Research
2003年ベスト恋愛ゲーム投票─(2)総合
恋愛ゲーム学補講 第35講
2004/06/05初版
1.2003年ベスト恋愛ゲーム投票
いよいよベストゲームである。2003年に発売された212作品もの恋愛系ゲームの中で1位に選ばれたものは…。
問、コンシューマ・PCを通じて2003年(1月〜12月)に発売された恋愛系ゲームで良かったゲームを順に3つまで選んで下さい。1位3point、2位2point、3位1pointとして計算します。なお、1位は必ず選択する必要がありますが、2位以下は該当するものがなければ必ずしも選択する必要はありません。
有効投票: 241(ポイント数: 1446/うち回答なしポイント: 87)
順位 | ゲーム名 | graph | point | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | CROSS † CHANNEL(PC) | 185 | |||
2 | Ever17-the out of infinity-Premium Edition(PS2/DC/PC) | 78 | |||
3 | SNOW(PC/DC) | 60 | |||
4 | マブラヴ(PC) | 53 | |||
5 | 君が望む永遠 DVD(PC)/君が望む永遠〜Rumbling hearts〜(PS2) | 48 | |||
6 | Clover Heart's(PC) | 44 | |||
7 | My Merry Maybe(DC) | 41 | |||
8 | 斬魔大聖デモンベイン(PC) | 40 | |||
9 | 大番長(PC) | 34 | |||
10 | 天使のいない12月(PC) | 33 | |||
11 | D.C.P.S.〜ダ・カーポ〜プラスシチュエーション(PS2) | 31 | |||
12 | 永遠のアセリア-The Spirit of Eternity Sword-(PC) | 25 | |||
13 | パティシエなにゃんこ(PC) | 24 | |||
14 | 月は東に日は西に〜Operation Sanctuary〜(PC) | 22 | |||
14 | −Routes−(PC) | 22 | |||
16 | 朱-Aka-(PC) | 20 | |||
16 | こなたよりかなたまで(PC) | 20 | |||
18 | Orange Pocket(PC) | 19 | |||
19 | ALMAずっとそばに…(PC) | 18 | |||
20 | てのひらを、たいように(PC) | 16 | |||
21 | ONE〜輝く季節へ〜Full Voice Ver.(PC) | 15 | |||
21 | ショコラ〜maid cafe "curio"〜(PC/DC) | 15 | |||
23 | SAKURA〜雪月華〜(PS2) | 14 | |||
23 | 沙耶の唄(PC) | 14 | |||
23 | モエかん(DC) | 14 | |||
26 | 私立アキハバラ学園(PC) | 13 | |||
27 | あした出逢った少女(PC) | 12 | |||
27 | グリーングリーン 鐘ノ音ロマンティック/ダイナミック(PS2) | 12 | |||
27 | SEXFRIEND〜セックスフレンド〜(PC) | 12 | |||
27 | Ricotte〜アルペンブルの歌姫〜(PC) | 12 | |||
31 | アキバ系彼女(PC) | 11 | |||
31 | 3LDK♥(PC) | 11 | |||
31 | BALDR FORCE EXE(PC) | 11 | |||
34 | ななみとこのみの教えてA・B・C(PC) | 10 | |||
35 | あいあん・めいど〜恋のご奉仕大作戦〜(PC) | 9 | |||
35 | AS DVD〜生まれたばかりのLove Song〜(PC) | 9 | |||
35 | サクラ大戦3 巴里は燃えているか(PC) | 9 | |||
35 | シスタープリンセス2(PS) | 9 | |||
39 | 姉、ちゃんとしようよっ!(PC) | 8 | |||
39 | うさみみデリバリーズ!!(PC) | 8 | |||
39 | 新世紀エヴァンゲリオン2(PS2) | 8 | |||
39 | 水夏〜SUIKA〜全年齢版(PC) | 8 | |||
39 | ゆきうた(PC) | 8 | |||
44 | 想いのかけら-Close to-(PS2) | 7 | |||
44 | 恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの(PC) | 7 | |||
44 | 最終兵器彼女(PS2) | 7 | |||
44 | ふたごえっち(PC) | 7 | |||
