関西食い倒れツアー 二日目


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Agenda
 予定通り、8時半の目覚ましでしっかり目が覚める。昨晩遅かったから悪いな、と思いつつ、今日の予定を考えて、古谷が起きているか確認。とりあえず目覚ましで起きていたようだけど、かなり眠そう。それでも無理して起きてくれた。ごめんね。

 コーヒー一杯もらい、ジャズのCDをかけてくれる。おしゃれなヤツだ。僕がコーヒーを飲みながら大阪ブルーノートのパンフを見ている間に、彼はシャワーを浴び始めた。よく見るとブルーノートのパンフだけじゃなくて、雑貨や家具などの通販パンフもいろいろ。こちらに引っ越してくるときに買いそろえたんだろう、と思って見てみる。見ていて思ったのは、どれだけおしゃれな家具を使おうとも、モノをギチギチに詰め込んだら全然おしゃれじゃない!ということ(笑)。つまり、僕の部屋にどんな家具を置いても、モノを手放さない限り無意味であることがよく分かりました…。

 10時頃古谷邸を出て、駅前のミスドへ。少し雨がぱらついている。うーん、今日のメインイベントまではもって欲しい…。駅前のミスドで朝ご飯を。ミスドは1年ぶりくらいかな。とりあえずお昼をいつ食べるのか分からなかったので、ドーナツ三つとスープを一品。のんびり食べて、それからJRで一路京都へ。

 大阪駅で新快速に乗り換えて、京都に11時過ぎ到着。そのまま伊勢丹のエレベータで一気に11Fへ。ここでジャン・コクトー展をやっているのだ。「えき」という、駅ビル内の展示スペース。名前はそのままだなぁ。お一人800円也。傘を傘立てに入れて中へ。

 実は僕は名前程度しか知らなかった。詩や小説を書く人、という印象しかなかったので、結構絵を描いているのには驚いた。本人の絵だけではなくて、友人達が描いた絵や、彫像などもある。昔の人はホント多彩というか、絵も詩も小説も、そしてお芝居の演出までしてしまうのね。もちろん、「美女と野獣」の作者でもある。絵も、時代を経ることに、全然違ったタッチで描いていて、非常におもしろい。その時その時で全然違う作家のよう。そして、ご多分に漏れず同性愛者であった。フランスの19世紀末から20世紀中頃までの芸術家、ってのは特に多い気がする。詩で有名なランボーもそうだったし。

京都駅

京都駅
 1時間ほど見ていたのかな。出てきたら13時近くだった。古谷の案内で伊勢丹の空中の渡り廊下を通ったり、屋上を歩いたり。この時点ではとりあえず雨が上がっていて、ちょっとホッとした。そして下に降りると、駅前のスペースで「大阪プロレス」なる団体がいて、設営済みのリングでストレッチをしていた。なんでも最近よく名前を聞く団体らしい。すぐにやるのなら見ていこうか、と思ったのだけど、16時スタートとのことなので、あきらめてすぐに地下鉄へ。

 お昼ご飯を軽く食べるために、四条駅へ地下鉄で一本。古谷はほとんど京都の地下鉄は乗ったことがなかったらしい。普段は阪急で河原町四条まで出てしまうからとのこと。そりゃそうだよね。地下鉄高いし。四条から歩いて河原町方面へ。荷物を持っているのだけど、今日はそれほど暑くない。湿度もそれほど高くないように感じる。ラッキー。

 河原町近くで左に入る。寺町通り。この奥の方に、昔石井さんに連れて行ってもらった、美味しいおそば屋さんがあったので、そこに古谷を連れて行ってみようと思ったのだ。そばなら軽い昼ご飯には丁度良いし。で、てくてくあるくが、なかなか思い出せず。でも、寺町の突き当たりでようやく思い出す。ここで右に曲がり、三条通りを少し行くとすぐに見つかった。「田毎」というお店。

 割と空いていて、すぐに座れた。ま、1時半過ぎだしね。おそばとしてはちょっとお高め。ミニ丼付きの冷やしそばを頂いてみた。やっぱり美味しい。量的にも多すぎず、少なすぎず。丁度良い感じで。でもあっという間に食べ終わってしまった。

 丁度そのころりえ公からメール。結局17時に阪急に行く、とのこと。17時まで古谷と二人っきりが確定したけど、これからあと2時間半をどう過ごすか作戦会議。晴れていれば歩いて祇園〜八坂神社〜清水寺、なんてコースもOKなんだけど、雨だとちょっとなぁ。とりあえず河原町の方をぶらぶら歩きながら考えるとしよう。

