サントラに使用した楽器達(最終回) |
GibsonES-355TD(mono) (エレクトリックギター)
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「闇の扉再び」のリードセクションを一手に引き受けたギター。1964年製で私の所有する唯一のヴィンテージギターです。
中古ギターショップに釣り下げられていた状態は、それは悲惨なものでした。
塗装には細かな亀裂が入り、しかも、その縁がめくれあがってハスの葉のようになっています。
揺れただけで、塗装がボロボロと剥がれ落ちる様子は、「死んだギター」というにふさわしいものでした。
これは、ちょっと酷すぎると思って、その場は帰ったのですが、翌日になってもやはり気になる。
それで、お金を握り締めて、再度見に行って、恐る恐る試奏し、その瞬間に購入を決めました。
それ以降、ピックアップの交換や、再塗装を行って現在に至りますが、後で修理に掛かったお金の方が、購入金額より多かったですが、後悔はしていません。
これまで紹介してきたどのギターよりも音は穏やかですが、歪ませても決してうるさくなく、そして音が通るという特性は、百本単位でギターを弾いてきましたが、初めて経験しました。
実は、シンセサイザーを購入して、数年間ギターを弾くのを止めた時期がありました。そのブランクから私を引き戻したギターです。
「もし、このギターが壊れたら、俺はどうして生きていけば良いんだろう。」そこまで惚れ込んだギターは初めてです。
逆に、このギターを手にすると、何でも弾けるような気持ちになるのが不思議です。
■おまけ■
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