掲載: 2005.03.29 | ||||||
2005年3月22日、待望のトロッコ列車「シェルパくん」の発車式が碓氷峠鉄道文化むらで行われました。当日は肌寒い薄曇の天候でしたが、多くの関係者や報道陣が集まり華やかに式典が執り行われました。 トロッコ列車「シェルパくん」は、廃止になった碓氷線(信越本線・横川−軽井沢間)の下り線を使用して運行されるもの。「シェルパくん」という愛称は全国公募により決められました。 現在の運転区間は、碓氷峠鉄道文化むら内に設けられた「ぶんかむら」駅から、碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」裏手の「とうげのゆ」駅までの約2.6qで、途中の旧丸山変電所前には「まるやま」駅が設けられています。いずれの駅もトロッコ列車運行のために新たに作られたもので、トロッコ列車用の短いホームがあります。運転所要時間は片道約20分(途中の「まるやま」駅で数分停車含む)。営業運転は3月26日からで、運転日は原則として土日祝日限定※です。 なお、「シェルパくん」は碓氷峠鉄道文化むらの園内遊具という形になっているので、入園者以外は乗車できません。乗車券は入園ゲートで入園時に購入してください。 ※乗車券は碓氷峠鉄道文化むらでのみ販売しています。指定券前売券はありません。 JRや旅行社では取り扱っておりませんのでご注意ください。 ※乗車券は「シェルパくん」車掌より購入することもできます。 ※定員を超えた場合は乗車できないことがありますので乗車券はお早めに購入してください。 ※運転日ならびにダイヤは変更があり得ますのでご注意ください。 現地へ行かれる際は事前に公式ホームページで運転日をご確認ください。 (春休み、夏休み期間中は土日祝日以外にも運転されることがあります) ご家族やグループでのご旅行の際のご宿泊は、「峠の湯」に隣接した貸コテージ「碓氷峠くつろぎの郷」をご利用ください。 トロッコ列車「シェルパくん」概要
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碓氷峠鉄道文化むら園内に建設された「ぶんかむら」駅の前で発車式が行われました。 |
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式典の様子。 「ぶんかむら」駅はEF63動態運転線の出発点横にあります。 |
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挨拶をする松井田町長・内田武夫氏。 現在に至る経緯を追想されるとともに、将来の軽井沢までの運転実現の希望を力強く語られました。 |
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群馬県知事・小寺弘之氏。 廃線を受け入れざるを得なかった当時の状況を説明され、新たな観光資源としての「シェルパくん」の今後に大いに期待する旨を語られました。 |
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JR東日本副会長・石田義雄氏。 「急こう配を克服した技術のメッカとも言える場所で立派によみがえり、感謝に堪えない」という主旨の挨拶をされました。 この他にも元内閣総理大臣・中曽根康弘氏の代理の方が挨拶を述べられました(元総理ご本人は術後養生のため欠席されました)。 |
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「シェルパくん」の説明を行う碓氷峠交流記念財団常務理事(碓氷峠鉄道文化むら館長)・櫻井正一氏。 |
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来賓挨拶の後、テープカットが行われました。 アプト式碓氷線が開通した明治時代を偲びシルクハット姿、アシスタントの女性達(松井田町職員)も古風なドレス姿です。 テープカットと同時に、動態保存されているEF63-24とSL「あぷとくん」の汽笛が横川の町に大きく響きわたりました。 |
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発車を待つ「シェルパくん」一番列車。 地元の保育園児や来賓ら約100人を乗せもうすぐ発車です。急勾配区間に乗り入れる営業運転列車としては約8年ぶり。 |
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「シェルパくん」発車その2へ | ||||||
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