのソフトとして出していれば、「VC」を超える名作になったと思うのは理想を追い過ぎですね。
  • 1998年全体としては、かなり良質の恋愛ゲームが発売されていたと思います。しかしながら、売り上げはかなりの低落傾向にあるということは、素人目から見ても明らかにわかりました。10万本に到達したのが数えるほどしかないというのは、憂慮すべき事態でしょう。これは、やはり恋愛ゲームの数が多すぎるからではないでしょうか。私も、実際は他にも買いたいゲームがあったのですが、1度に数本の恋愛ゲームが発売されるため、どれを買ったら良いのか迷ってしまって、結局買っていないものも多いです。こういう状況に陥ったのは、私だけではないはずです。その結果、本当に素晴らしいゲームが売れなかったり、外見だけで全然中身のないゲームが売れてしまったりしています。
  • 1998年はゲーム性の薄い作品が多かったですが、やはりゲームはゲームとしてシステム面でのアプローチが欲しい所です。
  • これだというゲームは少なかった。流行ということで恋愛ゲームが多数発売されたがシナリオがお子様向けだった気がする。どうも最後にくっついてハッピーエンドという流れは面白みにかける。だって、くっついたから幸せなんて夢みてるよ。くっついてからの苦難のほうが話としては100倍ほど楽しいと思う。そういった意味でも「ONE」「デアボリカ」は十分楽しめた。「ONE」にしても告白してから永遠の世界へ旅立ち再び戻ってくる(エピローグ)でぐっとくるものがあるし、身体に障害があるヒロインを登場させたことで色々と彼女たちの視線から物事を考えることが出来て興味深かった。「デアボリカ」はレティシアを探すアズライトの一途さ、そして、出会っては分かれることのジレンマ。二人で旅を初めてからの誤解と試練。恋ではなく愛に至るまでの過程を綺麗に書き上げた作品だと思う。可愛いイラスト、人気声優の起用と色々と売りはあるジャンルだけれど、シナリオあってのキャラでなくては声優を使ってもキャラを可愛くしてもお金を払うは価値はないと思う。そうでなければ、センチのようにゲームは無視してキャラだけを愛でていればいいから。ゲームである以上ストーリーが面白くないものはやる気がしないですね。やるドラシリーズでも「雪割りの花」は地味ですけど男と女の愛を興味深く描いていました。花丸あげます。カクテルソフトシリーズは基本的には面白いですけど突出した魅力というものが存在していません。感動という意味では「ONE」「デアボリカ」には及びませんでした。以上が独断と偏見の選考理由です。辛口ですけど恋愛ゲームもゲームですからね。絵を愛でるだけなら、声優を愛でるだけならわざわざゲームを買う必要はないというのがゲーマーとしての私の主義です。

    (編者コメント:一方ではゲームの中ぐらい夢見させてくれ、というスタンスも間違ってはいないと思うので難しいところですね。)

  • ここ最近、私の中で、コンシューマ系の恋愛ゲームというかギャルゲーに注目することがあまり無くなった気がします。(中略)一方、PC系と言いましょうか、18禁ゲームは、まさに爛熟期を迎えた感がありました。去年末の怒涛のソフトラッシュは記憶に新しいところです。ただ、過当競争のきらいもあり、今後は中堅以下のソフトハウスは苦しそうですね。このジャンルは、完成度よりも、何かひとつ光るものを求められるものですが、この怒涛の新作群の前では、正当な評価を受ける前に埋もれてしまうソフト(と才能)が出てしまいそうなのが残念です。
  • 今年発売と言う観点から見れば、「ONE」以外に語るものは無いです。ある意味とても映画的なシナリオは、それまでの価値観を覆してくれました。あまり数をこなしていないので、他と比べてどうかと言われると答えに窮しますが、今まで発売された恋愛ゲームとは違うと思います。
     今年に発売された恋愛ゲームでは無いですが、数本は試しにPLAYしてみた感想は「設定が確実に練られていない」でした。私はあくまでも1ユーザに過ぎません。そのユーザに「こうしたらもっと面白いのに」と言う感想がものの10分で出てくるのは、作り手の怠慢では無いでしょうか?
     「18禁」と言うカテゴリーはとても挑戦的な分野だと私は思っております。タブーが少ない、表現の仕方に制約が少ないと言うのが理由になると思います。確かにナニのシーンは必要でしょう。それだけを求めるユーザに対して何ら悪意等があるわけではございません。
     ゲームとしての面白さは勿論のこと、底の浅い設定やシナリオを見せられて満足できるかと言う点に関しては、考え無しと思わざるをえません。
     このような状況を危惧しているのですが、それだけに「ONE」を見て「まだ捨てたもんじゃないな」と思うに至りました。
  • 1年に出てくる作品の数が多すぎて、評判のよいもの数点しかプレイできないのが残念です。また、一般雑誌のベストゲームランキングは、当てにならないと感じます。

