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09/06/25(木) チョコレート・ファイター
09/06/07(日) ターミネイターから人工知能へ
09/06/05(金) 足利事件とDNA鑑定
09/05/19(火) 山陰道初夏の旅(3)
09/05/18(月) 山陰道初夏の旅(2)
09/05/17(日) 山陰道初夏の旅(1)
09/05/06(水) 連休中の読書とDVDとドラマ
09/05/03(日) 旧安田楠雄邸庭園
09/04/19(日) 米沢守の事件簿
09/04/12(日) TV桟敷の休日
09/04/05(日) 花見と宮本武蔵
09/04/04(土) ヤッターマン

2009/06/25(木)チョコレート・ファイター

新宿ピカデリーで『チョコレート・ファイター』を見てきました。

いやあ、これは面白い、というか、すごい!アクション映画好きは必見!!

あの「マッハ!」「トム・ヤム・クン」のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品の新作の主人公は、なんと女の子!

能天気なジャッキー・チェン映画とは違って、ストーリーはやや重い。なにしろヒロインはかわいくて強いが、知恵遅れ(サイトだと自閉症だが映画では「脳に障害」だった)という設定だ。そのうえ愛する母は元バリバリのマフィアで今は極貧で白血病。そんなこんなで前半30分はリアルなノワール風味だが、このパートもなかなか良い。後半のアクション爆発に向けてもっと抑えても良かったくらいだ。

肝心のアクションのものすごさはリンク先のトレイラーを見ればわかる。

マッハのトニー・ジャーばりのテクニックとジャンプ力だが、女の子ならではのしなやかさが加わって、その武闘は美しくかつ壮快。

路上でからんできたチンピラと。製氷工場でおっさんたちと。同じく肉解体場で包丁人たちと。宿敵のマフィアと戦う前に3回も半端ないアクションシーンがある。

マフィアたちとのクライマックス決戦はさらにヒートアップ。最後の最後でビルの壁面を使ってのアクロバティックなシーンがあるが、まったくワイヤーもCGもトランポリンもなしで撮ったというのだから、もう言葉がありません。

敵も猛者ぞろいだが、一番の強敵はブレイクダンスのような変な技を使う少年。ビクビク変な動きがあきらかにチック症だ。チック症対自閉症。日本だと文句をつけてくる馬鹿が出そうなえぐい設定だが、これが面白い。

ヒロインのゼン(禅)を演じる"ジージャー"ヤーニン・ウィサミタナンは今年24歳だというが、どうみても16、7歳にしかみえません。

あと、ヒロインの実の父親の日本ヤクザ役に阿部寛。なかなかかっこいい役。

東京では渋谷で1館だけしばらくやっているようだ。もう一回行きたいなあ。


2009/06/07(日)ターミネイターから人工知能へ

ターミネイター』は一作目が一番いいな。二作目が評判いいが、感動作っぽいつくりがちとうっとおしい。

最近ひまなときや就寝前には人工知能を妄想している。もちろん精密なものではなく、書くはずのない小説のネタ程度だが。刺激と反応と閾値。優先順位の累積。命令の整列。三原則の要素分解。ZZZzzz....

当然、人工知能は周辺機器とのフィードバックを変数として扱い情報として記憶するだけでなく、それによってプログラム自体を修正したりモジュールを追加したりできなくてはいけない。

だから人工知能の容れ物としてのボディも当然妄想する。人工骨格。人工筋肉。人工皮膚。ただ空隙が空気ではつまらない。充填物=ロボットの血を夢想すると妄想がとめどなく広がっていく。

そういえば、映画『エイリアン』に登場するアンドロイドは白い血を持っていた。私の妄想とはちと方向が違うが。

2009/06/05(金)足利事件とDNA鑑定

DNA再鑑定で不一致、足利事件の菅家さん釈放

なぜか「DNA鑑定を過信してはいけない」みたいな論調が多いのは、おかしい。

当時のDNA鑑定では「800人の1人程度の確率で一致した」という結論がでただけで、一致していないのを一致したと誤ったのではない。当時の科学的情報としては正しい。

当時の精度だと、1億人の日本人のうち12万人は菅家さんと一致するのだ。ちょっと大きい学校なら一人二人は一致するだろう。市内程度のエリアで考えても数十人は一致する(犯人の可能性のある)人間はいただろう。その数字は提示されているのだから、それをどうとらえるかが司法の判断だ。