 お店を出て河原町通りをぶらぶら。とある本屋さんで古谷が現在地を確認しだしたとき、僕の行きたいと思っていたシュークリーム専門店の名前が!。実は行きたいお店をいくつかメモってきたんだけど、どっかで無くしてしまって、今回はあきらめていたのだ。名前だけでも覚えていて良かった。現在地はOPAの前あたりで、その専門店、Creme De La Cremeは地下鉄の丸太町駅すぐ近く。さて、どうやっていこうか。地下鉄だと乗り換えが必要だし、別の方法は無いモノか、と思っていたら、バスがある。巡回バス、という、土日祝日のみ四条〜三条の間をぐるぐる回っているバスがあって、それが100円だったので、それで烏丸御池まで行く。そこから御池まで歩くことにした。

 このとき今度は麻貴ちゃんから電話。やはり17時くらいでないと来られないとのこと。了解。しかし奇妙なことに、りえ公の携帯番号を知りたいと言ってきた。ま、別にかまわないだろうと思って伝えて、電話を切る。

 バス停で3分ほど待つとバス到着。ちょっと小さめのバス。これで一気に烏丸御池まで。便利便利。10分くらい。そこから徒歩5分くらいで、京都新聞社の目の前。黄色いお店なので結構目立つ、と雑誌では紹介されていたけど、その通り。とってもモダンな建物で、1Fがシュークリーム屋さん。2Fがカフェレストランになっている。もちろん迷わず2Fへ。

 どうみてもカップル向けのお店なんだけど、先客で30代くらいの男性二人組もいたので、まぁいいか(笑)。たまたま席が空いていたのですぐに座れたけど、僕らのあとの数組はしばらく待ちに入ってしまった。タイミング良かった。早速メニューを見ると、どれも美味しそう。紅茶はすべてフォートナムメイソンのお茶らしい。迷ったあげく、古谷はティラミスを、僕はミルクレープを頼む。

 僕ら二人とも甘い物好きだったので、良かった良かった。これで古谷が甘いモノ嫌いだったら、今日は来れなかったもんね。今日集まる残りの三人の話をしながらデザートを待つ男二人。端から見たら結構怪しいかも(^^;。しばらくして、出てきたデザート、とっても美味しそう。まずは写真に納めなければ(笑)。そして食べ始める。美味しい!。普通のミルクレープだとクレープの間には生クリームだったりするのだけど、こちらはアイスクリーム。冷たくて美味しい。
ミルクレープ

ミルクレープ

 あっという間に食べ終わってしまった。美味しかった。16時近くだったので、あと30分ほどのんびりしてから移動すれば、丁度良いね、なんて話していたらケイタイメール到着。りえ公からで、「もう着いちゃった」だって(笑)。ほっとくのもかわいそうなので、すぐに電話。丁度三条の方で、適当にOPAに入って時間つぶす、とか言っていたけど、せっかく早く会えるのなら早く会おうよ、と伝えて、僕らがすぐに三条に戻ることにする。今度は地下鉄で。丸太町から烏丸御池で乗り換えて、京都市役所前で降りる。

 京都市役所駅から徒歩5分ほどで三条通り。そこでりえ公に電話してみたら、OPAじゃなくてauショップにいるって(笑)。どこの?と聞くと、新京極、と答える。三条通りと新京極のぶつかっている角っこのお店らしい。すぐに向かうと…、ケイタイ買ってた(笑)。お父さんの分を買って、家族割引にするらしい。なんだかなー。

 とりあえず購入が終わるまで古谷の紹介もオアズケ(^^;。店の中をぶらぶら。10分くらいかかってようやく終了。丁度その頃麻貴ちゃんからも電話。いま阪急に着いたとのこと。いろいろ考えた結果、そこで待っていてもらうことにした。で、りえ公の方は、17時半以降にケイタイの引き取りに来なければならないらしい。お店は20時までとのこと…。今日の夕飯の予約は18時から。20時には終わらないよ。中途半端でどうするよ、なんて話しつつ、とりあえず河原町阪急に向かうことにした。その前に古谷とご挨拶(笑)。

