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BMW基礎知識:
 ここで言うBMWは、4輪ではありません。バイク、単車、二輪、モーターサイクルのBMWです。4輪のベーエムについては、良く知りませんし、まあ知る機会もないでせう・・・。
 BMWは自動車メーカーであるよりはるか以前から、バイクメーカーです。私自身は、ホンダやスズキがそうであるように当たり前、常識に類することと思っていましたが、実は一般には全然知られていなくて、昨年、ベーエムで北海道に行ったとき、函館の給油所で、アルバイトの女の子に「BMWってバイク作ってるんですか?」と驚かれてしまい、ズッコケた覚えがあります。確かに売上からいうと今や完全にバイクは従ですけど、順番から言えば逆だっつーの!
 BMWが自動車を本格的に生産しだしたのは1960年代からです。それまでの60年は、ほとんど専ら二輪メーカーだったのですよ(航空機用のエンジンを−ジェットエンジンなんかも−作ったりもしてましたが)。
 BMWは、ドイツ職人的に伝統を大切にしながら、一方で先進的な技術を大胆に採用するという、二律背反するポリシーを持った企業だと思います。例えば、現行のRシリーズというマシンでは、空冷水平対抗ツインエンジンにシャフトドライブという伝統を踏襲しつつも、フレームレス構造、テレスコピックフォークに代わるテレレバーという独自のフロントサスペンションシステム、ABSといった新技術を他メーカーに先駆けていち早く採用しています。
 二輪のBMWの特徴を一言で言うなら、超長距離・超高速ツーリングに特化したバイク・・・というべきでしょうか。今やエンジン性能などでは、ベーエムはさして強力なバイクというわけではありませんが(ホンダのブラックバードなんて、最高出力163ps!)、それでも時速200km/hで流れているというドイツのアウトバーンで鍛えられたその高速性能には、日本製のハイテク高性能バイクと比べても一日の長がある・・・と言われています。日本ではその超高速性能っつーのはやっちゃうと手が後ろに回ってしまうので(^^;)確かめる機会はありませんが、確かに長時間乗っていても疲労が驚くほど少ないバイクであることは確かだと思います。ただし、独特のエンジン・駆動形式のため、通常のバイクとはいちいちリアクションが異なり、250ccの単気筒オフロードから乗り換えるというかなり無謀なことをしたワタシなどは、乗り出した当初は、疲労がどうとかいうこと以前に、「何じゃコレは本当にバイクか?」と驚くことばかりでしたが。
 戦後しばらくの間は日本全体が貧しく、サイドカー付きベーエムなどは、当時は家一軒購入できるほどとてつもなく高価だったようで、その静粛性・乗り心地と相まって「二輪のロールスロイス」なる異名をとったりもしたようです。それを考えると、今なお国産車より大幅に高価ではありますが、昔に比べれば遙かに購入しやすい価格で手に入ります。まさに戦後日本の経済発展の恩恵に浴せる瞬間です。
 そして、昨年より道路交通法が改正され、大型二輪免許(以前のいわゆる「限定解除」)が教習所で取れるようになりました(正確には、教習所での教習を修了し教習所での検定に合格すれば、技能試験が免除されるようになりました。それまでは、こんなことも当たり前じゃなかったのです。これは強調しておきます。他にも二輪というだけでかなり不当な差別を受けていることもこの日記で綴ることになるでしょう。日本っつー国は一体・・・)。大型二輪免許取得者は急増しています。で、あこがれのベーエムにという人も多かったはず。何を隠そう、私もその一人。
 私のベーエムは、R1100RS(フルカウル、97年モデル)です。買って1年で走行距離1万5千キロ突破しました。まあちょっとこれは異常で今後もこのペースを維持できるかどうか分からねえですけど。特に不調もなく、快調です。
 激高い車両価格(2001年ローンの旅っス、いやマジで)やパーツ代・ガス代に耐えて日々乗っております。
 ここでは、このベーエムちゃんとの日々を綴っていきます。とはいえ、ことさらエンスーなヒトとゆーわけでもないので(濃い人たちはリアサスとか色々換えたりするみたいですけどって言うか、濃い人たちはR1100RSをチョイスしませんね多分)、単なるツーリング日記になってしまう可能性が高いッスけど。まあそんな感じで。