【 9M0C DX-Pedition 1998 】
6mを含む大型DX-Pediとなる9M0C・スプラトリー(Spratly Island=Layang Layang Resorts)がいよいよ本格的に始動した。
2月12日から2月24日まで運用されるDX-Pediに備えて、1月19日から機器の運搬と本土(Kota Kinabaru)との連絡用の無線設備(2mFM)の設置のために、
メンバーの9M6SUらが“Layang Layang Resorts/Island”に出掛け、 通信テストを行なった。
今回のDX-Pediは、G3NUG・NevilleをリーダーとするG(9)、W(1)、9M6(1)、9H(1)、JA(1)の計13名の多国籍のオペレーターにより運用される。
HF帯でのスプラトリーは頻繁に運用されているので、JAからは珍しいカントリーではないが、米国東海岸などではまだかなりのリクエストが寄せられている。
HF帯でもローバンドではいまだに“ウオンテット"の上位にランクされている。
もちろん6mではQRVの回数も少なく、特に今回のマレーシアの領有となっているLayang Layang Islandからの運用は1994年に運用した「9M0A」がJAと19局QSOしているだけ。
JA局の多くは、ベトナム領からの運用と言われる1S0XV(1990年)と1S0RR(1991年)でQSOしている。
この2回の運用を行なった3W3RR・Romeoらのグループ(Soviet DXpedition)のスプラトリーは、
後にリーダーだったRomeoの一連の運用に“疑惑”があるとしてクレームが出され、彼の運用はその後キャンセルされたものもある。
幸い?彼の運用したスプラトリーは、6mのDXCCには認められているが、QSOに疑問をもっている人は「別の局とのQSOを薦める」という、
何ともすっきりしない状態に置かれた。 9M0Aは1995年にも6mを運用したが、この時は残念ながらオープンはなかった。
今回の9M0Cの6m運用は、この9M0A以来となる。
この時期はあまりコンデション的には恵まれないとは思うが、比較的長期の運用になるので、オープンの可能性はある?。
このDX-Pediでは、"Log Search"もHomepage経由で可能となっている。
9M0Cに関する情報は専用の 9M0C SPRATLY 1998 Homepageもご覧下さい。
◎ 9M0C 1998 Operators(27.Jan 1998)
G3OZF (England) "Don" Donald F.Beattie
G0OPB (England) "Tony" Anthony J.Canning
G3NUG (England) "Neville" Eric Neville Cheadle
G3SED (England) "Mike" Mverard Micheal Devereux
G3XTT (England) "Don" Donald Ian Field
G3NOM/9M2OM (England) "Ray" Raymond Gerrard
G4DQW/N2QW (USA) "John" John M.J Krzymuski
G3WGV (England) "John" John Robert Linford
G4JVG (England) "Steve" Stephen Telenius-lowe
JA1RJU (Japan) "Kazu" Kazuo Ogasawara
9H1EL (Malta) "Jeff" Geoffrey Morris
9M6SU (Malaysia) "Donald" Donald Soh Sun Kheng
K5VT (USA) "Vince" Dr.Vinson Cleo Thompson
◎ QSLは G3SWHまで、Direct or Bureauで。
* QTH: Phil Whitchurch,
21 Dickensons Grove, Congresbury, Bristol, BS19 5HQ, England.
◎ 9M0C 6m Bandの運用
9M0Cの6m関係の予定は次の通り。
* Freq:TX CW 50.102MHz (CQ Beacon 50.110MHz)
SSB 50.145MHz
:RX Split CW 5KHz
SSB 20KHz
* RIG:YAESU FT-920
( YAESU VL-1000 500W Liner Amp )
* ANT:Cushcraft(A506) 6 element Yagi.
* Pulau Layang Layang Island Resorts *
DXCCに認められている「スプラトリー=SPRATLY」は、南シナ海に点在する南紗諸島の島々をいう。
過去にベトナム、フィリピンが領有を主張している島から「1S」のコールサインを使って運用された。
マレーシアが領有権を主張している島からは「9M0」のコールサインを使い運用されている。
「9M0」の初QRVは1993年5月27日〜6月2日に運用された9M0S。 その後、9M0Aが1994年4月、1995年3月〜4月にQRVしている。
今回の9M0Cの運用場所 "Pulau Layang Layang Island "は9M0S、9M0Aの運用場所と同じこの南シナ海に浮かぶ環礁の島。
ここはマレーシア政府が領有権確保の目的で環礁の一部を埋め立てて人工の島を作り海軍基地としたところ。
美しい珊瑚礁とは裏腹に国際情勢が複雑に絡んでいる島でもある。
周囲は約1Km、幅はわずか300mほどしかない島だがカツオドリ、アジサシなどの様々な海鳥が営巣する野鳥の楽園だ。
環礁には14カ所のダイビング・ポイントがあり、リーフエッジから数100m沖には水深1000m以上ものドロップ・オフが続く。
以前は宿泊施設もなかったこの島も1995年にはリゾート・ホテルがオープンし、世界中のダイバーが訪れるようになった。
航空路は、東マレーシアのコタ・キナバルからサイガ航空の小型プロペラ機が1日2便飛んでいる。所要時間は1時間ほど。
最近では旅行ガイドブック「地球の歩き方」(ダイアモンド社発行)にも紹介さている、ダイビング・スポットでもある。
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