オイルダンプアームの特徴は、その名前のとおり、軸受け部分にシリコンオイルが入っていることです。
下図の黄色い部分にシリコンオイルが入っています。
オイルですが、粘性が非常に高く。グリースのような状態です。
現在でも、株式会社メースから発売されています。北海道から南の地域まで、各地の気候にあわせ、3種類あります。
使い方ですが、ネジをはずし、そこからオイルを入れます。粘性が高いので、容器のオイルがすべて落ちるのに一晩以上かかります。
つぎに、ネジをしめていき、ネジの先が、オイル受けの底にあたり固くなったところで、いったん、回すのを止めます。
つぎにアームの説明書に書いてある回転数だけネジを回してアームをもちあげるのですが、説明書がない場合は、勘に頼らなくてはいけません。
だいたい、0.5〜1mmくらい持ち上がれば良いと書いてある文献もありますが、オイルとの粘性で簡単には言えないようです。
カートリッジは、カーソルとよばれるものにつけて、アームへ差し込みます。
アームは売っていても、このカーソルがついているものは少ないようです。また、昔の物ですから、カートリッジ取りつけ穴のサイズが、自分の使いたいカートリッジあわずカーソルに付けられないこともあります。
針圧ですが、カートリッジとカーソルの間へ、専用のウエイトをつけます。図の青い線の間にウエイトが付きます。
しかし、現在のカートリッジ(DL102など)は、軽いために、このウエイトだけではバランスがとれず、アームの先端に、なんらかの重しをつけることになります。
ホームページで使用しました写真、図は、品川無線株式会社(GRACE)のカタログのものに手を加えたものです。
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なお、現在、GRACEのアームは中古をのぞき販売されておりません。