44 | Princess Bride(PC) | 7 | |||
44 | LOVERS〜恋に落ちたら…〜(PC) | 7 | |||
50 | 落ち葉の舞う頃(PC) | 6 | |||
50 | ゆめりあ(PS2) | 6 |
部門別投票でも終始強さを見せた「CROSS † CHANNEL(PC)」が1位。PCゲームが首位を奪還した。ポイントのシェアとしても、1人平均0.77となり、2002年の首位「Ever17」の0.60を大きく上回り、2001年の首位「君が望む永遠」の0.80に迫る勢いを見せた。
2002年の期待作・話題作ということでは「マブラヴ」「朱」「SNOW」「LOVERS」があった訳だが、「SNOW」は3位と期待以上、「マブラヴ」も4位とそれなりの成果を出したと言える。逆に「朱」は16位とねこねこソフトにしては失敗に終わったと言うしかないし、「LOVERS」は44位で論外、全くの期待外れだった。
「萌え」「エロ」全盛と言いつつも、トップ10の中で該当する作品が6位「Clover Heart's(PC)」ぐらいしかないのが印象的(分散しているだけかもしれないが)。また風向きが変わりつつあるのかもしれない。
[投票者コメント]
※2002年に続き、コメントの文脈や一貫性を保つため、ゲームごとにばらさずにそのまま掲載している。複数のゲームについてのコメントを頂いている場合は、1位など最適なゲームに分類した。
1位「CROSS † CHANNEL(PC)」
- とりあえず1位の「CROSS†CHANNEL」については総合的に全てよかったです(特にキャラ)。「デモンベイン」はとにかく熱い! 当方ニトロ信者ですから。で、3位の「永遠のアセリア」はゲーム性の勝利です。「大番長」と迷いましたが、こっちはまだプレイ中なので。
- 「CROSS†CHANNEL」人に勧めたいんだけど、人をやりたい気持ちにさせるためにゲームの説明するとどうしてもネタバレになっちゃうのがもどかしい一作。物語の最終的な主張が合わなかったとしてもテキストのテンションとゲームの構成だけで十二分にお釣りが来ると思います。そして最後までやらないと意味のないゲームでもあります。ホント、テキストは「それ散る」並のセンスだし(自分としては最大級の褒め言葉)ストーリーの流れもモロに好みですし。そう、つまりはバッチリ自分の好みにあったってだけな可能性もあるわけですけど、もう「名作!」と諸手をあげて褒められる作品には出会えないと半ば諦めていただけにこのゲームとの出会いは嬉しかった。PCゲームとして初めて「ONE」をプレイしたときの感覚とはまた違うけど、自分の中の新しい伝説になりそうです。ここは紹介文を書くスペースではないので一言だけ。兎に角プレイしてほしい!
「CANNONBALL」細かいことは特になく、ただ少年漫画的に燃えるストーリー。レースのシステムや難易度などはもう少し改良の余地がありそうだけど、先へ進めるのが楽しくてしょうがない良作に違いないと思います。ただ恋愛ゲームとしてはどうなんですかね・・・特にこういうヒロインが1人に決まっているゲームで主人公が他の娘とHしたりするのはちょっと。
「Maple Colors」とにかく、ゲームとして面白かった! ただのお使いゲーと断じてしまうこともできるんだろうけど、俺には学校中を(マップ移動ではなくリアルタイムで)奔走するのも何十人にも及ぶキャラクターたちもすごく楽しく感じられました。ただ恋愛ゲームとしてどうか、と言われるとちょっと・・・ヒロインルートに入ってからもサブヒロインたちとのHシーンがあるし、進め方によってはメインの物語にのめり込めないし。北都南でハァハァしちゃう人にプレイしないという選択肢はないです。
「姉、ちゃんとしようよっ!」自分にこんな属性があったなんて……まさか海お姉ちゃんにハマるとは。自分でも覚えていないトラウマでもあるんだろうか…
「モエかん」なんでしょう、友達ともいろいろ話してたんですけどやっぱ手広くやろうとした結果オールドファンを手放すことになっちゃったんじゃないでしょうか。SCA-自さんがこの出来で満足しているとは思えないんですが…
「PRINCESS BRIDE」元長節を堪能する前にノリに着いていけずギブアップ…
「はにはに」この終盤の急展開はもうオーガストのお家芸ですね。嫌いじゃないけどこれで本当のメジャーになれるのだろうか。
「Kissing!!」OPムービーは今まで見た中でもトップクラスに好きです。
「Orange Pocket」プレイ前の期待度のかなり上を行ってくれました。テキストも普通に面白いしエロにも力入れてるし。
「うちの妹のばあい」序盤はけっこういいかなと思ってたんですけど。俺の求めている妹話とは違いました。
「うさ耳デリバリーズ!!」最近特に思うのは、やっぱ主人公に好感が持てるゲームはやってて面白いなと。日常の繰り返しに疲れて無気力な毎日を送る主人公にはうんざりなんですヨ!
