Amazonでの「稀人舎」発行の本の販売について

右側のサイドバーに、現在Amazonで販売中の稀人舎発行の本を画像を載せたのですが(画像クリックでAmazonのページに飛びます)、「稀人舎通信改1号」「稀人舎通信10号」「稀人舎通信6号」が、現在Amazonで「在庫なし」となっており、注文できない状態になっています。

これらの商品の在庫は、稀人舎にはまだあります。「稀人舎通信改1号」「稀人舎通信10号」は残部僅少ですが、「6号」は結構残っています。それが、なぜかAmazonから追加納入の依頼もなく、「在庫なし」という表示になってしまっているのです。原因はわかりませんが、現在Amazonに問い合わせ中ですので、わかり次第、対策を立てたいと思います。

 

っていうか、Amazonではもう新刊を出せない状態が続いていて、いろいろしんどいので、もしかしたら、紙の本の販売はAmazonからは引き上げて、AmazonではKindleのみにするかもしれません。そして、紙の本はSTORES.jpの方に移すとか。

最近、稀人舎の活動が停滞気味ですが、あちこちに広げた販売ルートなどを整理しなくてはとは思っているんですよ。ちょっと考えます。

 

〈追記〉
Amazon販売復活しました。

 

第22回ポエケットお品書き

今週末の日曜日、7月15日は「第22回TOKYOポエケット」です。

北千住BUOYというアートスペースでの開催。初めての場所でどんなことになるのか……。
楽しみにして参加したいと思います。

 

【稀人舎】のお品書きは以下のとおりです。

双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 5 900円 ←新刊!
制作の意図などをこちらの記事に書きました。

双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 4 1200円

Solid Situation Poems 800円

稀人舎通信改 2号・3号 各700円

 

川口晴美

ビタースイートホーム 2000円 ←新刊!

Tiger is here. 2500円

 

そらしといろブログに詳細あります

万年詩 700円

ミニ詩集「palette」 300円

第二詩集『暁を踏み割ってゆく』 2000円

第一詩集『フラット』 1500円

他に無料配布の詩誌もあります。

 

今回は机がなく、床にシートを敷いての出店とのことで、ほんとにフリーマッケットな状態? フリマっぽく雑多な感じでいろいろ並べます(いつもか?)。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

第22回 TOKYOポエケット

「第22回 TOKYOポエケット 」参加します。

場所:北千住アートシアター BUOY(ブイ)B1
最寄駅:北千住 徒歩8分
日時:2018年7月15日 午前10時半~午後4時半
料金:入場無料

今までの江戸東京博物館の会議室ではなく、北千住のちょっと変わったアートスペースでの開催です。
元銭湯だった場所でのポエケット、どんなことになるのか楽しみです。

「稀人舎」ブースでは、

川口晴美さんの新刊「ビタースイートホーム」
これは、マイナビブックスから電子版で発売されていたものの紙版です。
電子版には収録されていない作品も収録されています。

そらしといろさんの遊べる手作り詩集「万年詩」ほか、「暁を踏み割ってゆく」などの個人詩集を販売します。

そして、今回のポエケットに合わせて現在制作中の新刊は、
「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version 5」

Kindle版はこちら→「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.5」

「双花町」の紙版シリーズはすっかり毎年のポエケットで新刊を出すペースになりましたが、今回で5巻目になります。
今回のコンセプトは「雑な本」。雑に作った手作り本です。

プリント
統一性のない紙でプリント。
今回は写真の色は気にしない。
ほとんどのページは定規を使わずに
ハサミでザクザク切る。
完成
ページサイズが揃ってない。
中身よりも表紙が小さい。
なんの工夫もないホチキス平綴じ。
タイトルもMSゴチックで
コピー用紙に出力したものを
貼り付けただけという雑さ。
めくりにくい
だいたいA6版の小さい本なのに
分厚い紙もあって非常にめくりにくい。
読みにくい文字
文字が小さく行間も詰まっていて、
フォントもMS明朝など、
いかにもWordファイルを
そのままプリントしましたふうで
読みにくい。
読みにくいトレペに書き文字
トレペでおしゃれにキメたつもりが
裏面の写真に文字がかぶって
非常に読みにくい。
しかも昔の同人誌ふうの書き文字。
がんばって書きましたが読みにくい(笑)。
漫画風デザイン
他のページとバランスが非常に悪い
いきなりの漫画風デザイン。
ここだけなぜか文字やレイアウトが
きちんとしているところも逆にへん。

