1998年を超える100本以上の恋愛系ゲームが発売された1999年はどんな1年だったのか、毎年皆様の投票で1年を振り返る恋愛ゲームZERO恒例のベスト恋愛ゲーム投票の結果をもとに見ていくことにしたい。
今回部門ランキングを導入したのは、総体としてのゲームの出来が重要なのは当然だが、それだけでは必ずしも上がってこないある方向にとんがったゲームを拾い上げることはできないものかという理由からであった。ある程度予想されたことではあるが個々の要素は互いに関連している部分も多いため、その目的が達せられたかどうかは微妙なところだが、それなりに特色のある結果が出てきて興味深いのではないかと思う。
問、コンシューマ・PCを通じて1999年(1月〜12月)に発売された恋愛系ゲームで、グラフィック、シナリオ、音楽、音声、ゲームシステム、キャラクター(キャラが立っている、お気に入りキャラがいるなど)、演出(画面効果など)、えっちシーン(流れが自然、使える(笑)などご自分の基準で)の各要素についてそれぞれもっとも良かったゲームを選んで下さい。該当するものがなければ必ずしも選択する必要はありません。
(i)グラフィック
有効投票数:228(うち無投票:43)
1 | こみっくパーティ | |
2 | Kanon | |
3 | To Heart(PS版) | |
4 | Refrain Blue | |
5 | Lの季節 ときめきメモリアル2 フォークソング | |
8 | CampuS〜桜の舞う中で〜 Memories Off | |
10 | With You(SS版) 終末の過ごし方 | |
- | (ref.)無投票 | |
- 256色であのグラフィックは驚異的だがいちいち確認メッセージが出るのは不親切。(「こみっくパーティ」)
- 順当でしょう。(「こみっくパーティ」)
- 背景に投票。もし人物のグラフィックなら「対ノ空」。(「Kanon」)
- とにかく綺麗。全CG書き換えという点も評価して。(「PS版To Heart」)
- 基本はグラフィック絵がだめなゲームはごみというほど絵にこだわる。絵で勝負できないならこれでどうだというものがなければだめ。99年はそういったゲームがなかったと思う。 (「Refrain Blue」)
- 1位を選ぶとなると、どうしても「Kanon」「こみパ」を選んでしまいますが、「終末の過ごし方」「フォークソング」の小池さんの原画が捨てがたくて、あえてグラフィックに「フォークソング」を持ってきました。 (「フォークソング」)
- 小池さんの絵は漫画なんかでは結構あるのにこの業界には来たことが無かった。彼女が書いた絵には新しいファン層を作るパワーがある。(「終末の過ごし方」)
- キャラグラフィックが自分好みでしたが、ほかはまったくダメなゲームでしたね。(「Partner〜世界でいちばんたいせつなひと〜」)
- 「その他」としたのは、もう業界で1番に上り詰めたのは「ZONE」ではないか、という考えがあるからです。個人の好き・嫌いはあるにせよ『質』という点ではZONEが1番でしょう。「Kanon」の絵が「鈴うた」とそれほど差が有るとは思えないのですが。
- 「よほどひどい絵」だとか、「お気に入りにのキャラ」とかがない限り、たいしてパッとするものがなかったので該当なしにしました。 (無投票)
本来原画とCGを切り分ける必要があるだろうし、キャラクタと背景とでは違ってくるだろうし(もちろんキャラ絵が可愛いのは重要だが背景がショボいと途端に奥行きがなくなってしまう)、とくにキャラデザでは個人的な好みが分かれやすいものであり、その上音声同様フィルタリング(あばたもえくぼ効果というか)が強い(2位「Kanon」などは顕著な例だろう(殺))…と実に様々な要素を一括りにしてしまっているのがこのグラフィック部門である。
結果はF&Cのお株を奪う(というか…)グラフィック王国、最強の原画陣・最強のグラフィッカー陣を擁するLeafの「こみっくパーティ」が余裕の1位を獲得。大方の予想通りだろう。そのF&Cと言えば1番上位の作品がランク外16位(2票)の「トゥインクルレビュー」とかなり寂しい結果。今年はどれぐらい奮起してくれるだろうか。
安定したクオリティを提供してくれる老舗elfの「Refrain Blue」も4位とさすがに上位に。その他では小池定路氏の独特の味が魅力の「フォークソング」「終末の過ごし方」らが健闘している。
