朝いつものようにすっきりと起きる。妹尾君も割としっかり起きた。顔を洗って、朝ご飯。彼はパンを、僕は電子レンジを借りて、昨日買ったお弁当を暖めて食べる。あいにく外は小降りみたい。大雨じゃないだけマシか。それにしても、蒸し暑くなりそうだな〜。
一通り準備も終わったので、9時半頃妹尾宅を出る。妹尾君は自転車が趣味、ということで、MTBを2台もっていて、1台借りて自転車で京都観光。すばらしい、雨さえ降らなければ(^^;。それにしても、自転車乗るの実は6年ぶり。普段は原チャリだから。最初はちょっとドキドキだったんだけど、すぐに勘を取り戻してスイスイ。気持ちいいわー。特に妹尾君の家の方から銀閣寺方面に向かうと、坂道だったからなおさら気持ちいい。
お庭の手入れ中 |
あっという間に銀閣寺到着。2年ぶり。丁度庭の枯山水を職人さんが手入れしていた。こうやって作られているのかー、と眺めてみた。しかし、職人さんは普通のおっちゃんだったので、少し有難味が減ったかも(笑)。でも、これってきっと様々なノウハウがあるんだろうなぁ、長年培われた。朝なのにそこそこ人はいる。団体客と、修学旅行生。僕も修学旅行は京都だったから、思い出す。銀閣寺は来なかったんだけどね(^^;。ちょっと離れていたから、コースには入れなかったのだ。僕らが帰りに門前を歩くときにはさらに人手があった。外人さんも来ていたし。やっぱり京都は外人さんにも人気なんだろうね。東京はどこでも見れるようなモノが多いから、和なモノをみたいと思ったら、関西の方がいいだろうし。
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時間的にあまり余裕がないので、次は哲学の道をサイクリングして、南禅寺へ。途中知恩院などもあったけど、今回はオアズケ。雨が降ったりやんだりだったけど、この程度の雨なら自転車でも平気だろう、と強行。哲学の道では、自生している螢が見れるそうな。とはいえ、妹尾君曰く「螢の数より人間の数の方が多い(笑)」だって。ま、そうだろうな。僕は富山に住んでいた頃、螢を見たことがあったけど、とても綺麗だった覚えがある。それは小学生くらいだけど。今でもいるのだろうか?。
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銀閣寺境内より市内を展望 |
南禅寺に着いた時点で10時ちょいすぎ。お寺の方まで行かないで、山門の上に上ってみる。眺めがいいわ〜。これまた、晴れていたら金閣寺の方まで見れたらしいけど、あいにくの天気なので吉田山の方までしか見えない。残念。でも、ちょっとこうやって上の方に上るだけでも、随分涼しさが違う。涼しくて気持ちいい。ココでもやはり修学旅行生が多い。みんな無邪気でかわいいね。あまりお寺さんの雰囲気を感じたり、有難味を感じたりはしてないと思うけど、それは僕も一緒で、この年齢だから感じられるもの、思えるものがあると思う。そしてまた歳を重ねてから来たら、さらに違った見方や感じ方が出来るんだろうなぁ。
さて、11時くらいになった。12時に昨日と同じところ、阪急の前で、やはりJobWebで知り合った、ちまりんと待ち合わせをしているので、11時半には京大に着かなければならない。妹尾君としてはあと平安神宮も是非見せたい、と言ってくれたのだけど、今回は外から眺めるだけにする。自転車でまたサイクリング。このころには雨も上がって、少しずつ晴れ間が見えてきた。途中、琵琶湖から水を引っ張ってきている水道があった。今でも使われているそうで、そのすぐ脇にはその水道にまつわる記念館があって、無料で入れるらしい。行きたい〜、でも今回はダメだ。また次回。
平安神宮の派手な門 |
そして平安神宮。始めてきたけど、とても派手。なんでも明治時代に作られたモノで、京都の神社仏閣の中ではかなり新しいものだそうで、だから派手みたい。この時点ですっかり晴れて、日差しが暑い。ホントはじっくり中を見ていきたいところだけど、やはりオアズケ。記念写真だけ撮って、京大へ向かう。ホント残念。
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京大に着いたけど、バスの時間を調べたらまだ少し時間がある。ということで、有名な時計台の前まで連れて行ってくれて、記念撮影。それから妹尾君の研究室の近くに自転車を置いてバス停へ。ここから四条河原町までバスで一本。妹尾君は今日は研究室に行く、ということで、ココでお別れ。本当にお世話になりました。ありがとう。
