1.2 成田エクスプレスの列車番号

首都圏と成田空港を結ぶ特急「成田エクスプレス」。一部列車は東京駅で横浜方面と新宿方面の列車を分割併合します。この列車の列車番号付番方法の移り変わりをまとめました。
横浜方面新宿方面
1991/3〜号数+2000M 東京駅で分割併合する列車の東京以南は号数+2050M号数+2000M 池袋発成田空港行は新宿まで号数+2051M
1993/3〜号数+2000M 東京駅で分割併合する列車の東京以南は号数+2050M号数+2000M 大宮・池袋発成田空港行は新宿まで基本的に号数+2051M
2004/10〜号数+2000M 東京駅で分割併合する列車の東京以南は号数+2050M号数+2000M 池袋発成田空港行は新宿まで基本的に号数+2051M
2006/3〜号数+2000M 東京駅で分割併合する列車の東京以南は号数+2050M号数+2000M
2008/3〜号数+2000M 東京駅で分割併合する列車の東京以南は号数+2100M号数+2000M
2012/3〜号数+2000M号数+2000M 東京以西は号数+2200M

運行開始から現在まで2000台の番号が付与され続けていますが、大きく体系が変わったのが2012年3月。それ以前は新宿方面が基本で、東京駅で分割併合する列車のみが東京以南で列車番号が変わっていましたが、この時からは横浜方面が基本となり、新宿方面は分割併合の有無にかかわらず列車番号が変わる形となりました。

しかし、注目したいのはそこではなく、2006年3月以前の新宿方面発列車。成田空港行のみ大宮・池袋〜新宿間で列車番号が変わっています。逆の成田空港発では終点まで同じ列車番号でした。 なぜこのような形になっていたかの理由は不明なのですが、大宮・池袋発成田空港行の列車番号の移り変わりを記していきます。

(1)1991年3月〜

列車名池袋までの列車番号備考
成田エクスプレス1号2052M
成田エクスプレス13号2064M成田エクスプレス14号(東京〜横浜)と列車番号重複
「成田エクスプレス」運行開始時は池袋発の列車は朝の2本のみであり、そのうち1本で列車番号重複が発生しました。

(2)1992年3月〜

列車名池袋までの列車番号備考
成田エクスプレス1号2052M
成田エクスプレス13号2064M成田エクスプレス14号(東京〜横浜)と列車番号重複
成田エクスプレス21号2072M
成田エクスプレス29号2080M
日中に池袋発の列車が2本増加しましたが、それらは列車番号の重複は発生せず、1本のみ重複が発生している状況が続きました。

(3)1993年3月〜

列車名池袋までの列車番号備考
成田エクスプレス1号2052M
成田エクスプレス13号2070M東京〜横浜間に2064M、2066M、2068Mあり
成田エクスプレス21号2072M
成田エクスプレス29号2080M
1993年3月のダイヤ改正では、編成増強による運用変更はありましたが、時刻はほぼ変更なしでした。ただし、13号の列車番号が番号重複を避ける形で変更となりました。こちらもはっきりした理由は不明ですが、折り返し区間がある列車(白鳥:新潟〜上沼垂、能登、北陸:長岡〜宮内)の列車番号が折り返し駅で変更されるようになったのと同じ時期であるため、運行管理システムの都合による可能性があります。

(4)1996年3月〜

列車名池袋までの列車番号備考
成田エクスプレス1号2050M
成田エクスプレス13号2056M東京〜横浜間に2058M、2060M、2062M、2064Mあり
成田エクスプレス15号2070M東京〜横浜間に2066M、2068Mあり
成田エクスプレス19号2072M池袋〜新宿間に2070Mあり
成田エクスプレス21号2074M池袋〜新宿間に2072Mあり
成田エクスプレス23号2076M池袋〜新宿間に2074Mあり
成田エクスプレス29号2082M
成田エクスプレス31号2084M池袋〜新宿間に2082Mあり
成田エクスプレス45号2086M東京〜横浜・大船間に2088M、2090M、2092M、2094M、2096Mあり
1996年3月のダイヤ改正では池袋発の列車が増加しましたが、「原則」どおりに号数+2051Mとなる列車はなくなりました。 1号、29号は「号数+2051M」となる列車が存在しないため、原則通り2052M、2080Mでよかったと思いますが、なぜか「原則」からずれた列車番号となっています。

(5)1998年12月〜

列車名池袋までの列車番号備考
成田エクスプレス1号2050M
成田エクスプレス13号2056M東京〜横浜間に2058M、2060M、2062M、2064Mあり
成田エクスプレス15号2070M東京〜横浜間に2066M、2068Mあり
成田エクスプレス19号2072M池袋〜新宿間に2070Mあり
成田エクスプレス21号2074M池袋〜新宿間に2072Mあり
成田エクスプレス23号2076M大宮〜新宿間に2074Mあり
成田エクスプレス25号2078M池袋〜新宿間に2076Mあり
成田エクスプレス29号2082M
成田エクスプレス31号2084M池袋〜新宿間に2082Mあり
成田エクスプレス45号2086M東京〜横浜・大船間に2088M、2090M、2092M、2094M、2096Mあり
1998年12月からは、3本の列車が大宮始発となりましたが、列車番号体系は同様の状況でした。

(6)2004年10月〜

列車名池袋までの列車番号備考
成田エクスプレス1号2050M
成田エクスプレス5号2005M大宮〜成田空港間で同一列車番号
成田エクスプレス15号2015M大宮〜成田空港間で同一列車番号
成田エクスプレス17号2070M東京〜大船間に2068Mあり
成田エクスプレス21号2072M池袋〜新宿間に2070Mあり
成田エクスプレス23号2076M東京〜横浜間に2074Mあり
成田エクスプレス25号2078M池袋〜新宿間に2076Mあり
成田エクスプレス27号2080M池袋〜新宿間に2078Mあり
成田エクスプレス31号2084M東京〜大船間に2082Mあり
成田エクスプレス33号2086M池袋〜新宿間に2084Mあり
成田エクスプレス41号2088M池袋〜新宿間に2092M、東京〜大船間に2090Mあり
成田エクスプレス47号2092M東京〜大船間に2094M、2096M、2098Mあり
2004年10月からは、運行開始以来初めて列車増発が行われ、運用が大きく変わりました。池袋発の列車はこれまで同様に池袋〜新宿間で偶数の列車番号となり、重複が発生しないようにずらしながら付与されていますが、大宮発列車は大宮発車時点で奇数列車番号となり、全区間で同一列車番号となりました。

2006年3月からは池袋発も全区間で同一列車番号となり、片方向だけ、一区間だけ列車番号が異なるという不思議な状態は列車の運転開始から15年で終了となりました。


前の情報(1列車 まとめ) 次の情報(長距離・短距離列車)
列車番号 トップ
小ネタ集トップ 移り変わり トップ

御意見、御希望はこちらに

hagi@big.jp