(ii)シナリオ
有効投票数:228(うち無投票:22)
1 | Kanon | |
2 | 加奈〜いもうと〜 | |
3 | To Heart(PS版) | |
4 | 輝く季節へ… | |
5 | Memories Off | |
6 | こみっくパーティ 終末の過ごし方 とらいあんぐるハート2 | |
9 | Lの季節 Refrain Blue | |
- | (ref.)無投票 | |
- 泣きました。(笑)(「Kanon」)
- 言わずもがな。(「加奈〜いもうと〜」)
- わたしは走っただけで死ぬような相手とセックスなんてとても出来ません。(笑)が、「抱く」をあそこで選んでも良いと一瞬思わせる物語のそこまでの積み重ねは評価するべきでしょう。(「加奈〜いもうと〜」)
- この世界(恋愛ゲー界)へ引き込んだ、諸悪?の根源です。(「輝く季節へ…」)
- Win版に比べてイベント等が大幅に強化されたことに対する評価です。単体で見た場合にいいものかどうかは少し疑問ですが、ここを該当無しにするのもなんなので、といった程度の理由です。(「With You〜みつめていたい〜」)
(※シナリオに対してというよりそのゲームに対するご意見や1999年のゲーム全体に対するご意見になっているものが多く、切り分けられないため余り載せられていません。それらは総合ランキングや総括の方で。)
「『泣けるシナリオ』は『いいシナリオ』か?」という議論がある。そして、「泣けるシナリオ」と「いいシナリオ」とは別のことであるというのがほぼ一致している考え方である。「シナリオ重視」と言われた1999年だったが、果たして本当に「いいシナリオ」が作られたかと言えば、得票の上で抜けている1位「Kanon」や2位「加奈」を一歩引いた視点で見る限り、疑問を抱かずにはいられないし、正直なところ「シナリオ重視」なゲームのシナリオがこの程度なのかと残念に思わずはいられない。
それでも、これらのゲームが多くの人の心を動かしたのは事実だし、その点において十分な評価をされていい、つまり「ウケるシナリオ」ではあった訳だ。しかし、年が明けて今度何が「ウケ」るかは分からない。受け手がその時に「Kanon」や「加奈」を望んだからこそ「ウケ」たのであって、受け手側に何らかの変化があれば、その価値はまた全く別のものになるかもしれないのだ。
その他「輝く季節へ…」がやや目立つ程度で他部門でもお馴染みのゲームが入ってきている。
(iii)音楽
有効投票数:228(うち無投票:33)
1 | Kanon | |
2 | ときめきメモリアル2 | |
3 | 加奈〜いもうと〜 To Heart(PS版) | |
5 | こみっくパーティ | |
6 | Memories Off | |
7 | 輝く季節へ… 終末の過ごし方 ときメモドラマ3旅立ちの詩 フォークソング ロマンスは剣の輝きII | |
- | (ref.)無投票 | |
- 迷ったけど…私的には『少女の檻』がポイント高いです。(「Kanon」)
- 折戸最高!(「Kanon」)
- BGMとしてはkanonだが、主題歌としては「CampuS」に票を投じたい。(「Kanon」)
- ゲーム音楽に関しては、クオリティの高いものが多くなってきたと思います。 (「Kanon」)
- エンディングテーマが個人的に気に入ったもので…。(「ロマンスは剣の輝きII」)
- 本当は「こみっくパーティ」でも良かったのですが、「こみっくパーティ」ばかりなので。(「ロマンスは剣の輝きII」)
- 最終エンディング直前の音楽で泣けます。(「Refrain Blue」)
演出とも絡んでくるが、音楽の使い方が抜けている「Kanon」がダントツの1位。もったいぶった説明をつけるよりも、実に55.7%(無投票を除くと67.2%)という圧倒的な支持が雄弁に語っている。
ビデオゲームのBGMである以上それが単独で聴かれるものではなく、映像(シーン)と結びついた時により強く心に刻まれるのだということを彼らは知り尽くしているのだろう。I'veなら何でもいいというのではなくゲームに合ってなければ何にもならないのた。