「当時裁判員制度があったら、私たちはDNA鑑定をうのみにしていいのだろうか」と、頭に虫がわいたようなことを言っているマスコミが多いが、「800人に1人の一致」を証拠の一つとして判断しなければいけないというだけの話しなのだ。難しいには違いないが司法判断とはそうしたもんでしょ。

今の技術なら簡易検査でも数万人に1人、厳密な検査なら1兆人に1人の確率まで精度は上がっている。検体の取り違えなどのおそれを考えて複数回の再検査は必要だろうが、(DNA検査だけが理由の)冤罪の可能性などはほぼないと言っていいのではないだろうか。

逆に言えば、進歩したDNA鑑定だからこそ、冤罪を晴らせたのだとも言える。いくら自白を強要したとしてもDNA不一致という科学的事実は覆せない。

司法関係が反省しなくていけないとすれば、DNA鑑定を採用したことではなく、その後技術が進歩しているのに速やかに再鑑定しなかったことである。

わたしら一般人へのこの事件の1番の教訓は昔も今も「パチンコなんぞに熱中して子供をほったらかしにしてはいけない」ということですな。そんなとこに貢いでも、半島に流れてテポドンになって返ってくるだけである。

あと、公訴時効制度はもう廃止にしてもいいのではないかい。

2009/05/19(火)山陰道初夏の旅(3)

【足立美術館】

旅館をチェックアウト後、安来の足立美術館(http://www.adachi-museum.or.jp/)に向かう。

安来駅に展示してある安来節の人形が笑える。

足立美術館は地元出身の実業家・足立全康が一代で築き上げたコレクションを展示しているが、なにより有名なのは5万坪の日本庭園である。

「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」、島根の山並みを借景に取り込んで見事に美しい。庭そのものが美術品と言っていいだろう。

しかし、あまりに人工的に過ぎて、虫の声も蛙の声もまったくしない。

……うーん、「2001年宇宙の旅」で最後にボーマン船長がたどりついた幻影の邸宅を連想してしまった。

私が造園に関する知識もないし庭園を見る訓練も全然していないせいか、良さがもう一つわからない。私の単なる好みとしては、松江のハーンの家中屋敷のつつましい庭の方がずっと好きですな。

収蔵品は横山大観をはじめとする日本画のコレクションだが、これはなかなかすごい。幸運なことに「あなたが選ぶこの1点」という人気コンテスト的特別展を丁度やっていたので、代表的な収蔵品をほぼ見ることができた。

なかでも橋本関雪の動物画が秀逸。特に「遅日」が素晴らしい。これが見られて満足しました。

*

安来から米子へ、米子空港からANAで、羽田には18:00には到着。

夕食は羽田空港内の「赤坂璃宮」で黒酢の酢豚セット。値段の割にまずまずおいしくリーズナブルでした。

ということで、今回の旅日記はおしまい。一番印象に残ったのは、松江で見た「小泉八雲」の幻影でしょうか。


2009/05/18(月)山陰道初夏の旅(2)

昨日とうってかわって気持ちのよい青天である。

【松江イングリッシュガーデン】

早めに朝食を済ませ、花の庭を見に、松江イングリッシュガーデンへ行く。

「英国式庭園殺人事件」というピーター・グリーナウェイの映画があったなあなどと思いながら人気の少ない良く手入れの行き届いた庭園を散策。

花真っ盛り。やはり旅は春か秋ですな。

【月照寺人喰大亀伝説】

イングリッシュガーデンから一畑電車というローカルな鉄道で松江市にもどり、まずは月照寺を訪う。

小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが松江に住んでいる間、毎日のように散歩し、ここを自らの墓所に願ったという。

この名も姿も美しい寺の奥深くに、巨大な亀がいた。

私たちがその威容をつらつら眺めていると、黙々と落ち葉を掃いていた老人が、故事来歴を色々と話してくれた。

こんな言い伝えがあるという。

1760年頃、月照寺の池に住んでいた亀が、夜になると妖力を使って大きくなり、寺を抜け出しては城下の子供をさらって食い続けた。それを知った寺の住職は大きな亀の石像を造らせて、かつての藩主の墓所に安置したところ、池の亀は悪さをすることが無くなったと云う。

