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98年04・05月分

99/03/30(火) 29,003km
 第1回の車検報告。
 費用:約10万円(自賠責費用含む)
 交換:ギアオイル、デフオイル、ブレーキオイル、プラグ、エアクリーナー
 結局タイヤ交換はせず。あと3000kmくらいは余裕で走るはず。初代のタイヤとはメーカーも品番も同じなはずだが、パターンが変更になっているようで、その影響ではないかと思う。特に前輪タイヤのパターンは、タイヤ全周に2本縦溝があるようになって(以前のモデルはなし)、これが摩耗に大きく影響しているのではないだろうかと推測する。
 今回、車検は全てショップに任せたが、意外とお金はかからなかった方だろう。オイル関係を交換しただけなので、そんなに取られてはたまらないが・・・。
 それにしても、任意保険が劇的に安くなっているのは本当にありがたい。まあそれだけ、年を食ったっつーことなんだが・・・。

99/03/06(土) 28,918km
 いつものよーに、日本橋に行こうとしてベーエムを出そうとすると、妙に抵抗があって出しにくい。よく見ると、後輪パンクしてて、ぺったんこ。うええ。
 多分、3月3日夜(これまた日本橋からの帰り道)に、阿倍野交差点近くですり抜けをしていて、中央分離帯付近を通行中に、「パアン!」という破裂音が後方からしたのがそれだろう・・・。何かトガッたモノを踏んでタイヤに穴が空いてしまったよーだ。ならそのときに気づけよとかいわれそーだが、そのときはバックファイアだと思ったし(結構バックファイアは良くあるのだ)、そこからは寮まで3キロほどしかなく、空気漏れはしていたんだろうが、ぺったんこになる(操作感覚に影響が出る)までは漏れなかったようである。
 うひーとか思って、すぐにセンタースタンドをかけて後輪を見る。太さ5ミリ弱の金属製の物体が、後輪にブッスリと突き刺さっている・・・。こりゃ、空気も抜けるよ。タイヤ交換まで必要かどうか分からないが、とにかくバイク屋までに保たせるために、ささっているモノを抜いて、穴を塞ぐ応急処置をして、空気を入れなければと思い、手元にある工具で出そうとするが、どうしても抜けず、ああ、工具箱が盗まれていなければ・・・と思う(T_T)。仕方ないので工具を買いに、結局日本橋へ地下鉄で行く。
 んで、買ってきたペンチでギリギリと抜き取ってみると、ささっていたモノとゆーのが、長さ10cmものプラスドライバー(の一部。車載道具の奴のようだ)。こんなものが突き刺さったんではたまったもんじゃないわなー・・・。どうしてこんなもんが、タイヤに直角に刺さってしまったのかよく分からないが・・・。
 修理には、応急処置でベーエムにデフォで積んであったパンク修理キットを使う。が、マニュアルに日本語が無かったりして、いい加減である・・・。何とかやってみたが、60km/h以上は出すなとか書いてあるし、空いてしまった穴の直径もタイヤ修理キットの限界近い大きさの筈(修理キットの限界が4ミリで、刺さったドライバの最太部は5ミリあったが、穴を開けた部分はもう少し細かったので穴は4ミリ程度だと思う)、タイヤ交換するしかなさそうである・・・。くそう、消耗はそれほどでもないから、まだまだ(あと3000km程度は)保つのに・・・。
 尚、ベーエムはチューブレスタイヤなので、チューブを出したりしまったりという手間が無く、応急修理の作業自体は凄く楽ではあった。まあ、とにかく明日、バイク屋に持っていって、タイヤ交換・車検・保険の更新だなーこりゃ。ただでさえゼニが必要な時に、さらにゼニがとんでいくことに・・・。ううう・・・。
 しかし、道路には何が落ちているか分からないねえ。話には聞いていたが、自分の身に降りかかるとは。長く乗っているといろんなことがあるやねえ。

99/01/09(土) 28,496km
 ベーエムオイル交換。本当は昨年のうちに27,000km近辺で換えたかったのだが、ショップが年末年始の休暇に入ってしまいできなかったのだ。そしてそのまま横浜大阪間を往復してしまったのだった。一応洗車して行くが、折からの寒波襲来、洗車超寒いっす〜。
 ショップへ行くと珍しく新車のGS−黄緑色−がある。新年セールで1,680,000円だって。R系ばかり、RT、GS、S、Cと並んでいるのを見ると、うーん、ちょっと前と比べても、選択の幅が広がったなあと思う。R系ならば、RSを中心に、よりスポーツにはS、よりツアラーにはRT、よりデュアルパーパスならGS、価格を抑えたいAND/ORネイキッド指向ならR、アメリカンならC、と。
 うーん、バーチャロン(1)でいやあ、テムジン(RS)ベースに、バイパーU(S)、ライデン(RT)、ドルカス(GS)、アファームド(R)、バル=バス=バウ(C)って感じっすか?ありゃ、何かうまくはまったなー(^^;)。あと足りないのは、ベルグドルとフェイ=イェンに該当するモデルか。仮に850のGSが出れば文句なくベルグドルって感じだが、フェイ=イェンはどうにも当てはまりそうにねえな(^^;)。Sより軽いスポーツ?850Sとか。あるいはFシリーズか?
 ま、それにしても、基本的にエンジンレイアウトとかシャシーフレームとか共通でこれだけの多様な選択肢を提示しているバイクも珍しいはずだ(っていうか多分他にはない。だってオフ車からアメリカンまで同じなんだよ)。最近、最初は不安感すら覚えたばかでかさに慣れてきて、センタースタンドで立てて展示されていても、もうRSでは大きいとも思わない。RT、GSはちょっと大きいかな?って程度に。慣れってのは恐ろしいもんだ。