 新京極をテクテク歩く。りえ公とも結構久し振り。メールでは最近よくやりとりしているけど。1年半ぶりくらいかな。で、阪急について麻貴ちゃんに電話。とりあえず外に出てきてもらう。しばらくして現れる。麻貴ちゃんとは4月以来。ま、相変わらずって感じ。これで丁度17時頃。さて、すーちゃんどうした、と思って電話したら、あと15分ほどだという。時間が中途半端なので喫茶店にはいるのもなぁ、ということになり、場所を道の反対側、三和銀行前に移動して、待つことに。その間に、りえ公はケイタイを取りに戻ると。そうするとすーちゃんが現れる頃に丁度りえ公も戻ってこれるんじゃないか、ということになる。

 ということで、三人で待ち。仕事の話とかいろいろ。15分ほどですーちゃん到着。りえ公に電話したらケイタイはゲット済みで、こちらに向かっているとのこと。5分ほど待っている間に自己紹介。香港食い倒れツアーIIIの時の写真をもらったりしていると、りえ公到着。時間はちょっと早いけど、お店に向かうことにする。

 お店は先斗町のいづもやというお店。いくつかの納涼床特集のWebサイトでイチオシとして紹介されていたのと、お値段が手頃だったから。6,000円のコース。懐石としては安いお値段でしょう。お店はとてもわかりやすい。四条を鴨川方面に歩いていくと、先斗町の通りに着く。その角っこのほう。そういえばさっき歩いていた寺町通りに、ウナギメインでいづもやがあったなぁ。いくつかお店を出しているみたいね。

 お店にはいると、しっかり予約の表示板のところに僕の名前が。しかし、やはり今日は床はダメ。4Fで鴨川を眺めながらのお食事。しょうがない。4Fに上がって、テーブル席の個室。広さも丁度良いし、眺めもいい。晴れていれば清水あたりまで見えるみたい。とりあえずビールを頼み、お食事スタート。

京都懐石

京懐石
 懐石だけあって、見た目も凝っていて、もちろん美味しい。一口だけでは材料が分からないものもあったりして、日本料理の奥深さを感じる。食べながら、香港の時の話や、りえ公の今のお仕事の話。今までずーっと仕事で何をやっているのか分からなかったけど、直接会って聞いて、ようやく理解しました。京都まで来て良かった(笑)。そのためでは、もちろん無いのだけど(^^;。

 途中香港土産をだして配る。何かの実に、砂糖をまぶしたモノ。結構甘い。それから僕の誕生日プレゼントとして、女の子三人からCDを頂いた。昼間麻貴ちゃんから電話があったのは、このプレゼントの打ち合わせだったらしい。ちょっとぬけてるねぇ(笑)。しかし、くれたものが…。「マリファナCD」とかいうヤツで、なんでもサブリミナル効果などで非常に「気分が良く」なるモノらしい(笑)。聞いているとき奇声を発する可能性があります、とか性行為中に聞くと予期せぬ結果を招くことがあります、とか、変な注意書きが(^^;。みんなウケルウケル。ウケルのはいいんだけどさぁ、もうちっとマシなプレゼントは無かったのかね…。

 途中でビールから日本酒に切り替え。これまた美味しい。写真を撮って、おしゃべりしているウチに外はいつの間にか真っ暗。もう20時過ぎなのね。そろそろココを出て、もう少し飲みましょう、ということになる。お一人約8,000円。楽しかったし美味しかった。でも、床でお食事できなかったのはホント残念。1Fに降りてきたとき、お店の人が「今雨が上がってますから、せっかくだから床の方見て行かれますか?」と言ってくださったので、お言葉に甘えて床に出る。あ〜、つくづく残念。せっかくなので写真を一枚撮っていただいて、リベンジを誓って店をあとにする。
夜景を眺める麻貴・りえ

夜景を眺める麻貴・りえ

 さてどうしよう。甘味処に行くには遅すぎるので、適当なバーにしよう、ということになる。ここらへんは、地元の人間がよく知っているはず。今日のメンバーはみな府外の人間なのでよく分からない(^^;。京都が地元といえば、ふれあい祭/MakeITの大賀さん。彼に電話してみるが、留守電。僕が京都に来ているこの日、彼は逆に東京に行っているのであった。

 ま、留守電ならしょうがない。すーちゃんがクリスマスの日女友達と二人で過ごしたという(笑)、お店が三条京阪の近くにあるということなので、そちらに案内してもらう。先斗町を北に上がっていく。結構良い感じのお店が多くて、床に関係なく、また来てみたいと思った。そして、3Fに牛角が入っているビルの、4Fがそのバー。