この大亀は小泉八雲も随筆に記している。

松平家の藩主が亡くなった後、亀を愛でていた藩主を偲んで大亀の石像をつくった。ところが、この大亀が夜になると城下で暴れ人を食らうようになった。困り果てた住職が深夜、その大亀に説法をすると、大亀は涙を流して住職にこう頼んだという。「わたしにもこの奇行を止められません。貴方にお任せいたします」。そこで亡くなった藩主の功績を石碑に彫り込み、その石碑を大亀の背中に背負わせてこの地に封じ込めたと云う。

実際に前に立つと恐ろしくでかい。まさにガメラだ。石碑の重さだけで2tあるという。石碑がなければ回転して飛んでいきそうである。

寺の美しい池には本物の亀がのんびりと甲羅干しをしていた。あと何百年か生きればこやつも妖力を得て化けるのであろうか。

【玄き城―松江城】

月照寺を出て、お堀沿いに武家屋敷、ヘルン(小泉八雲)宅等を見ながら、松江城に向かう。

広い城趾公園の石垣の路を歩いてゆくと、黒々としたお城の天守閣が見えてくる。往時の登城する侍の気分を味わえてちょっぴり感激である。

白漆喰の城のような華やかさはないが、いかにも不味公のような粋人の殿様が住むのにふさわしい落ち着きのあるいいお城である。

展示されている刀剣甲冑武具の数々もさすが徳川家所縁だけに見事なものだ。城中には籠城のための井戸があり、上層階には石垣を登ってくる敵めがけて石や熱湯を落とす仕掛け窓もある。

しかし、それらの戦力は一度も使われることなく、明治をむかえたらしい。

備えあれば愁いなし。それもよきかな。

【城下町そして宍道湖の夕焼け】

松江城をあとにし、往時をしのぶ舟で掘割を巡り帰路につく。

川端にはアオサギがいたり亀が甲羅干しをしていたり、空を見上げれば必ずといっていいくらい鳶が輪を描いている。城下町といってもまだ自然は残っている。

松江は良い町である。その風情は観光スポットを点でつなぐように見るだけですますには惜しすぎる。川巡りの舟を除けば車やバスはもちろんレンタサイクルさえ使わず、市内はすべて歩いて移動したが、ラフカディオ・ハーンがほれこんだ町のかすかな匂いぐらいは感じられたような。

一っ風呂浴びたあと、宍道湖畔の夕焼けスポットに出かけたが、若干雲がかかって惜しいなり。しかし茜色に染まる湖上の天空、夕闇に沈まんとする嫁ヶ島、湖面に反射する金色の夕陽を満喫。

まあ私のまずい文章より、このあたりの風景はハーンの「神々の国の首都」(『新編日本の面影』所収)にまことに美しい文章で記されているので、一読されたい。

夕食は地ワインで、島根牛陶板焼き(やや小さいが)、鱧の葛椀、鱸奉書焼、穴子蒸物、鯛めし等々。宿自慢の鯛の兜煮を猫またぎになるまでやっつけて満腹であります。


2009/05/17(日)山陰道初夏の旅(1)

GWの混雑を避けて休みを取り、島根県に旅行。つれあいが全部計画を立てたので、私は事前にインターネットで飛行機を予約したくらい。日程も前日に頭に押し込んだ。

17日は荒れ模様の天気予報だったがなんとか羽田からJALは無事離陸。しかし出雲空港到着時はかなりの雨になっていた。

【出雲大社の古代巨大神殿】

まずは出雲大社に参拝。普通神社の拝礼作法は二礼二拍手一礼だが、ここは二礼四拍手一礼なので注意。家族の健康と、ここは縁結びの神様なので周囲の独身男女の良縁を祈る。

出雲大社は巨大な〆縄が印象的で、立派な本殿は改修中だったが、高さは24mある。

ところが古代にはなんと48mもあったらしい。

島根県には東京ドームに匹敵する大きさの出雲ドームがあるが、出雲大社の古代神殿をはばかって、高さは伝承の16尺を超えないようにしたという。

画像はCGだが島根県立古代出雲歴史博物館に行くと10分の1の縮尺の模型を見ることができる。さらに50分の1の縮尺で色々な復元仮説による模型もあり、ここは一見の価値あり。