98/11/22(日) 25,550km
 リアブレーキの感触がおかしく、ブレーキパッドが摩耗したと思われたので交換する。交換したパッドを見たら、ものの見事に真っ平らになっていた。25000km走って初めて交換。ワタクシは基本的に、マシンの調子が悪くなるまで走る人なのでアレだが、何だかもうとにかくケタ外れに消耗品の寿命が長い。まあ、わしの甘ちゃんな(紳士的といって欲しいが)ライディングではこんなもんかとも思うが。整備の人によると、前輪のブレーキパッドはもしかするとあと20000km程度いけるかも、とのこと。そしたら45000kmだよ。ブレーキパッドなんてそんなにもたないよフツー。国産ならヘタすると4000kmくらいで交換だよ。前輪はダブルディスクでパッド枚数が後輪の倍の4枚(対抗キャリパーのため1ディスクに2枚のパッド)になるので、それだけお金もかかるらしいが、今更ながら、確かにベーエムって高級品なんだなあと思う。何か、昔、自動車教習所で、マーク2とクラウンの違いは、部品の品質の差で、クラッチ板なんかクラウンはなかなか摩耗しないなどと聞いたことを思い出す。ただしエンジンには手が掛かる(3000km毎にオイル交換ってかなりキツイです。特にワタクシのようなペースで乗り回していると・・・)ので、耐久性トータルとしてはあまり誉められたものではないかも。今回の交換には6.1k円かかる。
 あと、走行距離的にそろそろタイヤ交換の時期が近いと思うのだが、前回(約13000kmで交換)のものほどは、タイヤ摩耗の影響を感じない。タイヤに直に触れてみても、別に山があるとかそういうこともない。まだまだ走れそうだ。乗り方はあんまり変わっていないはずなんで、何が影響してこの違いが出たのかわかんないなんだけど・・・。

98/11/02(月) 25,300km
 昨日・一昨日と金沢へ。ベーエム購入2年せずに、25,000kmを突破。あまり1年目とペース変わってないかも。とすると、2年で30,000km行くか?季節的にちょっと微妙かな。
 金沢へは名神高速→北陸道ルートを使う。先日の三重県警から受けたイヤガラセ(取締だなんて認めちゃらん)の経験から、ほとんど追い越し車線は走らず、走行車線を車の流れに乗って走る。さすがにこれで捕まることはあるまい。捕まえたらホントのホントにイヤガラセだよ。
 この時期には、北陸道は「周遊チケット」という往復割引券ライクなチケットを販売していて、大体1割強安くなる(北陸を北陸道で周遊する場合はもっと割安になる)。名神吹田〜金沢西間は片道5,100円(軽自動車)で往復10,200円なのだが、周遊チケットだと8,800円で、まあ片道分のガソリン代が出るかどうかくらいは安くなるのでありがたい。
 ガソリンといえば、往路で、賤ヶ岳SAで給油したのだが、ガソリンスタンドでハイオク用の汲み上げポンプが壊れていて、給油できないと言われる。「今修理を呼んでるんですがいつ来るのか分かりません」「もう次のSAまでは持ちそうにないんだけど」「じゃ、あのポリタンクに20リットルありますけどそれで良いですか?」「良いです良いです」。というわけで、ポリタンクからバイクへ2人がかりで給油してもらう(一人がポリタンクを支え、一人がポリタンクからのノズルをバイクの給油口に固定)。15リットルくらい入る。うーんまだ100kmくらいは走ったな。でも給油ランプがついたまま走るのはストレスたまるしね。領収書は機械ではなく、手書き。確率的に言って、かなり珍しい体験をしたと思う。
 ペースは大体110km/hを維持って感じか。自分のペースでは走れないので(走ったらかなりまずいことになるだろうね)、他人任せなペース。正直、この5割増しのスピードでも巡航できるバイクなんだが。このペースだと、休憩を含めて、4時間半程度で金沢に着く。距離は325キロくらい。
 日が落ちるとさすがにこの時期の北陸道は寒い。道路の気温・風速表示では、14度〜16度くらい。着ていた黒のレーシングタイチの黒いウェアでは少し寒い。去年購入したゴアテックスの青い奴を着てくれば良かったと思う。来年はそうしよう。
 11/01は午前中、カミナリを伴う雨が降っていて、ちと顔面青ざめる。こんななかを帰るの?この時期くらいから雨は格段に体力を奪うバイク乗り最大の敵となるのだ。しかし、幸いなことに午後からは晴れはしないものの、雨は降ってこず。どんよりした高度の低そうな雲を見て、「ああ、金沢だなあ」と思う。
 帰路、いつもの通り、夜の北陸道・名神高速。考えてみると、金沢からの帰りの道は、夜にしか走ってないなあ。滋賀県からは、月も出ていて、月をともに旅をするって感じ。夜の高速は夾雑物が見えなくってクールな感じだということに気がつく。でも退屈。クールじゃなくても、いろんなモノが見えた方が俺は好きだな。

98/10/25(日) 24,520km
 オイル交換。最近、他に欲しいやや高額な物ができてしまい、ベーエムを購入したことを少し後悔している。が、ベーエムを買っていなかったらいなかったで、悶々とした日々を送っていたことであろう。そう思ってとりあえずローンにしばらく耐えることとする。

98/10/04(日) 24,423km
 BMWのショップに行き、R1100Sを試乗する。
 車高がかなり高い。前傾姿勢もきつく、走っているとウィンドプロテクションがそんなに効いていないこともあり、自分の頭が前輪の直上に位置しているような錯覚を覚える。ハンドルはサクッという感じで切れ込み、RSに慣れた身には過敏で、やはり全体的にちょっと怖い。排気音もBMWとしてはかなり凄い。タンク付近がRSに比べるとニーグリップしやすい形状なのはうらやましいが、膝が当たる部分がプラスチックのガワをタンクにかぶせているだけという構造なので、あまりきつくはさむとベコベコするのはご愛敬か。
 RSが全然ラクチンに感じるほど、ツーリングにはちょっと向かない、峠を攻めるのに向いた、BMWらしくないバイクだ。ホイールやシャフトドライブを納めるハウジングなど、軽量化がはっきり分かる部分も多く、かなりスタルパンな印象が残る。でも、乗ってみてワタクシ向きではないと分かったので、買いたいとも何とも思わず。RSのほうがいいや。
 RSのオイル交換のついでに行ったのだが、激しい順番待ちのため、結局オイル交換は出来ず。結局試乗しただけになってしまった。

