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「はかり」と打って変換したら、「秤」「計り」「測り」「量り」等々出ました。 私は、経験の単位は、何が良いかなあ、と考えていたのです。
例えば、パラグライダーの経験の単位は何が適当でしょうか? 良く「何年くらいしているのですか?」と聞かれます。私が初フライトしたのが、1991年11月3日ですから、年数経過だけを言えば、15年以上になります。でも、全然フライトしなかったブランクの年もあるし、年に50時間以上の滞空時間もあれば、10時間程度の年もあります。
私は、今までの経験から、何年とか、何ヶ月と言うのは、経験の単位としては、相応しくないと考えています。パラグライダーの経験は、フライト時間とランディング回数がものを言います。フライト回数とランディング回数は、普通同数になります。しかし、テイクオフの回数となるとテイクオフ行為してもフライトしない所謂グランドハンドリングと言うライズアップ練習もあります。
1ケ月に1回しかエリアに行かない人と週に1回通っている人では、普通は、経験数は当然違う筈です。通っただけで、フライトしない、ライズアップ練習もしないのでは、経験が増しません。
スキーでも全く同じことが言えます。私は、19歳からスキーを始めて若い頃は、毎年、スキーに行っていました。何年かのブランクがありますが、それでも経験年数で数えたら、多分、30年以上になります。スキーの場合もスキー滑降時間がものを言います。
私の場合、スキーに行ったら、殆ど休憩を取らず、午前2時間、午後2時間みっちり滑降します。当然、上手になります。
仕事でも同じ考え方を適用出来る筈です。パソコンだってそうですね。ひょっしたら、人と人との関わりも同じではないでしょうか? 付き合って10年、でも、ただ、顔を合わせているだけで、殆ど話したことがない人同士では、理解し合うことなど出来ないでしょう。
私は、昔、山登りをしていました。山に行くとテントの中で寝ます。ただ、寝るだけではなくて、長い時間、色々なことを話し合える時間があるのです。酒を飲みながら山友達と人生を語り合ったことが思い出されます。短い付き合いでも、心の奥までもさらけ出して話し合った仲間との絆は強いものとなったのです。
経験のはかりは、年数とか日数では無いと言いたかったのですよ。
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