- 該当なしでも良かった……。去年はコレといって印象に残る音楽は無かった気もします。問題提起としてはUNISON(編集注:「Kanon」はUnison-BBSではないです)は確かにクオリティが高い(恐らくコンシューマよりも上とさえ)だけど、ゲーム音楽としてのオルタネイティブは用意されないのか?ですかね。(「Kanon」)
というご意見も。
いずれにしても、単独で「聴ける」ことはもう前提な時代になってきていると言えそうだ。
(iv)音声
有効投票数:228(うち無投票:65)
1 | To Heart(PS版) | |
2 | こみっくパーティ | |
3 | ときめきメモリアル2 | |
4 | とらいあんぐるハート2 | |
5 | CampuS〜桜の舞う中で〜 GREEN〜秋空のスクリーン〜 トゥインクルレビュー | |
8 | Memories Off | |
9 | With You(SS版) 同級生 トゥルーラブストーリー2 Refrain Blue | |
- | (ref.)無投票 | |
- これ以上ないくらい各キャラともはまり役です。(「PS版To Heart」)
- 私が音声で「こみっくパーティ」を推したのは、この作品がフルボイスではなく一部にのみ音声を使用していたからですが、演出のやり方によっては後者のほうが印象的であり、繰り返し遊ぶ際の負担にもならなかったように思います。こういう些細な工夫は嬉しいですね。(「こみっくパーティ」)
- EVS…よくできてた。「呼びかけくん」とえらい違い。(笑)(「ときめきメモリアル2」)
- 音声がよい。音声については否定的だったが、このゲームをやって考えを改めざるを得なかった。(「とらいあんぐるハート2」)
- 唯笑の「ニンニンネコぴょ〜ん」が頭にこびりついて離れない。(「Memories Off」)
- 総合で見ると、結局ここが一番ですね。(「With You〜みつめていたい〜」)
- EVSに関しては期待外れの声が多いようですが、一つの方向を確実に示したと感じています。ただ、コナミは大企業の論理で動いていますので腹が立つことは多々ありますが。(「トゥルーラブストーリー2」)
- いやーたまりませんね〜。(笑)(「リトルMyメイド」)
- Janisの隠し球。調教ゲームですが十分恋愛ゲームのカテゴリに入るでしょう。多分。聞いてみれば絶対になんで選ぶかわかります。(笑)これを「とらハ」でやったら去年の首位は逆転してましたね。(「東京九龍」)
- 入れる必要なし。でも「淫内感染」とかはけっこうイイかも、Hな感じで。(無投票)
音声は必要だという人と要らないという人と結構分かれ、またゲームの種類によってその効果が異なってくる要素だが(これも無投票が結構多い)、費用との兼ね合いも考慮の上(つまり金がないなら他のところに使えということでもあるが)できれば入れて欲しいところである(on/offの設定が必要なのは言うまでもなく)。グラフィック同様慣れの部分が大きく、出る前には色々心配されていた「PS版To Heart」が蓋を開けてみれば堂々の1位を獲得している。
また、キャラクタの魅力によるところも大きいと思われ、良い相関を伺わせている。実際8位の「Memories Off」などは素で聞いたらどうかと思うが(笑)、そこはフィルタによる脳内補完力の勝利と言うべきだろう。(笑)
音声絡みの新しい試みとしては3位「ときめきメモリアル2」のEVSは出来はともかく高く買いたいところだ。またそれなりの評価も得ているようである。
他と比べて目立つということでは5位の「トゥインクルレビュー」か。安心して聞けるF&C声優陣の実力が表れているが、今回の8つの部門別ランキングにおいてF&Cのゲームで一番順位が高いのがこれというのは(他には「ロマ剣II」が辛うじて出ている)何とも寂しい気がするのは私だけだろうか。
なお、今回の投票では恐らく余り意識されていなかったと思うが(こちらの設問漏れです)、SEも実はかなり、時としては音声以上に重要な要素である。上手く活用しているところがまだ少ないように思われるので今後に期待したい。
移植の差別化のために敢えて音声を入れないというのも手か…。(笑)#無論「Kanon」は違うだろうが
(v)ゲームシステム
有効投票数:228(うち無投票:89)
1 | ときめきメモリアル2 | |
2 | こみっくパーティ | |
3 | To Heart(PS版) | |
4 | トゥルーラブストーリー2 ママトト | |
