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今回は個人手配の一人旅のフレキシビリティを思う存分発揮した旅行。年初にJALのマイレージ会員向けに、バーゲンフェアの先行予約があったので、とりあえず行ったことのなかった札幌往復を予約。その時点で3月8〜9日で予約をしたつもりだった。しかし翌月本格的に旅行計画を立て始めたとき、帰りの便を9日のつもりが10日で予約をしていたことが発覚…。ま、1日くらいなら有休取れるだろう、と思って決行することにした。 ホテルは札幌プリンスホテルに二泊の予定で予約。これもバーゲンフェアの一環で安く取れる。一泊6,000円也。しかし、2月号のANAの機内誌「翼の大国」を見て予定を大幅変更。というのも、記事の一つに、帯広より車で1時間半の然別湖上に、冬の間だけ氷の村「コタン」が現れる、というのがあって、一目惚れ。これは行かねば、ということで、アクセス方法等々をWebでチェック。しっかりサイトがあったので、それと駅スパートを使って行程のチェック。どうやら一泊楽しむことができそうだ。ということでプリンスホテルをキャンセルして、然別湖畔にあるホテル福原へ予約。然別にはもう一軒ホテルはあるのだけど、そこは一人客はダメ、といわれてしまったので。 当日は朝8時のフライト。いつも大阪行きで乗る便よりは1時間遅いので、朝も1時間遅い。とはいえ5時半には家を出る。そして、直前まで時間が作れず北海道での移動手段を決めてなかったので、茅ヶ崎駅のみどりの窓口にて、札幌-新得(然別湖最寄り駅)間の往復の切符を購入することに。予め列車は調べてあるのでそれを駅員さんに申し出る…、が、電車の時間が迫っていたので、まずは片道だけオーダー。しかし駅員さんが「この時間に列車がないので、同じくらいの時間に出る列車を押さえました」。あれ?時刻表が変わったのか?と思ってその切符を見せてもらうと、どう見ても新得駅到着の時間がおかしい。それだと然別湖行きのバスに乗れなくなっちゃうので、不可解だと思いながらも、全てキャンセルして、北海道入りしてから再度買うことにした。 電車に乗っているときにいろいろ考えてみたら、原因がわかった。僕が伝えた列車の名前は合っていたのだけど、一緒に伝えた出発時刻が、実は到着時刻だった…。そこは駅員さん気が付いて欲しかった…。だから、駅員さんは便名よりも時間を優先して、同じ時間に出発する列車を押さえてくれたんだろう…。うーむ。まぁ列車が混んでいるとは思えないが、重要なのは北海道のJRでクレジットカードが使えるかどうか、だったりする(^^;。 7時ちょっと前に羽田到着。この時間になると電車も結構混んでるなぁ。空港でもセキュリティチェックにて結構列がのびていた。どうも旅慣れない人たちが何度もチェックに引っかかっている様で…。まぁしょうがないことだとは思うけど。もちろん僕はスムーズに通過。 フライトまで少し時間があるので朝食を。お弁当を買って待合いのベンチで食べる。一人旅は食事がね…。定刻通りにゲートが開き、搭乗。ほぼ満席状態みたい。みんなバーゲンフェアなのかなぁ。ま、飛び立つ前に寝てしまったのでどうでもいいが。気が付いたら新千歳到着。これまたほぼ定刻通りだった。 飛行機を降りてもまだ寒さは実感しない。JRの駅が空港から直結なのでまっすぐ駅へ向かう。新千歳からは南千歳経由で新得へ。南千歳で特急に乗り換えるのだけど、まだ電車まで時間があったので、ここのみどりの窓口にて行き帰りのJRを押さえてみた。時間を間違えずに告げたらちゃんと予定通りの列車が取れた。良かった。もちろんカードOKだった(笑) これで足は完全にfix。安心して旅行が出来る。ホームに出ると…、それはそれは寒いこと寒いこと。さすが氷点下の世界だ。そういえば昨日まで風邪をひいていたけど、今日は元気。やっぱり旅となると体も元気になるんだろうか(笑)ともかくも南千歳から特急に乗り換えて新得へ。2時間半ほどの旅。
ホテルへ向かう前にスーパーに立ち寄ります、とのことで停まったスーパーがスーパー福原…。単なる偶然だろうか?とりあえずココでお昼代わりにパンとウーロン茶を購入。バスの中でむしゃむしゃ。そしたらまた途中のスーパーにてストップ。ここもスーパー福原…。そしてここではオジサマが食材を仕入れてきてバスに載せていた。あとは一気に然別湖まで。ダンディな顔をしてるワリにはとてもアグレッシブな運転で、ちと怖かった…。 14時頃ホテル到着。ホテルの目の前が然別湖。良いロケーションだ。チェックインは、ホントは15時らしいのだけど、お部屋はOKらしい。すぐにチェックイン。そして荷物を置いて、カメラを出して、いざ氷の村へ。
