3.2.4 「スーパー」特急 九州

JR化後にいち早く新車を投入した九州では、「スーパー」を冠したのも最初でした。その後は車両愛称に近い形で名称が冠されましたが、JR化後の車両の普及が早かったこともていましたが、接頭辞をつけた列車の終了も一番先でした。

(1)有明
1988年3月にJR初の新製車両783系が投入されましたが、そのうち停車駅を絞った速達型の1往復に「スーパー」を冠したのが全JRでの「スーパー」特急の始まりでした。
1990年3月には783系充当列車に車両愛称にちなんで「ハイパー」が冠されるようになりました。
しかし、1992年7月にさらに新型の787系が投入されると、こちらには車両愛称が冠されなかったこともあり、「ハイパー」の名称もつけられないようになりました。

期間列車名使用車両接頭辞なしとの差異
1988/3〜1990/3スーパー有明783系使用車両、停車駅
1990/3〜1992/7ハイパー有明783系使用車両

(2)かもめ
1990年3月に783系充当列車に「ハイパー」が冠されるようになった際に「かもめ」も同様に「ハイパー」を冠する列車が登場しました。
こちらも「有明」と同様、787系が投入された際に「ハイパー」の名称はなくなりました。

期間列車名使用車両接頭辞なしとの差異
1990/3〜1994/3ハイパーかもめ783系使用車両

(3)にちりん
「有明」「かもめ」と同様、1990年3月から783系充当列車に「ハイパー」が冠されるようになりました。その後、「にちりん」にも「かもめ」と同時に1994年3月から787系が投入されましたが、この際は「にちりんシーガイア」という別列車名となったため、「ハイパー」は残り続けます。
さらにその後1995年に883系が投入されると、883系充当列車に「ソニック」が冠されるようになり、783系充当列車の接頭辞はなくなります。
1997年3月に883系が増備され、博多〜大分間の列車のほとんどが883系になった際、この区間の特急列車の愛称が「ソニック」として独立するようになり、接頭辞のついた列車愛称の廃止も全国のJRに先駆けるものになりました。

期間列車名使用車両接頭辞なしとの差異
1990/3〜1995/4ハイパーにちりん783系使用車両
1995/4〜1997/3ソニックにちりん883系使用車両


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