6 | Kanon Prismaticallization | |
8 | RISE | |
9 | ら〜じPONPON | |
10 | Lの季節 | |
- | (ref.)無投票 | |
- 一緒に帰って会話できるというのと、攻略そのものが楽しいゲームでした。(「トゥルーラブストーリー2」)
- アリスソフトかelfしか無いと思うのですが。今年はelfの作品が無かったので……。(「ママトト〜a record of war〜」)
- ネオアダムスシステム(勝手に命名)はきついがやりがいが……。(「Prismaticallization」)
- 「RISE」は想像以上に拾いものでした。まだ未完成な部分もありますけど、ななこROOMのアイデアは秀逸。声もはまってました♪(「RISE」)
- 「キャプテンラヴ」の論撃バトルはかなり気に入りました。(「キャプテンラヴ」)
1の頃からゲームバランスの完成度の高さがポイントであった「ときめきメモリアル2」がここに来てようやく1位を獲得し面目を保った形である。その他では下校会話モードという独特なこっぱずかしさが魅力なインタフェースを持つ4位の「トゥルーラブストーリー2」や遊べる要素のある同じく4位の「ママトト」、8位の「RISE」らが他部門との比較では目立っている。
- ゲームとしてのシステム部門には該当作無し(まあ、求めてもないけど)。ソフトとしてのシステム部門にはバグ無し、操作性良好の「Refrain Blue」を挙げておきたい。(無投票)
- 僕が望むのは重要な選択肢の少ないビジュアルノベル系です。くっつく相手を変化させるぐらいの選択肢で十分です。ゲーム性をもとめるときは恋愛系ゲームじゃないゲームをしますから。(無投票)
だがここでもやはりばらけている票に対して無投票の多さに目が行く。ゲームシステム部門の無投票数はえっちシーン部門についで2番目に多い。散々指摘されているようにかなりのユーザは恋愛ゲームにおいてはゲームシステムに対してゲーム性などは求めていないというのもあるだろうし(もちろん求めるものは人によって違うから中にはそれを重視する人もいるし不用意に一般化するのは危険だが)、特に恋愛系ゲームで主流であるアドベンチャー形式(ノベル含む)ではほとんどゲームシステムが完成され枯れてしまっているというのもあるのだろう。実際1998年5月の「ONE」を最後としてシステム面での革新はほとんど見られていない。言うまでもなく、「同級生」に始まった場所移動型は2位の「こみっくパーティ」や3位の「PS版To Heart」のようにどのキャラがどこにいるか表示される(あるいはほぼ固定で会える)ことがユーザの要望として上がってくるに至り、すっかり破綻してしまっているのは明らかである。
その中で、優れて実験的な作品である「Prismaticallization」が一方では徹底的な批判を受けながらも6位にランクインしていることは注目に値するだろう。
(vi)キャラクター
有効投票数:228(うち無投票:36)
1 | Kanon | |
2 | To Heart(PS版) | |
3 | とらいあんぐるハート2 | |
4 | こみっくパーティ | |
5 | 加奈〜いもうと〜 | |
6 | ときめきメモリアル2 | |
7 | Memories Off | |
8 | Lの季節 | |
9 | With You(SS版) CampuS〜桜の舞う中で〜 トゥルーラブストーリー2 | |
- | (ref.)無投票 | |
- 登場キャラ全員にハマッたのは初めてでした。(「Kanon」)
- 何が良いってわけでは無いのですけどやっぱりゲーム内時間が長いことを利用した細かいキャラクター作りが評価のポイントか?(「とらいあんぐるハート2」)
- (自分に)ヒットするキャラ属性をたくさん盛り込んだお買い得な作品でした。けど無属性に近い大庭詠美がよかった、あ!バカ属性か。(「こみっくパーティ」)
- キャラ萌え主義者としては、詠美、彩、玲子、あさひなど萌えるキャラが多くて大満足でした。(笑)私的には大庭詠美が1999年のベストキャラクターですね。(「こみっくパーティ」)
- 乃絵美ひとりだけですが。っていうか妹ならいいのね。病弱もグッ!ちなみにSS版はテレカのためだけに買いました……祖父地図で……ってCGぶち抜きかい!(「With You〜みつめていたい〜」)
