2.2.5 同一都府県内列車 北九州

九州も各県で県内特急列車が走っており、本数は四国に及びませんが、四国以上に多岐に渡り運転されています。そのため、北九州と南九州に分けて記載していきます。

(1)福岡県
北九州・福岡という二大都市を擁する福岡県では、両都市をつなぐ列車をはじめ、県内特急列車が運転されています。

列車名・区間運転距離本数
1995/4〜つばめ(博多→門司港)
にちりん(門司港→博多)
79.2km
79.2km
上り1本
下り1本
1997/11〜 上り1本
上り1本
1999/7〜つばめ(博多→門司港)
にちりん(博多→門司港)
78.2km
78.2km
上り1本
上り1本
2000/3〜きらめき(博多→門司港)78.2km上り2本
2001/3〜きらめき(門司港〜博多)
きらめき(小倉→博多)
78.2km
67.2km
下り1本上り5本
下り1本
2001/10〜きらめき(門司港〜博多)
きらめき(小倉〜博多)
かいおう(直方〜博多)
78.2km
67.2km
47.4km
下り1本上り5本
1往復
1往復
2002/3〜 下り1本上り5本
1.5往復
1往復
2003/3〜 下り1本上り5本
2往復
1往復
2004/3〜 下り1本上り4本
1往復
1往復
2005/3〜 下り1本上り3本
1往復
1往復
2005/10〜 下り1本上り4本
1.5往復
2往復
2008/3〜 下り1本上り5本
1.5往復
2往復
2009/3〜 下り2本上り5本
2往復
2往復
2011/3〜 下り5本上り7本
10.5往復
2.5往復
2014/3〜 下り5本上り7本
7.5往復
2.5往復
2018/3〜 下り5本上り8本
3.5往復
2.5往復
2020/3〜 下り3本上り8本
3.5往復
2.5往復
2021/3〜 下り3本上り6本
1.5往復
1往復
2022/9〜 下り2本上り5本
1往復
1往復

北九州と福岡を結ぶ特急列車は、新幹線に遅れること12年、1995年4月に運転を開始しました。運用車両で列車愛称が分けられる形となり、同一区間ながら愛称が異なる形でスタートしました。
2000年3月には改めて「きらめき」という独立した愛称が付けられ、2001年10月には「かいおう」の運行も開始します。「きらめき」は2011年3月の九州新幹線全通時には、「有明」の区間短縮の形で日中も約1時間に一本の運転と、本数が増加します。
しかし、この区間にはもともと「ソニック」が1時間に2本運転しており、乗客減から順次本数を減らす形となり、2020年代になると朝夕のみ運転の形に戻っています。

(2)大分県
大分県も県庁所在地から各方面にライナー的な列車が運転されています。久大線、豊肥線ではたびたび水害等で県境が運休になりその際に県内で完結する列車が一定期間運転されていましたが、臨時列車ということで記載は除外しています。

列車名・区間運転距離本数
1999/3〜ゆふ(由布院〜別府)54.5km1往復
2002/3〜なし
2004/3〜にちりん(中津〜大分)81.1km1往復
2018/3〜ソニック(中津〜大分)
にちりん(佐伯→大分)
81.1km
64.9km
1往復
上り1本

運転開始は1999年3月、「ゆふいんの森」が毎日運転となった際に、由布院止まりの列車に接続して久大本線に「ゆふ」が運転されたのが最初となります。しかしこの列車は3年で運転終了となり、いったん県内運転列車はなくなります。

その後、2004年3月に日豊本線で「ソニック」を補完する形で県内運転の「にちりん」を運転開始します。2018年からは南方向も列車運用の変更に伴い運転を開始し、現在に至っています。

(3)長崎県
細長い長崎県では、主要都市である長崎・諫早・佐世保を結ぶ列車が運転されていました。

列車名・区間運転距離本数
1999/3〜シーボルト(佐世保〜長崎)81.4km2往復
2003/3〜なし
2004/3〜かもめ(諫早〜長崎)24.9km下り1本(土休日運休)2005/3〜 1往復(土休日運休)2008/3〜 上り1本(土休日運休)
2018/3〜なし

長崎県では、1999年3月に南北の2都市を結ぶ形でキハ183系の「シーボルト」が運転開始します。しかし快速列車が1時間に1本運転されていたこともあり、長続きせず2003年には運転を終了してしまいます。
その後は2004年から諫早と長崎の間で運転方向を変えつつ運転を行ってきましたが、こちらも2018年に運転を終了し、現在では県内列車の運転は新幹線に譲っています。


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