Blue Shark |
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15日午後10時ごろ、和歌山県すさみ町沖約4キロの枯木灘で、遊漁船「敷島丸」=7.3トン、林繁樹船長(77)=にアオザメ(体長3.5メートル、350キロ)が突然、飛び込んできた。甲板でアカイカを釣っていた客二人のうち、神戸市東灘区深江南町、同市職員鳥見雄二さん(51)が振り向きざま、胸や頭をサメの尾びれで強くたたかれ、胸の骨を折るなど約3か月の重傷。
鳥見さんら二人と林船長は身の危険を感じ、操舵(そうだ)室に避難。サメはその後も約20分にわたり暴れ続けたが、見老津漁港に帰港後、処分された。
アオザメは、人を襲うこともあることで知られるホオジロザメと同じネズミザメ科で、習性は凶暴。
県水産試験場は「サメは、集魚灯で海面近くに来たアカイカを求めて飛びついた際、船に乗り上がったのではないか」と驚いていた。
[読売新聞大阪] 2004/07/16
イカ釣りを楽しんでいるところに突然、人食いザメが―。15日午後10時ごろ、和歌山県すさみ町の漁港から出港した遊漁船の上に、巨大なサメが海中からジャンプし乗り上げてきた。乗員、乗客3人はパニックとなり、胸にサメの尾びれが当たった男性が骨を折るなどの重傷。サメは船上で30分ほど暴れた後、力つきた。
(略)
深夜のサメ襲来にあったのは、和歌山県すさみ町の見老津漁港で林繁樹船長(77)が所有する「敷島丸」(7.3トン)。林船長によると、神戸市東灘区深江南町の鳥見雄二さん(51)ら友人2人に林船長を加えた3人が乗り込み、15日午後6時ごろに出港。午後11時半ごろまでの計画でイカ釣りに出た。
その夜は波もない好条件で、鳥見さんらは約100パイを釣り上げていたが、午後10時ごろ体長約3・3メートルのサメが船体側面部からトビウオのように空中をジャンプして飛び込んできた。
「ドーンとほかの船が乗り上げたようだった」(林船長)と言い、近くに座っていた鳥見さんは尾びれが当たった衝撃で、胸の骨を折るなど重傷を負った。
狭い船上でサメは激しく暴れ、3人がパニック状態に。サメは釣り竿やイカの入ったクールボックスを次々に破壊。さらに鋭い歯で船体のいたるところにかみついていたが、30分ほどたって通路に頭を突っ込んで身動きできなくなり力つきたという。
(略)
サメは16日朝、業者が漁港で解体し、引き取った。みりん干しになる予定という。
[スポニチ大阪] 2004/7/17
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◆女子百景の習作。