- ありがちな設定ながらきちんと立っている点が好印象。(「トゥルーラブストーリー2」)
- ちっと変化球を投げてしまいました。(笑)キャラの立て方は総合的に見てうまいと思ったので。再利用で設定変えただけですが(苦笑)、G'sのプレビューで結構ヤられました。あやのみならず(って本編やないやん)。(「リトルラバーズシーソーゲーム」)
- 里村茜にハマった。もうぬけられん。(「輝く季節へ…」)
キャラクタ部門ではグラフィックやシナリオ、音声との関連も深いが、何よりもキャラクタが立っていて好きになれるかというのは基本的にキャラクタゲームである恋愛ゲームにおいては非常に重要な要素である。
結果は個人的な趣味がより強く反映される部門だけにやはりかなりバラけているが、ここでも「Kanon」は強かった。「Kanon」が実は多分にキャラ萌えゲームであるということをの表れでもあろう。この辺が久弥マジックと言うべきか。(笑)
続いて「ToHeart」。キャラクタ志向ゲームの最高峰であり以来どんなゲームもその点では超えられないでいるだけにさすがに強い。グラフィックの良さもあるだろうが4位の「こみっくパーティ」も健闘しておりLeafのキャラ作りの上手さが結果に表れている。
3位の「とらいあんぐるハート2」も注目に値する。しばしばシナリオ重視(その割には外しているものが多いようだが)と言われた1999年にあって、「とらハ節」と言われたように一貫してキャラクタの魅力(というかキャラ萌え)にこだわったところが評価されたということだろう。
結局シナリオ重視なのは結構なことなのだが、そのためにキャラクタが死んで(物理的な意味ではない…ってそんな注釈をつけないといけないってのも嫌だな)しまっては意味がないということであり、キャラが立ってこそのシナリオだということを忘れてはならないのである。
(vii)演出
有効投票数:228(うち無投票:71)
1 | Kanon | |
2 | 加奈〜いもうと〜 | |
3 | To Heart(PS版) | |
4 | ときめきメモリアル2 | |
5 | 終末の過ごし方 Refrain Blue | |
7 | こみっくパーティ | |
9 | Memories Off | |
10 | Alive Lの季節 輝く季節へ… GREEN〜秋空のスクリーン〜 ら〜じPONPON リフレインラブ2 ロマンスは剣の輝きII | |
- | (ref.)無投票 | |
- これでもかっ!ってくらい、泣かせようとしますねこのゲーム。(「Kanon」)
- シナリオが秀逸、といわれている「Kanon」ですが、私的にはシナリオより音楽と演出ですね。それがシナリオを引き立てている感じ。(「Kanon」)
演出というのが何を指しているのか前もってしっかり定義づけをしていない(設問では「画面効果など」としか書いていないので誤解を招いたかもしれない)が、恋愛ゲームZEROでは映像・サウンド・シナリオ等が組み合わさってもたらされる総合的な効果、簡単に言えば素材の見せ方、という意味で使っているし恐らく皆様も似たような意味合いでとって頂けていると思っていたが、「設問が難しい」というご意見もあり反省。
自然とシナリオや音楽の出来と不可分となりそれらの評価が高いものが演出でも高い評価をつける可能性が高いことが予想される(もちろん使いどころを誤っていれば事情は変わる)が、実際の結果もほぼそれが現れていた。
その結果は一目瞭然だが「Kanon」の1人勝ちで、その他がばらけるという感じ。「Kanon」は確かにシナリオ部門でも得票数が多いが、他のゲームとの得票差ということでは演出部門は飛び抜けている。この辺りにこの作品の評価のカギがありそうだ。
その他もベスト恋愛ゲーム投票結果からいって順当な作品が選ばれているが、他部門と比較して目立つということでは「終末の過ごし方」だろうか。スムーズな画面効果や音楽効果が独特な雰囲気を表現するのによく利いているところが評価されたと思われる。プログラミングスキルも高い。
かなり前にもTomorrowの方で触れているが、全体として恋愛ゲームの演出はまだまだという印象が拭いきれない。これから伸びる余地の大きい部分だと思うので今後に期待したい。現実にはそれ以前に各素材(特にシナリオ)がなってないものが多過ぎるのが問題なのだが…。
