プロローグ

作・ヒロポンさま

 

 

 

はじめまして、ヒロポンと申すものです。

こんな物を不躾に送りつけるのはどうかと思ったのですが、送っちゃいました。

一応エヴァのSSなんですが、なにしろエヴァ本編をよく知らないもので、かなりいいかげんなものになっています。小説書くのもこれが初めてですし、へぼへぼ。

舞台は、本編の十四年後の世界で、テレビ版とも映画版とも違った終わり方をしています。

かなり卑怯な設定ですが、読んでいただけるとありがたいです。

 


 

 

今日、私のパパがかえってくる。

 

私の目の前にたたずむ紫の巨人に、私のパパが取り込まれてから十四年経つらしい。

 

今、私は十四歳。生まれたときには、もうパパはいなかった。だから、パパは私のことを知らない。

 

子供のころは、パパはどこにいるの?なんていって、よくママを困らした。まだ若かったママ。今もまだ十分若いけど、ほかの同級生たちのままよりもずっと若いママが、不思議でもあったし誇らしくもあった。

 

そっと、横に立つママを見る。栗色のきれいなストレートヘア。すっとした鼻筋、意志の強そうな引きしまった口元、少しきつめだけどもきれいな眼とその中の青い瞳。子供の私から見ても美人だと思う。肌だって今年二十八になるっていうのに、つやつやして、どう見ても二十代前半、ううん、十代後半っていっても通用しそうだ。

 

私の視線に気づいて、にっこりと微笑み返してくるママ。

 

「大丈夫、奇麗だよ。」

 

そう言ってあげる。

 

口では言わないけど、ママはとっても不安がっているのが、私にはわかる。

 

サルベージって言うらしい。

 

この巨人の中で眠っているパパを、再構成する作業のことだ。

 

十四年前の戦いで、いろいろなものが失われて、私のパパを救い出すノウハウも跡形もなく消えていて、今やっとパパを助け出すための作業が行われるところまできたのだ。

 

私は詳しく知らないけど、レイおばちゃんや、リツコおねーさん、マヤさんなんかが、努力してくれた結果らしい。ママは、口ではきついことを言っているけど、心の中ではすごく感謝している。みんなもそれをわかっているから、ママが、少々のことをいっても笑って受け流してくれる。

私の周りには素敵な人がいっぱいいて、私もママもその人たちに支えられて、この十四年間やってこれたんだと思う。

 

そして、今日その人たちの中に、私のパパも加わることになるんだ。

 

ママが私の手をぎゅって握ってくる。周りの雰囲気もあわただしくなってきた。

 

いよいよだ。

 

まだ見たことない、パパ。

 

きっと、かえってきて。ママも私も十四年も待ってたんだから

 

 

 

 

 

 

 

 

作業が開始されてから六時間たった。

 

私とママは、ネルフの食堂でコーヒーを飲んでいる。

 

さすがに長時間ケイジに立っているのはつらかったので、最初は、二人だけでいられる待合室みたいなところで、待っていたんだけど、緊張したママが、息苦しいって言いだして、ずっと広いこの食堂に移ってきたのだ。

 

ママは大学の教授をやっている。でも、今度のような作業は専門外らしい。はっきりと聞いたわけじゃないけど多分そうだと思う。だって、自分でもできることをママが他人に任すはずないもの。ママは待つってことがなによりも嫌いなんだから。

 

「まだなのかしら」

 

奇麗な眉を器用に寄せて、ママが、何度目かの呟きをもらす。

 

「落ち着いてママ。レイおばちゃんがやっているんだもの。きっと大丈夫。」

「だから心配なのよ。・・・・・まあ、リツコやマヤたちもいるんだから、妙なことはしないだろうけど」

 

また、始まった。ママとレイおばちゃんの仲を説明するのは、長年二人を見てきた私でも難しい。親友のようでもあり、ライバルのようでもあり、二人一緒でもあまり会話は交わさないのに、双方ともお互いを意識しているのは、周りの人間にもひしひしと伝わってくる。反目しあっているのに、必要とし合っている。なんだか不思議な関係。

 