これまでいろんな手作り本を作ってきまして、手にとっていただいた方々から「きれい」「どうやって作るの?」「機械で製本したみたい」などとお褒めの言葉をいただくこともあり、それはそれでうれしかったのですが、でも、所詮は手作り。本当にきれいな製本にしたいと思ったら、ちゃんとお金を出して本職の製本屋さんにお願いして機械で作ってもらったほうがきれいにできるに決まっています。

じゃあ、いっそのこと手作りならではのダメなところが全開の本というのはどうだろう?と考えて、作ってみたのが今回の本です。
私は本職が、グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナーなので、どうレイアウトしたら読みやすい誌面になるか、どんな紙を使ったらめくりやすくきれいな形の本になるかの知識があります。これまでそれらの知識を総動員して手作り本を作っていたわけですが、このところ考えていたのは、そんなデザイン的な知識のないいわゆる素人さんでも「本」というものは作れるよ、とハードルを思いっきり下げたいということでした。
どんな誌面でもどんな紙でも、文字や写真をプリントして綴じてあったらそれは「本」なんですよということをこの「雑な本」で知ってもらい、本を作るのは特別なことなんかではなく、誰にでもできることなんだと思ってもらえたらいいなと思います。

現在開催中のワークショップ「手作り写真集講座」では、最終的に40ページほどの糸かがり本を完成させることになっていますが、先日終えた第3回目の講座では、本の仕組みを解説し、どういう手順を踏んだらこういう本ができるかということを受講生のみなさんに理解していただきました。みなさん「わかってきたら楽しくなってきた!」と言ってくださり、本作りを楽しんでくださっているようですが、本当はそんな特別な「理解」などしなくとも本は作れるんですよ、ということを広めていきたいなあということはずっと思っています。
私が作った「雑な本」を見て、雑に作っても丁寧にきれいに作っても「本」は「本」なんだなと、「なーんだ、これなら自分でできるじゃん」と思っていただけたら嬉しいです。

7月15日のポエケット会場でぜひ手にとってご覧になってみください。

「雑な本」を作ろうと思いついたのは上で書いたような理由からなんですが、その「雑」という感じがこの「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら vol.5」の雰囲気に合っていたからということもあるんですよ。言い訳っぽいですが(笑)。
実は、このアイデアは「paper version 4」のときに思いついていたんですが、「vol.4」の内容には合わないなと思って、「paper version 4」はかなりしっかりした作りの「普通の本」にして、満を持しての「paper version 5」の「雑な本」となりました。「vol.5」の、少し狂気じみた内容と写真に、ザクザクに切った不揃いな紙や偏執的な細かい書き文字が合っているんじゃないかと思います。

ポエケットには「paper version 4」も持っていきます。
「普通の本」といっても、やっぱり手作りなので、手作りならではのことをあれこれやってます。

表紙
表紙
くしゃくしゃ
あるページはわざとくしゃくしゃに
片観音ページ
片観音に開くページも
中ページ
トレペ

 

また、「双花町」以外にも、昨年11月に発売した詩アンソロジー「Solid Situation Poems」も販売します。

Solid Situation Poems
「Solid Situation Poems」表紙

 

どうぞよろしくお願いいたします。

第二十六回文学フリマ東京、ありがとうございました!

 

5月6日の第二十六回文学フリマ東京、参加してきました。
お天気よくて、お客さんもたくさん来てくださいました。

相変わらず販売アイテムの多い「稀人舎」ブースでしたが、新刊のサトミセキさんの「ベルリン、記憶の卵たち(3)」を中心に、既刊本もそこそこ売れて楽しい一日でした。
「稀人舎」ブースにお立ち寄りくださった方、お買上げくださった方、ありがとうございました。

 

11月25日の第二十七回文学フリマ東京もすでに申し込みましたので、またよろしくお願いいたします。
今度は「稀人舎通信改」としてなにか作りたいと思ってるんですが、ネタがないんですよ。打ち上げの席で「こんなのどう?」みたいな話は出たんですが、これって売れるのか?ってな企画で、どーしたもんかーー。
う~~~ん、しばらく悩みます。