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京大の時計台 |
バスで20分ほどで祇園の方に着く。四条河原町まで乗っていく予定だったけど、変更。「ようじ屋」で友達へお土産にあぶらとり紙を買って上げることにした。祇園は過ぎてしまったので、四条京阪で降りて歩いて戻る。ようじ屋は相変わらず女性客で人気。買い物を終えた頃、ちまりんからケイタイメールが届く。30分遅刻。まー、そのくらいは全然構わないな。買い物を終えて阪急に着いたら丁度12時。地下のGAPに行って、ふらふらとウィンドウショッピング。思わずセール品に飛びつきそうになるけど、東京でも買えるだろうからここは我慢我慢(笑)。
12時半に上に出て待っていると、少ししてちまりん到着。彼女は明日東京で日帰り出張だということなので、前泊するという。一緒に東京まで行くことにしたので、帰りは割と柔軟に決められることになった。とりあえずお昼ご飯。ちまりんが友達にケイタイメールで美味しいお店を聞いてくれた。新京極にある、「京極食堂」と、もう一つ和風の名前のお店。しかし、どちらも見つからず…。それどころか、その二軒のおすすめメニューも知らない(笑)。見つからなかったので、寺町通りに出て適当に良いお店を見つけたら入ることにした。
丁度美味しそうな中華のお店発見。アーリーシャン、というお店で、立命館大学の近くにもあるらしい。倉木麻衣も入ったことあるのかなぁ、なんてバカなことを考えながらも、ちまりんもおすすめしてくれたので、この店に決定。ランチセットをオーダーして、おしゃべりタイム。会うのはホント数年ぶり。近況報告などなど。
このお店のランチは割と量が多い。こんだけでたら、このあと都路里でパフェ食べられないよ、って言ったら、ベツバラだそうな(笑)。お茶もなかなか美味。1時間くらいいたのかな。それからお店を出て、ちまりんの買い物おつきあい。まずは京都の新鋭アーティストによるTシャツを売っているというお店。他にも古着なども大量に置いてある。原宿あたりにありそうなお店。個人的に気に入ったデザインのTシャツもあったのだけど、ちょっとサイズが(^^;。
一通り見て回ってから、次に和菓子を買いに行く。お土産お土産。祇園の方で入ったお店、なかなか良さそうなのが多かったのだけど、要冷蔵だったので、帰りに買うことにして次のお店へ。今度はお香のお店。以前ちまりんが来たことがあったらしいけど、僕もこのお店でお香を買った覚えがある。中はワリとモダンな感じ。特に照明が凝っていてカッコイイ。どうやって電気を通しているのか、というのが非常に謎な照明だったのだけど。
それから、和風雑貨のお店。竹細工のものとか、ガラス工芸のものが多数展示。驚いたことに、ちまりんはこれらの品物をじーっと見て、作り方のノウハウを盗みまくっていた(笑)。手先が起用らしくて、家に機織り機があって、いろいろなモノが作れるそうな。で、雑貨をじーっと見ては、作れそうなモノは作り方を覚えておくんだって。すごいね。でもお店にとっては良い迷惑かも(笑)。
さて、そろそろ15時頃。適度にお腹に場所が出来たので(笑)、都路里に向かう。割と並んでいるけど、15分ほど待てば入れそう。並んでいる間に抹茶を一杯無料サービス。やはりここは人気スポットなのね。予想通り15分ほどで中に入れる。僕は都路里パフェー、ちまりんはほうじ茶パフェーをオーダー。特選都路里パフェーにしようか迷ったんだけど、チョット量が多くて食べ切れなさそうだったので。2年ぶりの都路里のパフェーは、やっぱり美味しい。ホント食べ歩き。これでシメ。
さて、そろそろ帰途につかなければ。さっきの和菓子のお店でお土産購入。竹ようかん、なるものがあって、そちらは保冷剤もつけてくれた。竹筒の中に羊羹が入っているの。冷たく冷やして食べるにはとてもよさそう。でも、2日間しかもたないんだって。
帰りは地下鉄で帰ることにしたので、四条駅までテクテク歩く。結構、というかかなり暑いので、大変だった。で、地下鉄で京都駅へ。すぐにみどりの窓口に並ぶも、なんと「ひかり」は1時間半先まで満席。「のぞみ」がかろうじて空いていたので、贅沢してそれで帰ることにした。それでも1時間後。