「大番長」やっていればかなり投票が変わっていたかも……買ってはあるんですが。 - 「CROSS†CHANNEL」はテキスト、シナリオの見事さもさることながら、キャラクター設定も光った。コンシューマー化されるようだが、キャラクター全員が精神疾患という設定と、お互いがお互いの弱点をえぐりあうようなセリフを連発するテキストは生かされたままになるのだろうか? もし、ハードメーカー側の検定が入るようなら、年齢制限があることで逆に表現の自由が確保されるという、18禁ゲームのもうひとつの可能性を支持したい。「大番長」と「MapleColors」はゲームとしてきちんと遊べて、しかもしっかり萌えられる18禁ゲームでは珍しいタイトル。ゲームと名乗る以上、正しいスタンスだと思う。選外ではあるが「Routes」や「レストア」「SEXFRIEND」「After…」など、小粒な良作も目に付いた。特にタイトルにはそぐわず青春の甘酸っぱさを丁寧な筆致で描いた「SEXFRIEND」は3位と僅差の4位に位置づけたいタイトルだ。あと、年間ベストゲームとしてはまったくランクインできる代物ではないが「CasualRomanceClub」の日本語、英語両対応(しかも音声付き)という機能は個人的に買い。声優さんが一生懸命しゃべり、あえぐ日本語英語に笑わせてもらった。反面、ネガティブな意味で気になったのが「SNOW」「LOVERS」「マブラヴ」といったビッグタイトルの発売日の遅延。特に「LOVERS」の度重なる延期と「融資元金融機関からの突き上げがあり、発売日を本来のスケジュールよりも早く告知してしまった」という言い訳にもならない発言は、大人の、そして企業のとるべき態度ではない。どれも期待に違わないクオリティを保っていたのが救いだが、「発売日を延ばしても遊べる製品なら買ってくれる」という悪しき慣習だけは作らないでほしい。「D.C.」「君が望む永遠」「グリーングリーン」など、アニメ化されたタイトルもあったが、どれもアニメが原作のクオリティに届いていなかったのも残念(「グリーングリーン」については、やたらと挑戦的なエロ描写だけは面白かったが……)。それと「CanonBall」はあの重大なバグとその後の対応のマズささえなければ、私的ランキングで上位にきた作品。これまた残念。
- 1位には挙げてないですが、今年を代表するゲームというとやはり「CROSS † CHANNEL」だと思います。あと、昨年も「Ever17」をヒットさせたKIDがメーカーとしては良かったなと。ランク外ですが「夏夢夜話」や「EVer17 PE」も面白かったですし。2004年は萌えとかを狙ったものより、先に挙げた様なシナリオが面白い作品がたくさん出てくれる事を願っています。
- ストーリーが綺麗で良かった。
- 2003年は全体的に小粒の印象。ストーリーとテキストで一歩抜けだしたのが「CROSS † CHANNEL」だろう。「SNOW」は焼き直しとしても優秀だが、そこだけに留まらなかったことが大きい。「沙耶の唄」は「CROSS † CHANNEL」以上にユーザーを選ぶが、人によっては評価はぬきん出たものになるだろう。
- 2003年の全体の印象として、全体としての作品の質が上がっていると同時に、それ故に突出した個性を持ちにくい、本来ならば持っているにもかかわらずそれが表出しにくい、という状況があるように見られる。他方で、であるからそこ真に「突出」した作品を推すのだと思う。「CROSS † CHANNEL」などはその典型で、突出したシナリオとテキストの個性、それを補佐する他の要素というタイプの作品である(無論、他の要素が及第点以上であることが条件だが)。それ故に、各部門別ではシナリオ以外には「CROSS † CHANNEL」に票を入れていないが、去年でどれか1つの作品を、と問われればこの作品を推すのだといえる。「デモンベイン」もその意味では同様。「天使のいない12月」は上記2作と比較すれば、全体としての出来が異常に高レベルで出来上がっているために選んでいる。様々な意味で「隙がない」故だ。特にグラフィックと音楽はピーキーなシナリオを支える役目も持っていると思われ、部門別の方に投票している。だが、全体として小粒、あるいは飽食感があることは否めず、新しい刺激に飢えるという贅沢さが自分にも、市場にもあるように感じられる。
2位「Ever17-the out of infinity-Premium Edition(PS2/DC/PC)」