7月15日に開催されるポエケットにも参加申し込みしました。会場がこれまでと違う「北千住アートセンターBUoY」ってところになるんですよ。どんな感じのイベントになるのか、出展スペースにはどのぐらいのアイテムを並べられるのか……。未知な部分が多くてどきどきわくわくです。
お時間ある方はぜひおいでくださいませ。
「稀人舎」は、このところポエケット合わせで1巻ずつ作っている「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version」の「5」を持っていこうと思っています。
今回は「雑に作った手作り本」
「雑」?(笑) これから作ります。

そらしといろさんの「万年詩」も持っていきます。キューブ型の、並べて遊べる詩集(?)です。楽しいですよ。ぜひ会場でお手にとってご覧ください。
他に、川口晴美さんの詩集や、「稀人舎通信改」の既刊本も持っていきます。

よろしくお願いいたします。

 

「第二十六回文学フリマ東京」参加します

5月6日(日)、「第二十六回文学フリマ東京」に【稀人舎】として参加します。
場所はいつもの東京流通センター第二展示場、【稀人舎】ブースは2階・Fホール「カ-47〜48」です。

WEBカタログはこちら【稀人舎】

今回は【稀人舎】としての新刊はありませんが、サトミセキさんのエッセイ「ベルリン、記憶の卵たち(3) SOMMER」を新刊として販売します。

 (1)の「WINTER(冬)」、(2)の「FRÜHLING(春)」に続いて「SOMMER(夏)」です。
現在本文校正中ですので、確定しましたら目次など詳しいことはWEBカタログに掲載します。
バックナンバーの(1)と(2)も販売しますので、冬→春→夏と、ベルリンがどんなふうに変化していくのか読み比べるのも楽しいと思います。
サトミセキさんがベルリンで撮ってきた雰囲気ある写真も見応えあります。

 

 

 

 

 

 

他には、そらしといろさんの「万年詩」。前回の文学フリマでも販売したキューブ型の立体詩集です。並べ方で自分だけの詩を作って楽しめる、遊べる詩集です。ぜひ会場でお手にとって遊んでみてください。
そらしといろさんの作品は他にも、第一詩集『フラット』ミニ詩集『palette』第二詩集『暁を踏み割ってゆく』。それぞれ、文フリ特別価格で販売します。
無料配布の詩誌「ポスト戦後詩ノートvol.9 望月遊馬特集」「ポスト戦後詩ノートvol.11 そらしといろ特集」もあります。各10〜15部ほどですので欲しい方はお早めに!

無料配布といえば、2月18日に開催した「川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念」イベントで来場くださった方々に配布した当日発表された新作をまとめた小冊子の残りも持っていきます。こちらも残部僅少となっておりますので、欲しい方はお早めに【稀人舎】ブースでお声掛けください。お取り置きはいたしません。早い者勝ちとさせていただきます。

そのイベントの元になった誌アンソロジー「Solid Situation Poems」ももちろん販売いたします。
他にも【稀人舎通信】の既刊本、写真集、詩集など、またしても2ブースにぎっしりあれこれ並べることになると思います。

 

連休最終日、「文学フリマ東京」へ、ぜひおいでくださいませ。
よろしくお願いいたします。

 

手作り写真集のワークショップやります

カロタイプさんという、写真家のためのさまざまなワークショップを開催しているアトリエで、写真家であり詩人でもある芦田みゆきさんと一緒に、手作り写真集のワークショップをやります。

小宮山裕&芦田みゆきの「手作り写真集講座」

5月23日(水)から、2週間に1回ずつ、5回の予定です。
芦田さんは写真家として、手持ちの写真をどういうふうにセレクトし並べるか、写真集のコンセプトをどのように考えるか、またプリントするための写真のレタッチの方法などのレクチャーを、そして私はデザイナーとして、手作り本のノウハウや、コンセプトに合った本を作るにはどうしたらいいかなどを、今まで「稀人舎」で作ってきた本を参考に、教えるというよりも、受講してくださる方々と一緒に考え、一緒に作っていきたいと思います。

第2回の「写真と言葉」には、詩人の川口晴美さんが特別講座をしてくださいます。川口さんは、詩人としてだけでなく、雑誌や新聞などの書評、早稲田大学などの文章表現講座など、さまざま活動を行っている「言葉」の専門家です。写真集のタイトルの付け方、写真にキャプションや言葉を入れるにはどのように考えたらいいかなどの講義のほか、個別の指導もあります。