    (編者コメント:恋ZEROのランキングも当てにならないですかねぇ……?(汗))

「ONE〜輝く季節へ〜」
  • セックスすることと「絆」の違いを示しただけでも良いゲームだったと思う。
  • 間違いなく泣けたゲームNo.1。
  • 切なさという点ですばらしい物があった。恋愛ゲームとしてよりもその点を評価したということではあまりふさわしくはないかも知れないがとにかく泣ける逸品でした。なんだかんだ言ってもキャラクタ(主人公含む)がよかったのが第一でしょう。後はシチュエーションの勝利かな。PSにも移植されるそうで声が気になるところですが。とりあえず、泣けるという点でほかを大きく引き離していたと思います。
  • 小説を読んで買いました。どのストーリーもよく練られていて、感動できるものばかりでした。プレーするときハンカチなしではいられなかったのは、「ToHeart」以来でした。
  • 98年で、もっともインパクトのある美少女ゲームだった。システム的には難があるのですが、強烈な印象を与える個性的なキャラクタや、笑いと涙、そして次々と真実が明かされていくストーリーと、よく出来た作品だと思いました。PS版は、新キャラが追加されているそうですが、やめて欲しい。ストーリーは替えないで欲しいです。
  • ヒロインよりもゲームやっててずるずると沈んでいくバッドトリップな感じがポイントだったかと。(^^;

    (編者コメント:私も主人公が一番良かったです。(笑)というか、これが麻枝氏の作風という話も…?)

  • 「ONE」は「小説」として良くできている、という点を高く評価しています。村上春樹の小説「ダンス・ダンス・ダンス」を想起しないではいられないテーマを扱っていて、大変上手くまとめられていると思います。リーフの「痕」をやった際には我孫子武丸の「殺戮にいたる病」という小説を想起したのですが文章力という点で「痕」は「殺戮にいたる病」に遠く及びませんでした。その点でも「ONE〜輝く季節へ〜」は非常に良くできていると思います。設定原画集のインタビューを読むと、さほど考えてシナリオを作り込んだようではないようなのですが、結果として伏線を活かしきっているし、「視点」や「時間軸」等の描写も見事だったと思います。さかんに比較されるLeafの「ToHeart」とは「面白さの次元が違う」と考えています。
     恋愛を扱ったゲームはゲーム形式そのものは(種々あるにせよ)変化していないと思います。この点では「ONE」「痕」「ToHeart」もほぼ同じ土俵上にあると考えられます。しかし「ToHeart」がキャラ萌えや、各キャラシナリオ自体の出来によって評価されるのに対して、「ONE〜輝く季節へ〜」「痕」はゲーム中どのシナリオを進んでも一貫している世界観が興味深い。という点で他のゲーム群とは異なっています。「痕」ではENDフラグをたてることによって次のシナリオに入れるようになっているのでマルチエンドとはいえず、ある意味一貫した世界観が在るのは当然です。しかし、「ONE〜輝く季節へ〜」では完璧にマルチエンドである上にどのシナリオに行っても一貫している世界観が感じられます。そして、その世界観を表現するのにゲームという表現方法が違和感無く使われているのがこれまでになかったように思うのです。
     つまり、これまでVNという名のアドベンチャーゲームだったのが「ONE」によって初めてNovelたるVNが誕生したように思うのです。
     確かに、よくよく考えるとつじつまが合わないようなコメントが出てきたり、「無意味な」(合理的な解釈が思いつかない)場面があったりするのですが、それでもNovelとしての「ONE」を評価したいのです。