98/10/03(土) 24,353km
 今日は職場のレクリエーションということで、三重県のもくもくファームという観光施設へバイクで行く。そして、名阪国道伊賀一宮インター手前にて、覆面パトカーに捕縛さる・・・・・・・。
 違反は、法定通行帯外走行(追い越し車線を1.4キロに渡って走り続けた)。点数1点。反則金6000円。もう、違反内容、点数、反則金の何もかもが腹立たしい。
 さすがに今回はバックミラーに覆面パトカーの回転灯を確認した時点で頭をかきむしる。7月に免停講習を受けたばかりだというのに・・・。これで7月から1年無違反なら帳消しというのがパア。そしてあと3点で免停60日(2日間の講習を受けても、最低30日)という、薄氷状態に一気に陥る。ぐあああ。
 捕まった時点では97キロ(37キロオーバー)で走っていたようだ。捕まった時点で、「車の流れに乗っていただけです!」と強行に主張したら、さすがにこれは不問にされた。実際そうだったので、そんなことで捕まったとしたら全く納得できないところだが、そう言わなければどうなっていたことか。
 いったい何のための取り締まりなのか、とつくづく思う。こーんな、犯罪で言えば立ち小便みたいな軽犯罪(軌道内走行とか、路肩走行とか、今回のとか、そりゃ悪いことは悪いけどっていう程度の違反だよね。スピード違反はまあそんなレベルではないとは感じるが・・・)を、この半年だけで、3回も捕らえるというのはどういうことなのか。捕まる方が悪いといえばそうだよ確かに、しかし、そんな軽微なもんばっかり捕まえていていいの?とか思うのだ。しかも、しかもだよ、今回は、見通しの良い道路で、周りに車もほとんどない、そんな状況で、追い越し車線を1.4キロ(90km/hで走っていたら、1分にもならない時間である)走ったという行為が、一体どのような(処罰に値するような)危険を内包するというのだろうか。単純に、具体的な危険のない状況で、単に道交法を杓子定規に当てはめて、行政罰・刑事罰(ホントのではないけど)を科すというのは、あまりにも血が通っていないというか、官僚的にすぎはせんかね?点数的に上記のような状況なのでますますそう感じる。
 職場の同僚の友人が同じ違反で捕まったという話は以前聞いていて、「ひでえ話だなあ」と思っていたのだが、いざ自分がそうなってみると、ちょっとこれは、たまらないです。わずかに残っていた遵法精神も見る見る蕩尽されて、投げやりになっていくのが分かるくらい。
 だいたい、目立つバイクに乗っている奴をとりあえず追いかけて、軽微な違反でしょっぴく(少なくとも今回のはその可能性が極めて高い)なんて、チンタラしたラクチンな仕事していて、交通事故や死亡者が減るとでもいうのか。ふざけるなヨ三重県警!と言いたい。しかもこの不況時に反則金まで取りやがって。こちとら、てめえらの給料の元になってる法人税を納めている三重県内の観光施設にこれから行って、お金を投下してやろうとしているとこなんだぞバカヤロウ!などとも思った。
 しかし、時間がなかったこともあり、そんなことは言わず(いや時間があってもそこまでは言えないか)、頭をかきむしりつつも、へえへえと免許証を渡し、ほいほいと指紋を採って、青キップと反則金通知書をもらう。指紋を採るのにも慣れてしまったなあ・・・。 はいはい、右手の人差し指の腹にスタンプを当てて、ぐるっと回すように書類に押しつけるのね。ああ、ちっくしょう、何か今になって猛烈に腹立ってきた。時間がギリギリだったとはいえ、何であのときもうちょっと何とか言わなかったのか!ぐぬぬぬぬ。
 あ、この日記を読んでいるひとに誤解を与えるといけないのでいちおう弁明しておくが、この日記のネタづくりのために、あえて違反を犯しているということはしていない。最近そう誤解されてもおかしくないほど頻繁に捕まってるのも確かなんだが、そんな剛胆な人間ではなく、一度捕まった違反は極力しないようにしているし、車線変更などの際の安全確認や手順も法規に則ってしているつもりなのだ。自分ではかなり模範的に走っているつもりなのだ。たぶんね、原因の一つには、間違いなく私の注意不足(覆面パトカーに対する識別能力の低さ)があると思う。太平洋戦争とかだったら、 まあ訓練をくぐり抜けたとしても初陣で死ぬパイロットだね。これは反省すべきだろうが、人間、頭の後ろに目が付いているわけではないので、限界はあるよなあ。だいたい戦争やってるわけじゃないんだし。あと、走行距離が以前とは比較にならないほど増えたので、覆面パトカー等に遭遇する可能性が確率的に高くなっていることもある(1年半で走行距離25000km突破ってのは、通勤手段とかで使っているわけではないバイクとしては普通ではないですな)。もう一つは、やはり、ベーエムが目立ちすぎるのもある。今回は特にそれを感じた。そのため、もくもくファームに到着後、交通整理のおじさんに「でっかいバイクだねえ」と言われて、いつもなら愛想良く何とか応答も出来るのだが、そのでかさのために捕まって薄氷状態に陥ったばかりの人間には、そんな余裕はなくむっつりしてしまった。何の関係もないのに、悪いことをした。
 とりあえず、これで、捕まった府県警は、1府3県に拡大。次は東海方面へ進出か?・・・くそう、俺様の免許再生計画を台無しにしやがって、今回の恨みは深いぞ三重県警。
 帰り道、MDで「アキバ組」のボーカルアルバムを聴く。つぐみのテーマ「UP TO DREAM」の出だしc「こんなことくらいを気にしていられない 簡単に叶う夢ならお断りね 誰にも言わず 秘密のまま立ち向かう・・・」心情的にかなりぐっと染み入る。大声で歌いながら大阪へ帰還。人目なんか気にしない。負けるものか。