 お店は空いていたので、すぐに座れる。今日はホントタイミングがいいというか、ほとんど待ちナシでどこでも入れた。ま、土曜の20時半だと、まだバーに来るには早いから、空いていて当たり前といえば当たり前。奥の方のテーブル席に案内される。そのバーオリジナルカクテルなどを頼み、乾杯。なかなか良い雰囲気のバー、女二人で来るにはもったいない(笑)。しかもカウンター席からは鴨川がよく見える。で、テーブル席の横を見ると、階段があって、屋上に出られるような形になっている。今日は階段の方は衝立で行けないようになっているけど。上の方に出て飲めたら気持ちいいだろうね〜、なんて話しながら、まったりタイム。

 すると大賀さんから電話。すでに奈良のおうちに帰ってきているらしい。ここ数年先斗町界隈には行ってないそうで、あまり店はしらんとのこと。すでに入っているので、そちらは良いとして、大賀さんと話すのも久し振りな人が多いので、みんなに電話を回す。麻貴ちゃん・りえ公は「私のこと覚えてますか?」と聞いてから話し始めてた(笑)。忘れたくても濃すぎて忘れられませんってば。

 大賀さんからかけてもらったことをいいことに、30分近く電話する(笑)。今日のメンバーみんな大賀さんと友達だから。大賀さんごめんよ。お酒はすでに二杯目も終わりかけ。22時過ぎたので、そろそろ今日泊めてもらう予定の妹尾君に電話しようと思っていたら、丁度彼から電話が入る。まだ研究室にいるとのことなので、僕はこれからお店を出ておうちの方に向かう、と伝える。そこでおひらき。22時半くらい。僕とりえ公以外は阪急で。りえ公は三条京阪、僕は三条京阪の駅のバスターミナルからバスで。お店の前でお別れ。

 りえ公につき合ってもらってバス乗り場を探す。それらしいところを発見したところで、りえ公ともバイバイ。しかし、結局乗りたいバス、5番の乗り場が移転しているみたいで見つからず。妹尾君の家の近くまで行く、別のバスの乗り場を発見はしたけど、22時台はバスがない。京都は終バス早いのね…。しょうがないので再度妹尾君に電話。そしたらタクシーで近所の郵便局まで来てくれればOKとのこと。

 タクシーはたくさんいたので、すぐに乗れた。行き先を伝えて向かってもらうが、この運転手おしゃべり。なんでも個人タクシーを始めるために今勉強していて、京都市内の地理はかなり覚えたとのこと。おー、大変ですねー、なんて適当に相づち打っていたのだけど、「あの郵便局が目印ちゃうかな」とか言って降ろされたのは、全然違う郵便局!。おっちゃんあんたテスト落ちるで、マジで。

 しょうがないので徒歩で向かう。そう遠くないはずだし、多分来た道をさらに北上すれば問題ないはず。そう思って5分くらい歩いて、なんとか発見。妹尾君は先に来ていた。彼とはJobWebの中でICSという、IT業界に就職したい人たちのMLで知り合った友達で、ICSの第一回オフ会から参加してくれた人。昨年会社を辞めて、京大大学院に進学して、今は学生さん。修論で忙しいときにおじゃまして申し訳ない。

 近所のコンビニで明日の朝ご飯を買って、妹尾宅へ。アパートで、お風呂は無い。近くの銭湯に行くのだけど、0時で終わりとのこと。着いたのが23時ちょいすぎだったので、すぐに用意して銭湯へ。徒歩3分ほど。近いね。銭湯はホント久し振り。そんなに大きくはないけどね。僕は長湯は苦手なので、すぐに出てしまう。

 妹尾邸に戻る。なんでもこのアパート、全員京大生で、それは大家さんの意向らしい。同大生でも、貸してはくれないくらい、京大びいきとか。以前もどっかのお寺さんで京大びいきの人がいたけど、やっぱりこちらの人ってそういう傾向があるのかな。しかし、部屋は6畳一間だけど、非常に綺麗にしていて、かつ収納上手でびっくりした。昨日の古谷の部屋もとても綺麗だったけど、こちらも負けず劣らず綺麗。なんでみんなそんなに綺麗にしてるんだ?(笑)。

 冷蔵庫から冷えたワインを一本出してくれて、乾杯。お互いの近況とか、共通の友人の話で盛り上がる。気が付けばワインはカラ、時間は2時を過ぎていた。明日の予定だけ立てて、寝ることにした。明日は9時起き。


翌日へ…