- 選んだ理由はシナリオが好きだったり、ギャグが好きだったり。
3位「SNOW(PC/DC)」
- 「AIR2」と酷評されていた「SNOW」だったが、むしろ「AIR」を飲み込んでしまった感がある。PC,DCでは攻略できないキャラだが、橘芽衣子の存在も大きかったはずw
繊細なグラフィックにI'veの楽曲、そこに良質シナリオが合わさって、久々の良作だったと思う。 - 最近あんまりゲームをする暇がなかったのですが2003年の一番の話題作といえる「SNOW」にほぼ一直線投票をさせて頂きました。今年は感激できるものがまた出てほしいものです。
- 2003年は「SNOW」との出会い…そして、みつみ美里離れ(;´Д`)
DVD版で「天使のいない12月」を購入しましたが、音系のバグが酷く(個人の環境のせい?)プレイしていても、やっていると言う楽しみが無かったり、このままどうなるのか? と言う事が全く気になりませんでした。(汗 「どうしたんだ? Leaf…」と叫びそうになりました。そして、「SNOW」でかなり自分の中で大きな変動が起こった様な気がします。ストーリーにどっぷり漬かり、キャラクターにもどっぷりハマり、プレイしている期間、毎日泣いていたぐらいです。そして、「マブラヴ」。まさか、ハマるとは思ってもいなく、PS2版の「君望」が出たからと言う理由で、友達からCD-ROM版の「君望」を借りてハマり、「マブラヴ」も借りて(お金無いのです(汗))プレイしたら、ムービーの凄さ、曲の良さ、テンポの良さにどっぷり漬かってしまいまして。「SNOW」も「マブラヴ」もどちらかというと、ギャグも折り込まれている、と言う辺りで私個人の趣味が現れているのかもしれません。そして、この上位3位の中で、最も謎なのが「SEXFRIEND」。「MAID IN HEAVEN」(でしたっけ?)の時はさほど好きな絵では無かったのですが、「SEXFRIEND」の絵を見たときに、かなり惹かれる物がありまして…(基本はコレかと思いますが)いわゆる「ヤリゲー」の部類に入ると思うのですが、昨今の、いかにも「CGですよー」と言う絵ではなく、新鮮みを感じました。そして何より、一番ハマったのが音楽。直球過ぎて衝撃でした。(笑) CD-ROM版の「君望」を含め、2003年発売のゲームというより、それ以前のゲームで傾向が変わった年でもありました。(2002年末に発売されたCD-ROM版の「ぽぽたん」とか) - 「SNOW」の雰囲気が好きです。何度も見たようなシナリオですが、私はああいうのが好きなので。長い間待たせただけあって演出もよかったです。ボイスがないのはちょっと残念でしたが。
6位「Clover Heart's(PC)」
- 「恋愛系」ゲームのベスト3を選ぶとしたらこの3つ(「Clover Heart's」「ショコラ〜maid cafe "curio"〜」「こなたよりかなたまで」)になりました。特に「Clover Heart's」はトータルにまとまったいいゲームだと思います。「CROSS†CHANNEL」もいいゲームだけど、「恋愛」という観点からみると他のゲームを選んだ方がいいかと。2003年は、他にも「虹の彼方に」や「こころナビ」など好感がもてるゲームが多かったような印象があります。
- 内容、という意味では「君が望む永遠」は圧倒的だったように思います。システムとかサウンドとかほとんど欠点も見当たりませんし。でも本当に好きになれたゲームと言われると「Clover Heart's」が真っ先に。キャラ的に合う合わないはありますが、個人的にはど真ん中ストライクでした。3位の「Princess Bride」はなんていうか元長買い。(笑 彼の参加してるゲームはどこか普通とは違う空気を醸し出していて好きです。他にも「こもれびに揺れる魂のこえ」とか「CROSS†CHANNEL」とか「僕と、僕らの夏」なんかが良かったと思います。
7位「My Merry Maybe(DC)」
- 「My Merry May」「My Merry Maybe」「夏夢夜話」とKIDのオリジナル作品が非常に良作でした(「夏夢夜話」はまだプレイしきっていないので、ランクインさせていません)。来年もKIDのオリジナルに期待します。