98/09/20(日) 24,001km
 「アキバ組」イベントのため、神戸までバイクで行く。神戸までは国道43号線を使う。片道3車線の広い道路なのに、制限速度が40km/h。交通安全のためと言うよりむしろ騒音対策なんだが(この道路は、騒音対策のため深夜は最左列の車線が二輪専用、最右列の車線が大型車専用となる珍しい道路。一般道なのに防音壁も異常に多い)、実際には80km/h以上で流れている。こんなとこで速度違反で捕まったら悲惨だよなー、と思ってたら、白バイに捕縛された車を見かける。おおこわ。
 この道は震災後、工事工事工事で渋滞しまくっていた道(震災で阪神高速が倒壊したその下敷きになった道である)なのだが、今はもの凄く快適。規制速度と実際の車の流れの差は、倍くらいあるんじゃなかろうか。お金出して阪神高速に乗るのがばからしくなるくらい(とはいえお金を払うとさらに快適なぴかぴか道路が待っているけど)あっさりと神戸まで着いたが、捕まるときは車の流れに乗っていたって捕まるしねえ・・・。
 イベント終了後、遅い昼飯を取ろうと思い、せっかく神戸まで来たんだから、南京町(中華街)で・・・と思ってバイクで行ってみるが、何だかあちこちで警官の姿を見かけ、路上駐車できない。バイクの路上駐車なんてそうは取り締まるもんではないが、何しろこちらは4点で免停最低30日という立場なので、あんまり表だって悪さしたくないんである。それと警官の姿以上に目立つのが、警備員の姿。工事をしているわけでもないのに、あちこちで見かける。なんなんだろうか。これにも遠慮してしまい駐車できず。結局南京町の周囲を2周して穴場を見つけ、ようやく路駐。で、そこまでして行った南京町だが、結局いつもの通り、容器が発泡スチロールの餃子とラーメン0.5k円で済ます。たまに行くだけではなかなか冒険はできないなあ。

98/08/29(土) 23,678km
 ヘルメットに仕込んだスピーカーの具合・運用法を確認するため、ツーリングに出かける。みはる温泉という約80km離れた奈良県の温泉まで行ってみる。実はここは今年の冬にもベーエムで行こうとしたんだが、途中、道が凍っているのに気が付いてUターンしたということがあったんである。タイヤ交換後タイヤが一皮むけてしばらくした頃で、たまたまグリップ力が強かったからコケずに済んだものの、実に危なかった。温暖な関西でも、こういう場所があるんである。しかし、あのときは寒かったなあ。期待していたのに温泉にも入れず、寒い中を泣く泣く引き返したのを思い出す。今回は何事もなく到着する。途中の旧国道25号線は、交通量も少なく、快適なワインディングだった(ちょっと路面が荒れていたけど)。
 スピーカーの方は、やはり高速走行では風切り音にかき消されてしまう。ただ中音域は比較的明瞭に聞こえるようだ(低音域は最初からないんだが、高音域は風切り音と重なってしまうようだ)。そのためか、ボーカルは聞こえるが楽器演奏はほとんど聞こえなくなる曲や、何にも聞こえなくなってしまう曲など、曲の特性によって「かき消され方」に差が出てくるようである。ま、いずれにせよ、120km/hでは、音楽をかけていても殆ど聞こえず、無意味。東名・名神などでは走行車線もこのスピードで流れているときが多いので、120km/hくらいまでは聞こえるようになって欲しいのだが・・・。現状ではせいぜい100km/hくらいまでが限界。まあ、速度違反しないで済むから良いといえば良いか・・・。
 温泉からの帰り道の出発後すぐに、MDプレーヤーが電池切れで停止する。完全に充電池がヘタっていて、1時間くらいしか持たなくなってしまっていた。乾電池に対応していない機種なので、どうすることもできず、結局帰り道はBGMなし。一般道では眠気を誘われる機会も少ないので、 音楽なんてあまり聞こえなくても良いと思っていたが、やはり音楽があるとゴーストップが多くて渋滞も多い一般道でのストレスがかなり低減されるようだ。特に帰り道は、非常に道路事情の悪い奈良県の町中(道が狭すぎるんだよ!何でこの幹線道路が片道1車線なんだよ!これだから中途半端に貧乏な県はなあ・・・)だったため、ストレスたまりまくった。ああ、ここで音楽があれば少しは心安らかでいられたのに・・・などと思う。
 ルート選定も失敗だった。帰り道も旧国道25号線→天理IC(西名阪)ルートを取れば良かった。帰り道走った国道24号線経由法隆寺ICでも、道路に払う金額は一緒だったので、ますますそう。久々のじうたいでストレスで死にかける。ぐべ〜・・・。2度と走らないぞあそこは。
 MDの問題については、ベーエムから直接電源を取れるようにすれば完全に解決するんだよな。でも国産車用の市販のアダプタはベーエムには使えないとか聞いたことがあるような無いような。ベーエムのショップに相談してみるか。まあこれは宿題として、MDの電池の方は早急になんとかしなくては。
 ちなみに、みはる温泉は、宿泊設備を含んだ公営の温泉施設で、温泉自体は大したことはなかったけど、なかなかきれいで快適なところであった。特に宿泊は一人3500円からという破格値だ。探せばこういう宿もあるんだなあ。参考にしとこう。

