(1)宗谷・サロベツ
「スーパー」特急にも記した通り、北海道では新型車両に「スーパー」の接頭辞をつけるとともに、在来車両で運転する列車にはこれと異なる愛称をつける場合がありました。
この例の場合、宗谷本線の優等列車特急化にあたり、新型のキハ261系列車とキハ183系列車で愛称が分けられました。その後、2017年に一部列車の運転区間短縮と車両の統一が行われ、運転区間によって「宗谷」「サロベツ」と愛称が分かれる形になりました。
(2)ライラック・ホワイトアロー・カムイ
国鉄時代末期に北海道の電車特急は「ライラック」として運転されていましたが、1986年に停車駅を絞った「ホワイトアロー」が登場し、一部列車が同一区間での運転となりました。
「ホワイトアロー」登場からしばらくは、同じ車両を用いて停車駅で列車名を区別します。1990年に785系が投入された後も同じ状況で、一部で785系を使用した「ライラック」が見られました。
1998年になると命名方針が変更され、785系使用列車が「スーパーホワイトアロー」を名乗るようになり、2002年には両者の停車駅の差はなくなります。
2008年に781系が運用離脱した際には愛称が「スーパーカムイ」に統一されますが、2017年に津軽海峡線から789系0番台が転入すると、グリーン車の有無が異なる編成が混在することになるため、再度愛称名が分けられることになりました。
| 期間 | 運転区間 | 列車名 | 使用車両 | 両者の差異 |
|---|---|---|---|---|
| 1986/3〜1986/10 | 札幌〜旭川 | ライラック ホワイトアロー | 781系 | 停車駅 |
| 1986/11〜1988/3 | 苫小牧・札幌〜旭川 | ライラック ホワイトアロー | 781系 | 停車駅 |
| 1988/3〜1990/8 | 苫小牧・千歳空港・札幌〜旭川 | ライラック ホワイトアロー | 781系 | 停車駅 |
| 1990/9〜1998/12 | 札幌〜旭川 | ライラック スーパーホワイトアロー | 781系・785系 785系 | 停車駅 |
| 1998/12〜2007/9 | 札幌〜旭川 | ライラック スーパーホワイトアロー | 781系 785系 | 使用車両 |
| 2017/3〜 | 札幌〜旭川 | ライラック カムイ | 789系 | 使用編成 |
(3)北斗星・カシオペア
上野と札幌を結ぶ寝台特急としては「北斗星」が運行されてきましたが、1999年に26系で運行の「カシオペア」が加わります。26系は1編成しかないので臨時列車扱いでしたが、ほぼ隔日運転を行っていたため、ここでの記載対象とします。
(4)ひたち・ときわ
常磐線の特急が657系に再統一された2015年、愛称も整理され、それまでの「スーパーひたち」「フレッシュひたち」から「ひたち」「ときわ」に変更されます。
基本的には長距離運転が「ひたち」、短距離運転が「ときわ」なのですが、1往復のみいわき発着の「ときわ」が誕生し「ひたち」と同区間を運転することになりました。
5年間この状態でしたが、2020年に当該「ときわ」の運転区間が短縮されたことにより、「ひたち」「ときわ」で同一区間を運転することはなくなりました。
(5)かがやき・北越
長岡乗り換えで関東と北陸を結ぶため、1988年から「かがやき」が運行を開始します。「北越」はそれ以前から北陸と新潟を結ぶ列車として運行していましたが、1989年に長岡発着となる列車が登場し、同一区間で愛称が異なる列車が運転されることになりました。
「かがやき」がより新幹線接続の速達性を意識した列車であり、同じ485系の使用ながら、停車駅を絞りグレードアップ車両を用いるといった違いがありました。
| 期間 | 運転区間 | 列車名 | 使用車両 | 両者の差異 |
|---|---|---|---|---|
| 1989/3〜1991/3 | 金沢〜長岡 | かがやき 北越 | 485系 | 使用編成・停車駅 |
| 1991/3〜1995/11 | 福井・金沢〜長岡 | かがやき 北越 | 485系 | 使用編成・停車駅 |
| 1995/12〜1997/3 | 福井〜長岡 | かがやき 北越 | 485系 | 使用編成・停車駅 |
(6)櫻・富士
特急列車が文字通り特別だった時代、愛称は列車ごとにつけられるのが一般的でした。
日本で初めて特急列車に愛称がつけられた際、運行していた列車は2本でしたが、いずれも東海道・山陽線を走る同一区間の列車でした。2本の夜行列車の同一区間での運転は、関門トンネルが開通する1942年まで続きました。
(7)燕・鴎・つばめ・はと・こだま・さくら・ひびき
上記の昼行列車版で、戦前の昼行特急は「燕」「鴎」の2本で、戦況悪化前はいずれも東京〜神戸間の運転でした。
戦後もまずこの区間から特急列車が再開され、不定期列車も含め複数の愛称で東京〜大阪間を運転されました。一部の列車は同一愛称でしたが、同じ愛称の列車は2往復までとなっていました。
| 期間 | 運転区間 | 列車名 | 使用車両 | 両者の差異 |
|---|---|---|---|---|
| 1937/7〜1943/2 | 東京〜神戸 | 燕 鴎 | 旧型客車 | 使用編成 |
| 1950/5〜1957/9 | 東京〜大阪 | つばめ はと | 旧型客車 | 使用編成 |
| 1957/10〜1958/9 | 東京〜大阪 | つばめ はと さくら | 旧型客車 | 使用編成 |
| 1958/10〜1958/11 | 東京〜大阪 | つばめ はと | 旧型客車 | 違いなし |
| 1958/11〜1960/5 | 東京〜大阪 | つばめ はと こだま | 旧型客車 151系 | 使用車両 |
| 1960/6〜1960/11 | 東京〜大阪 | こだま つばめ | 151系 | 違いなし |
| 1960/12〜1961/9 | 東京〜大阪 | こだま つばめ ひびき | 151系 157系 | 使用車両 |
| 1961/10〜1964/9 | 東京〜大阪 | こだま つばめ はと ひびき | 151系 157系 | 使用車両 |
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