    (編者コメント:Novelとして、という部分に同感。このゲームから私はゲームに対して「読む」という言葉を使い始めた気がします。)

  • 心にクリティカルヒットな作品。単純にグラフィックスやキャラクタ萌えな作品が多い中、そのテーマ性・世界観など従来の恋愛物の一歩も二歩も先を行く先進的な作品だと思う。キャラクタ描写・音楽、前半と後半の世界描写の違いなど演出も見事というしかない。テーマ性という点では従来の「剣乃氏三部作」に勝るとも劣らないできだと思う。「えいえんのせかい」が説明不足という意見もあるが、EVAなんかと同様、作り手側がわざとユーザに想像の余地を与えていると思う。シナリオを読めば読むほど新たな味わいが出る。
  • 里村茜と川名みさきの2人のシナリオでマジに泣きました。自分はかなり涙腺が弱いという自覚はあるんですけど、ゲームやっててここまで号泣したのは久しぶりです。個人的に、ゲームにおいて「ToHeart」のマルチのシナリオとタメはれるようなものはそうそうあるものではない、と思っていたのですが、甘かったです。言葉では上手く表せませんが、このゲームから受けた影響、かなり大きいです。
  • 企画段階で製作者が作品にこめたメッセージが、きちんとプレイヤーまで届いてくる秀作で、1998年では抜けた作品だと思います。
「WHITE ALBUM」
  • 美咲さんシナリオは、個人的な体験と重なって泣けてきました。このゲームのシナリオは、恋愛するときの苦しさが上手く表現出来ているのではないでしょうか。
  • 世間では浮気ゲームだの心が痛むだのと悪評判でありますが、浮気は浮気でも決してダーク系のそれではない為何か新鮮なものがあります。それに主人公の焦り、弱さなどが色濃く映っているので物語に入り込むことができます。

    (編者コメント:この頃から「弱い主人公」が大流行なようですが(笑)このゲームに関しては不思議と(って理由は分かりますが)全く違和感を感じなかったんですよね。それが今のは…。(笑))

