ゴーライブな日々
-5回目-
なんだか間隔があいたりゴーライブの便利な使い方フォトショップやペインターとの連携といった役に立つことがあんまりないのですが(^^;;これってどういう方が読んでいるのかなかなかわからないし、なにが知りたいのかもわからないので、とりあえず好きにに書いてます。
他人のホームページを作ってみる2

直子を待っていたのは自称パソコン博士でした(^^;、でもあわてることはありません今回は準備が整っているようです。
実際にはなかなか資料が集まらないようですが、あまり深く考えないでください。
ゴーライブは直感的にレイアウト、安易なコピー&ペーストができるので修正作業が非常に効率化できていると思います。
■登場人物紹介
・直子:美術系大学を卒業するも就職にあぶれ、HPの製作を始める。
・梨田:ドメイン業者のY社営業マン、インターネット大好きだが知識に乏しい。
・江崎:津久波酒造の社長、お年を召してる方。ネットには興味があるが・・・。
・一郎:江崎社長の息子で、津玖波酒造の常務
しつこいようですが、ここでの話は幸運な出会いの部類に入ると思います。
提案の骨子(10万円)
総ページ数 10ページ
動画 有り
画像加工・作成 有り
入力フォーム 有り
取材 作者負担
連絡方法 直接打ち合わせ、電話、FAX
ページ内容 ・トップページ(Flash動画)
・会社案内
・社長挨拶
・地理案内(地図)
・お問い合わせフォーム
・買い物かご(perl-cgi)(2ページ)
・酒蔵の紹介
・酒造り紹介1
・酒造り紹介2
上記のような提案をすることにしました。ここでは予算からページ数を算定する方式になっているようです。かなりお値段は安いと思います。
直子「よしっ!!○ットサーフレスキューにもK○NTWEBにもライセンス料払ってるし。cgiの設置も問題なし。今日、相手にお願いしないといけないのは
・社長の挨拶の文面。
・津玖波酒造の酒造りのこだわり(特徴)。
・施設の役割と名称。
・商品名及び、価格。
・会社の公開情報、(住所、正式名称、資本金、設立年月日など)
・地図の範囲及び目印となるものの確認。
だね。」
■結構いっぱいあるものです。企業ホームページを作ることは「広告代理」の意味合いが強く「自分の好きなページ」を作ることとは異なります。相手の企業からどれだけの情報を聞き出せるか?情報に対し「決定権者の機嫌を損ねない」ような的確な表現ができるか?の2点が非常に重要になります。なによりも企業の全体像を知ることが大切です。
直子「前回はあんまり話もできなかったし、今日は具体的に詰めてゆきたいね」
梨田「来月からドメインの課金が始めるから、なるべく早く頼むな」
直子「ホームページできて無くても課金は始まるの?」
梨田「うちの商品はドメイン。ホームページじゃないもの。でもHPできないと苦情受けるのはうち」
直子「うぁ(^^;;;」
■当然の事ですがドメインの業者はホームページを完成させる義務は無いのです。しかし、セールストークの中にホームページに関する事が出てくるのは当然であるし、売り込んだ相手の多くは「会社の顔としてのホームページ」をつくる能力などありはしないのです。パソコンをできる方は他人も同じ能力があると錯覚してしまいがちなので要注意です。

直子「こんにちは〜ホームページ製作の193国でぇす。本日2時から江崎社長殿にアポを取っていた者ですがー」
メイド「ささ、こちらにどうぞ」
江崎「こんにちは」
直子「こんにちは早速ですが、今日は具体的なページ内容と準備して頂きたい物、取材の件についてお話にきました。」
江崎「あ、そうそう、ワシだけだとインターネットはよくわからんから常務にもきてもらったぞい」
一郎「常務の一郎です。ホームページではいろいろお願いしたいことがありまして」
直子「はい、左様でございますか。(ゲッせっかく準備してきたのにこっちの話も聞かないうちに言いたい放題かよ)どういった事でしょうか?」
一郎「ボクはねニンジン色のウサギがいいと思うんだ。これは健康的で・・・(略)で、自分としてはやはり重い画像は(略)〜と〜は必要と思うんだ。でアクセスを増やすには・・(後略)はぁはぁ」
■ありがちなことなのですがホームページを作るとなるとどこからともなくパソコン博士やただで作ってくれる必殺親切人が出て参ります(爆)で、彼らは自慢のこういうページが優れている理論でそれをさせようとします(爆)
で、結果として打ち合わせは停滞してゆきます。が、この話は後2回でホームページの納品にしたいので直子が苦しみながらも乗り切ったことにしときます(^^;;;
直子「左様でございますか、現在ご提案させていただけるホームページは(別表)の通りです。そこで、準備していただきたい物が、社長のコメントと・・」
今回は事前の準備が功をを奏してか地図の範囲も決まり大体のアウトラインとめどもついてきました。
江崎「ちょっとまっていてください。古い写真を持ってくるのでその中から使えそうな物を選んでください」
直子「ありがとうございます。使用する物を預からせていただきます。」
■写真を預かる直子最後に次に準備してもらう物のメモを江崎社長に渡し、ついでに外の様子を写真に収め家路につくのでした。

 今回は直子はとてもいいことをしています。それは事前に自分でできること、相手に頼まなければできないことの線引きをして、なにが必要かの情報整理をしている点です。
 そういった整理した物を書面として作成している点が失敗しない要点だと思います。
実際の打ち合わせではホームページの業者は新興勢力と言うこともあり、相手との対等な関係を結ぶことに苦労しがちです。中には足下をみて無理難題をふっかけてくる方もいるかもしれません。
 お客と対面するときは何か絶対に自信がもてることを持っておく必要があります。それが人によっては交渉力であったり、作り上げた書類であったり、ホームページやインターネットに関する知識であったり、技術や経験だったりします。優れた教師は相手に話させるとか聞き上手といいます。
 あなたはホームページの零細業者であっても立派な技術者なのです。自分の技術には適正な価格が付けられるべきでありますし、無論それだけで食べられるほど甘いものではありません。それでも生活を建て作り続ける方を尊敬してやみません。

 さて3回目で資料が整いほぼ完成に持ってゆくことができるはずです。話を聞いてもらう態勢、「ホームページを作るぞ!」ということになって打合せ会数が5回以上になることは自分にとっては非常に嫌なことです。コンセプトと資料を取得すればホームページは簡単にできるはずの物です。これがうまくいかないのはコンセプトがまとまらない、資料収集に問題がある、クライアントがホームページに積極性を持っていない、自身が見くびられていると言うことといった外的問題とあなた自身が相手の話を聞かず自分の趣味を押しつけている内的問題が考えられます。
 相手に会わせて作ることは難しいですが納得してもらうことは非常にやりがいのあることです。
 しかし、このことと便利屋になり、見くびられバカにされ、割にあわなくても経験を積むためといってすることとは別だと思います。そういう事態があるときもありますが、それは確実に情熱と体力を消耗してゆくことは間違いないようです。
註:登場する人物や名称は実際の団体、個人にはいっさい関係ありません。この話はフィクションです。ので妙に手際がよくて、実際と異なっても作者はいっさい責任をもちません。