1.1.4　1列車 その他西日本

(2)紀勢線
紀勢線では、1965年3月に「くろしお」が運転開始した際に、紀伊半島を半周する列車に「1D」が付与されました。
1967年10月には、他の線区に先駆けて下り奇数、上り偶数の号数付与の試行も行いましたが、一貫して名古屋〜天王寺間を走破する列車に「1D」「2D」が付けられてきました。
1978年10月に紀勢線の一部が電化され「くろしお」と「南紀」が分離された際には、両者が「1D」「1M」を名乗るようになりますが、「南紀」は1985年3月に3000台に変更され終了。「くろしお」も1986年11月に白浜発着列車の番号が1000台になり「1M」がなくなったのち、1989年7月に一部列車が新大阪・京都に乗り入れし、上下号数を逆にした際に「北近畿」との重複を避けるためか、30台の列車番号に変更されました。以来、30年以上紀勢線には1列車は現れていません。

(3)山陰線
山陰線では、1975年3月に山陽線の昼行特急が全廃された際に「まつかぜ」が「5D」を名乗っていました(「1D」が廃止されたのになぜ「5D」としたのかは不明)が、長らく1列車は運転されませんでした。
初めて運転されたのは、1989年3月に運転開始した「エーデル鳥取」で、これが「1D」を名乗りました。しかしこれも僅か1年だけで、1990年3月に「エーデル北近畿」が運転開始すると「エーデル鳥取」も「北近畿」と同様の列車番号となり、「エーデル鳥取」に対応する「北近畿」の号数は欠番となりました。
この時、今度は「はまかぜ」の列車番号が「1D」〜に改められます。その後30年以上、運転区間が変わりながらも「はまかぜ」が「1D」を守り続けています。

(4)四国
四国で特急列車の運転を開始した1972年3月に、予讃線を走る「しおかぜ」に「1D」が与えられました。
1986年11月にキハ185系の運転を開始した際は、キハ185系列車の列車番号を1000台としたため、「2D」がいったん消滅しましたが、1988年4月に瀬戸大橋が開通し、高松発着列車の名称が「いしづち」に変更された際に、こちらが「1D」〜になり、「2D」も復活しました。
1993年3月に松山までの特急が電車化された際、「いしづち」「しおかぜ」の列車番号を交換し、「しおかぜ」が「1M」〜となり、現在に至るまでこの状態が続いています。

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