98/08/23(日) km
 うっわー、なんか久々。
 下のOutriderの件、正解は、「高速道路を走る二輪の全員が二人乗りしていれば(事故率に変化がないとして)単純計算で死者が倍になるが、二人乗りが合法化されたとしてもライダー全員が二人乗りすることはありえないので、倍になることはない」でした。
 バイクのヘルメット用のステレオスピーカー(KTEL社製)というものがあり、走行中に音楽でも聴きたいなあと思っていたので、興味は前からあったのだが、なかなか実物をショップで見ることが出来なくて、懸案となっていた(南海部品本店が梅田にあるんだが、以前行ってみたらそこにもなかったんである)。実は今夏期休暇でアキバに行き、最も有力と思われるKTELの代理店、三協特殊無線に立ち寄ってみたのだが、あいにくお盆休みで閉まっていたのであった。で、ちょっと思い出して、インターネットでちょちょいと検索して、関西でのKTELの取扱店を探したら、まあまあ近くに(滋賀県中主町)ショップがあったので、ツーリングがてら行ってみた。
 しかし、インターネット経由で得た情報の当てのならなさを体感する。目的のショップが潰れてやんの。「ちっ」とか思って帰り道をだらだら走っていたら、目的のショップの看板を全然違う場所で偶然に発見。あわてて止まる。単に移転していただけらしい。しかし、結局目的のブツはなかった。栗東までの往復は完全に無駄足となったが、琵琶湖近辺は結構涼しくて走ってて気分よかったので、まあ良しとしておく。
 しかし、帰りにたまたま南海部品本店に寄ったら、ブツがある。最初からここに来れば良かったが、以前来たら全然なくてあきらめていたのだった。無線関係の取り扱い品数がずいぶん増えていた。
 帰って早速ポータブルMDをつないでメットに装着、近場でスピードを出せる所まで行ってどの程度使えるかテストする。音質は最低。低音が全然出てなくて、とりあえず鳴ってるのは聞こえるという程度の音質。Windowsでいえば、せいぜい「ラジオの音質」である。まあエンクロージャーがない生身のスピーカーではいかんともしがたいというのは分かるんだが。現行のメットでは、100km/h近辺で風切り音が急激に増し、恐らく120km/hでは音量をかなり大きくしても大して聞こえはしないだろう。試しにちょっと失礼して100km/hまで出してみると、音楽は風切り音でかき消されてしまい、通常の状態では難聴になりそーな大音量にしておかないと、聞こえるかどうかも怪しくなる。メットへのスピーカーの取り付け法をもう少し工夫する必要があるか?まあでも、音質はともかくとしても、音楽とか聞けると高速道路ではありがたい。最近、単調な有料道路では眠りコケそうになるので、そういう点からも。ただ、コードの処理をどうにかしないと、常時装着というわけにはいかなそうだなあ。
 久々に滋賀県の下道を通ったが、見たことのないコンビニを発見。同じ関西でもずいぶん違うもんだなあ。

98/07/06(月) 21,392km
 行政処分を受けに、門真市にある運転免許センターに行く。何しろ09:00出頭時間厳守とのことで、早起きして行く。免停30日。だが、6,600円払って1日講習を受けると最大29日短縮され、翌日から車に乗れるようになるとのこと。金も暇もない奴は、免停に甘んじるしかないということか・・・。辛いねえ。
 あいにくの晴天である。何もそこまで晴れなくても、ってくらい晴れていた。天を呪う
 同境遇の人が大勢いた。何でも200人近くいたらしい。捕りも捕ったりって感じである。この大人数が、一つの教室で講習を受けることになっている。講師は一人。定年間近な実直そうな大阪のおっちゃんって感じの人であった。
 講習のタイムテーブルは以下の通り。

  ・10:20〜11:00 法令・適性
  ・11:10〜12:00 構造(講師:府立工業高校教諭)
  ・12:00〜13:00 休憩
  ・13:00〜15:50 法令
  ・16:00〜16:20 テスト
  ・16:40〜17:20 法令

 テキストを使って講習を受けるが、話の合間合間に、色々と厳しいことを言われる。こちらも立場的にあまり偉そうなことは言えないが、しかし、特に、免許更新の際に、60%の人がゴールドカードを受け取っている、おまえたちは人並み以下だ(というようなことも言われるのである)というのは暴言だと思った。その60%の全員が、車を日常的に運転しているという裏付けでもあるのなら、まあおっしゃる通りだとは思うけど・・・。運転をしない あるいは する機会の少ない人が切符を切られる可能性が低くゴールドカードを受け取りやすいのは当然なんである。その60%のうち何割の人が日常的に車を使用していて、何割の人がそうでないのかハッキリしなければ、「人並み」という基準がどこにあるのか判断できないんである。
 難しい算術の話ではない。知恵の有無の話である。
 そう言えば、今月のOutriderに、とあるバイクメーカーの偉いさんが、「高速道路での二輪の二人乗りを解禁すれば、高速道路で二輪事故で死ぬ人間が倍になる。だから高速道路の二人乗りは解禁するべきではない」という明らかに間違った事実認識に基づいた台詞を吐いたということが載っていた。こんな馬鹿がパイクメーカーの上の方にいるんだから、まじめなライダーはホント救われないと思うよまったく。このどこが間違っているかは、次回の本欄で公開します(Outrider誌を読めば載ってるけど)。簡単なことだと思うけど。
 まあそういうわけで、講習自体はそんな愉快なもんではないが、テストがあるということで、わりと緊張感を持って講習を受けれたようである。ただ、200人もいれば、違反が積み重なってきた人、一発で来た人、事故で来た人、四輪の人、二輪の人と千差万別であり、それに対して一律の講習ということ自体、納得いかんものを感じた。四輪車の特性や、ドラムブレーキの構造なんて俺様には関係ないんである。それにしても、ドラムブレーキって二輪ではほとんど、ローパワー車の後輪ブレーキに使われる程度で、前輪ブレーキとしては使われることはあまりなくなっているのだが(数としては、ドラムブレーキを前輪に使っている二輪も無視できないんだけど-何しろカブや各社のカブもどきがそうだから−)、四輪ではドラムブレーキがまだ主流?
 テストっていうのは40点満点の○×式テストで運転免許の学科試験みたいなもんで、元もとそうは難しくはない問題である上、講習の中でヒントを出してくれるので、講習を聞いていれば必ず受かるようになっていた。一応テストの結果によって処分期間の短縮に差を付けていて、

