補足:デザインの法則と思考について
HPでも文書でも言えることですが、他人のためにする以上ある程度のことをキチッとしなければなりません。
ここでは最低限のデザインの法則性について触れます。でも今回は字ばっかりです。
見本1>>
見本2>>

他にもパターンありますが市販のレイアウトブック。雑誌等が参考になります。現物のHPデザインよりも雑誌の方が1ページあたりの情報量といった点では大いに参考になると思います。
一般的な1ページの内容の構造について箇条書き

・タイトル(表題)部
・見出し部
・画像
・文(ことば・説明)
・スクリプト、アプレットなど
 上記のものを組み合わせてページが出来ます。重要なものを再確認します。
「画像」、「文」、「スクリプト」といったコンテンツに当たる部分になります。
 トップページに入った途端、解析情報を表に出したり、時計を表示されても使っているブラウザ、リモートホスト名など本人に周知の事実を毎回知らされると、2度目の訪問を躊躇します。(特に初心者はクラックされてると恐怖心を抱くようです)
苛立ちの原因は出ることを期待していない情報が予告なく指し示されるからです。このことは遊びのアプレットやリング等についても過剰なときは同様に感じるときがあります。
 1ページに1内容ということを基本的な考え方にして話を進めたいと思います。
 さて、IT関連の講習会のときホームページ閲覧についてどのように説明されているかがヒントにすると「マウスの矢印型のポインタが”手の形”に変わったところをクリックするとクリックした文字や絵に対する”詳しい内容”を見ることができます。」と言われているようです。

■ページは開いた瞬間に”何のページ”であるかをわかってもらう必要があります。
これがタイトルになります。

■何のページかわかったあとで内容の概要は何だろう?となります。
これが見出しと写真になります。
基本的にこの2点でページは9割方勝負が決まります。ここで興味を掴めなければ、スクロールバーの下を見てもらうことはおろか、2秒後にはブラウザの”戻る”ボタンを押されてしまいます。

■最後に詳しい内容である文章を読みたくなります。
これが「文」になります。
 作り手や発注者が一番見せたいところが最後に見られるところになるわけです。
チラシのデザインのときも見る人は詳しい内容よりも自分がどれだけ得できるかというとこしか見ません。但し、こだわりを延々と書くと、発注者はなんとなく納得してくれるので製作者としてはごねそうなときこの手を使うのもありかもです(^^;;
 というわけで>>ここ>>に典型的なデザインの例を示しました。
 これだけもページの用はなしますが、やはりさびしいので前回補足のボタンの作り方を参照し、見出しをボタン風のデザイン文字にしたり、タイトル部を雰囲気のある大きな看板にする方法もあります。

 実際には物足りなく感じますのでもう少しフォントに装飾をかけて>>こんな感じ>>にします。

 他人のページを作る以上「どうして」という疑問に「なんとなく」ですと答えるわけには行きません。
作品を作るときの概念を重要順に列記します。

(重要度高) 精神>テーマ>主題>技法 (重要度低)
となります。

矛盾しますが目に見える部分は重要度が低くなります。
個人的な見解ですがものの価値は目に見えない部分で決定すると考えています。作品は見た目の先に続く言葉や像をイメージさせることが重要と考えています。いくらなんでも技術的にでたらめならどうにもなりませんが(^^;;;。

現実的にはクライアント与えられた主題をこなさなければならない。
主題を扱う意図は外せない。
クライアントの感性が求めるもの
拙くてもクライアントの好みならすんなり行く場合もあります。
主題とテーマが合っていれば好みでなくても納得はしてくれるでしょう。
注文と違う美しいものを持ってこられてもつき返されるでしょう。
といえると思います。

話は飛びますが飲食店のホームページに赤色・黒色を基調としたりしたとき「どうして、赤と黒にしたの?」と聞かれたとします。「主題:火と鉄→赤と黒」と答えることが出来ますし。
「テーマ:熱気→熱気の象徴として刀鍛冶 刀鍛冶の職人の技と熱い心を込めた」、「精神:これはクライアントをよく知ってないと言えないですが(^^;;親父さんの妥協無き姿勢に暗闇の中の一点の光を見出しました。云々」といった具合に話が出来るわけです。外すとかっこ悪いので、相手を知らないときは重要度の低い方を理由にしておきます。

製作者には一貫した思想が必要に感じます。

これは別にエッチなページは作らねぇとか俺は絶対青色つかうんだっていう単なる様式上の「こだわり」ではありません。自分の作る製作物は「何」なのかという信念です。
HPですっていう方、イラストですって方はそれはそれでいいと思います。HPがHPと呼ばれなくなったら、また別の「何か」を作ることになるだけです。
自分は理屈っぽいので今何をしてるかを知りたくなります。そして初対面の相手をねじ伏せるだけの個性を獲得しえてないと言うことも理由です。
他人のために自分を見つめながら作ることはすなわち自分の為なのです。

すみません(^^;;素材をそろえないとHPが完成しないということをわかっていながら、無計画に書き始めて未だに「津玖波酒造」のページが出来上がってないですね(^^;
早くなんとなしたいですが、タイトルと素材集運用の部分を埋め合わせて、納品→詰めと持ってゆきたいと思います。