世界の町から”長崎”を考える(2)

レポーター 堀 憲昭


1)オランダ国立博物館(Rijksmuseum)
・ヴェネチアの衰退とオランダの隆盛>海洋貿易立国では同じ
・海抜以下の湿地を堤防、風車で陸地化成功>国土の4分の1は海面以下
・出島にやってきた貿易商の出身地>水をコントロールする智恵
・アムステルダム紀行>運河を気軽にボートで巡る>ハウステンボスのモデル
・国立博物館>図書寄贈式の経過>書庫は圧巻>開架式8階のアトリウム構造
・この中の至宝はレンブラントの「夜警」とフェルメール「牛乳をそそぐ女」
・博物館の原形>1885年完成。アムステルダム駅の設計者カイペルス設計で東京駅のモデル>レンブラントの出身地ライデンへ

2)ライデン紀行
・風車と大学の町>ライデン大学は日本語学科欧州一>
・大学は町の原点>スペイン統治時代の抵抗(1573年ころ)>スペイン軍撃退に堤防を決壊させた>
・1575年創設。法学部、医学部、東洋学科は有名>デカルト(仏人)も留学
・シーボルトは長崎から帰国したとき住み着いた>シーボルトハウス
・植物園は大学創設時代から>シーボルトの植物は圧巻>園内散策>15種類のプレートすべてを歩く>出島から渡った植物に感銘
・植物園のシンボルツリー>ギンコーの木>ひときわ高くそびえるイチョウ

3)ドイツへ
・フランクフルト>ゲーテとイチョウ>パルメルガルテン(植物園)
・文豪ゲーテの恋の小道具イチョウ>ゲーテ博物館のイチョウのブローチ
・1815年9月恋のメッセージにイチョウの枯葉を入れて送る(ゲーテ66歳)
・相手はマリアンネ・フォン・ヴィレマー夫人(夫は銀行家)(31歳)
・ハイデルベルク>お城はゲーテの逢い引きの場所>
・ヴュルツブルク>シーボルトの生まれ故郷>世界遺産のレジデンツ
・シーボルトが船でオランダに下った経路>ローレライ、コブレンツなど

4)まとめ
・ドイツ人ケンペル、シーボルトがオランダ商館医師として出島に来日
・イチョウを伝えたケンペル、『日本』の大著を出版したシーボルト
・東西文化の交流は欲望と野心の産物として発展した

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