  • シナリオと音楽の演出が良かった。そのため深く感情移入ができた。シーンやキャラクタとBGMのマッチングは素晴らしいと思う。
  • 裏切り系のゲーム。ゲーム中意味のない体力ゲージやハートゲージ、オープニング設定など存在意義のないシステムが多い。シナリオの書き方がいちいち回りくどいが、従来にはない大人の恋愛が語られていてその部分に好感がもてる。システム的なシナリオのちぐはぐさが完成度を低めているが、グラフィックスや音楽はさすがLeafといわざるをえない。エンディングテーマはまさに絶品。
  • 結構否定的な意見を目にしますが、自分が実際に浮気をして行く過程を想像すると、共感できる部分が多いと感じ、ベストとしました。
「久遠の絆」
  • 今年は決定的といえるようなゲームが出ていなかったため、「WHITE ALBUM」「ONE」、または「臭作」で決まりかな?と思っていたのですが、年末にノーマークなところから大穴が来た!って感じですね。「WA」の理奈もOneのみさき先輩もたしかによかったのですが、「久遠」における万葉の時代を超えた想いや、天野先輩の恥じらいの表情にやられたってかんじです。あまり世間には知られていないゲームなので、たくさんの人にプレイしてもらいたいです。
  • 悲恋、転生ものというつぼを突かれた。
「FirstKiss☆物語」
  • 今までで一番やりこんだ恋愛ゲームなんです。PC-FXで発売された時はこれでFXも長生きするか?と期待もしましたが、やっぱりダメでしたけど結構現在も人気が有るので嬉しい限りです。PS版も少ない時間を利用して現在も楽しんでます。また、キャラクタも久しぶりにハマりました。だいぶお約束感もありますが、大好きです。
  • 遊びやすく、手軽にできる点が良かったです。
  • 今年と言うか、つまり今のところ私の恋愛ゲーム歴でNo.1なのですが…。ほんとうにやればやるほど味が出るゲームなので、ぜひ多くの方にプレイしていただきたいですね。
「ラブエスカレーター」
  • これはただ恋愛ゲームで収めてしまうには惜しいと思います。
  • 98DOSのゲームとは思えない動きに感心しました。
「とらいあんぐるハート」
  • コンシューマ系はまったくPLAYせず、パソコンHゲームばかり購入したが、その中でも年末最後の最後で大当たり!「とらいあんぐるハート」の期待以上のできに今興奮しているところです。さらに小鳥の隠し(没?)バットエンドを知ってからは、幼なじみトリオに感情移入しまくり!シナリオ的には、「ToHeart」「痕」のいい所を足して2で割った感じ(メッセージや音楽はかなり淡泊ですが)「ToHeart」がキャラによっては(シナリオライタが違うため)シナリオのレベルにかなり差があることを思えば、「とらハ」はどのキャラも平均点を大きくクリアし、楽しめました。
  • 純愛ものには珍しく何度もHシーンがあるところ。
  • これと「ONE」には共通の事があります。それは恋人同士になってもそこでゲームが終了しない事です。「ONE」の場合には主人公自身にまつわる悲しい話、そして「とらハ」では相手の女の子にまつわる話が展開されていきます。その間に主人公と相手の絆が描かれていく。「とらハ」はその中で甘い恋人感覚に浸れる思わずにやにやしてしまうようなゲームでした。ハッピーエンド以外のエンディングがおざなりとかいくつかマイナス要因もありますが、簡便なシステム魅力的なキャラクタに支えられ、かなり評価は高くなりました。
  • 僕にとって、「ToHeart」の不満点が解消されていたゲーム。
「お嬢様特急」
  • 近年まれに見るGoodゲームバランスです。惜しむらくは、東京駅を境にダルくなる部分がある事。いっそ東京からプレイ、などと出来れば良作だったでしょう。
「Natural」
  • 愛に走るもよし、鬼畜に走るもよし、展開のお手軽さに反比例しておいしいシーンが満載されてて、しかも締めるところはきちっと締めているところが良かった。難を言えば、千歳の占めるウェイトが多すぎるところか。千歳がけなげで良いです。

2.1999年の恋愛ゲームに対する希望編

  • 今年はここで言う"準恋愛ゲーム"に期待したいです。自分もついに就職する事になりそうですし、やや軽目でありながらもそれなりに遊べ、感動できる、そんな都合の良いゲームが出れば良いなあと期待したりしなかったり(無理そう)。
  • 1999年は「同級生3」に期待します。(もうそろそろ出るでしょ?)

    (編者コメント:……2000年に期待しますか。(笑)っていうか、まだ期待してる人はどれぐらいいるんでしょうか?(殺))