最終的には、糸かがり製本で1冊の写真集を完成させるところまでやる予定です。

糸かがり製本の見本
芦田みゆき写真集「NightSwan」
針と糸で綴じていきます
糸かがりが完成したところ
糸の色で変化を付けることもできます

実際にワークショップで作る本は、大きさや紙質、ページ数など、各自どんな写真集にしたいかで違ってきますが、基本的にA5版、32〜48ページぐらいのものを作っていただくようになるかと思います。

以下は「稀人舎」でこれまで作った手作り本いろいろです。手作りすることによって、印刷屋さんに頼むのとは違ったさまざまな工夫ができます。

糸かがりの一種。リボンと糸の色の組み合わせで変化がつけられる
ミシンで縫う
和綴じ本
トランプのようなカード型写真集
箱型のカバーを開けると中に
冊子やカードが詰め込まれている
OHPフィルムにプリントする
表紙にカラートレーシングペーパーを使い、
下の写真に変化を付ける
本文の紙の色を変える
ページの途中に封筒に入った手紙を挟む
ページの途中にプリントを挟む

これらの「本」を実際に手にとってご覧になってもらいつつ、どうしてこんな形にしたのか、そして、どうやって作るかなどのお話もしていこうかと思っています。

 

今回は「写真集」を作るワークショップですので、ご自分で写真を撮っていて、それを1冊の本にまとめたいと思っている方向けの講座ですが、本の作り方は写真集であっても文字の本であっても同じです。
「写真家」でない方でも、手作り本に興味がありましたら、スマホで撮った写真でもかまいませんのでお持ちになって、ご参加ください。

よろしくお願いいたします!

 

2月18日イベント報告

2月18日(日)青山のスパイラルビルの9F・スパイラルルームでの「川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念」イベント、楽しく開催することができました。
おいでくださった方々、ご参加くださった作家の皆様、ありがとうございました。

15人の詩人、歌人、俳人が、それぞれ持ち時間5分の中で、『Solid Situation Poems』に収録した詩と、イベントのために書き下ろした新作を、個性豊かに朗読してくださいました。
新作のお題は
反社会的広域暴力集団によんどころなく関わっていて(父から受け継いだ組長かもしれないし、この機に乗じて下克上を企てている若頭あるいはその情婦かもしれないし、中学の先輩に誘われて先週うかうか入ってきたばかりのチンピラかもしれないし、組織犯罪対策本部の刑事かもしれないし、雇われヒットマン、情報提供者(エス)、その他かもしれない)、明日大規模な抗争が勃発することがわかっているので、明後日自分が生きているかどうかわからない、と思いながら今日を過ごしている。」
というもの。
ヒットマン、ヒットマンの子供、チンピラが持つ拳銃、情婦、組長の娘などなど……、なかなかにスリリングな世界が広がっていました。

また、司会の川口晴美さんがインタビューする形でのトークもあり、詩作をする際の想いや工夫についてお聞きすることができました。
お客様もたくさん来てくださり、朗読される作品中では切ったり撃ったり死んだり殺したりと物騒な物語が展開されていましたが、会場は終始和やかに、時折笑いが起こったりもする楽しいイベントでした。

そして、私・小宮山も、『Solid Situation Poems』のデザイン担当として、途中で少しお話しする時間を取らせていただいたのですが、普段人前に出ることのない私は案の定アワアワしてしまい、話し終わったあとに「あれも言えばよかった」「これも言わなかった」と、頭を抱えつつひとり反省会をするはめに。だいたいなにを話したかもよく覚えていないという……(笑)。
なので、この場で改めて『Solid Situation Poems』のデザインについて、少し書いておきたいと思います。

 

「川口晴美と、詩と遊ぶ」という、『現代詩手帖』の2017年8月号から10月号に連載された、このアンソロジーは、タイトルにもあるように川口晴美さんにより企画で、その川口さんから、デザインは小宮山にと声をかけていただきました。
この企画は、8月号が「女子高」、9月号が「ゾンビ」、10月号が「男だけの世界」という、その掲載月ごとにある状況をかなり細かく設定し、その架空世界を生きる者として、各月6〜8人の作家が詩、短歌、俳句を書くというもの。
私は、お話を聞いた当初は、それぞれのテーマごとにそのイメージに合った共通の地紋や飾り罫を作り、そこに作品を『現代詩手帖』のフォーマットに従って配置していけばいいのかな、と結構おとなしめなデザインを考えていました。
しかし! 実際の作品を前にしての打ち合わせをしてみると、川口さんも思潮社の藤井さんも「もっと遊んだ誌面にしたい」「それぞれの作品ごとに違ったイメージのページデザインがいい」とのことで、縦組みと横組みが混在してもいいし、斜めになっても、書体が変わっていてもおもしろいかもね……などなど、

え? そこまでやっていいんですか!?