この復元を担当したのは大林組。「古代出雲大社の復元」によれば、もし実際に復元したら6年の歳月と120億円の経費(1989年見積)がかかるそうな。そのくらいでこれだけのものができるなら十分に元がとれそうな気がするが、いかがなものだろうか。

【フランス絵画の19世紀】

出雲大社を出た頃にはますます雨脚が強くなってきたので、予定していたイングリッシュ・ガーデンは明日に回し、島根県立美術館に向かう。昼食も美術館のレストランで取る。

宍道湖畔に建つ広々とした気持ちの良い美術館では、丁度「フランス絵画の19世紀展」が開催されていた。

ドラクロアやミレーももちろん良いが、あまり見る機会のないアカデミズム系の絵が面白い。

「写真のような」描写力や神話や聖書をテーマとする幻想志向物語性は、現在のアメリカン・イラストレーションに引き継がれているなあとつくづく思う。たとえば左の画像はアンリ・レーマンの「預言者エレミヤ」だが、まんまボリス・バレジョーのようではないですか。

他にブルトン「休息」、シャヴァンヌ「聖ジュヌヴィエーヴの幼少期」、デュラン「エルネスト・フェドー夫人の肖像」など。デュランの「ヘベ」は武部本一郎を彷彿とさせるので、見る機会のある方はご確認あれ。本展は6月12日から横浜美術館に巡回する。

【籔内佐斗司/マナカナ】

美術館を出ると雨はすっかり上がり、外に出ると湖畔が非常に気持ちの良い遊歩道になっている。芝生には籔内佐斗司の兎が走っている。

兎の写真を撮っていると、若い団体が楽しそうに歩いてきた。その中の女の子の顔がどこかで見た顔である。しかも同じ顔が二人いる。今春までこの地方が舞台のNHKの朝ドラのヒロインを演じていたマナカナである。

う〜ん、かわいいけど全然普通の子だなあ。オーラがないぞ(笑)。一緒の友人たちも落ち着いた感じなので、大学の友人たちとプライベート旅行かなと思った。あとで宿の人たちに聞いても彼女たちを呼ぶイベントなどはないらしい。

旅行から帰ったあとで、マナカナのブログで確認したら事務所の慰安旅行だったらしい。それにしては全員素朴な感じで業界人臭さは微塵もなかった。

*

宿は「なにわ一水」。湖畔なので眺めは抜群。本日の食事は島根牛のすき焼きをメインにした純和風。汁物は当然しじみ汁。


2009/05/06(水)TV連休中の読書とDVDとドラマ

【ドラマ】

ハゲタカ

NHKで連休中一挙再放送。本放送中見逃していたけど、また、5話の最初30分を見逃したorz

日本でも英米に負けないドラマ作れるじゃないですか。

【DVD】

ウルトラQ

「ゴローと五郎」に生き生きとした素敵なセリフ満載。

【読了本】

2009/05/03(日)旧安田楠雄邸庭園

どこに言っても大混雑間違いない連休は近場でまったり。

ということで公開中の千駄木の旧安田楠雄邸庭園を見に行く。(現在は五月飾りの展示中。見事な細工は一見の価値あり)

本格的和建築の中に、大正期らしく、天窓・ガスストーブの暖炉・スレート瓦といった当時の最先端の流行が取り入れられている。

が、その流行部分が瑕疵となっているのは皮肉ではある。伝統的な日本建築の部分は文句なく素晴らしい。というかいかにもすごしやすそうで人間的であります。

安田財閥の総帥の邸宅がいまはナショナル・トラストの持ち物。大震災も大空襲も生き延びた奇跡の屋敷も相続税にはかなわなかったらしい。

文化財としての保存義務を課した上で、相続税を減免するなどの法律がないと、文化なるものはどんどんなくなってしまう。まあ、薄っぺらなることもある意味日本的ではあるけれど。