  • NewブランドのKeyや、大物が参入したLeafに期待したいですね。ちょっと不安ですが……。
  • とりあえず、インストールに900Mとかかかるゲームはやめてほしい。もうすこし、システム面というか,圧縮技術というか、全般的な技術力の向上を、各ゲーム会社にはのぞむです。
  • 1998年を振り返ってみるととにかくPC、コンシューマとも不作の年だった気がします。コンシューマに関しては特にPSにいたってやるドラを除けばほぼ壊滅的な状況で(あくまで売上的に)今後、PSでヒット作を出せるかどうかという部分にかかっていると思います。そう言った意味では今年の春にPS移植が内定している「ToHeart」「輝く季節へ」がどれだけブレイクするかによって今後のコンシューマにおける恋愛ゲームの将来がかかっている気がします。(個人的には「TLS2」なんだけど、絵がアレな為に全然盛り上げっていないし……。)PCの方はどこのメーカーも「ToHeart」ぽい作品が多かった気がします。今後は脱「ToHeart」という作品が出ることを期待したいと思っています。1999年期待の作品は「Kanon」「GREEN〜秋風のスクリーン〜」ですね。要するに1998年の私のベスト恋愛ゲームの1位と2位の作品の制作チームの新作ですが……。ちなみに一番地雷ぽいのが「こみっくパーティ」でしょうか?ウーン個人的には御三家のファンなので頑張ってもらいたいのですが、CGと音楽吸い出しておしまいというオチがちらついているのですが……。

    (編者コメント:とりあえず不安は解消されたと思うので良かったですね…って私は千紗しかクリアしてないのですが。(死))

  • 1999年はキャラクタに頼らない、システムなりシナリオなりがきっちりしたものが出ることを期待したいと思います。
  • 最近は似たような「幼なじみ」キャラの乱発に思えるので、今までにないタイプの「幼なじみ」の登場を期待したいです。あと、個人的にhitするポニーテル娘が出てくれたら言う事なしです。
  • 「ToHeart」以来純愛系で学園物が流行っています。しかし大抵のソフトは核となる物が同じで、つまりマンネリ状態になっています。この点をどの企業も改善していかないとユーザがプレイする時の新鮮さが失われていくと思います。

    (編者コメント:でも私たちは普通「恋愛に飽きる」ってことはないんですよね…それが特に「核となるもの」が変わっているとは思えないにも関わらず。そこが恋愛ゲームの限界と言ってしまうのは簡単ですが…うーん。)

  • 1998年はクリティカルヒットは無かったけど、まあまあの年でした。それにしても最近純愛系が多い……「臭作」とかはあまり絵が好きでないので、カクテルの絵(渡辺氏)、みつみ美里氏などの絵で鬼畜系が出たら……売れるんでない?今年は「VIPER-M3」に後藤圭二氏の絵が起用されたのでそれに期待。あとテリオスの新作も。

    (編者コメント:全然恋愛ゲームに対する希望になってないですよぅ。(^^;)

  • 作り手側が心のこもった良質のゲームを供給してくれることを望みます。数あわせのためだけにゲームを作るのはやめてほしいと思います。恋愛ゲーム全体の信用にかかわる問題だと思うので、作り手側は初心にかえって頑張ってほしいです。個人的なこととしては、私はゲーム性・システムよりもシナリオでの感動・笑い(熱中度)などを求めていますので、そういったところに着目したゲームを多くプレイできることを期待したいですね。
  • 私は、おねえさま向け恋愛ゲームがどうなるのかに興味があります。果たして、ショタゲー等のジャンルは確立するのかどうかに注目したいと思います。

    (編者コメント:女性向もいくつか実験作が出つつはあるんですけどねぇ…。(^^;)

  • どんぐりの背比べ状態から、抜け出してくれ。

3.一言総括

 1998年は不作、という声も少なくないですが、前からそんなに名作なんてのはなかったのではないでしょうか。確かに「不作率」は上がっているのかもしれませんけど。(笑)玉は昔から数える程しかなかったのに対して、石が増えに増えてもうどうにも溢れかえっている状況でしょうか。(笑)1999年にしてもそれがより一層強化されている感じがします。その中で(自分にとっての)玉を見つけ出す「眼」を養うことが口コミなどの情報収集と併せて不可欠ということで。(地雷を掴まされないために)結局自分の身は自分で守れということでしかないんですよね。(笑)