(viii)えっちシーン
有効投票数:228(うち無投票:119)
1 | GREEN〜秋空のスクリーン〜 | |
2 | こみっくパーティ | |
3 | Refrain Blue | |
4 | CampuS〜桜の舞う中で〜 | |
5 | とらいあんぐるハート2 | |
6 | Girl Friends 加奈〜いもうと〜 ママトト | |
9 | 終末の過ごし方 同級生 ときめきCHEck in ら〜じPONPON | |
- | (ref.)無投票 | |
- せっかく間に合ったんだからどっかに入れとかないと。(爆)……それは冗談にしても、良く動く。それまでのアニメを売りにしたソフトがみんな霞む。ところで何であんなに乳揺れますか?(笑)(「GREEN」)
- 「GREEN」はストレートなH、シナリオが好感触であった。(「GREEN」)
- エッチシーンへのこだわり。あと、シチュエーションへのこだわり。これがなきゃ18ゲーを作る意味がない。普通のコンシューマーゲーでも作れば良い。(「GREEN」)
- 「GREEN」は最後の映画シーンを全部見ないといけない点で、多いにマイナス。あれだけ大変なんだからあの後もう1つぐらい絡みを入れろ。(笑)
- 流れが自然ということで。他は「無いほうが良い」ってゲーム多いので消去法でこれになりました。(「Refrain Blue」)
- 流れに沿って、しかも回数多かった(笑)のがポイント高し。(笑)(「ヒロイン」)
えっちシーン部門では、「GREEN」と「こみっくパーティ」が他に大差をつけて1位、2位になるという結果になった。簡単にえっちシーン部門としてしまっているが、もちろんそこでは絵が可愛くなければ使えないだろうし、テキストや音声が酷ければすっかり萎えてしまうだろうから他の要素との絡みも決して少なくない。
その中で「GREEN」が1位にランクインしたのにはやはりアニメーションの効果が大きいだろう。あるいは研究の成果と言うべきか。(笑)2位の「こみっくパーティ」にしてもそうだが、恋愛ゲームではえっちシーンになると突然オヤジ化するなど豹変する主人公への指摘が多いが、この結果だけから言えば何気に受け入れられている気がしないでもないのだがどうだろうか。(笑)
また先日解散が発表されて残念なAtherの「CampuS」はまもなくコンシューマ版が出るが、他の部門でもランクインはしているもののこの部門でもっとも高いランクのついたこのゲームが一体どう料理されているのか楽しみだ。(笑)
ところでもう1つここで注目せざるを得ないのは、無投票が実に全体の半数以上を占めているということである。もちろん他の部門でも無投票はそれなりに多いが、えっちシーン部門ではそれが突出している。恋愛ゲームユーザは恋愛ゲームにえっちシーンを求めていないのか、それとも恋愛ゲームのえっちシーン程度では全く満足できない(笑)のか、今回の結果だけでは切り分けることができないのが残念だが、いずれにしても恋愛ゲームにおける性描写の微妙な位置付けを反映した結果であるということができるだろう。
- 「Kanon」とかいう気ちがいもいるでしょうが、なんといってやっぱりHでなくては。ってなわけでアリスの「ダークロウズ」です。生意気な皇女様をあ〜してこ〜して・・。(「ダークロウズ」)
実際各部門で上位にランクインしている「Kanon」ですが、少々びっくりしたことにはえっちシーン部門では1票も入っていませんでした。「Kanon」ファンがえっちシーンを重視していないのか、やはり余程アレなのか…。(笑)
ちなみに「ダークロウズ」は恋愛ゲームリストに載せませんでしたが(載せてたらかなり上位に来てる可能性が高いですね)、恋愛ゲームZEROでは一応の分類はするものの「各ユーザがそれを『恋愛』ゲームだと思うのならそれはその人にとって紛れもない恋愛ゲームである」というスタンスですので問題ありません。(笑)社会的な関係性という意味での「恋愛」ということではまた話は違ってきますが。
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※1、2000/01/16〜2000/05/01頃当ページにて実施させて頂きました。ご協力ありがとうございます。
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