  ・34点以上−−29日短縮
  ・33〜28点−−25日短縮
  ・27〜20点−−20日短縮
  ・19点以下−−短縮ナシ

ということだったが、200人近い講習者で34点未満の人は4, 5人程度だったようだ。ワタクシもテストの結果29日短縮となり、免許は当日に戻ってきた。一応その日は乗っちゃいけないということなので素直に従う。何しろ、免停中に乗ってめっかったら、それだけで免許を取り消されるんである。そげなことで取り消されたらかなわん。
 ちなみにワタクシは原付の学科試験から取っているので、免許の種類欄では原付・普自二・大自二・普通の4つチェックが付いているんである。まあ、本当に普通の人は、「普通」に一つチェックが入るだけだし、二輪を持ってる人でも原付から取っているのは珍しいとは言わないまでも少数派ではあると思う。ま、なかなか愛着のある免許なので(愛着がないって人はいないとは思うが)、取消は絶対に避けたいもんである。
 講習は予定より早く17:00に終わる。やはり結構疲れた。
 次は4点で免停60日、しかも今度は講習(2日間、11,000円)を受けても免停30日は逃れられないらしい。捕縛されないように気を付けることとしよう(交通違反しないようにしようとは言わない。場合によっては、違反しないほうが危険なケースもありうるので、そういう時は(自分と相手の命を守るために)積極的に違反をするつもりである)。

98/07/03(金) 21,350km
 ザウルスポケットMI-106導入。これで燃費管理するツールが持てたわい。さっそくデータベースで燃費入力用のフォームを作る。もしかすると表計算でやったほうが良いのかも。でもあれ遅いんだよな・・・。ダミーデータで試してみるか。

98/06/30(火) 21,337km
 書き忘れていたが、数日前に、運転免許センターから4月30日にやらかした30km/hオーバーの行政処分通知が来ていた。通知を見るまではすっかり忘れていたが、やはり免停に該当していたのね・・・。出頭日は7月6日である。でも多分30日なので、当日講習を受ければ処分されなくて済むみたい。6時間、6,600円かかるが・・・。6時間ってちょっと冗談じゃねえぞって感じだが・・・。どうせ仕事を休まねば出頭できないので受けてくるか・・・。ううう、なんてめんどーなんだ。
 当日は大雨でも降ることを望む。これで晴れでもした日にゃー、晴れた日にバイクにも乗れず、仕事でもないのに強制的に建物の中で6時間も座学、しかも金までムシリ取られるなんて−−てめえっいったい何様のつもりだっうるぁっ!てな感じでございますです・・・。
 7月6日の年休の申請は済んだが、先週も法事で月曜に休んだため、上司にちょっと怪訝な顔をされる。仕方ないんだよう(T_T)。もう少し早めに通知して欲しいよなあ。

98/06/29(月) 21,337km
 朝散歩していると、バスの停留所(屋根付き)に、新車のR1100Rの98年アニバーサリーモデルが置いてある。走行距離なんか500km。駐輪場がないのは分かるが、本来、人が待つために屋根がついてあるバスの停留所を、勝手に自分の駐輪場にしちゃっているのはどうかと思う。ただ、今は俺も他人事だけど、しばらくすると寮を出ないと行けないから、早晩自分の問題となるんだよなあ。バイク置き場を確保できるところを見つけないとなー・・・。
 今日からここに累計走行距離を示しておく。週刊アスキーの西和彦のインタビューで、USBに関して、「USBが登場してパソコンになんでもつながるようになる、たとえば、体重計に乗るたびに思うんだけど、体重計がUSBでつながるようになれば、自動的に体重の計測データがパソコンに送信されて、そのデータをEXCELで加工するということもできる」とゆーよーなことを語っていた。実は全く同感である。USBでバイクのコンピュータとつながってて、走行距離とかも手元のパソコンからササッと見れたら良いのになあとか思ってしまう。が、そういうことはないので(大体俺のメビウスにはUSBポートがねえし)、マニュアルでやるしかないのだな。原始的ぃ。

98/06/28(日)
 雨だという予報なのでバイクを使わずに町に出たりしたのだが、雨なんか一滴も降らず。気象庁のうそつきうそつきうそつきぃ。貴重な晴れの休日が消尽されてしまっただよ。ダビングしたCCさくらをデリバリーするために、F田君のところへ行けたのに。ってそれだけかい。