というようなアイディアがどんどん出され、最終的には『現代詩手帖』の中ではかなりぶっとんだデザインのページとなりました。

でも、イベントでも少し話しましたが、最初の「女子高」のときはまだおとなしめというか、一応「版面(はんづら)」は『現代詩手帖』のルールに従っていて、ページの端からの余白を取った本来文字を入れるべきスペースの中に収めてあり、作品の書体も『現代詩手帖』の他のページと同じものにしてあります。しかし、9月号の「ゾンビ」、10月号の「男だけの世界」と続けていくに従って、「あと、やってないことは……」と、私も川口さんもどんどん悪ノリしていき、最後の川口晴美さんの作品では「文字がぼやけているのはどうだろう?」とのことで、文字にぼかしをかけました。実際に印刷されたページを見た私は、「読めなくない?」「ちょっとやりすぎたか?」と、さすがにこれはやっちまったな!とがっくりしていたのですが、川口さんと藤井さんからは「もっとぼかしてもよかった」「まだ読めるじゃん」という、たいへん心強いお言葉があり、ひと安心でした(安心?)。

そんな心の広いおふたりに支えられ、デザイナーとして『現代詩手帖』さんの中で目一杯遊ばせていただけて、たいへん楽しく作業ができ、それを1冊にまとめたものが『Solid Situation Poems』です。
ちなみに、この本の中には『現代詩手帖』には掲載しなかったページが4ページあるのですが、これは、「女子高」のときに、最初は6ページで作品を収めてしまい、あと2ページ余っているということで、遊びで、各作品中からフレーズを抜き出して大小を付けて組み合わせて紙面を構成してみたものです。その後、ページネーションを変えて8ページで7作品を展開することになりボツになったのですが、迫力のある(迫力ありすぎてボツになったともいう…)デザインだし、せっかくだから本にするにあたって復活させようと、「ゾンビ」のものも新たに作成して追加してみました。
文字の力というか、言葉の力というか、そんなようなものが少しはデザインで表現できているのではないかなあと思っています。

『Solid Situation Poems』おまけページ
『Solid Situation Poems』おまけページ

 

2月18日のイベントの様子です。

会場で配布した新作が掲載された小冊子
物販コーナー
司会進行を務めた、金髪ウィッグ姿の川口晴美さん
作家さんたちのお席。総勢15人!
タケイリエさん
女子高「収監マーガレット」
新作「島」
関悦史さん
女子高生のお面(?)をつけて朗読
尾久守侑さん
女子高「空からなにも降ってこない」
新作「ライフ」
岩川ありささん
「鉄血のオルフェンズ」についての評論文を詩に組み替えて朗読
柴田千晶さんと谷口鳥子さん
「女子高」の作品と新作が交互に読まれていき、最後でひとつになる
渡辺玄英さん
女子高「逆さまの空」
新作「夜の(とほい空でぴすとるが鳴る。」
朗読後のトーク・女子高チーム
浦歌無子さん
ゾンビ「ハートビート」
新作「カウントダウン」
橘上さん
ゾンビ「ゾンビと3時に待ち合わせ」
新作「世界の終わり」
黒瀬珂瀾さん
大阪ミナミでの思い出と朗読
北爪満喜さん
ソンビ「ゾンビ口」
新作「異臭」
松本てふこさん
ゾンビ「晩秋ゾンビ」
新作「舎弟日記」
朗読後のトーク・ゾンビチーム
広瀬大志さん
男だけの世界「独りジャック」
新作「その後の仁義なきササラモサラ」
酉島伝法さんの新作代読
山田亮太さん
男だけの世界「ピーポー」
新作「JとSへ」
そらしといろさん
男だけの世界「まだいける」
新作「満潮、血潮。」
望月遊馬さんの新作「少女の目の光」代読
川口晴美さん
男だけの世界「絶対の春」
新作「明日は晴れるでしょう」
佐藤弓生さんの新作代読
朗読後のトーク・男だけの世界チーム