- 「MyMerryMaybe」でレゥ他計三役の松岡由貴さんの演技は絶妙でした。その2人の中間、1人がもう1人のフリするシーンでは感嘆しました。「……」の台詞に音声が入っているのは良いと思います。主人公は聞き取れていません。おそらく主人公≠プレイヤーなのでしょう。
- 今年も小粒な良作が多い年だった気がするがマイメビに関しては、前作マイメリをプレイすることを前提とするがEver17をも超える衝撃に出会えたと思う。
- 個人的には「My Merry Mybe」の年だったのだが、同調してくれる人の少なさ/プレイしている人数の少なさがとても残念だ。この作品を真に楽しむためには、前作である「My Merry May」をプレーし、かつ心から入れ込まなければならないと言う敷居の高さ故か。今でも続編を望んでいる。シリーズ作品という点では「FAKE」もそうだったのだが、これは完成度故厳しい評価をさせていただいた。個人的にはこのシリーズは気に入っているのだが・・・制作者の成長が正直期待できない。シリーズをつきあってきたファンとして残念である。
9位「大番長(PC)」
- 今年は残念な作品が多かった気がします。1)マブラヴ。エクストラ編だけならシナリオ、総合でぶっちぎりで1位なんですが、もう一方がひどすぎです。オルタは買うかどうかすごく迷ってます。2)朱。OPムービーの迫力や、立ち絵にもかかわらずきちんとまばやきをするという衝撃をみせつけてくれましたが、けして万人受けするシナリオではないですね。(個人的には好きですが)あと、1,2章が単調すぎです。3)もえかん。けろQは下手にこういう路線に走るよりは終の空や二重影の路線を踏襲していたほうがいいような気がしますし(とても中途半端ば作品になってしまった)。4)SNOW。これが最も残念でしたね。グラフィック、音楽は業界最高レベルですし、シナリオもけして悪くは無いと思うんですよ…ただ、皆さんご周知の通り、シナリオが全部鍵系作品の踏襲なんですよ。鍵の踏襲であること自体は別にかまわないんですが、そこに+αできなかったものかと。そうすればこんな酷評食らうことなく、名作の仲間入りしてたと思うのですが。そんな中、「BALDR FORCE EXE」と「大番長」は魅せてくれたと思います。まあ、BALDR FORCEはたまたま去年にまだやっていなかっただけですが。音楽は今年も全体的にI'veが席巻した気がします。
10位「天使のいない12月(PC)」
- やったゲームの中では「天使のいない12月」がほかと群を抜いてインパクトが強かった。キャラ萌えで「あした出逢った少女」が良かったか。あと「あした出逢った少女」のシナリオの呉さんは流石であの書き方が本当にすごかった。
- 天使のいない12月は、会話が不自然であるものの、キャラへの感情移入度が強かった。
- 今年は「天いな」以外にいい作品は特になかったと思います。「ONE2」は「ONE」ファンとしては買うべきだったので買いましたが…「シスプリ(2)」は咲耶のためだけに購入したも同然ですがそれだけで十分な価値があります。
13位「パティシエなにゃんこ(PC)」
- 「パティシエなにゃんこ」は予想外に面白い。とりたててひねりのない萌え系のゲームだけどキャラがよくたっていて、ノリが良いというかギャグがとくに面白く、プレイ中終始ニヤニヤしていました。(爆 欠点もそれなりにあるけど、最近の大作志向、シナリオ重視志向に対するアンチテーゼとして1位にしました。とりあえず茉理は実にいいキャラでした…実妹で攻略対象じゃないけど。
- 関係ないですが、リストに「いたいけな彼女」と「セイクリッド・プルーム」が無いのが非常に残念です。「パティシエなにゃんこ」が総合的に1位ですが、理由はやはり癒されるテキストとそのテキストを読み上げる声優さん、話を盛り上げるキャラクター性が一番だと思いました。
- 「SNOW」は凄かった。4年かけてるだけの価値はある。単なるパクリじゃない。「パテにゃん」は正統にあたり。こういうのが増えればいいなと思う。ロリ属性なので「ななこの」は勿論外せない。関係ないが最近になって「水夏」をやったがとてもよかった。全年齢版があるので投票しようかとも思ったがプレイしていないのでやめたのですが。意図的にはどっちの方がよかったんだろう?(*)
(*)設問の意図としては「2003年に発売されたゲームの中で」なので残念ながらそれ以外は選択肢外となります。もちろん、昔に発売された作品でも決して色褪せていない良いものはたくさんあると思います。
16位「こなたよりかなたまで(PC)」