僕は名古屋〜東京間の新幹線ビジネス切符をもっていたので、それを見せてうまく京都〜名古屋間の切符と、ビジネス切符ののぞみへのアップグレードをお願いしたんだけど、僕の立った窓口の駅員のお兄ちゃんには複雑だったらしく、戸惑っていたら、後ろから先輩らしきお姉さんが来て(といっても僕より年下っぽいけど(^^;)、あれこれ端末を操作して、無事チケットを出してくれた。良かった。
さて、あと1時間どうしよう。伊勢丹があるからそこで時間をつぶそうか、と話していたら、9Fの方でアジアン雑貨展みたいなのをやっているみたいなので、雑貨好きのちまりんの目がキラリ(笑)。早速行ってみる。そんなに大きなスペースではないけど、いろいろおもしろい雑貨が多い。やはり彼女は雑貨を手にとっては一生懸命作り方を研究していた(笑)。なぜかネコをモチーフにした雑貨が多いのは、アジアだけの傾向なのだろうか。
いろいろ見ていたら、インド雑貨のコーナーでネックレスに惹かれるちまりん。丁度していた指輪によく合う青色の石のついた、ネックレス。しばらく迷って、購入。満足そうな顔のまま、駅へ向かう。丁度良い時間だったので。
ホームで5分ほど待って、新幹線に乗り込む。車掌さんの検札が終わった後、お互い本を持ってきていたので、読み始める。が、隣人は気がつくと寝ていた(笑)。本を読むと眠くなる体質らしい。僕も途中で寝ようかとも思ったけど、読んでいた本がおもしろくて、結局東京までずっと読みっぱなし。
東京駅に20時半頃到着。銀の鈴で、彼氏の石田氏と待ち合わせとのこと。顔だけ出して、一日ちまりんをお借りしたお礼をして帰ろう、と思って、銀の鈴へ向かう。当然先について待っていた石田。お礼を言って、帰ろうとすると「ご飯どうする?」。家に帰って食べようと思ったのだけど、彼がおすすめの軍鶏のお店、「バードコート」に行かないか、と誘ってくれたので、3秒考えて、行くことに決定(笑)。結構体は疲れてたんだけど、軍鶏には勝てませんでした(^^;。
さて、軍鶏のお店は北千住にあるというので、上野経由で北千住へ。最近再開発がすごいらしく、ルミネはあるは、近々丸井もオープンするわで、かなり便利な街になりつつあるらしい。電車の中で今回の旅の話をしていたら、なんと昨日行ったバー、この二人も行ったことあるらしい(笑)。天井に昇る階段があるお店、ということでわかってしまった。なんという偶然。っていうかマニアックすぎる(笑)。三条京阪のあたりなら他にもいろいろバーがあるだろうに、なんで同じ店に行くかなぁ。
お店は駅から徒歩5分ほど。日曜の21時近くなのにそこそこ人が入っている。これを予想して、常磐線に乗ったときに石田が電話で予約を入れて置いてくれたのだった。感謝感謝。とりあえずメニューを見ながら、石田がおすすめのものをいくつか頼んでくれた。特にレバーはかかせないらしい。かなりうまい、と聞いていたので楽しみ。ちまりんご推薦のつくねが無いのは残念。まずはビール。そして次々に来る料理たち。どれもこれもおいしい。特にレバーは、特有のクセもあまりなくて、食べやすい。うーん、これはかなりのものだわ。疲れた体にむち打って来て良かった。ビールの後は日本酒。これまた美味しい。良い感じで酔っぱらってきた(笑)。
なんだかんだで、3人で23時過ぎまでいて、お一人6,000円ほど。よく食べたわ〜。お店の前で二人とお別れ。帰途についた。…、本来なら東京駅で今回の旅行の話は終わる予定だったのが、北千住まで延長し、さらに、この後東海道線で乗り過ごして平塚まで行ってしまった(^^;。タクシー3,000円コースだったけど、今回は不思議と腹ただしくなかった。美味しい料理とお酒を楽しんできたから、かもしれない。
国内でこれだけの食い倒れツアーが出来るとは思ってなかったので、ホント楽しい旅行だった。そして本当に久しぶりに連絡取ったのに、快く時間を作ってくれたり、泊めてくれたりした友達には感謝感謝。ありがとう。良い友達を持って幸せだなと感じた三日間だった。国内旅行もまだまだ奥が深いということも思い知らされたし。何度も訪れている京都でさえ、まだまだ見足りない・食べ足りないものが山ほどあることがわかったから。特に川床は是非再チャレンジしなければ。