98/06/27(土)
 日曜が雨という予報なので、今日のうちにオイルを換えようと思い、早起きして洗車して、出かける。市立図書館で延滞していた本を返す。2週間くらい閉館していたので、すっかり忘れていたのだ。グランプリ出版のBMW本を借りる。K1200RSはおろか、現行R(OHCフラットツイン)も出てなかったころの本で、本の中での「最新」ってのが古ぼけてしまっててどうしようもなくなっているが、古い記録に関しては、色々と面白かった。そもそも2回の大戦(しかもどっちも負け。2度目は大負け)をくぐりぬけるというのも大変なことではある。でもR75かっちょええなー。
 オイルを替えに行き付けの店に行ったら、整備の人がK1100LTのフロントフォークを全バラしている。こりゃー途方もなく待たされるなーと思ったが、実際2時間くらい待ったのだが、その間、LTのユーザーと少し話す。オイルシールがダメになっていたらしい。いいなあ、LTとか、RTとか。RSも良いのだけど、やはり長距離ツーリングの時はT系列の方が良いよなあ。LTユーザーの方の言うには、ジェットヘルで150km/hで走っていても、ステレオの音は聞こえるらしい。聞こえるんだなーあれ。やはりウィンドプロテクションが凄いんだなー。いいなあ。などと思うが、店には人気が出てて品薄のR1000GSの中古が80万で置いてあったりして、おお、OHVのGSかー、いいなあ。などとも思ってしまう。手持ちぶさただったこともあり、しげしげと眺めベタベタと触りまくっていたら、店のおやじから、「セカンドバイクにどう?」などと言われる。セカンドバイクってのはもう少し慎ましやかなバイクのことだよな?な?と思う。しかしそれにしても「うーん1000GSが80万かー、安いなー」って思ってしまったのはマズかった。ホント、金銭感覚がおかしくなってるとしか思えないよね。ただそのGSは、走行距離は5000キロでさほどでもないんだけど(慣らしも終わってないよ)、フロントのスポークが錆びたりしててちょっと状態に難が有りそうな感じであったので、どの道止めたほうが良いだろうね。

98/06/20(土)〜98/06/22(月)
 関東へベーエムで行く。行きは快晴。帰りは雨。でもそんなにザザ降りではなかった。気温も暑くなかったので、雨の割には割と快適に走れた。この時期は仕方ない。片道だけでも晴れだったのが幸運と思わねば。
 何か、書くことないや。取りあえず21,000kmを突破。オイルを換えねば。
 あ、首都高を走ると、消費者金融の「ワールド」の看板ばかりが目に付いて、「東京はワールドの軍門に下ったか」などと思う。大阪では見ない看板なんだけど。

98/06/07(日)
 昨日あんだけ走って、しかも「アキバ組」のために午前3:00まで起きていたため、久々に昼近くまで爆睡しちまい、「ファンシーララ」をリアルタイムで見られなかったよ。
 夜の大阪ローカルのテレビ番組で、東京消防庁に導入された、オフ車に消火装置を装着した「消防バイク」を紹介していた。渋滞で消防車の到着が遅れる場合、これで素早く初期消火を行うというもんである。少し前にバイク雑誌でそういう紹介記事はあって読んではいたんだが、正直言って実効あるんだかどうだか・・・程度の印象しかなかったんである。しかし、実際の使い方を見ると、もの凄くかっこよくて印象的だった。バイクには、リアキャリアに圧縮空気と水の入ったボンベ2本と、側面に放水銃を積んであって、2人一組で「装着!」とか言ってそれらの器具を一人に手際よく装着し、装着し終わったら、火元に駆け寄って、放水銃を向け「消火!」と一声トリガーを引くと、放水銃に圧縮空気の入ったボンベが25キロの圧力で空気を放出、それに押された1リットルの水が「ボウン!」と音をたてて放水銃から発射され、霧状になった水の固まりが火に当たって、気化熱+酸欠効果で、瞬く間に鎮火してしまうんである。かっ、かっちょええ!っていうか俺にもバイクごと一つくれ!って感じだ。放水銃も相当消火能力が高そうだった。東京消防庁もやるもんだ。
 そういえば、湾岸戦争の際の燃えさかる油井の消火に、ノルウェー製だかデンマーク製だかの特殊消防車が活躍している映像を見たことがある。ジェットエンジンを装備してて、高速噴射されるジェットエンジンの排気ガスに大量の水を混ぜて、それを火元に噴射して消火するという、豪快っていうか、発案者の頭の構造を疑ってしまうようなシロモンなんだが、消火能力は抜群に高くて、絶望的に燃えさかっている油井を難なく消し止めていた。
 そうそう、東京の消防バイクのベースマシンは、シートにヤマハのロゴが見えたので、ヤマハのオフ車を改造しているようだが、やはりセローかな?ほんと、セローは色んな意味で名車だよなー。