- 今年は大作が相次いだ事もあって、レベルが例年になく高い年だったと思います。とにかく手をかけきった作品が多かった中、上の自分で選んだのを見ると見事にそういうのは外していますね。1位の「こなたよりかなたまで」はクリスマス時期にクリスマスストーリーを読んだから。とても甘めです。これに投票するのは私だけかも知れませんね。2位の「Clover Heart's」作りに難はありますが、私の趣味丸出し。3位の「CROSS†CHANNEL」のシナリオには脱帽しました。あと「てのひらを、たいように」と 「Ricotte」が印象に残りました。
- 自分が白血病という中、「こなたよりかなたまで」が非常に良く出来ていたと思います。テーマに対して安易な結末を描くのではなく、敢えて描かないことによりプレイヤーに考えさせるというのが個人的に良かったと思います。こんな主人公はいるかは解りませんが、説得力のあるテキストだった点も良かったですし。一方、「カラフルキッス」のあるキャラのようなシナリオにはどうにも拒絶反応が生じてしまいました。知識として知ってるだけで、実際はどうなのかを知らずに、熟考無しに書くとこうなるかな、という感じと言いますか。
18位「Orange Pocket(PC)」
- 「Orange Pocket」はとてもいいゲームだと思います。シナリオはいい、こころが癒されます、こんな無添加なシナリオはこの時代にはなかなか見つからないのです。フェティシュなエッチシーンはべつにストーリーには関係ないと思います。「CROSS † CHANNEL」は今年一番オタク達のこころを映しているゲームだとおもいます。シナリオはすごくいい、本当の感動もの、人間の神経線を絞る「感動もの」ではないと思うのです。「雪桜」はシチュ萌えもの、ギャグの感じもすごくいい、それに音楽もいい、絵はちょっと下手ですけど。最後はなぜリストには「プレゼンス」がないのですか? アニメならば、このゲームが一番だと思います、音楽もすごく響いているのです。
- 1位「OrangePocket」突出したものはないのですが全体的なまとまりの良さでは今年はこれが一番でした。
2位「ゆめりあ」これのあとに別のゲームをやったときに「どうして動かないんだ?」と思ったくらい自然に動いていたのはかなり衝撃的でした。
3位 永遠のアセリアシミュレーション系が好きなので…。このゲームが当初投票対象リストに入っていなかった事は、恋愛ゲーム=テキスト形式のアドベンチャー(状のゲーム)という固定観念が暗黙に成立しているからだと思いますが、そうでない形式のものである、ということも一応評価のうちです。
27位「あした出逢った少女(PC)」
- 今年を通して、まず思ったことは、サーカスのNORTHERNチーム(代表作: 「水夏」「D.C.」)がいかに優秀な(少なくとも、一般に受けのいい)チームであったか、ということだった。チームが解散状態になって以降、プリンセスソフトでの七尾氏の絵による「SAKURA」、ムーンストーンでの呉氏のシナリオによる「あした出逢った少女」等、元サーカスの面々が中心となったゲームはいくつかあり、それぞれに光る部分はあるのだが、どれも今一歩決め手に欠けるものだった。ついでに、最近のサーカスは暴走しすぎだと思う。面白そうだけどわざわざ買ってまでは…と。「あした出逢った少女」に関して「本格サスペンス」と銘打たれているだけあって他の作品とはかなり毛色の違う物語でしたが、その分新鮮みがありました。連続殺人でヒロインが殺されるなど、一般受けはしなさそうな内容ですが、自分は好きです。最近、テキストが会話で埋め尽くされている作品が目立つ中で、小説的なものが小説的に書かれているところが好きです。今、それがきちんと出来るシナリオライターが限られているというのはかなり問題だと思いますが…。「SNOW」に関して質は高いと思うのですが、さすがに既視感が強すぎて退屈になってきてしまいました。音楽、演出、画像等はとても良かったです。
27位「グリーングリーン 鐘ノ音ロマンティック/ダイナミック(PS2)」
- PCからの移植だけでなくPS版の新キャラクターを加えますます面白くなっていた。
39位「ゆきうた(PC)」