しかしホテルの中は閑散としている。これで経営成り立つんだろうか、などと余計なことを考えながら部屋に戻って今日の計画。まだ15時前だけど、まずは温泉に入ることに。食事が18時からお部屋で、なので、温泉後は館内を見て回ったり、読書することにした。浴衣に着替えて大浴場へ。もちろん温泉。 実は大浴場は15時からで、まだ5分ほど早かった。が、掃除をしていたおじちゃんが「一人なら良いよ、はいんな」と言ってくれた。ついでにあの湯はあそこが熱くてこっちがぬるい、とか細かく教えてくれた。いい人だ。その忠告に従って湯船に浸かる。気持ちいい〜。ココにも露天風呂があるので、入ってみることにした。そしたら外は寒いなんてもんじゃない。一瞬にして鳥肌。そしてざぶーん。しかし湯船に浸かっても鳥肌って簡単にはひかないのね。うーん。顔はとても寒い。でも体は温かい。周りは雪景色。いいねぇ。これで日本酒でもあれば最高だ(笑) たっぷり温泉に浸かった後、浴衣を着直して館内を散策。実はこのホテル、館内に2つも美術館を持っているということでも有名だったのだ。しかもそのウチの一つには地元出身の画家、神田日勝の絵もあるとか。神田日勝は、未完成の半身の馬で有名で、僕は内田康夫の浅見光彦シリーズでそれを読んでいたので、興味があった。今回たまたまその画家の絵が見られるとはラッキーだ。ここには半身の馬はないんだけどね。 展示されていた美術品はどれも興味深く、また様々な画家の絵が合って面白い。これが宿泊客は無料で見れるわけだから、お得かも。美術館の解説を読んでわかったのだけど、ホテルの経営者はもともと「スーパー福原」のオーナーで、スーパー自体も40店舗以上ある、地元では名の通った企業らしい。そして創業者が美術に関心があって、こういうホテル内美術館を作ったそうだ。神田日勝とも交友があって、その関係で彼の絵も展示されているとか。 一通り見ていたら、他のお客も増えてきた。僕よりも若い女性にグループも結構いたので驚いた。こんな交通の便の悪いところまで来る人たちがこんなに多いとは予想外。やっぱり「翼の大国」に影響されたのだろうか?(笑) 一通り見て、満足して部屋に戻る。17時前。結構長い時間見てたんだなぁ。ボリューム結構あったからかな。夕食までちょいと読書。読んでいるウチに眠くなってきたのでちょっと横になってウトウト…していたら、お食事の時間になって仲居さんが夕食を運んできた。 イノシシ鍋、お魚の煮付けに刺身など。流石にそれなりに豪勢。一応これでも一番安いコースだったんだけど。量も多くて嬉しい。いや、やせなきゃいけないんだろうけどさ(^^;。久し振りにテレビをつけて、見ながら食事。一人だからね…。寂しいし。テレビでは北海道放送で、地元ローカルの芸能番組をやっていた。ZONEが司会で、IZAMを招いてのトーク番組。なんか面白くてそのままチャンネル変えないで見続けてしまった(笑) 一通り平らげたら、19時…。一時間近く食事してたのかぁ。こんなにのんびり食事をするのは久し振り。普段は時間対効果ばかり気にして、ラーメンや牛丼が多いし。20時からコタンのバー「Pole Pole」がオープンだから、それまで少し時間がある。のんびりテレビをしながらぼーっと。
外に出てみると、そんなに寒く感じない。もちろん顔が、だけど。昼間は風が強かったから寒く感じたんだろう。とりあえずバーに行く前にライトアップされたコタンを撮影…、がここで三脚を持ってくるべき事に気が付いた!そりゃそうだ、こんだけ暗かったら撮れないや。うーむ。なんとか台座になりそうな雪の上にカメラを置いたりして撮ってみたけど、写っているかなぁ?
人が多くなってきたので、隣の建物に入る。そこでは動物たちの写真が大量に展示。特にキタキツネの写真が多い。かわいいねぇ。一通り見て、ホテルに戻ることにした。ロビーにて翌日の新得行きバスの事を聞いたら、14時に乗るつもりだったけどチェックアウトが10時とのこと。うーん、ちょっと困った。ということでホテルの人の提案を受けて、9時50分の路線バスにて帯広に出ることにした。路線バスだけどホテルが無料券をくれるからタダで乗れる。これに乗れば11時過ぎに帯広について、4時間ほど散策できる。札幌までは、新得で乗る予定だった特急に帯広で乗ればいい。こんな簡単に予定変更できるのも一人旅ならでは。 ついでに、翌朝のオプションツアーに参加申し込みした。朝6時からの「早朝森の散歩」というもの。朝早くに森に入っていって、自然を満喫するツアー。6時10分前にロビー集合。ちとつらいかも。 明日の予定も決まったので、再度温泉へ。この時間になるとホテル内もお客がとても多い。チェックイン直後は、まだ時間が早かったから人がいなかったのね。温泉の中も沢山人がいた。のんびり使って、暖まって部屋に戻る。テレビをつけながらまた読書。気が付けば0時近くだった…。読書に熱中しすぎた。すぐに布団に入って明日に備える。
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翌日へ…
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