私は、ずっと小さいときからレイおばちゃんを知っている。生まれたときからかな。まだずっと小さいとき、ママが仕事で遅くなったりするときなんか、よくおばちゃんの家に預けられたものだ。レイおばちゃんは、パパの妹で、私のことをとっても可愛がってくれる。私もママにいえないような事も、レイおばちゃんだけには話す。とっても、表現しきれないくらい、優しい眼差しで私を見詰めてくれる。私のもう一人のママ、って言うかお母さんって感じの人なのだ。

 

 

何杯目のコーヒーだろう。さすがに胃が重たくなってくる。

 

ママの顔は真っ青だ。

 

心配・・・なんだろうな。

 

私がママとそして自分自身を励ますために、口を開こうとしたその時に、マヤさんが食堂に駆け込んできた。

 

「アスカ!ユイカちゃん、すぐにきて」

 

「・・・成功したの」

 

さっきよりも更に真っ青になったママが、マヤさんにそうたずねる。唇が震えてる。こんな弱々しいママを見たのははじめて。

 

私もマヤさんの顔をじっと見る。きっと、私もママと同じくらい青い顔をしているんだろうな。

 

私たち親子の必死の視線を受けたマヤさんは、口元にやさしげな微笑みをたたえてゆっくりとうなずいた。

 

とっ、同時に駆け出すママ。マヤさんも私も置いてきぼりだ。

 

「ずるいよママ」

 

自分でも馬鹿みたいに楽しそうな声を出して、そう呟くと、私はママの後を追いかけた。もちろん全速力で

 

つづく

 


 

やめちまえとか、何かご意見がありましたら、遠慮なくどうぞ

なにしろ、投稿などということを、するのはこれがはじめでですし、伝言板に何か書きこむのもこれが初めてなので、何か失礼がありましたらごめんなさい。

 

ヒロポン


 

みゃあと偽・アスカ様(笑)の感想らしきもの。

 

みゃあ「はうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!」

みゃあ「はうっ、はうっ、はうっ、はうっ!!」

アスカ様「ちょ、ちょっと。なに奇声上げてんのよ、みゃあ!気味悪いわねぇ」

みゃあ「あっ!アスカ様!……だってだってHP開設してから2日しか経ってないのに、もう投稿小説が来たんですよ!もー、嬉しくって嬉しくって!(感涙)」

アスカ様「世の中には物好きってのがいるもんねぇ。…こんな「汚れページ」に投稿するなんて、人生投げてるとしか思えないわね」

みゃあ「な、な、なんてこと言うんですか、アスカ様!いくらアスカ様でも、初投稿の方にそんなこと言うと許しませんよ!!」

アスカ様「(う……、いつもと違ってみゃあの目がすわってるわね。こりゃ相当入れ込んでるわ)」

みゃあ「ヒロポンさま。本当に本当にありがとうございました。この調子で、続きも期待しております!ゆっくりでも構いませんから、お願いいたしまするぅm(__)m」

アスカ様「……にしても、なぜかあたしの子供が出てくる妄想小説が増えたわねぇ。それもこれもみゃあ!あんたがキチ◯イ妄想小説なんか書くからよっ!」

みゃあ「またまたぁ〜。そんなこと言っちゃってアスカ様、ホントはシンジくんと結婚して、その上子供までできちゃって、と〜っても嬉しいくせに」

アスカ様「ばっっっかじゃないの!そんなわけないでしょ!」

みゃあ「ふう。相変わらず素直じゃないなぁ。作中では、帰らないシンジくんのためにサルベージの研究までしちゃって、14年間も待ち続けてるくせに…」

アスカ様「そっ、それはヒロポンの妄想でしょ!?第一、なんであたしがシンジのことを待ってなきゃいけないのよ!」

みゃあ「ふっ。まあいいですよ。次回で感動の対面があったら、アスカ様どんな反応を示しますかねぇ…(にやり)。あっ、そうだアスカ様。一つ質問があるのですが」

アスカ様「……なによ」

みゃあ「14年間も火照る体をどうやって我慢してらしたんですか?やっぱり一人で慰めてらしたんですか?」

 

バキャッ!!!

 

みゃあ「あうううううううぅぅぅぅぅぅっっっ」

アスカ様「フンッ!!」

みゃあ「じ、次回再会して、久しぶりの熱い夜を期待してるアスカ様でした…」

 

再度、バキャッ!!!

 

みゃあ「はうっ!」


読んだら是非、感想を送ってあげてください。

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