- 「ゆきうた」はエンディングで割と救われないのがある以外非の打ち所がない良作です。「Routes」はBGMが特に気に入っています。もちろんキャラもシナリオもいいですし、なにより主人公がカッコイイゲームは好きです。3位の「CROSS † CHANNEL」はシナリオが最高。シナリオだけを見ると他の追随を許さない2003年度最高の作品だと思います。ただ、音楽やキャラの魅力が紙一重で上記の2作品に届かなかったので3位となりました。
44位「想いのかけら-Close to-(PS2)」
- 主人公が交通事故によって幽体離脱をしてしまい、体に戻る為に奮闘するという恋愛ゲームでは異色の展開が私的には非常に秀逸であると思います。そのような設定から、物語全般においてやや緊張感のある展開に引き込まれてゆきました。あるヒロインのシナリオは涙を誘う結末が展開され、そのシナリオの最後には涙ぐんでしまいました。これまでゲームなどで涙を流したことの無い私にとってこれは新鮮な感覚でした…悲しい結末になるにも係わらず、後には心が洗われるような気持ちになれる良いシナリオであったと思っています。人の想いや優しさ、人の命ということについて改めて考えさせられたこのゲームを今後も私は忘れることは無いだろうと思います。
選外「青い涙(PC)」
- シナリオ・グラフィック・テキスト・演出・キャラ・スクリプトの順で考えたので、こうなりました(「青い涙」「天使のいない12月」「季節の花嫁」)。音声に関しては、特に考えないので「音声なし」のゲームでもシナリオが良ければ、高い評価になります。
選外「いたいけな彼女(PC)」
- 愚痴ですみませんが、「いたいけな彼女」は投票対象にすらならないのですか。そうですか。
いわゆる隠れた名作。入れようかどうか迷ったのですが、プレ投票期間にも特に指摘がなかったので結局追加しませんでした。すみません。
選外「Iris(PS2/DC)」
- この頃ほのぼのと安心して出来るゲームがやりたいのでこんな感じ(1位「Iris(PS2/DC)」、2位「パティシエなにゃんこ(PC)」、3位「D→A:BLACK(PS2)」)になりました。
選外「てんしのかけら the lost article of memory(PC)」
- 私は相当人気が出たもの以外はやらないので、必然的に新作は買いません。しかしこの作品を買った理由は、原画家(がたかみち氏だから)です。シナリオは、前作ともいうべき「みずのかけら」がちょっとお粗末だったんで、話には期待していませんでした。しかし実際プレイしてみるとシナリオによっては爽やかでなかなか良い話でした。(Hシーンがなかったせいかもしれません。)欠点の方は非常に多く、選択肢次第で話の流れに整合性がなくなる個所もあります。ストーリーの分岐は選択肢1つ間違えただけで途端に短いバッドエンドに突入するなど悲惨とも言える点が見られました。システム面では修正ファイルのサイズが信じられないほどに大きくて唖然としました。パッチを当ててもスキップがうまく機能しません。ここまで貶しても1位にしたのはやっぱり原画家の力によるものです。まあ逆1位にも指名していますが。
選外「True Love Story Summer Days,and yet...(PS2)」
- 年々、恋愛ゲームのプレイ本数が減ってきて、今年は1本しかプレイしませんでした。(笑) それが1位に選んだTLSSです。TLSSはAVGではなくSLGなので、飽きるまで何度でもプレイでき、1回のプレイ時間も3〜4時間程度と短いのがポイントでしょうか。シナリオはそれ程深くないのですが、TLSシリーズはシナリオを楽しむというよりも、ゲームの過程を楽しむものと理解しているので、これはこれでOKかなと。そして18禁ゲームではないのに妄想を掻き立てるEROいシチュエーション、キャラクター、これにつきます。(笑)
選外「ビストロ・きゅーぴっと2(PS2/XB)」
- 香港のFIRE DOGが発祥となった「ビストロきゅーぴっと」を、日本で作ったらどうなるかという事でやったらこんなになった。と言う感じのゲーム。前作ではキャラ同士の相関図はあったものの、キャラ同士の絡みが無くて物足りなかったが、これはそれを見事にクリアしている。主人公だけでなく、キャラ同士の絡みがあってこそ面白いゲームといえる。ただ、戦闘パートにおける敵のランダム配列や、プレイ時間の長さについては1よりもちょっと厳しい物がある。「経営シミュレーション」が好きで「料理」が好きな人にとってはいいゲームかも。
選外「Present for you〜わたしをあ・げ・る〜(PC)」