 

 

イベント告知チラシ

イベント告知チラシ

イベント告知チラシ

2月18日のイベントのチラシを置いてもらいに、あちこち回ってきました。

スパイラル4F
http://www.spiral.co.jp/

西荻窪・忘日舎さま
https://www.vojitsusha.com/

三鷹・水中書店さま
http://suichushoten.com/

下北沢・B&Bさま
http://bookandbeer.com/

お近くにおいでの際は、ぜひお手にとってご覧ください。
チラシといっても、ハガキサイズです。表と裏でテイストが違うちょっと変わった紙にプリントしてみました。かっこよくできたと思います。

「川口晴美と、詩と遊ぶ〜「Solid Situation Poems」発売記念」イベント
https://www.facebook.com/events/179821142788406/

 

「Solid Situation Poems」発売記念イベント

イベントDM
イベントDM
2018年2月18日「Solid Situation Poems」発売記念イベント開催

川口晴美と、詩と遊ぶ〜『Solid Situation Poems』発売記念』イベントやります!

日時=2018年2月18日(日)14:00-17:00(開場13:30)
会場=スパイラルルーム(スパイラル9F)(表参道駅B1出口前)
料金=1,500円(+1ドリンク)
問合・申込=info@oblaat.jp (2月18日の回をご希望の旨、明記の上、info@oblaat.jp までメールでご予約ください。)
主催:オブラート http://oblaat.jp/ 協力:スパイラルスコレー

facebookページ
https://www.facebook.com/events/179821142788406/

「Solid Situation Poems」に参加してくださった作者のみなさんと川口晴美さんによる朗読とトーク。
イベントのために川口さんが新たに4つ目のお題を出し、その設定で書いた作品も朗読されます。

会場では『Solid Situation Poems』をイベント特別価格600円(税込)で販売いたします。
また、各作者たちの詩集、句集、歌集も販売します。

 

あけましておめでとうございます

2018年賀状

2018年 あけましておめでとうございます。

 

昨年暮れにこの稀人舎サイトも新しくしたことですし、今年は心機一転いろいろなことをやってみたいと思っております。
1年前の「今年の抱負」のうち、稀人舎関連で昨年中にできなかったことは以下のふたつ。

1.手作り本のワークショップをやる。

2.過去の「稀人舎通信」をKindleにする。

「1」のワークショップに関しては、現在準備中です。うまくいけば4月ごろには詳細を告知できるのではないかと思います。ワークショップは私ひとりががんばっても実現がなかなか難しく、協力してくださる方々次第という面もありますので、まだ確定ではありませんが、なるべく実現させたいと思っています。

「2」に関しては私ひとりでできること、というか、私がやらないとどうにもならないことですので、やります。
まずは、現在絶版になっている「稀人舎通信3号」から「5号」の座談会部分を随時発行していきたいと思います。

1月から月刊ペースで発行することをここに宣言。ででできるのか? やります。

 

もうひとつは、「萌え談義」ブログとの連動になりますが、

「ジュリーのシングル曲でたどる昭和女のイバラ道」第二弾を年末には出版する。

そのためには記事をあと10個は書かないといけません。えーと……、これも1ヶ月に1本のペースでアップしたいと思います。がががんばります。

 

第一弾の「ジュリーのシングル曲でたどる昭和女のイバラ道1971~1976」は、電子書籍のKindleで販売中です。

Kindle本は、Amazonで売ってる専用の端末がなくとも、Amazonが無料で提供しているアプリを入れれば今お使いのスマホ、タブレット、PC(Macでも)、どれでも読むことができます。

 

とりあえず去年やりたかったのにできなかったことは上の3つ。まずはこれらをなんとか実現できるようにしていきたいと思います。

あとは、文学フリマポエケットでは、これまでどおり、希望があれば、友人たちの個人誌やミニ詩集などの手作り本を作って売ることをやっていくことと思います。なにかいい企画が持ち上がったら「稀人舎通信改4号」も出したいと思っていますが、こちらは今のところ未定です。

 

今年も稀人舎はこれまでどおり、本を作って売ることを暗中模索しながら寄り道もしながらやっていくことと思います。
どうぞよろしくお願いします。