2009/04/19(日)米沢守の事件簿


Movix亀有『米沢守の事件簿〜相棒シリーズ〜』を見る。

語るに落ちるというミステリの定番のラストをぴたりときめるのは難しいものだ。

老舗のコロンボやそのフォローワーの古畑でもうならせるようなのはめったにない。

私がいままで読んだり見たりしたミステリーの中で、この落ちが一番見事に決っていたのは、江戸川乱歩の「心理試験」でありましょう。

「決まる」というのは、以下の三要素を完全に満たしていること。

本作は……まあまあ。三要素についてはいずれも60点ぐらいか。


2009/04/12(日)TVTV桟敷の休日

独り留守番につき、まったりTV桟敷の休日

NHK-BShi舞台中継「きみがいた時間ぼくがいく時間上川隆也

時間旅行・タイムスリップというのは浦島太郎の昔から、独特の感動を物語に持たせるには格好のSF的テーマだ。演劇集団キャラメルボックスのこの舞台もそこそこ成功しているが、一つ大きな矛盾があるのが痛い。(ネタバレにつき詳述しないが、一つ前のスリップでなぜ成功しなかったがわからない)

*

NHK-BShi 内田吐夢宮本武蔵・二刀流開眼

お通さんの入江若葉がだんだん垢抜けて美しくなってくる。

佐々木小次郎の高倉健がなんというか微笑ましい。

突然谷啓がでてきて達者に笑わせる。

*

NHK-BShi HV特集「浮世絵・本当の色がよみがえる

最近、富山県の農家から大量(380枚以上)の浮世絵の版木が見つかった。しかも広重や国芳などの名品ばかり。

農家の先祖の鉱脈師が江戸のつぶれた版元に残っていた版木を故郷に持ち帰っていたものだという。

鉱脈師は別に好事家だったわけではない。富山に多い薬商人が色刷り版画を薬のおまけにしていたことに目を付け、江戸の一流版木を元に印刷して薬屋に売って大儲けをたくらんだらしい。

ところが(富山まで来るような酔狂な)一流の摺師が見つからずに頓挫。先祖代々蔵に眠っていた版木は邪魔にされ、焚き付けとして他人に渡ってしまう。譲られた人が燃やそうとしたところ、あまりに精緻な彫りに驚いて燃やすのを思いとどまったという、まさに間一髪の危うさ。

おかげでいままで謎だった浮世絵の刷られた当時の色彩の再現が可能になった。

その再現過程の面白いこと、できあがった再現絵の色鮮やかなこと。この方面に少しでも興味があって本番組を見逃した方は、NHK-BShiのHV特集は時をおいてBS2次いでNHK総合で再放送するので、ゆめゆめ見逃すことなかれ。

2009/04/05(日)TV花見と宮本武蔵

ウオーキング&ジョギングがてら東白鬚公園で満開のソメイヨシノと花見客を見物。

*

nhk-bshiで内田吐夢宮本武蔵』『宮本武蔵般若坂の決闘』と見る。傑作なり。

*

2003年の同日(正確には明日だが)の日記にも「花見/宮本武蔵」とある。丁度NHKの大河ドラマが「宮本武蔵」の年でもあった。

年々歳々花相似たり

2009/04/04(土)ヤッターマン

MOVIX亀有で『ヤッターマン』を見る。

フカキョンがむっちむちでエロくてエロくてちょっとかわいくて、大画面でドアップで、もうおじさんはたまりません。眼福眼福おなか満タンで120%満足でした。終わり。

*

……気を取り直しズボンを履きなおして感想を書くと、実によくタツノコプロアニメの世界が再現されているなあと。なにより原作へのリスペクトが感じられるのが好ましい。あえて名前はあげないが人気アニメを実写化してコケた作品の共通点は、原作をリスペクトしてるふりをしながら実は「映画が上」目線で作っていることだ。(結果として原作以上を目指すのとは別の話)

CGや美術・衣装で登場人物・事物を再現しているだけではない。

映画に登場する敵メカは3台、最後のラスボスとの戦いを含めて山場は四つ。2時間を4で割ると30分。原作アニメの1週分と一緒だ。つまり、原作とほぼ同じテンポ・リズムまで再現されているということだ。さすがは三池崇史。ギャグはちょっとすべってましたが(笑)

エンドロールのあとに予告編のパロディがあるので観に行く人は見逃さないように。しかしパロディでなくて本当に続編作ってくれないかな。見たいよ、白ドロンジョ様。


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