- ぷれゆーは不満に思うものがけっこうあったけどシナリオ、キャラともによかったので投票次回作に期待。
2.2003年ワースト恋愛ゲーム投票
問、コンシューマ・PCを通じて2003年(1月〜12月)に発売された恋愛系ゲームでもっとも酷かったゲームを選んで下さい。該当するものがなければ必ずしも選択する必要はありません。
有効投票: 241(うち無投票: 134)
順位 | ゲーム名 | graph | point | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | LOVERS〜恋に落ちたら…〜(PC) | 6 | |||
2 | 新世紀エヴァンゲリオン2(PS2) | 4 | |||
2 | 天使のいない12月(PC) | 4 | |||
2 | なついろ〜星降る湖畔の夏休み〜(PC) | 4 | |||
5 | 朱-Aka-(PC) | 3 | |||
5 | 恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐHしちゃうの(PC) | 3 | |||
5 | 夏色小町(PC) | 3 | |||
5 | 夏恋〜karen〜(PC) | 3 | |||
5 | Toon(PC) | 3 | |||
5 | White Princess(PC) | 3 | |||
5 | ゆめりあ(PS2) | 3 | |||
12 | アキバ系彼女(PC) | 2 | |||
12 | うちの妹のばあい(はぁと)(PC) | 2 | |||
12 | カラフルキッス〜12コの胸キュン!〜(PC) | 2 | |||
12 | 君が望む永遠 DVD(PC)/君が望む永遠〜Rumbling hearts〜(PS2) | 2 | |||
12 | CANNONBALL〜ねこねこマシン猛レース(PC) | 2 | |||
12 | 最終兵器彼女(PS2) | 2 | |||
12 | シスタープリンセス2(PS) | 2 | |||
12 | SNOW(PC/DC) | 2 | |||
12 | 静寂は闇の調べ(PC) | 2 | |||
12 | 大番長(PC) | 2 | |||
12 | D.C.P.S.〜ダ・カーポ〜プラスシチュエーション(PS2) | 2 | |||
12 | 月は東に日は西に〜Operation Sanctuary〜(PC) | 2 | |||
12 | D→A:BLACK(PS2) | 2 | |||
12 | FAKE(PC) | 2 | |||
12 | マブラヴ(PC) | 2 | |||
12 | 胸キュン!はぁとde恋シ・テ・ル〜お兄ちゃんもっと大好き〜(PC) | 2 | |||
12 | ONE〜輝く季節へ〜Full Voice Ver.(PC) | 2 |
これだけたくさんのゲームが出ている中、好みが合いそうにないものはそもそも手に取ったりしないので、ワーストゲームというのは実際は「最も期待はずれだった」ゲームということになる。大きく分けてi)Webや雑誌写りは良いが、開けてびっくりという羊頭狗肉型ガッカリと、ii)口コミで評判になっているのでプレイしてみたが自分には合わなかったガッカリという2つのガッカリパターンが想定される。駄作や合わない作品が出てくるのは仕方がないので、プレーヤ側の自衛策としてはホンモノを見抜く力を鍛えるとともに、自分と趣向の合う人を見つけておくということが必要だろう。
[投票者コメント]
- 買ってしまった自分に激しく自己嫌悪。何か疑問が?(「LOVERS〜恋に落ちたら…〜(PC)」)
- やろうとしたことは良かったのですが、内容が…。(「Toon」)
- これだけノリが合わずキャラを好きになれなかったテキストも初めてです。「てのひらを、たいように(PC)」
- よりしろ。ゲームになってない。お話にならない。有る意味伝説である。
- 神を通り越したレベルのシステム地雷*2(「よりしろ」&「vision」)を回答とさせていただきます。…遊べないんじゃゲームじゃないよ(´・ω・`)
- ゲームというのであれば選択欄にある「屍姫と羊と哂う月」なのですが真のワーストは「よりしろ」でしょう。もはやゲームと呼ぶことすらおこがましい物です。まともなパッチはいつ出るんでしょうか。
相変わらず「ゲームならざるもの」が平気で店頭に並ぶのがこの業界のようである。合掌。