98/06/06(土)
 先週買った地図を無駄にしないよーに、明石海峡大橋→四国へ出かける。実は、小豆島には2回行ったことがあるのだが(注:小豆島は香川県です)、いずれもバイクじゃなかったし、要するにバイクで四国初体験。燃えるぜ!って感じ。
 取りあえずルートは、阪神高速→明石海峡大橋〜鳴門大橋→鳴門北で四国に上陸。日帰りで無理せず行ける限界が室戸岬辺りまでと踏んでいて、地図を見るとなんとも実に良い感じのルートっぽかったのだが、何故か高松へ行ってしまう。やはり讃岐うどんには逆らえなかった・・・。
 ちなみに私は麺類はスパゲティとうどんが最も好き。ラーメンやそばはキライではないが、ラーメンは麺類というにはちょっと麺が弱すぎるんである。要するに噛んでると小麦の甘みが出てくるのが好きなわけだ。それにしても、大阪に来た当初は、うどんをおかずにご飯を食べる食習慣には面食らったもんだが・・・。
 明石海峡大橋。建設中のを下からみたことはあったが、走るのは初めて。言葉を失うほど巨大だった。
 やはり料金はかなり高い。往復で9,000円である。まあ仕方ない・・・という気もするが、そんなに頻繁に来て良いような金額でもないな。
 鳴門大橋で「横風強し、二輪車転倒注意」の看板が出てて、ちとビビる。がbreeze程度で何ともなかった。眼下に鳴門の渦潮。橋が架かっても、渦潮には影響なかったようである。しかし、明石海峡大橋も鳴門大橋も吊り橋の主脚(?)の道路のつなぎ目が隙間だらけの鉄板で、雨の日にここで追い越しなんかで、バンクさせつつトラクションをかけたりしたら途端にグリップを失いそうでやばそうである。こういうの何とかならんのか。
 四国最初のハイライトは何と言っても、鳴門スカイラインであろう。地図にはそんな名称は載っていなかったんだが、看板が立っていたんでそういう名前の道なんであろう。鳴門北を下りてすぐ、小島の尾根を橋で結ぶワインディングで、実に豪快だ。道そのものは片道1車線でなんということもないが、小島同士を結ぶ橋がとてつもなく高い場所に位置していて、見晴らしが利き過ぎて怖いくらいである。特に四方見展望台というところをすぎてすぐの橋は、勾配を登り切った後、いきなり下り傾斜10パーセントという急勾配になっていて、そこを駆け下りるとほとんどジェットコースター感覚。最初走ったときは、海に飛び込んでしまうんじゃないかと錯覚して少し怖く感じたくらい。ちょっとここに似たような所は出てこないなー・・・。楽しいルートだ。
 関西だったらこういう道は真っ先に二輪走行禁止にされているだろう。大阪に来て知ったが、本当に関西は二輪の走行禁止の峠が多い。生駒越えの阪奈道などは、ほとんど主要道路と言っていいくらいの重要道路なんだが、夜間二輪走行禁止になっている。神戸の六甲山の方も、土日二輪走行禁止地区の多いこと。規制のない峠はないんじゃなかろうか。確かに族も多いのでやむを得ない措置なのかも知れないけど、腹立たしいことである。
 四国には有料道路は建設途中ばかりで、実に中途半端な使い方しかできない。以前は「道路に金を出すなんてばかばかしい」とか思っていたんだが、今のバイクになってからというもの、有料道路の方が早くて楽なのでどうしてもそっちを選んでしまうようになってしまっていて、どうなることかと思ったが、一般道も車の数もそれほどではなく、何より信号が少なくて、思ったよりは行ける。この辺は北海道に似ているかも知れない。ただ、北海道と違って、道は基本的に狭い。国道11号とかいいつつ、ほとんど2車線で前の車が遅いと途端にペースが落ちてしまうし、道が狭くて信号待ち時のすり抜けもベーエムではままならんという感じである。交通量が少ないのと信号が少ないので救われているが、交通量が増えると途端に渋滞しそうな感じである。夏など海水浴客で賑わうんだろうが、あれでは夏の湘南海岸通り状態になるんじゃなかろうか・・・。
 で、津田東から、高松自動車道を使って高松へ行く。高松自動車道という割には、高松にまでは直接延びていないのだが。しかも対面交通。うーむむ。やはりお世辞にもインフラが整備されているとは言い難い感じだ。
 ずうっと田舎道を通ったからか、高松が大都会に見える。高松は割と碁盤目状の町並みで、小札幌って感じ。人口は金沢とどっこいというところだろうが、高松の方がはるかに都会に感じるのは、道が広いせいだろうなー。
 琴平電鉄の車両を見る。2両編成。金沢で言えば、北陸鉄道だろうが、ターミナル駅が町の中心らしい。ガイドブックの写真を見ると、新しい地下駅に古い車両がミスマッチという感じだ。
 うどんを食う。高松のうどん屋はちと変わってる。どんぶりにゆでたうどん玉と出汁を入れてもらったら、あとはセルフサービスで、色んなものをトッピングしてお金を払うという、ファーストフード並みのシステマチックさである。これは実に効率が良い感じだ。それと出汁は関西のと変わらないと思うが、麺が全然違う。モッチリした食感。水もおいしい。食べ物はうまい土地柄だと思う。

 帰りは大串温泉へ。いつ果てるとも知れない海岸沿いの片道一車線をクルクルクル、走るというより回るという感じで岬の頂上に着くととそこは大串温泉。ツーリングには欠かせない「風呂道具」を持って浴場施設へ入る。一日入り放題で500円。それほど広くはないが、瀬戸内海を見渡せる風呂。気分良いぞ。疲労が完全に取れ、元気になる。風呂上がり、見晴らしの良い展望台で瀬戸内海をぼーっと眺める。鳥がやかましいくらいにさえずっていて、天気は良いし、「あー来て良かった」としみじみ思ったりする。
 帰り、デジカメで写真を撮るために再び鳴門スカイラインを走る。行きのときは午前10時前で時間的に早すぎたのか誰もいなかったが、帰りには地元の走り屋のライダー諸兄がたむろっていた。すると、白いバンが一台登場。止まるや否や、後ろの荷台のドアを開けてバイクを引っぱり出している。ドゥカッティだ。咆哮するLツイン、岬にしばし爆音轟く。基本的にうるさいバイクはキライで、暴走族のバカみたいな騒音や、ハーレー小僧のバカみたいな排気音には白眼視するタイプで、だから恐ろしく静かなベーエムは好きなんだけど(ライダーからするとエンジンの排気音より、エンジンやギアのメカノイズの方が大きく聞こえるくらい静かなんである)、そんな私でもドゥカの音は、力強さの中にどことなく味があって良い感じがする。この前大阪の町中で前方を走っていたドゥカもそういう音を出していたが、あれはノーマルでああいう音が出るんだろうか?ノーマルで出るとなるとちょっと音量が大きすぎる気がしないでもないが・・・。
 それにしても峠まではトランポで運んで、峠に着いたら下ろして走るっていうのもなあ。ナンバーが取れないようなオフ車で、現地までトランポを使うというのは良く聞く話だが。バイクと言うより、戦場までは列車で運ぶ(そうしないと途中で壊れる)戦車って感じがする。大切にしているんだろうなー。雨の日なんかは絶対に走らないんだろーなー。
 後は淡々と来た道を帰る。
 でも、2万キロ未だ達成成らず。あと30キロ程度。さ来週は実は法事で関東へ行く。関東まで往復すればそれだけで1000キロ行くので、バイクで行っても良いかも知んないなー。でも、雨が降りそうだよなこの時期は。